2005年04月29日

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 「熱狂の日」音楽祭!

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*検索でおいでくださる方が多いので再追記です。2006年モーツァルトイヤーの感想はこちらをどうぞ。

この催しは、東京・有楽町の国際フォーラムでのコンサートを中心に、毎年テーマを設け、クラシック音楽に親しむためのイベントで、日本では今年が2回目、テーマはモーツァルトです。

コンサートに行かなくても、会場周辺での様々な催しを楽しめるほか、コンサートの当日券を持っていると、国際フォーラムの中で行われる無料のコンサートも楽しむことができます。(スケジュールや内容はこちら

小規模な公演は売り切れてしまいましたが、まだ大ホールでの公演のチケットや当日券は用意されています。当日会場で買うのは大混雑必至ですので、ぜひ事前に「ぴあ」にて入手しましょう。フォーラム内のぴあも、切符売り場よりは空いています。

好きなコンサートが売り切れていても、こちらの各日にちの催しを見て行きたい無料コンサートがあれば、同じ日のなるべく安いチケットを買って入場する手もあります。当日券さえ持っていれば、その日一日出入り自由なんです。はっきりいって、ホールA(広すぎる)の公演を遠くで聞くくらいなら、無料コンサートを聴いた方がお祭りらしくて私は好きですね。

*以下の記事は、昨年2005年ベートーベン年のものです。
去年見た経験からいうと、曲目より演奏者で選んだほうがいいかなあと思います。以上、追記でした。



今日から3日間、東京・有楽町の国際フォーラムをメイン会場に行われるクラシック音楽の祭典に行って参りました。この催しは、入場料を1500〜2000円に設定し、演奏時間は45分ほど。家族揃って鑑賞できるというのが売り物です。

今年はベートーベン中心のプログラムということで、「英雄」でも聴くか〜と思いチケットを取ってみましたが、券面を見たら朝9:45開始!朝っぱらからベートーベンを聴く羽目になってしまいました。しかもエロイカ…。

今日も仕事をするつもりだったので、結果的には時間を有効に使うことができたのは不幸(?)中の幸い。お天気もよく、会場の中庭は巨大スクリーンや屋台も出て賑わっていました。

ところで、あまり告知されていないみたいなんですが、当日券を持っていると、ガラス棟で2時間おきぐらいに行われる無料コンサートを楽しむことができます。有料のコンサートはホールで行いますが、こちらは展示場の真ん中にスペースが作ってあり、とてもカジュアルな雰囲気です。

会場の隅では、同じ形式の演奏会を行ったフランスのナント市がプロモーションを行っており、町を紹介するちょっとした展示が面白かったです。しかも、こちらはただ見ているだけなのに、シャンパンだのワインだの手まりずしだのいろいろと運んできてくれて申し訳ないような感じでした。

写真は会場になったガラス棟の入り口です。
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写真ではわかりづらいかと思いますが、演奏者との位置が非常に近いのです。
(開始20分くらい前の様子です。開演時は満員でした)

演奏は有料コンサートの出演者が行う本格的なものでした。私が聴いたのは台湾のエバーグリーン交響楽団の演奏でしたが、女性の指揮者でキビキビした演奏が印象的でした。

初めのうちこそがさがさした雰囲気でしたが、3曲終わって演奏者が退場するときには、通り道に当たる場所に座っていたお客さんが拍手するなど、きちんとマナーを守り、良い雰囲気でした。実は私が最初この催しのことを知ったときにイメージしていたのはこういう雰囲気だったので大満足でした。

クラシックを身近に、ということであれば、すでにチケットを買った人はもうクラシックファンなんですから、それ以外の人もふらっと聴けるようだといいですよね。「駅コン」みたいに、チケットのないお客さんでも500円くらい払って試しに聴けるような感じだともっといいんですけどね。パイプ椅子や立ち見でも構わないですから。

さて、この値段だと何回でも聴きたくなる感じです。皆さん同じなのか、チケットブースには長蛇の列が出来ていました。私も、もう1プログラムくらい聴きたいなと思ったけれど、あまりの行列に諦めかけていましたが、なんと国際フォーラム内のちけっとぴあでもチケットが発売されていて、こちらは数人しか並んでおらず、ラッキー♪チケットはまだネットやちけっとぴあでも買えますので、ふだんあまりクラシックを聴かない方もこの機会にぜひ!

追記:この催しでは演奏を聴くほかにも文字絵を描くワークショップや、講演会なども開催されたそうです。ワークショップに関して下に「10億人が楽しめる手描き文字絵」のこもへじさんからトラックバックを頂いております。そちらもご参照ください。ありがとうございました。
posted by 銀の匙 at 23:54| Comment(8) | TrackBack(2) | 舞台/パフォーマンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月24日

フォービデン・ゾーン

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はぁ、もう呆れてモノも言えません。とにかくくだらない。あまりのくだらなさに、笑いは笑いでも客の失笑を買うという、最低最凶のバカ映画であります。

しかも1980年の作品だというじゃありませんか。信じられません。70年代のヘタな真似っこみたいなオープニングアニメ、全編モノクロで、登場人物は脈絡もなく歌い舞い踊ります。なんでこんなセリフを音楽にしなければいけないのか!ちょっとここに来て座りなさいっ!あ、でもミュージカルってみんなこうよね…。となぜかミュージカルについて日頃心の隅に抱いている照れくささを炙りだされてしまったり。

タイトルのフォービデン・ゾーンというのは、ある家の地下のドアからつながっている異次元世界のこと。そこには外見・中身ともフリークな人々の王国があり(いえ、ドアの外にだって十分フリークな世界が広がってるんですが…)、そこへ行ったまま帰らない妹たちを、兄貴たち(十二分にヘンタイ)が救出に行くという話です。

といっても、奇人変人ぶりは「ちうくらいなり」という感じだし、ギャグは笑えないし、ノリは「ロッキーホラーショー」に負けてるし、「M☆A☆S☆H」のようにナンセンスという訳でもないし、じゃあ一体この映画は何なのか。何でもないんですよ!!だんだん腹が立ってきたのか声が大きくなってますが−この映画に意味を求めたってムダなことです。何だかもう「ZEN」の境地なんですよ。

ところが映画が終わってみると、良くも悪くも1時間13分、よくもこんな映画に耐えたわ!とさわやかな気分になれる不思議な作品なのであります。ビデオで見てたら絶対途中でやめてる。なのに、くだらない=つまらないとは限らないのがこの手の映画の妙味。

映画館から帰るみちみち、忘れようにも忘れられないキョーレツなシーンのあれこれがフラッシュバックのように脳裏をよぎるのであります。この感覚、何か別の作品を見終わったあとにも感じたっけ。そうそう、マシュー・バーニーの「クレマスター」!一緒にするな?ハイ、すみません…。ちなみに「クレマスター」をマイ・フェバリット映画No.1と公言して憚らない私のツレは、「『フォービデン・ゾーン』はその次に好きな映画」と激賞しておりますが…。

怖いもの見たさにホラーを見るように、くだらない映画を見たいならまずはこの1本でしょう。見終わったあとカネ返せ!時間返せ!と言われても、当方は関知致しませんのでそのおつもりで…。

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おまけに初日に行ったので「フォービデン・ゾーン」なるオリジナルビールまで頂いてしまいました。この絵柄は映画に登場する王様です。数年寝かしておくと、瓶の中で熟成するビール。どうしよう、中でフォービデン・ゾーンが熟成しちゃってたら…。

監督:リチャード・エルフマン
73分
吉祥寺バウスシアター
posted by 銀の匙 at 00:30| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月23日

ライトニング・イン・ア・ボトル

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確か見たのは今月初めだったので、今頃はきっと状況が変わっていると思いますが、第一の感想は

「とても良い映画なのになぜお客さんがこんなに少ないのか!」

ということでありました。上映終了間際なので、お時間のある方はぜひ駆けつけて頂きたいです!(拡大上映されるみたいですね、よかった)

2003年はブルース生誕100年ということで、アメリカでは数々のイベントが催されたようです。中でも圧巻なのが、ラジオ・シティ・ミュージックホールで5時間にわたって行われたコンサート。本映画は、このコンサートの模様を生き生きととらえた記録映画です。

最近、同じようなブルースの記録映画を初め、いくつかの音楽関連映画を見ましたが、いずれも楽曲の紹介には重きが置かれておらず、その点が一番不満でした。本作品は違います。演奏はもちろんフルコーラス!ロックとは違ってノリがバラバラな客席の様子や、リハーサル時の出演者の様子なども織り交ぜてあります。

ライブ自体がブルース100年の歴史をたどっているらしく、ほんの数秒、楽曲の意味がわかるような効果的な映像が挟まれるくらいでうるさい説明はなく、自然に歌の背景や社会の状況などがわかる巧みな構成になっています。

名前だけは知っていた「奇妙な果実」が悲しくも怖ろしい歌だったなんて…。辛い時代を託された歌の数々に心を打たれました。

私自身、ブルースはほとんど聞いたことがなく辛気くさい歌だと思っていたし、同じノリの曲ばかりでは飽きてしまうのではと心配していましたが、出だしのアフリカ民謡からもうすっかり魅了されてしまい、映画が終わったときは残念でなりませんでした。B.B.キングなどの大御所はもちろんのこと、ナタリー・コール、メイシー・グレイ、メイヴィス・ステイプルズなど女性シンガーのカッコ良さにもしびれました。あっ、そうそう、リヴ・タイラーのパパ、スティーブン・タイラーも出演してます。良い音響で楽しめるこの機会にぜひ!


監督 アントワン・フークワ
シネマライズ(渋谷) 
posted by 銀の匙 at 00:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする