2013年01月02日

The Hobbit 思いがけない冒険:思いっきりネタバレ編 その1

みなさま、こんばんは。

さて、『ホビット 思いがけない冒険』
12月14日の公開から3週間、かなりの方はご覧になったはずと思いますので、この辺でネタバレ感想を述べてみたいと思います。(初見の方に聞いた「ホビット」5大不思議のエントリーはこちら

あ、その前に。私の『愛蔵版 ホビットの冒険』(岩波書店刊)を持ってる方、
さすがに原作のセリフとか、すぐには思い出せないので、映画と比較ができません!
気に入ってくださったのは嬉しいんですが、ちょっとでいいから返してください…
もう10年近く帰ってきてないんだけど、一体どこを回っているんだか。
(表紙の太陽が「赤」で塗られた、いちおうコレクタブルな本なんですが…)
あまり帰って来ないんで、サックビル=バギンズさんの競売にかけられたのではないかと心配です。
「炭化」とか「内臓飛び出し」とかになってないと良いんだけど…

そういう訳でガッチリ原作と比較できないのは痛いけど、ま、気軽な初見の感想ということで書いてみたいと思います。

この映画で良かったと思ったところ
・字幕
・エレボール
・スロール王のヒゲ飾り
・デールの凧上げ(竜型はわかるがウミガメ型はなぜ?)
↑ ガメラとキングギドラへのオマージュという説が…・レゴラス父のヘラジカ
・冒頭の老ビルボとフロドのシーン(「旅の仲間」で謎だった点が一つ解決)
・ジョン=マーティン・アーサー・ビルボ
・袋小路屋敷の中
・ドワーフの歌
・ドワーフの皿回し(いつもより多めに回しております)
・青の魔法使いの名前を忘れるガンダルフ
・今日が自分の誕生日パーティーだということを忘れるビルボ
・ビルボのアスコットタイ風ネクタイとパッチワークガウン
・黒の言葉(パンフレットによると、言語監修のサロさんがトールキンの記述を膨らませてかなり作文したそうですが、それにしても素晴らしい)
・バーリン
・ラダガスト(家はちょっとファンタジー映画っぽくて引いたけど)
・オークに追われて逃げるシーンの音楽
・60歳若く見えるエルロンド
・60歳若く見えるサルマン
・60歳若く見えるガラドリエル
・アゾグにメッセージを伝えるゴブリン(字が書けるのね!)
・ガンダルフの投げる松ぼっくり(「旅の仲間」では袋小路屋敷の暖炉の上に置かれていましたが、今回の映画ではなかったような…このときの思い出としてビルボが飾ったのかしら)
・各国での原作翻訳を紹介したエンドロール。日本は瀬田訳、岩波書店のホビットの冒険になっていました。

良くなかったところ
・長い。あと30分は確実に切れたと思う。
・ドワーフ個人の活躍シーンが少なく、誰が誰やらわからない。初見でわかったのはトーリンだけでした。
・どうでもいいけど第一部は(ほぼ)男しか出てこない。

まず、今回、字幕が安心なのは非常にポイントが高いです(何せ、超強力な監修者が3人もついてますからね)。「旅の仲間」は敬語の訳がいい加減だったので、上下関係がむちゃくちゃになってましたが、今回も予告のときに、いきなり走り出したビルボに向かってホビット庄の村人が問いかけるシーンは、Mr.Bilboが「ビルボ、どこに行くんだい」となってて、すわ、またか!と思ったら、映画ではちゃんと「ビルボさん、どちらへ」に直っててほっとしました。

他にも、訳本が手元にないので、原作に沿った訳なのかどうかはわかりませんが、アーケン石の説明などは、「山の精髄」といった粋な訳になってました。吹き替えを見た方の話では「山のおおみたま」と訳されてたとか(聞いてわかるんかい)。(ちなみに英語のセリフはあっさりthe heart of the Mountainだったと思う)

英語で面白いと思ったのは、冒頭のビルボとフロドのやり取り、
かじったリンゴを触った手で書き物のページをめくろうとするフロドにビルボが言うKeep your sticky paws off! paw=前足 が、とっても可愛い言い回しですね。訳は「汚い手で触るな!」だったかな?

そのあと、サックビル=バギンズは招待しに来ないならパーティには出ないと言ってた、とフロドが報告したあとにビルボが言うのは
-over my dead body!
-They probably find it(that?) quite agreeable.
ビルボのセリフの訳は見逃しましたが、意味は「俺の屍を超えていけ(私の生きている限り、そんなことしないぞ)」、続くフロドのセリフの訳でつい笑っちゃったけど  「死んだら喜ぶよ」  (ってあなた)

追記:このシーン、吹き替え版で見たらビックリ!フロドがビルボに敬語で話してるよ!字幕じゃ思いっっっ切りタメ口なのに。あと、ビルボがロドって最初にアクセントを置くのも気になるなぁ…フドに慣れてるので…ガメラ。モスラ。ゴジラ。フロド…。仲間じゃん(泣)

他にも、英語のセリフでは、ドワーフ一行にビルボが追いついた後のガンダルフのセリフにhome is behind the world is aheadが使われていましたね。「王の帰還」でピピンの歌に使われていましたが、もともとビルボの散歩の歌だったので、今度の映画で歌ってくれないかなとちょっと期待していました。

また、ゴブリンの洞窟を出てすぐワーグに襲われたときのOut of the frying Pan into the fire(字幕では「一難去って」と訳してました)は原作の章タイトルですね。

また、どのセリフが2作目、3作目への伏線になっているか現時点では分からないので、固有名詞なども通常の字幕に比べると、あまり端折ったり言い換えたりしていないようです。(字幕では観客の読み取りのスピードを考慮して、たとえば、音声では「ミスランディア」と言っていても、全編で1か所しか出てこないなら、
他のすべてのセリフで使われている「ガンダルフ」と訳す、といった処理をします)

で、初見のときはロスゴベルのウサギでスタックしてしまいました。

ロスゴベルのウサギ。
ロスゴベルのウサギ?

って、なんだっけ?

考えているうちにいつの間にかビルボがゴラムとなぞなぞ問答を始めてて、もう1回見るしかなくなってしまいました(^^)ちなみに、ロスゴベルはラダガストが住んでた場所の名前だそうです。(知るか、そんなこと…)

いや、こういうディテールが命の物語では、小さなところを端折らないというのは大事だと思うんですけど、さすがに2時間40分は長尺だったので、この情報量の多さには結構疲れました。

さてさて。
最初が老ビルボのナレーションで始まったのは、予告でもやってたので予想通りでしたが、いきなりエレボールがどーーんと登場したのには驚きました。このシーンでの私の興味関心はドワーフ女に集中してたのですが(アラゴルンのヒゲゼスチャーを思いだしてくださいまし)、ついにヒゲのドワーフ女を目撃することはできませんでした。

また、ちゃんとドアから入ってくるあたり、スマウグも礼儀正しいですね。

そこへ登場する宴会王・スランドゥイルは原作とは印象が違っててなかなか賢そうなんですが、息子さんのレゴラスと並ぶと画面がハレーション起こしそうだという王子ファンの感想には笑わせていただきました。乗り物は公開時の季節柄か、ヘラジカでしたね。プレゼントを持って家族サービスに帰るところだったのでしょうか…つうか、あの凛々しい眉毛、王というよりマロといった雰囲気が若干(す、すみませんすみませんエルフファンの皆様お許しを!!)

そして、袋小路屋敷のシーン。ビルボが、今日は自分の誕生日だと忘れてるっていう設定にちょっと驚きますが、そのあと「旅の仲間」を見ると、フロドがガンダルフを迎えに行ったってことも忘れてるらしい(あの子はどこに行ったんだ、と、こぼしてますから)。私はもう昔の私じゃないって言ってるけど、ビルボ大丈夫なの…?(泣)

そうそう、「旅の仲間」を見たとき、フロドが最初に出てくるこのシーンがずっと謎でした。いったい何でこんな森の中で読書してるんだろう(しかも、家からかなり距離がありそう)とか、途中でガンダルフの馬車を降りてどこへ行くんだろう、とか。

今回、最初の謎はいちおう解けたんですが、東四が一庄はどのくらい遠いんでしょうね(そして、この話の中ではメリーとピピンはどこに住んでるんでしょうか。パーティーの後もずっとホビトンにいるように見えるんだけど)。そして、途中で馬車を降りたフロドは、何をしにどこへ行ったんでしょうか。本を取りにいった?パーティーの支度を手伝いに行った? 遊びに出かけちゃった? 

今回の「ホビット」三部作にお父さんのドロゴ・バギンズがキャスティングされているのは、何か関係があるのでしょうか。私はずっと、この日はフロドの成人の日なので、両親のお墓にでも行ったのではないかと思っていたんですが、そういや映画ではビルボの111歳の誕生日だとしか言ってませんでしたね。ははは。(そういえばビルボからは Be a good lad(いい子だから)とかthat boy(あの子ときたら)とか、ガンダルフからはdear boyとかまるっきり子ども扱いだった)

さて、『ホビットの冒険』と同じ書き出しでビルボが冒険譚を書き綴り始めます。誕生日当日、何から書こうか迷ってる段階だったのに、裂け谷でフロドに会うまでに書き終わってるって凄い筆が速いんですけど?原作では20年近く間があいてるから、そりゃ書けるでしょうけど、映画でこの間って何か月もないのでは?…

と、くだらないこと考えているうちに、時代は60年前へ。この時点でビルボは50歳。まだ若かったのでお屋敷の中もきちんと整頓してる、って監督がメイキングビデオでおっしゃっていましたが、ホント、お掃除行き届いております。(60年後のあの汚屋敷ぶりが嘘のよう)

そして、ビルボのおいしそうな夕ご飯に誰もが釘付けだったかと思います。家に塩壺があるのは裕福なしるし、と教えてくださった方がいましたが、それ以外にもパントリーにあんなにごちそうがいっぱい、いったい何日分の蓄えなんでしょうか(ビルボって独身ですよね…)

ああ、ここまで書いたら12時に…続きはまた後日!
posted by 銀の匙 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ロード・オブ・ザ・リング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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