2005年11月29日

The Beautiful Girls 東京公演

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さてさて、オージー・バンド「ビューティフル・ガールズ」を先般Fuji Rockで見られなかったため愚痴っていたところ、東京で見られることになりました。神様ありがとう。

O-Eastは左右に広く前後が狭い横長なので、キャパシティがある割にはステージとフロアが近く一体感があるのが特徴のハコです。

今回はALOとThe beautiful Girlsの2組だけでしたので、どちらもたっぷり演奏してくれました。ALOって知らなかったんですけどなかなか良いバンドで、何よりメンバーが嬉しそうに演奏しているのが和めました。

ビューティフル・ガールズの曲目は↑の通り。
(終了後、帰り際に撮影させてもらいました)
途中、静かなアコギの前奏の最中にでっかい声で携帯かけているトンデモ客がいて、
近いだけに絶対メンバーに聞こえてるよ…と思ったら、
さすがに周りの人が(NonNon…と踊りつつカッコいい動作で)注意してました。
この辺、渋谷のお客さんは慣れたものです。

まあ、ちょっと今日は演奏のテンション低めだったみたいですね。
火曜日だからお客さんもそれほど多くなかったし。
本当に演奏が圧倒的なら、客席も自然と静かになります。
ブルースハープのソロの時はみんな聞き入ってましたもん。

でも私としては満足でした。
今後「Morning Sun」のブルースハープなしのバージョンは
物足りなく思ってしまうかも…。

2005年11月29日
O-East(渋谷)

あした11月30日 (水)は
Shinsaibashi CLUB QUATTROで公演とのことです。
詳しくはこちら
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2005年11月27日

electraglide 2005

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会場でもらったチラシ↑

こんばんはー!!(^^)

本日もご機嫌でございます。
関西の皆さん、エレグラいかがでしたか〜!?

さて、11月25〜26日にかけてエレクトロニック・ミュージックの祭典、エレクトラグライド2005へ行って参りました。

東京の会場は幕張メッセ。夜9時から翌朝6時まで、夜通しテクノに浸れるという夢のようなイベントではありますが、仕事場から直行なので途中で倒れたりしないかちょっと心配してました。

結局、そんな心配は全く杞憂に終わり、まさに疾風怒濤の一夜、眠気が起きるヒマもありませんでした。

この手のイベントは別に入場時間に行く必要もなく、残業があっても大丈夫なので気楽です。しかし踊る気まんまんだったため、ロッカーを確保しようと早めに出かけました。申し訳ないけど会場近くのショッピングセンターで着替えさせてもらい、一路会場へ。

中には巨大なロッカースペースが設けてありましたが、10時前にはもう満杯でした。実は、一回開けるとまたお金を入れなくちゃいけないので、グッズを買ったりして荷物が増えた人が別のロッカーを使う(払う額としてはおんなじですもんね)ため、人数分以上に塞がってしまうのです。500円1枚と100円5枚のロッカーしかなく、両替所は長蛇の列でした。

ちなみに、会場が広いので、ずっと踊っていても半袖だと寒いかもしれません。私は薄い長袖でちょうど良かったです。

今回はヘッドライナーのUnderworldが会場限定予約のCDを出すため、まずはその受付に並びました。ハッキリ言って、翌朝の方が人も少なく並ぶ必要すら無かったんですが、その辺はまあ、ファンだから気合いで。

そんなことやってるうちにケン・イシイは聞き損ね、並んでるあいだ聞こえてたThe Light surgeonsのノリノリなサウンドに並びながら踊ってる人を見物しておりました。お客さんも綺麗な男子が多くて、大変な目の保養に…(もちろん、綺麗なおねえちゃんもいっぱい来てましたよ)。

メイン会場に着いたらもうAutechre(オウテカ)が始まってました。
何て言ったらいいか困る音楽なんですが、こちらの「Super☆Rock」さんの評はその通り!って感じです。
素晴らしい音楽だけど、この曲で踊るのは難しい…。

