2014年05月15日

映画「アナと雪の女王」いっしょに歌おう(シング・アロング)版を観てきました

さて、今は昔のGW、全国60もの映画館で実施された、「アナと雪の女王」いっしょに歌おう版を観てまいりました。

シング・アロング版といえば、これも昔、イベントで観た「ロッキー・ホラー・ショー」の楽しさは格別で、今回も結構楽しみにしておりました。全員で延々「メサイア」を歌うだけ!というシング・インのイベントにも参加したことがあるし、9曲くらい楽勝よ(はぁと

しかしまあ、結論からいえば、「歌ってきました♪」じゃなくて、「観てきました」になっちゃいました(哀。

実は、不肖わたくし、せっかくの試みが成功して欲しくて、周りがどうあろうと断固として歌うつもりでおりました(私の美声で振り向かせてやるぅ、くらい思っていた・呆)。が、吹き替えとはいえ、やっぱり初見でシング・アロング版はなかなかハードルが高うございました。

なんか途中からアラゴルンみたいに鼻歌になってしまい、戴冠式で一人で歌うのってやっぱり寂しいよね、と珍しくも同情の念が沸々とわいたのであります。

お子さんが来ることを想定してか、コアなファンならどんな時間でも来ると思ってか、シング・アロング版は午前中に設定されてることが多くて、やっと見つけた夕方回の上映館は板橋のイオンシネマ。初めてきましたが、なかなか見やすい劇場でした。

客層は、ちらほらとカップルがいたものの、圧倒的に親子連れが多かったです。全9曲の挿入歌のうち、最初の歌は男性合唱なので誰も歌わず、その時点でかなり、会場のテンションが下がったように思います。

アナ(吹き替え版は神田沙也加が歌った)の「生まれてはじめて」は、ミュージカルナンバーが得意な人なら歌いやすい部類の曲ですが、お子さんには入るタイミングが難しい曲みたいで、サビの「生まれてはじめて〜音楽に乗り〜」のところから、ようやく歌声が聞こえはじめました。

私がいきなり歌ったんで、隣の席にいた連れはビビっておりましたが(あ、歌っていいって言っとくのを忘れてた)、映画のサウンドが大音量なんで、隣の人でもない限り、かなりの人数が歌っていてもほとんど聞こえません。看板曲の「Let it go」なんて、もっと皆歌うのかと思ったけど、意外におとなしかったです。オリジナルが低音だからか、これもお子さんには歌いづらかったみたいですね。

ロッキー・ホラー・ショーみたいに、入場する時点でいろいろ仕掛けがあれば、もっと盛り上がったかも知れません。六本木あたりで英語版を観れば、もう少し歌う人もいたのかな? 

でも、英語版はサビ部分はともかく、そこ以外のメロディに歌詞を嵌めて歌うのがかなり難しく、その点、母語だからってこともありますが、日本語の訳詩はとてもよくできていると思いました。

さて、そんな訳で、みんなでカラオケ大会の方はあまり盛り上がりませんでしたが、映画自体はなかなか楽しめました。オタク的に面白かった(→「指輪」ファンとしてみた場合の見どころはこちら)こともありますが、背景がきれいだったし、色遣いもケバケバしくなくていい感じでした。

そしてなんといっても、日本語版の立役者は雪だるまのオラフでしょう!
まるで狛犬のように、山寺さんの「ゴラム」ちゃんと並び立っております。

一歩間違えるとジャージャービンクス並みのウザキャラになりかねなかったところを、ピエール瀧さんのナイス吹き替えで素敵キャラに。あのしゃべりがあまりに気に入ったせいか、油断するとオラフ口調になるぅ〜。

ストーリーは大筋、「雪の女王」なんですが、雪の女王自身が助け出される役、というのがまさかの大逆転です。また、お姉さん、または妹さんがいる人なら、きっと身につまされるであろう描写が、狙ってるなーという感じでしょうか。

