2014年04月13日

2014 スターズ オン アイス STARS ON ICE 観てきました

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オリンピックのメダリストたちが氷上で夢の競演!なアイスショー、「スターズ・オン・アイス」を観てまいりました。

これまでもフィギュアの試合は熱心にテレビで観てました。どうせスケート場に行ったって遠くにしか観えないし、寒いし(←無知)ね〜と思っていたのです。

ところが、年末に横浜に行って、ちょっと考えが変わりました。

赤レンガ倉庫に遊びに行ったら、そこに臨時のリンクが出来ていて皆楽しそうに滑っているのです。中に一人、とても上手い年配の方がいて(横浜ってなんでいつもモダンなおじいさんがいるのでしょうか)、ゆっくりスピンしたり、ジャンプしたりするのがとても優雅で、テレビで観るのとはまた全然違う感動がありました。

折しも今年はオリンピックイヤー。出演者も張り切ってるだろうし、現役の真央ちゃんが観られるのは最後かもしれない!と自分でも呆れるミーハー根性丸出しでチケットを手にしたのでありました。

とにかく、オペラが観に行けるぐらい高いチケット、しかも2人分なので私のような庶民には購入にかなりの幽鬼が、いや勇気が必要でしたが、せっかくならアリーナにしようか…それとも、全体が見られるスタンド前方がいいかなとさんざん迷って、今回はスタンドにしてみました。でも、今思えば、現場で観るんだったら多少見づらくても、距離が近い方が絶対に良いと思います。

公演の時間もとても迷いました。金、土、日とあるうち、中日の土曜日にしたのですが、昼と夜の2公演あります。自分が出演する側のときは、絶対夜の方が調子が上がるのですが、音楽とスケートじゃ違うかも…きっと疲れるだろうし、昼にしようか…と迷ったあげく、結局、夜に。比べてみないと分かりませんけど、照明がステキな演出が多かったので、これは夜で正解でした。

さて、会場の国立代々木第一体育館は、駅から至近の割に駅からの道のりが非常に不合理で、バリアフリーのバの字も考えられていない動線となっています。歩行者より車が優先の時代の名残なのか、地下鉄で行ってもJRで行っても、歩道橋を渡らないとアプローチできません。当然、行きも帰りもそこが大渋滞しました。途中で事故でも起きたら大パニックになるでしょう。次のオリンピックのときまでに何とかして欲しいものです。

――と、話が逸れましたが、開演30分前くらいに着いたけど思ったよりは入口も混雑しておらず、スムーズに入場できました。毎日前を通ってた時期もあったのに、一度も入ったことのなかったこの体育館、外からは巨大に見えますが、中は案外、リンクが近くに見えて、正直ほっとしました。

スタンドの前から6列目は、滑ってる人の顔の表情が何とかわかるくらいの距離でした。

次回いらっしゃる方のために参考に記しておきますと、まずは噂どおり、女性がお手洗いに行くのは非常に困難です。観光バスが何台も同時についたときのパーキングエリアみたいなありさまです。また、売店もかなり並びます。席で飲食はできませんが持ち込みは可能で、売店のあるロビーでは飲食可能ですので皆さんお弁当を持ってきていました。

4月も半ばでしたので、会場は全然寒くありませんでした。薄手のダウンやら、靴下やら持っていってみたのですが着ませんでしたし、途中で暑くてスプリングコートも脱いでしまいました。普通の春の服で十分です。ただ、椅子が競技場用の固いプラスチック椅子なので、「プチプチ」を持参して席に敷くと快適です。

と、開演の6時になり、リンクは美しいブルーの色で満たされます。1人、また1人とリンクにスケーターが現れるたびに会場からは大きな拍手が。3組のペアが息の合ったスケーティングを見せて、開幕です。

全体の構成は、シングルやペアの出演者がそれぞれのプログラムの演技を行う合間に、数人の出演者がグループになり、オリジナルの振付で行う演技を挟んでいます。グループ・ナンバーの振付は、出演者の1人、カナダのジェフリー・バトルさんとのことでした。この方は、羽生結弦さんの十八番「パリの散歩道」の振付も担当されたそうです。なかでもパトリック・チャンさん含む、5人の男子が大暴れ、の振付、いきなりガッ、と止まってお客さんにエッジで掘った氷をかけたりして(お客さん大ハシャギ)面白かったです。

ライブで観てみると、テレビとは違うなぁと改めて感じます。

まず、お客さんの拍手。
この会場は長方形で、四面にお客さんがいます。基本、スケーターは8の字を描きながら移動してゆき、大技は審判席を背にした右側の短辺で行われることが多いようです。そうなると反対側に座ってるお客さんとしてはちょっと寂しいのですが、気の利いた選手は、技が少ない側のコーナーでお客さんとハイタッチしたり、大きなスピンを入れたりしてくれます。

そのたびに、近い側の面のお客さんが熱烈に拍手をします。それが音の場に立体感を生み出して、とても面白いんです。

演技が終わると、どの選手も4面それぞれに向かって挨拶をします。そのたびに、向かった面のお客さんが拍手をしたり、声援を送ったりし、挨拶が終わって退場する時は、全員が拍手をします。お客さんも演技の一部になっているような、楽しくて素晴らしい雰囲気です。

また、テレビで観ていると、どうしても回転数の多いジャンプに目が行ってしまいますが、現場で観るときは、回転数の多いジャンプは動きがコンパクトなため、スゴイとは思うけど、あまり面白くはありません。断然、大きな動きの方が綺麗ですし、すぅーっと移動しているだけのときのスケーティングに目を奪われます。速い移動も面白いですが、ゆっくりだと表情まで見えて、それも楽しいです。