で、天下のオウテカ様だというのにスペースがスカスカで、後から会場入りしたにも関わらず、容易に最前列まで行くことが出来ました。良いのか、これで?!
ライティングもヴィジュアルも一切なく、暗黒な音に撃たれるこの感じ、ライブならではの醍醐味です。

お次は移動してColdcut(コールドカット)。すでに始まっていましたが、さっきまでオウテカ様を聞いていたので、はじめはずいぶん単細胞な音楽に聞こえました。
それも、マツケンサンバが出るまでのことでしたが…。
いきなり画面には踊るマツケンと腰元たちのギンギンギラギラスクラッチ映像。お客さん大喜び!すごいぜマツケン、テクノもばっちりよ。

そのあとも、たけし、ブッシュ、ブレアとスクリーンに次々飛び出す豪華ゲスト(?)。しまいにはステージの上にDJ KENTARO、ジョン・スペンサーと大盤振る舞い。フロアは大盛り上がりを見せました。今日はColdcutがおいしいところを持ってったな…と思ったら、その後、さらに異様な展開に。

続きまして登場したのがChris Cunningham(クリス・カニンガム)。
この人の映像は敬愛するエイフェックス・ツインビデオでお馴染みだったので楽しみにしていました。

当日は、ラインをつないだりスイッチを入れたりする映像と、オシロスコープの映像がシンクロする場面からはじめて(Monkey Drummer)、こんな単純な絵がこんなに面白いなんて…とまずは観客の心をつかみにかかり、短編作品Flex、裸の男女がパンチをかましあう映像、邪悪なチワワとエイリアン風の異人のビデオ(ラバー・ジョニー)と天才の名に恥じない強烈な映像を連打します。

いちおう、アンダーワールドが始まったのでいったん抜けましたが、あまりにも気になってすぐ戻ってきてしまいました。

「スターウォーズ」の映像を使ったビデオではフロアも大いに湧いてました。他にも、ナチスの党大会を使ったビデオ(確かに、その場の雰囲気も「党大会」っぽかったですけど)、エイフェックスのビデオ(Come to Daddy これは有名な作品ですが、ノイズにまで映像がシンクロしてるのに改めて感動)など、堪能しまくった1時間、非常に短く感じました。御本人が普通の人っぽく、整った落ち着いた容姿なのにも驚き…。

さて、我にかえって急いでメイン会場へ。
本日のヘッドライナー、Underworld(アンダーワールド)がすでに盛り上がっていました。
会場の数カ所に大きなスクリーンをつるして映像を流していて、とても綺麗。ライティングもゴージャスです。いったん抜けてきたときに見た映像は映画「トロン」のものでした。
「トロン」好きだなあ…。

今回はカール・ハイドとリック・スミスに、もう1人加わった3人組で登場。
懐かしいナンバーも交えての踊れるリミックスで狂喜乱舞。後先考えずとにかく踊りまくりです。こちらもフロアに余裕があったのと、人の移動が激しかったのでいつのまにか前から10列目くらいに進んでいました。2人のシワまで見えそうなスゴイ位置。いやー燃えました!

東京公演のセットリスト(演奏曲のリスト)をずっと探してたんですが、大阪のしか見つからない…。そのうちwww.underworld.com(と公式発表されてるけど、www.underworldlive.comの間違いなんじゃ?)の「archive」セクションにて発表になるそうですのでお楽しみに。

とりあえずは、別ブログへTBを頂いた「ナエバでゴーゴゴー!」さんの記事から引用させて頂くと

1. JAL to Tokyo
2. Mmm Skyscraper I Love You
3. Kittens
4. Juanita/Kiteless
5. Spikee
6. New Track
7. Rez
8. New Track (Choppoか?)
9. Born Slippy NUXX
10.Two Months Off
11.Peggy Sussed
12.Lenny Penne
13.You Do Scribble
14.King of Snake
15.Pearls Girl
16.Push Upstairs
17.New Train/Dark and Long
18.New Track
19.Jumbo
20.Rowla
-encore-
21.Moaner

