2008年08月06日

久石譲 in 武道館 2008 コーラス参加してきました!!

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久石譲さんが担当した、宮崎駿監督9作品の音楽のコンサートが2008年8月4日、5日、日本武道館で行われました。

新日本フィル、東京少年少女合唱団、栗友会合唱団に公募コーラス300名を加えた、マーラーを超える規模の大陣容による迫力のステージでした。

幸運にも、公募コーラスに応募したところ、出演させて頂くことが出来ました。そこで今回は練習から本番までのレポートをお届けしたいと思います。コンサートの内容そのものについての記事はこちら

*              *            *

合唱の指導をしてくださいました副指揮の先生によりますと、公募コーラスというのは久石譲さんの思いつきだったそうで、聞いたスタッフはそんなムチャな…と思ったそうです(笑)。

しかし、練習に参加してみると、自信なさげな男性陣はともかく女性は恐らくほとんどが合唱経験者で、初回からいきなり各パートを併せての練習となりました。曲は天空の城 ラピュタの「君をのせて」と「大樹」(サントラではインスト曲)、となりのトトロの「さんぽ」と「となりのトトロ」の4つです。

と言っても、他にもコーラスがいますから、歌う箇所は飛び飛びで、楽譜は3小節休止だの4小節休止だの穴だらけです。そこへ数々の変更が加わり、一同不安げな面持ちに…。

2回目の練習は幕張メッセ。公募コーラスの練習が済んだあと、新日本フィルのリハーサルが入ります。特別な計らいで見学させて頂きましたがこんなに音響の条件の悪い会場にもかかわらず大変素晴らしい演奏で、練習だというのに涙がちょちょ切れてしまいました。本番に泣いちゃったらどうしよう〜と心配になったほどです。この日は皆元気いっぱいで、ボーカルの皆さんも最終公演を除くと、この回が一番上手かったんじゃないかと思います(爆)

リハーサルの指揮は作曲者の久石譲さん自らが執りました。これだけ広い場所で左右に分かれて歌ったことがなかったので、最初はかなりとまどいました。何せ、反対側から届く音が遅れて聞こえるのです。初回のとき、絶対に音に合わせるな、指揮に合わせろと注意された訳が良くわかりました。それを除けば、特に大きなダメ出しもなく、リハーサルは順調に進みます。

しかし、少年少女合唱団の方が全然ウマイので(そりゃキャリアも違うし当然なのですが)、公募コーラス隊はボロ負けでガックリな心境です。あちらはいきなりアカペラで歌うなんて朝飯前ですからねー。良い子の合唱団にありがちな変に取り澄ましたところもなく、素直で綺麗な歌声でした。大ヒットの「ポニョ」にはカワイイ振り付けもついて、思わず一緒に歌い出しちゃいそうです(出番じゃないからダメダメ)

そうやって練習してるうちにもガンガン変更が出るので、こりゃついてくのが大変だなーと思いつつ、届いた台本が本番とまるで違ってたという某映画の撮影現場等の苦労を思い起こしたりしておりました。

後で気づきましたが、久石さんに直接指揮してもらうのは、これが最初で最後でした。武道館はもっと広いので、合唱の指揮は少しタイミングをずらして、副指揮が執ります。そちらに合わせないと、オーケストラとは同時に聞こえないらしいんです。武道館…巨大すぎ。

そしていよいよ本番当日。普段着のままゲネプロが行われます。立つタイミングや座るタイミングがよくわからなくて皆オタオタ。それでも、武道館の音響がいいのは感じました(やっぱり合唱席からはズレて聞こえはするんですけど)。

ゲネプロが終わると、武道館には全員を収容できる楽屋がないので、全員離れた建物に移動です。中は寒く、外は暑く、温度差がかなり応えました。

夕方から1日目の本番開始です。2階にある合唱席からは、アリーナに入ってくるお客さん一人一人の顔までよーく見えます。客席で見ていたときはステージがとても遠いように思ってましたが、ステージからは良く見えるものなんですね。会場を見渡せるので、実物大トトロが登場して取り囲まれてるとことか、慌てて駆け込んでくるお客さんなんかについ注目してしまいます。思い切ってオシャレしてくるお客さんを見かけると、かなり嬉しいものですね…。次に観客として来るときは気をつけよっと。ほぼ満席のお客さんです。

オーケストラの後方には巨大なスクリーンがしつらえられ、そこに作品が次々上映されます(席からはほとんど見えなかった)。
ナウシカで幕を開け、それぞれ3〜5曲くらいづつ、コンサート用のアレンジで演奏されます。もののけ姫、魔女の宅急便、ポニョときて、ラピュタでようやく出番。ここに中・高生によるマーチングバンドが客席から登場する演出があり、一番盛り上がりました。

私はといえば、相当我慢したのですがどうしてもポニョの中の「ひまわりの家の輪舞曲」というのに弱くて、ちょっと泣いてしまいました。いかに隅っことはいえ、出演者側に座ってるのにそれではマズイのですが、とてもけなげな歌詞なんですよ…(ちなみに、翌日のマチネでは何とか持った…と思ったらリフレインでつい泣いてしまった)

平原綾香がゲスト出演したり、アンコールが2曲もあったりと盛りだくさんの2時間でしたが、ゲネプロに続いてだったので、どうも皆疲れてたらしく、練習であれほど正確なピアノ演奏をしていた久石さんも、ちょっと手が追いつかなかったような箇所がありました。こちらも長袖のブラウスにロングスカートと、重い衣装のせいもあって終わったらかなりヘトヘトに…。

翌日は午前中何事もなかったかのように出社し、午後から2回の公演に臨みます。

この日は正午になったとたん、会場付近は鉄砲水の大惨事も起こったほどの激しい雷雨となり、昼前から集合していた出演者の皆さんはずぶ濡れで大変な目にあったようです。一部で電車も止まってしまい、来場できないコーラス隊メンバーもいました。

しかし、こんな悪天候の中、マチネということもあって、たくさんのお子さん連れのお客さんが見に来てくれ、またほぼ満席です。今回はお客さんのノリが大変良く、久石さんが嬉しそうなのが遠目にもわかります。基本的に交響楽のコンサートなので、ファミリーコンサートのような演出上の配慮はほとんど無かったのですが、夏休みで昼間だったから、会場の人たちに歌ってもらったり等、多少アレンジしても良かったのかもしれません。「ポニョ」や「さんぽ」では手拍子も出て、かなり良い雰囲気でした。そして、ついに、最後にはスタンディングオベーションが!

昼にいきなりの公演だったので、オーケストラはさほど本調子ではなかったようなんですが、お客さんの反応はダイレクトに演奏に反映しますねー。その意味ではとても面白かったです。力強い拍手を貰うと、かなり、よっしゃ!という雰囲気がみなぎります。

そしてついに夜の部の最終公演。昼とはうって代わって、客席はほとんど大人で占められているなか、出だしのティンパニーが大変力強く入りました。これで一気にテンションが上がったらしく、全ての音が物凄く良く鳴り出しました。

指揮にも自然、力が入り、栗友会のコーラスも前回比150%増しくらいのボリュームに聞こえます。全公演中この回が一番出来が良かったんですが、お客さんの反応がいま一つなのが何とも歯がゆい感じです。

そうして、異様に盛り上がってるステージと、大人に観賞してるお客さんの組み合わせで公演は進みます。公募コーラス隊も上昇気流にのって、かなり力を出せた感じでした。ラピュタの所では残響が武道館を揺るがす大コーラスとなり、ついに熱烈な拍手を頂きました。

ハウルの動く城では、金管楽器がコーラスの位置から登場し、会場の左右でこだまのように呼応するという演出がありました(映画でも大変印象的な、ソフィーがハウルを探しに行く場面の音楽です)。前2公演ではどうも音がしっくり決まらなかったように思うのですが、この回は素晴らしいパフォーマンスでした。

そしてついにエンディング。コーラスも力を出し切って、満足のいく演奏が出来ました。と、思ってたところに突然のサプライズが!

なーーんと!アリーナ席の最後方から宮崎駿監督が花束を持って登場したのです。この演出に最初にどよめいたのは、会場全てを見渡せる、コーラス席に座ってた私たち(コラコラ)。

観客席も総立ちです!

ずっとあの席で、今回の演奏を聴いていてくださったのかと思うと(自分は大したことはしてませんが)感激もひとしおです。

アンコール二曲目の「アシタカとサン」では、感動しているお客さんが多く見受けられ(歌詞も良いんですよね、これが…)今回参加させて頂いて本当に良かったと思いました。

無事終了し、控え室に集まったコーラス隊はお互いに写真を撮ったり、裏方で支えてくださったスタッフに御礼を言ったりして解散しました。皆、さあこれから現実世界に戻らなくちゃ、と笑っていたけど、まだまだ余韻に浸ってる私でございます。

追記:8月31日にNHKでコンサートの模様が放送されるそうです。9月にはBSで再放送あり。

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posted by 銀の匙 at 23:43| Comment(10) | TrackBack(0) | 舞台/パフォーマンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。最終公演に行きました。
久石さんの曲にはもちろん、大規模なコーラス隊の歌声にずっと鳥肌立ってました。感動をありがとうございます。

追記の番組情報は何よりうれしい情報でありがたいです!
Posted by Ita at 2008年08月07日 22:45
Itaさん、こんばんは。ご感想を直接コメント頂けて嬉しいです!練習の時からオーケストラや合唱団はレベルの高い演奏だったので、アマチュアのコーラス隊が雰囲気をぶち壊したらどうしようかとドキドキものでした。楽しんで頂けて何よりです。

合唱席からは音楽も舞台も、全体がどうなってたのが全然わからなかったので、私もテレビ放送が待ち遠しいです。
Posted by 銀の匙 at 2008年08月08日 00:58
お天気はあいにくでしたが、ステキなコンサートみたいで、テレビ放映されるのが楽しみです。
Posted by wata at 2008年08月08日 01:13
こんばんは。
私も公募コーラスに参加していた者です!
貴重な体験でしたね。
私は何故か魔女の宅急便で泣きそうになってましたw
また皆様とこういう機会があったらいいなぁ。
Posted by sodapop at 2008年08月08日 22:28
wataさん、こんばんは。
コンサート自体は2時間あったのですが、放送は45分間だそうです。私ならどこを採用するか迷うだろうなー!と思います…。ホント、名曲揃いですよ。お楽しみに。
Posted by 銀の匙 at 2008年08月11日 23:57
sodapopさん
こんばんは。男性パートの方は人数が少なくて大変でしたね。最後に一部屋に集合したとき、「えっ!こんなに少なかったの??」(の割には存在感があった、って事なんですけど)と、女性陣は皆驚いてましたよ。

魔女の宅急便も泣けましたね〜。タンバリンがとっても良かったです。

たった4日間の出会いでしたけど、和気藹々で楽しかったですね。楽しい時間をありがとうございました。
Posted by 銀の匙 at 2008年08月12日 00:18
はじめまして。
僕も公募コーラスに参加していました!

数少ない男性陣の一人です(笑)。
男性は全体で45名、それがテノール(僕はテノールでした)とバスに分かれて、更に上手側と下手側に分かれたので、実質片側にパートとしては10名位しかいなくて、結構寂しいものがありましたが(苦笑)、コンサートは凄く良かったですよね〜。

女性陣は一回目の練習の時からも圧倒的に数が多かったのと、既に結構まとまっていて(慣れている人が多かったからかな?)、譜面が届いたのがギリギリなのに凄いなぁと思いましたよ。

本当に参加できて良かったです(^-^
Posted by タンタン2008 at 2008年08月13日 00:25
タンタンさん、こんばんは。
貴重な(?)テノール、お疲れ様でした。男声だけの箇所、大変だったですね。でもしっかり聞こえましたよ!

女声は先生からバランスを考えて歌ってと注意された直後はボリュームが下がるんですけど、のど元過ぎるとまた大声だしちゃって…スミマセン。
女声の方は合唱経験豊富な猛者が多かったですね。競争率が高かったからでしょうか。私はあまり自信なかったので、カラオケ屋さんで闇練しました(笑)

正味4日でしたが、得難い体験でしたね。この企画を実現してくださった皆さん、当日ご一緒させて頂いた皆さんに感謝、感謝です!
Posted by 銀の匙 at 2008年08月14日 00:35
先日、テレビ放映みました。
インタビューなどもあるので、コンサート自体の映像は45分よりさらに短かったですね。

でも、コーラスや演奏者の数が多く、客席の間で演奏するマーチングバンドなど、会場内にいた人には迫力のコンサートだったろうな、すごい〜とテレビからも感じました。


公募コーラスの人たちも何度か映りましたが、銀の匙さんは映ってました?
Posted by wata at 2008年09月04日 03:09
wataさんすみません、せっかくコメントくださってたのに…。
テレビが見られなかったため、いつかDVD出してくれないかなーと希望しております。
正面で聞いたらズレずにまともに聞こえるのかどうか(笑)確かめてみたいものですから…
Posted by 銀の匙 at 2008年12月01日 23:06
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