全体の印象はバレエに似ているのですが、この滑らかな移動という動きはバレエにないので、珍しく、美しく感じます。

距離や高さも、テレビでは分かりづらいポイントです。テレビではカメラが常に選手を追っているので、リンクの広さはつかみづらいですね。実際には反対側まで結構遠く、よくも一人でリンク全面使いこなせるな〜と思うくらいです。

観てるだけで疲れるので、滑ってる方はもっとでしょう。上手い選手はリンクを大きく使い、美しく滑ります。

高さもカメラを通してだと実感しづらいですね。ペアの選手のリフトはとても高く、投げ上げるとビックリするほどの高さで、ちょっとドキドキします。

衣装はキラキラしているものがライティングとリンクに映えるのはもちろんのこと、風になびくものがステキです。途中、カロリーナ・コストナーさんが「アヴェ・マリア」を滑りましたが、演技の素晴らしさはもちろん、風になびく白の衣装が幻想的で、まるで夢のようでした。最後にはお客さんも立ち上がり、スタンディング・オベーションとなりました。でもきっと、テレビでみたら、衣装がうるさい感じなのではないかと思います。

そして、最大の違いといえば、解説がないことです!
解説音声がないとこんなに演技に集中できるとは、気が付きませんでした。スケーターたちがどんなことを表現しようとしているか、表情や動きをじっくり観察できますし、流れが中断されません。まあ、テレビの画面で音楽だけだと退屈でしょうけど…。

演目の方は、私は断然グループナンバーが好きでした。ソロの方はもう、オリンピックで観た選手が目の前を滑ってるッ!!という感激が大きすぎて、よく覚えてなくて(ホント、しょうもない自分…)。

前半では、開幕すぐで場内を盛り上げた、織田信成さんの「ラストサムライ」の流麗な動きは素晴らしかったし、鈴木明子さんの演技は何か不思議と惹きつけられるものがありました。また、前半でいちばん心に残ったのは、佐藤有香さんの「月光」です。銀の衣装をまとい、ゆったりと美しい弧を描いて滑っていくその動き、
銀盤の舞というのにふさわしい演技でした。

後半はスゴイ人が次から次へと出てきて、興奮してるうちに終わってしまいましたが、意外なところでは龐清・佟健の中国ペアの演技が良かったです。テレビで観てると、ウルトラCの技がいろいろ出てきて「雑技団か…?」とか失礼な事を思ってしまう訳なんですが、ライブでは(もちろんウルトラCも軽々とやるんですけど)、印象に残るのは親密な恋人同士の雰囲気というか、ペアの相手を大事にしてる感じというか、そっちの方でした。このお2人もスタンディング・オベーションを受けていました。

それから浅田真央さん。ジャンプも素晴らしいけど、片手を挙げるスピンとか、ステップとか、動きがとても優雅。素敵な大人の女性に見えました。「Smile」をやってくれたのですが、例の、座ったままニッコリ笑って前進、っていう動作とか、ジャンプとか、技がほとんど正面を背にして右側だったので、ちょっと残念だなぁと思っていたら、途中で左側へ滑ってきたときに、観客席の人と握手を交わしていました。前の人、ラッキーすぎる!

そして何と言っても圧巻は、オリンピック金メダリスト羽生結弦さん。

テレビで観ると何だか華奢で女の子みたいに見えますが、実際に観るとアスリートらしい、しっかりした体格に見えます(細いけど)。後半の最初に日本人選手のグループ・ナンバーで出演したときに、小柄な人かと思って探したのでしばらく見つかりませんでした(苦笑)。比率のせいなのかなんなのか、日本人選手のなかでは飛び抜けて背が高く見えます。

今回の演目は日本風の衣装で「花になれ」でしたが、まあとにかく、素人目にもずば抜けてるというか、異次元のスケーティングです。

他の人は、気持ちの準備があって、大きく踏み切って、さあ、ジャンプ飛ぶぞ飛ぶぞ…って感じなのですが、この人の場合、曲の流れの中にふつうにジャンプが入っていて、しかも高くてとてもキレイ。

そして表現力の豊かなこと。歌詞を聞かなくても、どんなことを歌っている歌なのか、はっきりと伝わってきます。演技というより、お祈りのようです。本当に素晴らしい。すっかり見とれてしまいました。

隣の席に、ご家族にねだられて無理やり一緒に来ました、っていう感じのお父さんが興味なさそーに座っていたのですが、羽生選手の演技を観たとたんに前のめりになっちゃって、ずっと、「すげぇすげぇ…スゴいよこれ…」って言ってました(笑)いや、私も同感です。

最後は、出演スケーターが全員登場。観客は入場のときに配られたサイリウムを振って、声援を送ります。照明を落とした会場に色とりどりのサイリウムが映えて、とてもきれい。昼の回でもあったのかも知れませんが、やはり夜に似合う演出です。こうして夢のようにショーは幕を閉じました。

今回、観客のマナーもとてもよく、声を掛けるのは基本、演技が終わってからのあいさつのときでしたし、ノリの良い曲には手拍子や歓声、どの出場選手にも惜しみない拍手が送られるなど、気持ちの良いひと時が過ごせました。客席には、ロシア選手やカナダ選手の出番が終わると、あいさつのときにその国の旗を振っている観客もたくさんいて、出場者も嬉しかったことでしょう。日本選手のときは、「ありがとう」って手作りのサインボードを出しているお客さんが多く、それも素晴らしかったです。

公演の様子は16日(水)にテレビで放送されるそうなので、今度は解説つきで観るのが楽しみです!
posted by 銀の匙 at 12:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台/パフォーマンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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