2016年10月31日

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた

s-song of the sea.jpg
(劇場でいただいたポストカード)

ケルト風の歌や音楽がふんだんに持ち込まれたアイルランドのアニメーション、と聞いて、観るしかない!!と出かけてみたら、なんとビックリ、日本語吹き替え版でした。

大人のための映画館で、1日1回夜の上映しかないんだから、原語版にしてくれればいいのに…、と思ったけどひょっとして字幕版がないのかしら???

ということで、ゲール語は聞けませんでしたが、なんかこうハッキリ思い出せないんだけど、すごく日本アニメ風のキャラクター(おじゃまんが山田くん…のわけないか)と、海や岩、森などの美しい背景美術の組み合わせが面白い作品でした。

とはいえ、まるっきりほんわかファンタジーというわけでもなく、自然の風景の中にゴミなんかもちゃんと描き込まれています。

また、上のポストカード↑にありますように、お話の設定にハロウィーンが使われており、妖精たちがオーロラに乗り、人の国から自分たちの住む世界へ帰る日として登場します。

日本では大人の仮装大会に変換されているため、迷惑としか感じないこのお祭りですが、この物語の中では異界と現世がひととき交わる「お盆」的な、神秘的で、しかしどこか懐かしい雰囲気で描かれています。
 
          *

灯台守の父と暮らす少年・ベンは、母の形見の巻貝の笛を大切にしていました。ベンは、妹・シアーシャの出産と同時に母を失ってしまったために、つい妹にいじわるばかりしてしまいます。

かねてから、子どもたちの境遇を心配していた祖母は、シアーシャが6歳の誕生日に一人で海に入ってしまった事件をきっかけに、子どもたちを街で育てることにします。街の暮らしが気に入らず、逃げ帰ることばかり考えているベン。

ハロウィンの日、兄から止められていたにも関わらずシアーシャが巻貝の笛を吹くと、仮装した3人組が現れ、「セルキーを見つけた」とシアーシャを連れていってしまいます...

          *

物語も絵同様、日本ではなじみのないユニークなモチーフと、どこか懐かしい神話・伝説のモチーフとがないまぜになって、不思議な世界観を作りだしています。

子供向けのアニメですが、お父さん、どうやってお母さんと知り合ったんだろう…とか、シアーシャはどうして最後にあの選択をしたんだろう…とか、大人が観てもちょっと考えさせられるところのあるアニメです。

ガーデンシネマ恵比寿で観ました。
トム・ムーア監督
http://songofthesea.jp/

posted by 銀の匙 at 23:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月24日

スター・トレック Beyond (ネタバレなし)

この秋の目玉はコレでしょう! と思って観に行きましたところ、期待にたがわず滅茶苦茶でした。

いくらBeyondだからって、Beyond過ぎ(むしろ「彼岸過迄」)。

そりゃそうですよね、(自分的に)口あんぐりランキング堂々第2位の『ワイルド・スピード』の監督さんだもの、当然3位もイタダキです(ちなみに、第1位は『マッド・マックス』)。

予告がこんなん(→ https://www.youtube.com/watch?v=IVoN9lT1AqQ )だったんで、あらまジャスティン・リン監督も大人になったのね(?)、ずいぶんシンミリした話になったこと、と思っていたら、もちろん違いました。

むしろ、こっちの予告の方が映画全体のイメージに近いです
(なぜ隠す・笑)

https://www.youtube.com/watch?v=XRVD32rnzOw

前後にそれらしいストーリーをくっつけて艤装していますが、この弾けっぷり、もはや、スター・トレックでもないし、SFですらありません(笑)。

じゃあ何かっていうと、まあ…エンタープライズ号を使った『ワイルド・スピード』かな。

アメリカでは映画館の3面を使って上映するマルチ・スクリーン版

https://www.youtube.com/watch?v=lDWIc4MGirE

というのもあるそうで、なるほどピッタリ。日本でも観てみたいなあ...。

話は3行どころか30字にまとめてもネタバレになりそうなんで、やめておきますが、1つだけ。

お姉さん、なんで英語がしゃべれるの?
 →家で勉強した 

ってふざけんなあああっ! どうして学校で10年英語を勉強した日本人より上手いのよおっ!と映画館で暴れそうになったけど、これが重要な(唯一の?)伏線だったのかなあ...と1週間経ってから気がつく私にSF映画を語る資格があるのでしょうか。

いや、ない。

とっちらかった感想になりましたが、強力におススメです。
予算の許す限り、デカい! 飛び出す! 劇場で観ましょう。

今回、全編にわたって活躍したアントン・イェルチンを偲びつつ。

posted by 銀の匙 at 08:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする