2014年05月06日

ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン2014 第3日目(5月5日)

本日はラ・フォルジュルネ最終日。明け方の地震、初来日のアーティストはびっくりしたんじゃないかなぁと思いつつ、余裕で家を出たつもりが、会場に着いて、がーーーん…。

切符忘れた。

年は取るもんじゃないわね〜と平静を装いつつ、私にさんざっぱら急かされて家を出た連れ(わに)に睨まれつつ、チケットを取りに家に帰りました。てなことで、1プログラム聞き逃しました。お財布に厳しかったことはもちろん、今回一番楽しみにしていたヴォックス・クラマンティスのグレゴリオ聖歌とジョン・ケージを聴くことができませんでした。実に痛恨の極みです。

気を取り直しまして、次のプログラムは345番、小曾根さんとNo Name Horsesによるガーシュイン×ガーシュイン。

毎年クラシックの枠を超えて楽しいステージを見せてくれる小曾根さんですが、今回はビッグバンドとの共演で、かなりジャズ色の濃い演奏でした。

お客さんはあまりジャズに慣れていないのか、いちおうクラシックのコンサートだからお作法的に迷ったのか、ソロパートが終わったあとの拍手がまばら。見かねてか、途中からバンドの隣の人が見ぶりで「はい拍手〜」みたいなジェスチャーを入れる珍事(?)に。

そんな苦難も乗り越え、演奏は実にパワフル。勢い余って途中がかなりラテンっぽくなってたけど、ま、気にしない気にしない。今年も期待を裏切らない、素晴らしい演奏でした。

さらに、もう一曲、ガーシュインのバラードをやってくれました(曲名を言ってくれたのですが失念)。こちらは渋いサックス隊がフィーチャーされて、さらに夜の雰囲気に。いやぁジャズの分かる大人って素敵。私にゃ100年早いけど。

そして本日最後のプログラムは、オオトリ316番。
ハコが一番大きいAホールだったので、最初迷っていたのですが、最後のプログラムは独特の雰囲気があって捨てがたく、思い切って聴いてみることに。

久しぶりのAホールは、ステージ脇に大きなスクリーンが設置されて演奏者の表情をリアルタイムで追えるなど、開催当初に比べれば格段に良い感じになっておりました。

曲目ですが、まずは萩原麻未さんのピアノでラヴェルのピアノ協奏曲ト長調。力強く、ことに低音部分に暗めの色彩を持つピアノに、ジャン・ジャック・カントロフ指揮の、こちらもモノクロームな音色のシンフォニア・ヴァルソヴィアが絶妙に絡んできます。この曲の第二楽章は恐らく初めて聞きましたが、夢のように美しい曲。後半、ピアノとオーケストラの音がかなり不協和音っぽく聞こえたけど、そういう曲なんでしょうか。そうなんでしょうね。

お次はボレロ。これはまあ、音楽祭を盛り上げるには鉄板の曲ではありますが、ヴァイオリン隊の気合いの入りっぷりがすごかったです。この手の曲こそ、終わった直後にブラボーが正しいかと思います。

連れはバレエ(のDVD)を観たことはあったけど、曲だけ聴くのは初めてだったそうで、遠くから着々と野獣が近づいてくる感じが怖い…と申しておりました。

そして最後に、ビベスの「ドニャ・フランシスキータ」よりファンダンゴと、ヒメネスの「ルイス・アロンソの結婚式」より間奏曲。

ここで登場いたしましたのがフラメンコ・カスタネットの女王、ルセロ・テナ。スクリーンに映し出されるお姿は御年いくつか分かりかねる雰囲気ではありますが、いったん曲がはじまると、カスタネットを打ち鳴らす度にピタッとポーズが決まるのが、カッコいいのなんのって。聴くだけで、情熱的なフラメンコダンサーが踊っているさまが見えるようでした(オレ!って叫んでる人もいました)。

噂には聞いていたけど、カスタネットで音階も出せるし、pppからfffまで音量も自由自在で、立派にソロ楽器として成り立っていましたというか、カスタネット以外、正直聴いてませんでした、はい。

一曲目からアクセル踏みに踏みまくっていたので、二曲目が終わっても会場が上品に拍手しているのが腑に落ちなかったんですけど、カーテンコールの時はみな立ち上がり、広いAホールが文字通り熱狂に包まれました。

アンコールが終わって、オーケストラが退場しても拍手が鳴りやまず、ルセロ・テナさんが再登場。オーケストラなしで1曲演奏してくれました。広い会場にカスタネットだけが鳴り響き、まさに鳥肌もの。終わると、帰りかけていたお客さんも総立ちになり、文字通り興奮のるつぼと化していました。

もうその後はお客さん拍手をやめないし、またアンコールって訳にもいかないしで、テナさんはマルタンさんを引っ張り出してカスタネットで挨拶。即興のカスタネット・コントに会場の笑いを誘っていました。ファイナルコンサートにふさわしい、実にゴージャスなステージでした。

例年、最終日に来年のテーマが発表になっていたように思うのですが、今年は6月末になるとのこと。来年も無事の開催を期待したいです。
posted by 銀の匙 at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台/パフォーマンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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