(*当日のライブCDが届いたので、曲目がはっきりしました。リストはこちら。)

前半はクリス・カニンガムを見ていたので、今のところipodストアでしか発売していないという噂の新曲「Jal to Tokyo」は聴けませんでした(T T)

聴いたことがない曲がいくつかありましたが、新曲なんでしょうね。
結構ノリノリの曲が多かったように記憶しております。

他にもあっ、この曲始まるのかな?と思ったらイントロだけで別の曲へ飛ばし、なーんだと思わせて戻る…みたいなトリッキーな箇所もあったので、CDで確認するのが楽しみになって参りました。DVDも出たら買っちゃうんだろうな、どうせ…。
去るに忍びず、Vitalicを見られなかったのは残念でしたが、ラストへ向かって物凄い盛り上がりようで、アンコールまで出たので良しと致します。アンダーワールドのライブ演奏に合わせて踊れるなんてこんな嬉しいことがあるでしょうか。皆ニコニコしてましたよ。良かったなあ…。

私が一番好きなのは「Jumbo」という曲。聴いているうちに、ゆっくり光が満ちてくるような音楽です。途中にまるで夜明けを告げる鐘のような音が響くと、あたりに黄金の輝きがあふれ重力から解き放たれるような心地がします。ライブでもイメージした通りのライティングで、とても感動しました。

でもでも、贅沢言ったらバチがあたるけど、1会場でやってくれればもっと良かったのに…。

さて、素晴らしかったエレグラ2005ですが、毎回言われてますように、お客のマナーは最低でした。

地面はゴミだらけで、ペットボトルをそのまま捨ててあるので踊っててコケそうになったり、
踊ってるふりして人をこづきながら前進する言語道断な観客なんて序の口。
恐ろしいのはあんなに混んでるフロアで火のついたタバコ持って踊ってる人たち。

禁煙の会場でタバコなんて危ないじゃないですか!

手をやけどしそうになったってば!
ちゃんと喫煙所だってあるのに。

私が大バコ好きなのは、禁煙だからということもあるんです。
ハコが小さいと、さすがに踊ってる人はタバコは吸いませんが、壁にもたれて吸うでしょ?
頭痛がして20分持たないですもん。
WIREで出来ることがなぜエレグラで出来ないのか、関係者の皆さんに一考を促したいです。
こんないいパーティでもったいない。
グチって終わりたくないので、来年は頼みますよ、皆さん!
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2005年11月23日

宮殿とモスクの至宝

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↑イーデンホールの幸運

イギリスはサウスケンジントンにあるヴィクトリア&アルバート美術館は、装飾美術の殿堂として有名です。来年夏にギャラリーが新設されるのを機に、イスラム美術の収蔵品が貸し出されることになったそうです。確かにここの美術館には行ったんですけど、入り口近くにあるお尻がテラテラ光っていた女性像しか思い出せません…その像のところにわざわざ「触るな」って書いてあったのが印象深くて(--;)。…えっと。何も覚えてないんじゃ、行かなかったのと変わりませんですね。

世田谷美術館ではジェームズ・タレルと三星堆遺跡を観て、どちらも良く覚えております。今回もそれに匹敵する面白いものでした。

イスラムといえば、偶像崇拝が禁止されているために抽象美術が発達したと聞いておりましたが、人物や動物を生き生きと描いたものがあり意外に思いました。棟方志功の版画に登場するような眉毛のつながった女性だとか、イケメン王子タピストリーなどもございます。こうした具象モチーフは、宗教的な場所以外で使われる、詩歌の挿絵として使われる、モンゴルの法が有効であった地域で使われる、等々、様々な理由によって思ったより広く採用されていることがわかります。

と同時に、広大な地域にまたがり、さまざまな文化と接触のあったイスラム社会の多様性を知ることもできます。

文物のうちでも、十字軍などによってヨーロッパにもたらされたイスラムの文物は、当地で宝物として扱われることもあったようです。中でも、小部屋を一つ使って展示された「イーデンホールの幸運」という文物↑は、モノも綺麗ですしエピソードも興味深いものです。

