2014年05月04日

ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン2014 前夜祭と第1日目(5月3日)

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皆さま、GWはいかがお過ごしでしょうか。

こちら、今年も当然のごとくラ・フォルジュルネ三昧でございます。
今年は計画ミスで出演は取りやめになってしまいましたが、やはり、お祭りは参加してなんぼ、ということで、事前準備のいらない前夜祭に参戦いたしました。

今年は5月2日の夜7時きっかりに、会場前の広場にて演奏スタート。去年はボレロだったので、楽器を持っていくのが面倒で参戦しなかったのですが、今年は第九。歌えばいいだけだから楽々です。

そう思った人が多かったのか、広場は入場規制こそかからなかったものの、身動きできないほどの人だかり↑。オーケストラの楽器以外にも、ピアニカや縦笛、フライパン(サムかよ!)なども加わり、めちゃくちゃ賑やかです。

中央にしつらえられたキオスクに指揮者と合唱が、その下にオーケストラが陣取り、周りを十重二十重に取り囲んでいるのはギャラリーなんかではなく全員やる気120%の参加者という、恐ろしい絵づらであります。

HPで事前に譜面がアップされていたので、楽器組はそれをみながらリハスタート。しかし、人ごみで正面に回ることができないので、指揮者が全然見えません。この曲の性格上、最後の部分は指揮が見えないとタイミングが合わないので(そして、参加者はわざわざ駆け付けただけにきっちりやる気満々)、何度かリハを行い、本番スタート。

あっという間に終わっちゃうので、そのあと何度も本番が(笑)。にわか大合唱団はお互いにブラボーといい、写真を撮り合うなど、お祭り気分最高潮で幕を閉じました。

たった30分のイベントが終わると、三々五々、二次会に繰り出す人や、その場で小さな演奏会を始める人など皆楽しそう。私も知り合いと落ち合って女子(?)トークに花を咲かせました。

さて、続きまして1日目は、ボリス・ベレゾフスキーの「夜のガスパール」からスタート。

あれ、去年もやったじゃん、それ? とお思いの方、そうなんですよ。あの演奏が素晴らしかった(→ちなみに、去年の感想は コチラ )と思ったのは当然、私だけではなかったらしく、今年もやってくれたのです。

演奏は今年も最高!…になるはずだったのですが、観客がダメだったので、ダメでした。

演奏する側になってみるとよく分かるんですけど、いい演奏にはいい観客が必要です。そしてクラシックの場合、それは、音を出さないお客さんな訳です。

静かなのがいいなら、観客がいない方がいいんじゃないの〜?という声が聞こえてきそうだし、事実、リハーサルが結局一番いい演奏だったっていう体験は何度もありますが(何しろ、疲れてないですからね)、聞いてくれる人がいるときといないときでは、演奏の質が決定的に違います。

録音とか、リハーサルとかは音楽が主役になるのですが、コンサートでは「場」が主役になります。ですから、演奏者と同程度に観客も重要なのだと私などは思います。

そういう意味では、クラシック音楽は優れて観客参加型の催しです。

しかしそこはそれ、演奏者と観客では、おのずと役割は違います。だからクラシックは窮屈でイヤだ…と思われるかもしれませんが、ちょっと考えてみてくださいよ。バレエの公演を観に行ったら、観客がやおら立ち上がり、客席で炭坑節とかどじょうすくいとか踊りだしたら(面白いかもしれないけど)、舞台はぶち壊しでしょ。逆に、エグザイルとかの舞台で、客がステージ下でいきなり「白鳥の湖」とか踊りだしちゃったら(ウケるとは思うけど)ステージの上の人はやりにくいですよね。

演奏会も全く同じことだと思うんですけど、どうでしょう…。

特にクラシックの場合は演奏の音量がそれほど大きくないのに、よく響くホールで行われるので、ちょっとした物音が大きく増幅されます。しかも、自分よりも前の客席の音は自分にはあまり聞こえませんが、自分よりも後ろの客席の音は、よく聞こえます。ってことは、最前列にいる演奏家には客席の雑音がバッチリ聞こえちゃうんですよね…

繊細なピアノのメロディにかぶせて、がさごそがさごそウインドブレーカーを引っ張る音、暗くて見えない手元のパンフレットをめくる音、ファスナーを開け閉めする音、手提げの置き位置を移動する音、等の伴奏は要りません!! まったく、どんなアヴァンギャルドかっつーの。炭坑節は盆踊りの時にして下さいっ!!!

特にこの日の曲目はぴたっと演奏を止める休符の部分がアクセントになっているのに、そこで一瞬間が空くどころか、がさがさがさっ!と必ず音がするので、曲が後半に進むにつれ、弾き手が無音部分の間隔をどんどん詰めていっているように感じました。こうなると曲の呼吸も乱れるし、演奏は本当にぶち壊しです。そして、とても静かに曲が終わったとたんに大音声で「ブラボーッ」。ここまで破壊しといてブラボーとは、いったいどの口が…と呆れましたが、とにかくあれもやめてもらいたいです。

先陣争いをしているように思えて仕方ないんですが、全然カッコよくありません。静かな曲が終わったら、ちょっとは余韻に浸りたいなぁ…。

続きましては、ヴァネッサ・ワーグナーのピアノと電子音楽MURCOFのコラボ。

曲はジョン・ケージの「ある風景の中で」からスタート。この曲は、あのキノコ親父の作曲とは思えないほど(失礼)美しい曲です。私は映画「アート・オブ・トイピアノ」でマーガレット・レン・タンさんが弾いたこの曲を聴いて、すっかりファンになってしまいました(映画の感想は、→ こちら )。

今回のアレンジについては、この手の電子音楽にありがちな、ノイズを被せる手法がありきたりすぎてちょっとどうかな…?と思いましたが、続くアダムス「中国の門」、グラス「メタモルフォーシスU、W」、フェルドマン「ピアノ小品1952」、グラス「デッド・シングス」「ウィチタ・ヴォルテックス・スートラ」はどれも良かったです。

全面にノイズが被って来るため、ピアノ単体の素晴らしさはあまり際立ってはこなかったのですが、ワーグナーさんはミニマルな音楽をエレガントに弾きこなしていらっしゃいました。ときどき、向いのMURCOFさんの方をちらちら見るのですが、向こうはずっと画面を観ていてガン無視していたのがなんか可笑しかったです

なんと一番前の列で観たので、袖に引っ込んだ後も見えたのですが、MURCOFさんが、あーやれやれ終わったコーヒー飲もっと…みたいな感じでカップを手にとると拍手で呼び出され、あー終わったじゃ飲むか〜と思ったらまたカーテンコールでカップを置いて…てな感じなのがお気の毒で笑っちゃいました。ははは。

次は5日に聞きに行きます!
posted by 銀の匙 at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台/パフォーマンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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