
今年のゴールデンウィークはあまり見たい映画がないのでちょっと寂しいです。「魔法にかけられて」上映前の予告でやってたピクサーの新作、「WALLE/ウォーリー」が良さそうだったですね。いつやるんだろう?
そういうわけで、見たけど感想を書いてなかった作品について、覚え書きを書いておくことにしました。今回はロシアのハイパーアクションSFダークファンタジーVFXバンパイアアザーズ魔女超能力娯楽映画、「ナイト・ウォッチ」の続編(何なんだ)。
前作がとても良かったので(感想はこちら)、続編を首を長くして待っておりました。
ようやく上映となった本編、仕事の都合でなかなか見られず、最終日直前にようやく見ることができました。期待に違わぬ素晴らしい作品で、何で新宿のこんな場末の映画館で(ごめんね)、数人の観客と一緒に見ているのだろうと悲しくなってしまいました。
いつか日本でも再評価されて、あちこちで上映されることを心から願います。画像は、パンフレットですが↑、将来への投資として(ウソウソ・笑)買ってみました。それにしても中味のないパンフレットですね。こんなことまで悲しいよ〜。
まずは、ロシア映画ならではの映像美が見物です。舞台がモスクワの夜が中心だった前作から、昼の光景や中央アジアへと広がったことで、さらに魅力がアップしました。物の動き方、背景の処理なども、ハリウッド映画を見慣れた眼には新鮮に映ります。
そして特筆すべきはおねーちゃん達がキレイなことですね。金髪で北欧美女っぽいスヴェータ、小粋なパリジェンヌのようなオリガ、黒髪に大きな瞳を持つエキゾチックなアリサとバラエティに富んでます。この美女達を使って、どう見ても監督の趣味?としか思えないサービスシーンがあるのもご愛敬…。
それに比べると男性キャラは(イゴール少年を除き)おっさんばっかりですが、こちらの渋さときっと舞台で鍛えたな…って雰囲気も、ハリウッドじゃ真似できないメンツですね…。
脇を固めるキャラも、いかにもロシアっぽい雰囲気を醸し出しています。お気に入りなのは、いきなりどっかから登場し、協定違反者を獄につなぐ、杖をついた双子の裁判員(?)であります。やってることは誠に冷酷というか、機械的なんですけれども、キャラとしてみると生活に疲れたスターリンみたいな、ロシア的哀愁が漂っております。
光と闇の世界の住人たちが、互いの均衡を保つため、協定を作り監視(ウォッチ)する、現代のモスクワ。闇を監視するナイト・ウォッチャー、アントンは、自ら闇の世界へ追いやってしまった息子かわいさから、闇の王の奸計に嵌ってしまいます。
それは一人アントンの危機のみならず、世界の崩壊を招く出来事だったのですが…。
相変わらず、時間軸やエピソードが錯綜しているところへ、情報量の多い映像が被さるため、混沌としている映画です(お話は割と単純なんだけど)。光側、闇側、光と闇の間の異種たちの情愛を織り込んで、物語は切なく展開します。
彼らは、失ってしまった愛を取り戻そうと、あるいは失いかけている愛をつなぎとめようとして罠に落ち、はかない希望を、運命を書き換えることのできる一本のチョークに託そうとします…。
映画を観ながら、このチョークがあったら自分は何を書き換えるだろうかと考えてみるんですけれど、何も思いつかないんですよね。いま非常に満足しているという訳ではないんですが、ある一つの出来事を書き換えれば、全てが変わるとはとても思えないし、そこを書き換えたところで、結局は同じ結果になるだろう、とわかってしまうので…。
この映画の結末は、まあ、さもあらんと私には非常に納得がいったんですけれども、映画が終わったあと、観客が話してるのを聞くとどうも意味がわからない人がいたみたい。そんな、わからないようなエンディングかなあ…??
さて、この映画をちょっと見てみたいかなー、と思った方は、こちらの公式サイトをどうぞ。パンフレットと違って(泣)力が入ってます。前作「ナイトウォッチ」の高速配信ってコンテンツが秀逸。