図録によると、そのエピソードとはこういうものです。

イーデンホールとは、イングランド最北部にある屋敷で、そこには13世紀にエジプトかシリアで作られた、ガラス杯が保管されていました。時が過ぎ、人々はこの美しいガラス杯がどうしてあるのか、その理由を忘れてしまい、以下のような話を伝えました。

妖精が集まって…酒宴をあげていたとき、
物見高い人間の近寄る気配に驚き、急いで退却した。
そのとき、この杯を置き去りにしていった。逃げる最後の妖精が叫ぶには
「この杯が壊れたり倒れたら、イーデンホールの幸運とはおさらばさ」


こうして完璧な姿でガラス杯が見られるということは、幸運はまだ続いているのでありましょう…イーデンホール自体は、取り壊されてしまいましたけど。

図録はイギリスのものの翻訳なので読みづらいところはありますが、イスラム美術についてざっと知りたい人には役に立つのではないでしょうか。

世田谷美術館 2005年12月4日(日)まで
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2005年11月19日

Passion and Action 生の芸術 アール・ブリュット展

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数年前、外苑前のワタリウム美術館で「ヘンリー・ダーガー展」というのをやっていました。孤独死したダーガーじいさんがせっせと書きためていた『非現実の王国で』という物語の挿絵で、色遣い・構図とも素晴らしく、他では見たことないような絵です。ついに本まで買っちゃったんですけど、正直、この絵が好きというのは自分にどこか問題があるんじゃないかと躊躇したことは事実です(あれが絵じゃなくて写真だったら…と考えたらおわかり頂けるかと)。

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描いた人が偉いのはもちろん、一歩間違えば変○よばわりの絵でも、良い絵だと拾い上げた人は偉いなあ、と思っていたところ、同じようにヘンテコな絵の一群が、「アウトサイダー・アート」と呼ばれていることを知りました。

今回、ハウス・オブ・シセイドウで開かれているのは、こうした、ダーガー始めユニークな作風の絵を一堂に集めた展覧会。いずれも発想が常人のレベルを逸脱している作品です。正式な美術の教育は受けていない作家ばかりだということですが、むき出しの欲望が画面の隅々にまで満ちあふれていて、見つめていると怖くなってきます。過剰な絵ばかりではなく、カレル・ハヴリチェックの作品のように、どこまでも端正な中に狂気がなみなみと溢れている絵もあります。

「芸術新潮」の11月号でダーガーが惜しげもなく表紙になっていたので買ってみたら、ちょうどアウトサイダー・アートの特集でした。特集タイトルではフランス語の「アール・ブリュット」という用語が使われています。日仏のエキスパートお二人の対談によると、英語はこれを訳したものだそうですが、精神病患者など社会の周縁にいる人々が描いたからといって「アウトサイダー」と呼ぶとは最悪な用語、だそうです。まあ、そうかもしれません。

でも、音楽では「オルタナティブ」こそ今や主流ですからね。「アウトサイダー」が絵画のシーンの真ん中にいて悪いことはないはず。この言葉が「描き手の状態」だけを指してるとも限らないし。実際、この用語のせいでいろいろ誤解が生まれたそうですが、主流にのまれず我が道をいく作風ということで「アウトサイダー」も好きだなあ…

コレクターやキュレイターの努力によって、第三者が見ることはかなわなかった作品に触れられることに感謝する一方、将来的にはこれらの素晴らしい作品が「○○派」「○○芸術」とひとからげにされてしまわず、たとえばダーガーのように、個々の作品として注目が集まってほしいと思うのです。

House of Shiseido (東京・銀座)
HPはこちら

2005年11月27日まで
posted by 銀の匙 at 02:42| Comment(1) | TrackBack(0) | 展覧会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月15日

雅楽の夕べ

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正倉院展に合わせて、奈良国立博物館の講堂で催されたイベントです。