妹から見れば、いつもボス風を吹かせ、妹を叱るのが仕事化していて、周りからは何故か尊敬されている姉。姉から見れば、要領がよくて、ちゃっかりオイシイところをもっていき、自分の好きなようにふるまっても可愛がられる妹。姉の方は妹には言えない葛藤があるので、なおさら辛いところです。

触れたものを何でも凍らせてしまい、しまいには傷つけてしまうのを恐れている…って設定の割には、エルサおねーちゃんはなかなか乱暴です。ひょっとしてロボットものアニメを見すぎたのかも知れません(さもなきゃ、なんであんな怪物を…?)。妹のアナの方も、ホントに王女様か、オイ?というような言葉遣いや態度なので、似たもの姉妹ってところでしょうか。

それはともかく、お姉ちゃんは王位を継がなくちゃいけないので、妹ほどお気楽には過ごせません。
主題歌の「Let it go」の歌詞を見ると、同様の内容であっても、英語版の方が
「周りを気にしなくちゃいけない」お姉さん的立場の辛さがよく分かります。

Heaven knows I tried.
神様だけが知ってる、私が(隠すように)努力したってことを
とか、
Be the good girl you always had to be.
これまでのように、良い子でいなければ
とか、
Let it go, let it go. Can't hold it back anymore.
(ふさわしいふるまいという枷を)どこかにやってしまいましょう
魔法の力(と、自分を解放したいという思い)は、もう隠しておけない
とか、
I don't care what they're going to say.
気にしない、彼らが何て言おうと
The cold never bothered me anyway.
どっちみち、寒さなんて私には何ともなかったんだから
And the fears that once controlled me, can't get to me at all
私を縛っていた恐れは、もう私を捉えることはできない
That perfect girl is gone
完璧な女の子(だった私)は行ってしまった(もういない)
とかね。

日本語版の訳詞は上手いこと同内容を伝えてるんですが、
「私がどうしたいか」が主体になってるので、
ここまで空気読んでる・気ぃ遣いな感じは受けませんでした。

今は子どもの数も少ないから、お姉さん的な立場の子も増えてるだろうし、
わかるわかる〜と思う人も多いんじゃないでしょうか。
女性が共感しやすいように作ってるというのは、このあたりを指してるんでしょうかね。
かなり露骨ですけど…。

ま、スレてる観客にはこの辺はどうでも良くて、女の子2人は可愛いし、
アナはなかなかガッツがあるし、
絵は綺麗だし、スペクタクルな動きが面白いので、それで映画としてはもう十分です。

雪だるまはしゃべるんですが(エルサが魔法で作ったものだから)、トナカイはしゃべらないとか、
いちおう頑張ってるのは認めてあげましょう。

私が一番気になったのは…
(以下、お話の核心部分に触れておりますので未見の方は注意)


アナは心に氷が刺さってしまい、このままでは凍って死んでしまう。
この魔法を解くのは、真実の愛だけ、ってやつ、あー、最初好きだと思ってた男じゃなくて、
身分違いのあっちの人の方が本命だったわけね? またこれか〜と思わせておいて、
今回は見事に外してくるわけですが、ここ、どう解釈したらいいんでしょうか。

エルサは王位簒奪者に命を狙われ、あわや…というところで、
アナが刃の下に入り、エルサは救われます。

そして、アナの魔法も解けるわけですけれども!

ああ、この映画では姉妹愛こそが本当の愛だってことなのかーと一瞬思ってしまいましたが、、
これって、無償の愛は、アナがエルサを救おうとする愛なんですよね?
ってことは、エルサはこの場面については関係なくて、
アナが救われたのは結局、アナ自身のおかげ、つまりDIYだったわけなんでしょうか?

こんなお子様映画のラストが分からなかった。悔しい…。もう一度見ちゃおうかな…。
posted by 銀の匙 at 01:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック