男性ばかりの舞踊集団、コンドルズの公演。
ワールドカップイヤーにちなみ、前半45分、後半45分、ハーフタイムを挟んでのプログラムという趣向です。
最近とみに人気らしく、ファンクラブ枠で発売同時に申し込んだというのに、なぜ席が一番上の階の一番後ろなのでせう…と悲しみつつも、東京グローブ座はキャパが小さいので、こんな隅っこでも別に支障なく見えました。
ただ、今回は1階席を使った演出が多かったのでやっぱり一階が良かったなあと(ブツブツブツブツブツブツ)
と愚痴りつつもなかなか楽しんで参りました。
寸劇や人形劇(?)などを織り交ぜてはいるのですが、基調はコンテンポラリーダンスです。
いま、コンテンポラリーの主流は日常の動作の延長としてのダンスだろうと思いますが、コンドルズはこの流れに忠実で、殴る蹴るカッコつけるなど、男子ならではの日常(?)の動作が取り込まれているのが微苦笑を誘います。足を上げても足が伸びきってないし、まっすぐ立てないんじゃないかと思うほど基本動作がなってない人が目に付き、体型も○ゲ、チ○、デ○など(あ、ハ○は体型じゃないか…)身体能力が勝負のダンサーとは思えないメンバーばっかり。
そんな中で一人だけ、ものすごく上手い人がいると思ったら、それが主宰の近藤良平さんなのでした。足を伸ばせばまっすぐだし、飛べば滞空時間がとても長く、体型も見るからに踊る人という感じです。
ただ、彼のダンスは上手すぎて、コンドルズ的にはどうも違う気がする…。コンドルズが全員彼のレベルだとしたら、日常動作を高度な訓練で見せるローザスみたいでカッコいいかも知れませんが、それでは別の集団になってしまうでしょう。あ、いえ、コンドルズのメンバーも厳しい訓練を積んでるんでしょうけど、そうは見えないのが面白い。
晴れの場の、特別な人々しかできないダンスではなく、毎日の延長上にあるダンスを見せてくれる彼らには、3年の体育祭に急に創作ダンスをやれと言われて無理やり特訓した男子高校生みたいな、初々しい良さがあります。ときどき、「舞踏」っぽい動きが入っていることもありますが、下手くそ(に見える)ので、そこにも不思議な軽みが加わっています。そして、踊り手が普通の人っぽい分、振り付けのアイディアが光輝いて見えるのです。
さて、今回、特別ゲストとして漫画家の槇村さとるさんが出演されました。17歳でデビューして、30年間第一線で作品を世に送り出していらっしゃる…。いやースゴいです。お客さんの尊敬を一身に集めておられました。しかも発言や物腰がとても愛らしい…。こんな人になりたいものですね〜。
東京グローブ座(大久保)
今回の作品をシャッフルし、90分のプログラムにしたてた「勝利への脱出 シャッフル」がさいたま芸術大ホールで行われるそうです。詳しくはこちら。また、まだ公式HPには出ていないようですが、今年中にこれまでのベストプログラムを組み合わせた公演も行われるそうです。
2006年04月13日
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