2014年11月17日

蘭陵王(テレビドラマ10/走馬看花編 第6話)

一年で一番忙しい夏の時期を何とか倒れずに乗り切った...と思っていたら、もう一年で二番目に忙しい、年末時期ではないですか。

まあ、夏は忙しいのが3か月続くけど、冬は年さえ明ければちょっとノンビリできるから、マシといえばマシなのですが、その手前の11月は少し余裕があるせいか、次から次へと出張の予定が入ってて泣きそう。これで「何とか熱」で倒れたり、敵国(はぃ?)に、ぼっちで置き去りにされたら、帰る気力もなくなっちゃうかも。

そう思うと、周の皇帝はサバイブしてエラいなぁ、と尊敬の念を新たにする今日この頃です。

ということで、ついに2ケタ台に突入の『蘭陵王』エントリー、続きもサクサク参りましょう。前回の第5話(→こちら)ではついうっかり、柄にもなくマジメなこと書いてしまいましたが、今回はネタで引っ張りたいところ。

では参りましょう、第6話、またの名を壁ドンの回!

第6話のあらすじ

斉(せい)軍の作戦に大きく貢献しながら、用が済んだらお供もつけてもらえず、馬さえ貸してもらえずに、国境の駐屯地・壺口関(ここうかん)から独り寂しく故郷の村へと帰る楊雪舞(よう せつぶ)。

途中の旅籠兼女郎屋でダッコちゃん人形行き倒れた、背も結構あり、苦労したことがない手を持つ奇妙な人物を拾い、吹き溜まりの村まで連れてきます。

そこには何と、女郎屋へ彼女を売りとばした韓暁冬(かん きょうとう)が住んでいました。雪舞になじられて、境遇の辛さを訴えつつも、いちおう素直に謝った暁冬は、行き倒れた男を「怪」(かい)と名付けます。

怪の回復を待って家に送り届けなければ、安心して村に帰れない…と心配する雪舞に、官兵が村を焼き払おうとしているとの知らせが…。


さて、上から目線どころか崖上から垂直に、“賤民村”(吹き溜まりの村)を見下ろしている蘭陵王(らんりょうおう)=高長恭(こう ちょうきょう)=四爺(スーイエ)と、安徳王(あんとくおう)=高延宗(こう えんそう)=五爺(ウーイエ)の一行。

亡くなった斛律須達(こくりつ しゅだつ)がもたらした、周の皇帝が斉の領内にいるとの報告を受けて、必死の捜索中です。

五爺は、
“如今最怕這周賊之首在留在齊國之內 是有什麼陰謀”(今いちばん恐ろしいのは、周の輩の親玉が斉の領域にいるのは、何かを企んでるのではないかということだ)とおっしゃっておられますが、周の君主は日頃の行いが悪いせいか、日本語では一足飛びに、
「よもや かの悪名高き周の君主が斉にいようとは」
と、がっちりテロリスト認定されております。

それを聞いた四爺のお答えは、
“不管付出任何代價 一定要把他找出來”(どんな代償を払っても、必ず奴を探し出せ)

中国語の四爺は「探し出す」までですが、日本語の四爺はちょっぴり強気で、
「いかなる代償を払っても 必ずや捕える
とおっしゃっておられます。

結果的に、中国語の四爺は有言実行でしたが、日本語の四爺は…おっと、この先は続きを見てからですが、代償の方はいろんな意味で痛かったですね。あはははは(←他人事)。

もはや、“賤民村”以外に潜んでいる場所はなかろう、ということで、臣下の楊士深(よう ししん)は、
“寧枉勿縱”(たとえ罪のない者を巻き添えにすることになっても、逃すことはできません)と言ってます。つまり、その1人を捕えるために、犠牲が出るのはやむを得ない、というところでしょうか。

でもさ、“如有違令者格殺無論”(命令に反する者は問答無用で斬る)って言ってるけど、命令に従っても殺されちゃうのでは…?

と怯える村人の最前列に飛び出してくる雪舞。

もう永遠に逢えないものと思っていたら、こんなにあっさり再会するなんて、いくらテレビドラマとはいえ脚本手抜きしすぎじゃないですか…?と、ツッコむのさえバカバカしいこの展開(あ、つい本音が)。

とはいえ、放っておくわけにもいかないし、彼女だけ包囲の外に出そうとするけど、当然、そんな誘いに乗る雪舞じゃありません。しかも、なんで来ない、って…意外に雪舞の性格を把握してませんね、この兄弟は。

ここで雪舞は土下座して軍令を取り下げるようお願いするのですが、楊士深に“大膽”(ダーダン)って怒られます。

なのに、“賤民”って何よ、あなたや私、みんなと同じ人間じゃない、とか言うもんだから、ついに楊士深がキレて、今度は“放肆!”(ファンスー!)って怒鳴ってます。

“放肆!”とは、ここでは「無礼な!」という意味で、辞書的には「勝手なふるまいをする;無礼な言動をする」ってことです。日本語だったら、「頭(ず)が高い!」っていう場面でしょうか。

雪舞のやってることがまさにそれ(…)なんですが、この漢字2文字でなぜそういう意味になるんだろ?と思いましたところ、「中国華文教育網」(→こちら)という、中国政府がやってる華僑向けのサイトに解説を見つけましたのでご紹介します。(訳は例によっててきとー)

もしも目上の人の前で傲慢な態度を取っていると、“放肆 !”(ファンスー!)と叱られます。辞典には、
「軽々しく勝手気ままな振る舞い。良くない意味で使う。」とありますが、もともとは死人を指す言葉でした。


 “肆”とはもともと陳列するという意味で、『周礼』(しゅらい)によれば、天子が崩御した際、祭祀をつかさどる役人はその遺体を陳列し(これを“大肆”(ダースー)と呼んだ)、決められた手順で洗い清めなければなりませんでした。

周代には
“肆師”(スーシ)という官職もあり、遺体を安置する場所や祭祀の道具などを並べる役でした。

 のち、処刑後に遺体をさらすことも
“肆”と呼ぶようになりました。『周礼』の規定では、遺体をさらすのは3日間と決められていました。そうすることで貶める意味を込めたわけです。“放肆”“放”とは追い払う、捨て去るという意味で、合わせて、処刑した屍を市中にさらすことを意味しました。

 中国の伝統的な社会では、身分が上の者、目上の者を敬うことを重要視していたため、もしそうした人たちの前で出過ぎたことをした場合は、脅しとして「晒し首にするぞ」と言ったのです。

今ではそれが人を叱るときのことばになったという訳です。

だって。

げに恐ろしや、楊士深
ま、四爺ほどじゃないけどね)。

“賤民”どもと“王爺”(ここでは殿下)では
比べ物にならん、と楊士深に怒られて、それでも頑張る雪舞は、ここにいるのは同じ人間、と言って、今度は四爺に“婦人之仁”って叱られてます。

“婦人之仁”とは女の子に向かって失礼な…。

この成句は、優柔不断な優しさ、とか大局を考慮しない慈悲、というようなときに使います。が…出典は《史記》の「淮陰侯列伝」で、劉邦の部下であった韓信(淮陰侯)が、敵王・項羽を評した言葉から来ています。

いわく、項羽は人に慈悲の心をもって接し、不幸な目に遭った人のために涙を流し、食料などを分け与えるというけれども、配下の武将が功を立て、褒賞を与えるべきときになると、とたんに物惜しみして恨みをかう「婦人の仁」の持ち主にすぎない、ということです。

しかし、さすがに800年前には項羽その人だったという負い目があるのか、日本の視聴者に「女の浅知恵」みたいなこと言ったらどんな目に遭わされるか分からない、という正常な判断力が働いたのか、吹き替えの四爺は「浅はかな考えだ」と言ってますね。