神社の境内で演奏されているのしか見たことがなかったので、装束の細かい模様まではっきり見えるほどの位置で見られたのが新鮮でした。

また、南都楽所(なんとがくそ)楽頭の笠置 侃一先生の解説は素人にもわかりやすく、とても勉強になりました。

最初に「音(ね)取り」という音合わせが行われます。
次に「青海波」という曲が演奏されました。音だけ聞いていると出だしもメロディーもてんでバラバラで、各楽器の音が個別に風にそよぐ林を見ているような感覚に襲われます。この曲はもと中国の青海地方の音楽で(って、今の中国で考えると途方もなく辺鄙な場所なんですが…)、「破」の曲なので本来なら「青波破」というべきところ、青海とのつながりで「波」という字を当てたのだそうです。

さすが日本人、昔からおやじギャクが得意 雅ですね。

次に万歳楽が演奏されます。今度は舞がありました。
さきほどと同様、音がてんでバラバラなのは変わっていませんが、舞を見るとぴたりとタイミングが合っています。舞を見ながら音楽を聴くと、今度は曲としてまとまりを感じられるようになりました。不思議…。

この後、ベトナムから来た音楽だという「抜頭」が演奏されました。
今度はもっと、拍がはっきり感じられます。お父さんをトラに食べられた息子が敵討ちをする、という段と、トラ退治が終わって喜ぶ舞の段、の二つに分かれているそうで、呪術的な他の踊りに比べると、なるほどパントマイムみたいな動作が多い舞です。

次に演奏されたのは「落蹲」という曲。これも舞付きです。「蹲」は「蹲踞(そんきょ)」という言葉もある通り、中国語では「しゃがむ」という意味です。変なタイトルだなあと思ってたら、文字通り、しゃがむ舞でした(--)。「枕草子」にも「落蹲はふたりして 膝ふみて舞いたる」という記述があると解説がありました。

調べてみると、今は「落蹲」とは舞の種類(朝鮮半島由来の舞で、一人で舞うもの)とされているそうですが、今回の舞の方が「枕草子」の記述には合っています。

雅楽の舞には「左方(中国経由:先生は「ひだりのまい」と呼んでいた)」と「右方(朝鮮経由;「みぎのまい」)」の2種類があり、いつも対で舞われるとのこと。左は赤系統の装束、右は青系統の装束で、舞のタイプもかなり違います。左の舞の音楽には笙が使われており、右の舞を舞っている間に乾かしているのだという説明がありました。

gagaku2.jpg
右の舞「落蹲」

雅楽を習っている人には常識なんでしょうけど、漫然と見てるのと、知ってて見るのでは見るところが違います。神社仏閣と切り離されてしまい雰囲気は味気なかったけど、面白い催しでした。
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2005年11月03日

プーシキン美術館展

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今日はゲルハルト・リヒター展を見に行ってきました。
金沢でしかやらないのかと思ったら、千葉でも開催されたのでラッキーと思ったのですが、
意外に遠かったうえに、今ひとつピンとこなくて…。思いつきは買いますが…。

と、いうわけでプーシキン美術館展。
会場の東京都美術館というのはいつもビッグネームの展覧会をやるので混雑必至のため
平日に行ったのでさすがに入場待ちはありませんでしたが、
常に絵の前はバーゲン会場状態で、ゆっくり鑑賞という雰囲気ではありませんでした。

リヒター以上に印象派がピンとこない私ですが、
それでも出かけたのはマチスの「金魚」(↑)を観たいがため。
会場に入るなり、人だかりしているモネもルノアールもすっ飛ばし、
この絵の前に直行です。

いえほんと、この絵だけ見に来る価値は十分ありますって…。

可愛らしいイラスト風の絵なので小さいのかと思うと、意外に大きく、
大胆な筆遣いにほれぼれします。
左上のピンクに見える部分は実際には紫がかっており、ラメが入ったような不思議な色合い。
右側の濃い灰色のところは、ひっかき傷のように絵の具を掻き落としてあります。
葉っぱの部分は水彩画のように、もやもや滲んでいます。

4匹の金魚は我関せずで「ふふんっ」と言った表情。

観ても観ても飽きません。

他の絵の前ではあれこれ批評をしていた人たちも、この絵の前ではぽつりと、
「いい絵だね…」とつぶやき、沈黙して立ち止まっていたのが印象的でした。
この絵を見たとたん、「即決でお買いあげ」だったという、コレクターの気持ちがよーくわかります。世界中の美術館から1枚、好きなのもってっていいよ☆と言われたら(←そんなことありえないけど)、迷わずこの1枚を指さしちゃうでしょう。

未練がましく見終わったら、この絵の印象が上書きされないよう、まっすぐ出口へ。

天気がよい日は、美術館を出たら、東京文化会館のテラスでお茶するのが密かな楽しみ。
向かいに西洋美術館の裏の木立が見え、駅からすぐとは思えないくらい広々したオープンエア。道路から1段上がっているため、外からは隠れていて、空いてます。

この日も、あんなに美術館は混雑してたのに、ここは貸し切り状態でした。
紙コップでコーヒーだっていいんです…。

プーシキン美術館展
2005年12月18日(日)まで
東京都美術館(上野)
関連HPはこちら
posted by 銀の匙 at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 展覧会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月02日

コープス・ブライド

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当初、この映画を観る予定はまっっっっっっったくありませんでした。
だって、「チャーリーとチョコレート工場」を見たばっかりだし(こっちは気に入った)、
大きな声では言えないけど、私は同じティム・バートン監督の人形アニメ「ナイトメア」についていけなかったんですよ…こんなにアニメファンなのに(泣。
第一、あの歌がうるさかったんだもん。

そのとき「ナイトメア」を一緒に見た連れは「うーん、イマイチ」と言ってたくせに、
「チャーリー」を観た劇場でこの↑ポスターを見かけて、絶対行きたいと言い出しました。

私「あんた、この映画、どうせまたナイトメアアレと同じよ」
連れ「この骨(あばら)が好き〜☆」

あかん、キョンシー好きだった…(ちっ)。

案の定、劇場で「少林キョンシー」なんて妙な映画のチラシに魅せられている連れ。「香港映画界の全てを賭けて贈る」って、他にネタはないのか他に!と八つ当たり。

そうこうしているうちに本編が始まりましたが…すみません、面白かったです。
主な舞台は死者の世界なのに、からっと明るい作品でした。
今度もやっぱりミュージカル仕立てだったんですが、あまり気になりませんでした。
慣れたんでしょうか(爆)、エルフマンさんに。

その割にはジョニー・デップ扮する主役のビクターは歌いませんでしたね。そういえば「チャーリー」でも歌ってなかった。この人、元ミュージシャンじゃなかったでしたっけ…。

もうお一人、牧師様というのがすっごい迫力で、ガン爺と良く似たセリフを叫んでらっしゃいましたが…もしや、サルマン様でしたか?そういえばこの方も指輪物語関連のCDで歌ってらっしゃいましたっけね。でも歌ってなかった。

お話は、政略結婚させられそうになったヘタレ花婿ビクターが、何の因果か死体の花嫁にプロポーズしてしまうというもの。この死体の花嫁エミリーが見た目はコワイけどとっても可愛くて、映画の好感度アップに大貢献してます。

バートン監督の初期の作品「フランケン・ウィニー」を思い出させる骨の犬も可愛かった。

でも、何と言っても感動したのは音楽ですね…。
ビクターとエミリーがピアノを連弾するシーンがあるんですが、
あの「ウィリー・ウォンカ♪」と同一人物による曲とは思えません。さすが音楽家。
と妙なところに感動した1時間17分でございました。


ティム・バートン監督

渋谷シネパトス 1
この劇場は整理番号制です。
朝から全ての回の受け付けをして、
会場15分前から整理番号順に入場する仕組み。
見やすいのは2階最前列か、
1階後方(ちょうど2階席が始まるあたり)です。
posted by 銀の匙 at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする