
アメリカの資産家バーク夫人が収集した日本美術コレクションの里帰り展覧会。
なぜこれほどの宝が流出してしまったのかはさておき、収集範囲がとても広いのにビックリ。
やきものや掛け軸、屏風は見た目も豪華な美術品だからそれほど驚きませんが、
蕭白とか若沖とか髪の毛一筋の差で悪趣味にしか見えないものまでちゃんと揃えているのがスゴイです。
たくさんの屏風図が揃っているのが、屏風好きの私のツボをぐりぐりに押してくれました。「大麦図屏風」のようにモダンなものから洛中洛外図や南蛮屏風、源氏物語絵屏風までジャンルもいろいろ。絵巻もそうですが屏風図も大きな画面の中に何場面もが展開し、まるでアニメでロールセルに絵を描いて引っ張って撮影する技法みたいな感じなのが面白いんです。酒井抱一のような琳派の装飾的なものでも、季節の移り変わりや時間の経過など、確かな動きが描き込まれているのを見るのは楽しいものです。
東京都美術館のチラシ↑にも使われた蕭白の「石橋図」は掛け軸ですが、これも中央に目線を据えて下の方と上の方で別の時間が流れています。獅子は子を千尋の谷におとす、の図が描かれておりますが、画面中央の
出口付近には若沖の「双鶴図」が飾られています。「きょろちゃん」みたいな造形に思わずぷぷっと吹き出してしまいそうな鶴二羽ですが、尾羽のあたりのイヤに写実的な表現に画家です!という意地を見せてるのがまた笑わせてくれます。
正統派からヒネリの効いたものまで幅広いコレクションなので、誰と行ってもきっとお気に入りが見つかるであろうコストパフォーマンスの高い展覧会、ツウから入門者までオススメです。
2006年1月24日〜3月5日(日)まで
東京都美術館(上野)
平日午後に行きましたが、空いていました。
第三水曜日は65歳以上の方は無料です。
ってことは、それ以外の方は避けた方が良いでしょう…。
なお、中はそれほど混んでませんでしたが切符売り場が混んでるので、
前売りかJR上野駅で切符を先に買っておくとよいかも。
こちらに割引券もあり。