で、もっともな理由として、ここで対処しないと、もっとたくさんの罪もない人が犠牲になる、と言う四爺に向かって、まだ口答えする雪舞。

“生病不一定會死 也不是就該死”(病気だからって必ず死ぬわけじゃないし、死罪にすべきでもないわ)

何とかして助けないと、という雪舞と、ここに必ず須達が言ってた周の者が潜んでいる、という楊士深の間で、四爺は思いっきり板挟みになってます。

さきほど四爺は、つい口が滑っていましたが、疫病の封じ込め、といういかにも合理的な表向きの「大局的」理由のほかに、背後には、第3話で斛律光(こくりつ こう)将軍が指摘した「大局」があり、そっちはもっと厄介なので、目先のことしか見ていない雪舞に向けて、思わず「婦人の仁」という言葉が出てしまったのかも知れません。

とにかく、ここで威信を失うわけにも行かず、斉の将軍たちは馬から降りません。

しかし、四爺が動揺していることは誰の目にも明らか。うーん、これはまずい展開です。

第8話で日本語の解説書を含め、詳しくご紹介しようと思いますが、中国の兵法書として有名な《孫子》の冒頭に、将軍の大事な5つの資質が挙げられています。それは、

「智、信、仁、勇、厳」

の5つです。

『孫子』についての本は日本でもいろいろ出ていますが、私が特にお勧めしたい湯浅邦弘先生による解説本の解釈を見ると、

「智とは、情報を的確に分析し、混乱の中にあっても冷静な決断を下せる知性です。」

「信とは、国家に忠誠をつくし、君主からも士卒からも信頼を得られるような信義の心です。」

「仁とは、士卒の生命を尊重し、間諜(スパイ)の隠密活動にも心をめぐらすことのできる思いやりの気持ちです。」

「勇とは、敵を恐れず、常に最前線にあって采配を振るい、ときには敵中を突破して活路を開くような勇気です。」

「厳とは、私情に溺れることなく、規律を適用できるような厳正さです」


とあります。ここを読むと、四爺とは、まさにこれらの条件に当てはまるような人物として描かれていることが分かりますが、この5つの中で一番必要で、一番難しいのが5番目の資質、すなわち「」で、四爺は、どうやらここが弱いようです。

『三国志』の諸葛孔明は、一番信頼していた武将である馬謖〈ば しょく〉を、軍令違反を侵したために処刑しました。「泣いて馬謖を斬る」という諺の元になった有名な史実ですが、軍を預かるものには必要とされる厳しさです。

一方の四爺は、軍令違反の常習者だった斛律須達への日ごろの処分が甘く、結局、彼を失う羽目になったにもかかわらず、この場面でもいったん出した軍令を、こともあろうに女の進言で翻すという、軍の統率者としてあるまじき行動を取ってしまいます。

こういう行動が得てして命取りになると、一行は早くも第7話で思い知らされるわけですが、結果から見るとそうとばかりも言い切れないのが、このドラマの面白いところ。

ということは、この時点では監督と脚本家以外知らないので、とりあえず先を見てみますと、

“雪舞斗膽 懇請四爺收回成命”(雪舞は恐れながら申し上げます。四若様におかれては、どうかご命令をお取り下げください)と食い下がる雪舞に、楊士深は、

“大膽!你當自己是什麼人。膽敢讓四爺收回軍令。四爺乃是大齊的將軍,這賤民村原歸他所管轄 你怎麼敢質疑四爺的決定”(出すぎた真似を。殿下に軍令を撤回せよと申すか。殿下は大斉国の将軍、この村もむろん殿下がお治めの場所、ご決断に口を差し挟むとは何事か)

と申し渡しています。

兵士たちの手前、甘い顔もできないので四爺も困ったでしょうが、ここは口調だけは厳しく、しかし実際のところはかなり譲歩した妥協策を提示して去っていきます。

このときに楊士深と交わしている会話は、

“四爺 可是那個人”(しかし殿下、あの者は…)
“瘟疫不除 這個人也要待在村子裡面 也活不過七日”
(疫病が鎮まらなければ、村にとどまるほかはない。ならば7日は持たぬであろう)
と言ってます。

中国語では恐らく村に潜んでいる周の者を指しているのかと思いますが、日本語は「あの娘」になってて、雪舞を指しています。げげ、四爺がめちゃくちゃ冷血…(しかもタイミングよく、画面では四爺が雪舞を睨んでるし)。

しかし、こんな恐ろしい言葉を投げつけられても、四爺の考えをよく理解しているらしい雪舞は、村人たちの前で必死にフォローしています。

さて、こんなに皆が怖がっている“病瘟”「疫病」とは一体何の病気だったのでしょうか。

正史には、歴代帝王の事績を記す章があり、天変地異や疫病の流行も、治世の記録の中に記されています。《北斉書》では、後主(高緯)の統治していた565年12月に疫病が大流行した、と記されています。ちょうど洪水が起こった時期と重なり、河南では10人いれば4,5人が亡くなったほどの大災厄だったようです。

この時代に東アジアで流行った疫病としては、天然痘が有名です。「交通と疫病」(→原文はこちら)の論文を見ると、遣隋使などが持ち帰り、日本でも猛威を振るったらしい。

ただ、下痢とか発熱とか、雪舞の言ってる症状からすると天然痘ではなさそうで、腸チフスなどでしょうか。史実の、洪水の後に起こった病気というのからヒントを得たとすると、そうした類の病気のようです。

さて、斉軍は、ものすごい勢いで“賤民村”の近くに本格的なテント小屋を設営したものと思われます。まさに、木下大サーカス並み!(ということが、あとで分かる)

戻ってきた四爺は、さっきは須達の矢じりを出してきたポケットから、今度は結髪(ゆいがみ)を取り出しています。何でも出てくるドラえもんポケット、ホントに四次元につながっているとしか思えません。

ここで第2話(→こちら)に引き続き、盛大にため息をついておられます。(はい、これで、なぜ第2話でため息をついてたか、はっきりしましたね)

そこへ楊士深がこれまたすごい剣幕で飛び込んできて、“賤民村”に問題の人物がいるとの疑いがあるのだから、我らは“速戰速決”すべきです、と訴えてます。

あんたさっき楊雪舞に、「四爺は大斉国の将軍様であらせられるぞ、軍令を取り消せとは何事か!?」って吼えてなかったっけ?、と意地悪な視聴者は、ついツッコんでしまいますが、楊士深とは史実でもこういうキャラでしたね。(→史実編

初在瀛州,行參軍陽士深表列其贓,免官。
(瀛州にいた当初、行参軍(官名)の陽士深(ようししん)が「(長恭は)戦利品を貪り、法を枉(ま)げている」と上奏したため、長恭が免官になったことがあった。)

上官である皇子の不行跡をチクるとは、史実の楊士深は良い度胸をしているのですが、実はこの不行跡は長恭の策で、チクられるということ自体が織り込み済みでした。それにまんまと引っかかる(ま、誰かが引っかかってくれないと策になりませんが)あたりが、いかにも楊士深。

しかし、王爺さえ恐れぬ直言こそ、楊士深の持ち味。たまには空気読んでほしいときもあるけど…。

で今回は、逃げられたらそれは“放虎歸山”(トラを山に放つのも同然)だと訴えてます。

あっ、そうか!(…あ、いえ、なんでもない)、横で聞いてる五爺と段韶(だん しょう)太師は困り顔です。

ちなみに“放虎歸山”の出典は明代の許仲琳《封神演義》第十一回の“所謂縱龍入海,放虎歸山,必生後悔。” (それはいわば、龍を海に戻し、虎を山に返すというもの、必ず後悔の元になる)が今んとこ一番古いらしい。

ここで四爺は、かなり無理のある代案を話してきかせますが、優しい段太師は、
“引蛇出洞”(ヘビを巣穴から引きずりだすという策ですな)と応じています。

この言葉は割合新しい言葉らしくて、私の成語辞典には出てきません。ともあれ、おびき出すのはヘビじゃなくてマングースではないのか? という疑惑はぬぐえません。

しかし四爺は、そんな疑惑にもお構いなしで、

“密切注意雪舞的身體狀況 讓最好的軍醫隨時待命 確保她七日之內安然無恙”(雪舞の健康状態にはよくよく気を配り、いちばん優れた軍医を待機させておけ。7日の間、息災で過ごせるように計らうように)

と、楊士深の神経を逆なでするようなことを命令しています。

本当はこんなこと、とりわけ楊士深の前では、命令するべきじゃないと思う。彼も相当納得いかない顔をしています。(結果的に、この後の非常事態時に応急手当の人員が確保されてたというメリットはありましたが…)

五爺と太師が目配せしてますが、五爺はともかく、太師はこの命令の意味するところを、あまり分かってないんじゃないかと...。

まあ、いいや。

ヘビでも苦肉でもいいんですが、とにかく軍令は下されたので、作戦に沿って、「周のスパイが交わす合図」とやらを村の周りで吹き鳴らす斉の軍団。

画面ではチラッとしか見えないので、何を吹いているのかはよく分かりませんが、ぱっと見、何となく“骨笛”というものに似ています。新石器時代からある笛の一種で、7000年前の有名な河姆渡(かぼと)遺跡からも出土しています。狩りや合図に使われたと考えられていたということで、昔っから用途は変わってないんですね。

で、これを聞いた阿怪は、ふらふらとコブラみたいに壺から出てきちゃう…じゃなくて、寝棚から這い出してしまいます(あんたマングースの方じゃなかったの?)。

彼のお世話をしに現れた雪舞は、動けないはずの阿怪が見えないので、こう言います。

“人呢?”

日本語だと、どこに行ったの?と言うシチュエーションですが、こういうとき、中国語では“人呢 ?”と言います。あの人は? というニュアンスでしょうか。とても中国語らしい言い回しだな〜って思います。

こういうのって普通、辞書にも載ってませんよね。ドラマを見て言葉を覚えるって、こういうのが強みだよな〜と思うケースの一つです。

と、感心してる場合じゃなく、ここで雪舞が必死で阿怪を止めるもんだから、スパイをおびき出そうという斉側の努力も無駄骨に終わってしまいます。

後で楊士深が雪舞に、「お前がいちいちいちいち邪魔立てしなければ、今ごろ周の回し者を捕えていたのに!」と怒り狂うシーンがありますが、知らないところでもう一個「いち」を足していたと知ったら、その場で斬り捨ててたかも知れません...ああ、あのとき丹州城で「処置」しておけば…!

ほんと、あれこれ現場に口を出す、上官のヨメほど始末に負えないものはありません。士深ってサッチー健在なりし頃の、南海ホークスの選手みたい。ご苦労なことです…。

そうそう、ヨメを放置している上官も同罪です。

合図に呼ばれて夜道に出ていく阿怪を追って、雪舞は一緒に洞窟に転げ落ちてしまいますが、さすがに放置のままでは気になったのか、四爺も様子を見に来たようです。

え? だって、雪舞はヘビに向かって(中国語版では)“四爺、四爺!”と呼んでるじゃない?

だめよ進宝マングースのいる場所に四爺 ハブを召喚しちゃ…!

と、視聴者に誤解を与えないためか、吹き替えでは「高どの」の後、「助けて」と付け足してますね(賢い方策)。

それにしても、あの玉佩はやっぱり何かの通信装置だったらしく(少なくともトランシーバー機能は搭載)、本陣にいる四爺が顔を上げます。

どうやら“賤民村”とは時差がある場所のようで、こちらは昼です。
あるいは、落ちてからヘビが出るまで数時間気絶していて、外は明るくなってるのかも知れません。

ここで四爺がお子様ランチ用の旗みたいなのを立ててる大きな砂場のようなものは、“沙盤”といいます。
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ことばも機能も、まさに「サンドボックス」そのもので、戦局のシミュレーションのために使います。

ここで四爺が何をシミュレーションしているのかは大いなる謎ですが、ともあれ、機密に属することなので、この場所には限られた人しか入ることができません。勝手に入れば死罪です(「水滸伝」だったか何だったか忘れたけど、陥れられて間違えて入ってしまい、斬刑に処された人がいたって話を読んだことがあります)。

一方、まだ夜らしい洞窟の中で、熱を出してるらしい阿怪のために、雪舞は例の帯を熱さまシート代わりに使ってます。

おおっ、熱さまシートも彼女の発明か?

…っていうか、踏雪の時と言い、今回といい、どうも雪舞はこの帯を、洗っとけばまた使えるしくらいに軽く認識してるのではと思えてなりません。この帯に重大な意義を見出してるらしい四爺(と阿怪)には申し訳ないんですが…。

しかも、つぶってる目(阿怪ってまつげ長いな〜と変なこと感心する私)の上で手をパタパタされて、“放心睡吧”(安心してお休みなさい)って言われても、なかなか難しいと思います。

さて、2人は暁冬たちによって助け出されますが、洞窟での観察から疫病克服のヒントをつかみ、ここからが招財、進宝の油売り、または香具師・楊雪舞の本領発揮です!(待ってました!)

街中でお客を集めてモノを売る、このスキルは後々役に立つかと思われます(を売ったりとかね)。

さて、お立合い、まずは泥水を清水に変える、これは第1話で五爺が「天女の奇跡」の噂ばなしをしてるときには話していましたね。

次なるは灰で枯れ木に花を、アダモちゃんをイケメンに変えてみせやしょう。灰かぶりがシンデレラとはこれ如何に。ちなみに、中国語で「シンデレラ」のことを“灰姑娘”(ホイグーニャン)と言います。

1400年後に、蘭陵王の血を引く北京のコピーライター、蔣亮亮(ジャン リャンリャン)が、今日は自分の誕生日だと言い張る女の子のムチャぶりでステージに上げられ、歌わされる歌のタイトルです(しかも琵琶…じゃないや、ギターまで弾かされてたょ)。

どんなに頑張ったところで、あと20話ほど先に行ったところで聴ける、阿怪のプロフェッショナルな歌声とは比べ物になりませんが、彼と誰かさんを比べると何されるか分からないから先行きましょう、先!

草木灰が汚れ落としに使えるのは、灰がアルカリ性で油を中和するからです。年末年始のお掃除に重曹を使う方もいらっしゃると思いますが、同じ原理ですよね。

さて、お掃除といえば“雄黄酒”も登場しています。これは雪舞の言うとおり、昔から、“殺菌 驅蟲 解五毒”(殺菌、虫除け、五毒を除く)のに効果ありとされてきた薬酒で、端午の節句のときに使います(昔は飲んだらしいのですが、実は身体によくない成分が入っているので、今は額や耳たぶなどにつけることになってるそうです)

「五毒」とは私の持ってる辞書によると、蛇・蟾蜍(ひきがえる)・蜈蚣(むかで)・蝎(さそり)・壁虎(やもり)の5つの害悪。ああ、四爺も招財・進宝も退治されてしまうのね...。

中国の悲恋ストーリーの古典に「白蛇伝」っていうのがありますが、ヒロインの正体がヘビだとバレてしまうのは、端午の節句に“雄黄酒”を飲んでしまったからでした。

この話、忘れ物を届けて恋が始まるところといい、医学に精通したヒロインといい、なんだかどっかで聞いたことあるよなー的なストーリーなんですが(い?)、私などはウィリアム・フォンを見るとどうしても、白蛇と恋仲になる許仙(きょせん)の役にピッタリだ…と思っちゃいます。

閑話休題(それはさておき)。

雪舞に顔を拭かれて呆然としていた阿怪ですが(面が割れたらマズイことがあるのだろうか…)、リーチを生かして人助けなどしています。

夜にはみんなでキャンプファイアー! いやぁ、楽しそうですね。

イヌの口から食べ物を奪っていたというのに、食卓に3品以上は並んでいるのですが、どうしたのでしょう。お買い物にもいけないと愚痴っていたのに…“野菜”かな?

ちなみに中国語で“野菜”というと文字通り、野山に生えてる食べられる植物という意味で、日本語の「野菜」にあたる言葉は“蔬菜”と言います。

阿怪が食事するときの姿勢の良いこと、惚れ惚れしますね。掃き溜めに鶴、吹き溜まりに阿怪。皆からおかずを提供され、にっこりしたお顔が実にノーブルであります。

“賤民”の前では馬から降りもしない四爺と違って、“賤民”がじか箸で取ってくれたおかずをちゃんと食べるあたりも、好感度大であります。

もうこの時点で只者じゃないってバレそうなもんですが…。

さて、そんな楽しい宴に加わることもできず、暗〜い雰囲気の斉軍本陣。外は明るいのに、相変わらず盛大にロウソクを燃やしております。

この時代、ロウソクというのは一般に使われるようになってまもなく、結構な贅沢品だったようです(だから、大事なディナーのときに、クリスマス時の青色LEDばりに点していたのでしょう)。

こちら(→HP)に、中国思想といえばこの方! 坂出祥伸先生による、中国のロウソクに関する考察がありますので、原文をご覧いただきたいのですが、簡単に引用させていただくと、

「蝋燭」と二字熟して登場するのは、三国時代も過ぎて晋代(三世紀後半から五世紀初)になってからのようである。『世説新語』汰侈(たし)篇に「王君(王(おうがい))は糒(いび)(干した飯)をあたため、石季倫(石崇)は蝋燭で炊を作した」とあるのが初見らしいが、ただし、ここでは蝋燭は燈火用ではなくて燃料用である。とはいうものの、蝋燭が燈火として用いられていたことを前提として、石季倫が当時まだ貴重なものであった蝋燭を炊飯の燃料としたという豪勢ぶりを説いているのである。(中略)

『晋書』には、周嵩が酒に酔って兄・に「あなたの才能は私に及ばないのに、どうして重名をほしいままにしているのか」と言って、燃えている蝋燭を投げつけたという話が見えている。これは明らかに燈火として用いていた蝋燭である。(中略)

 南北朝時代には南では燈火用として蝋燭がかなり普及していたものと思われるが、一方、北方では蝋燭が欠乏していたようで、劉義恭(劉宋・高武帝の子)が北魏に遣いした時、北魏の世祖に「蝋燭十梃」を献上したという(『魏書』巻五十三)。梃は棒状のものを数える量詞であるから、十本になる。献上品としては少ない感がするが、蝋燭は北方ではまだ貴重品とされていたのであろう。

 南朝の梁から北朝の西魏、さらに北周に仕えた詩人・庚信(お、庚信がまた出ましたね)の賦「無題」に「燼の高さ疑うらくは数翦、心(しん)湿り暫く然え(もえ)難し、銅荷は涙蝋を承け、鉄鋏もて浮煙を染す」とあって、「涙蝋」「心(芯)」の語からして棒状に成形された蝋燭だと分かる。(中略)

(唐代になっても)その使用の範囲は都長安や東都洛陽のような大都市の、しかも王侯貴族など上流階級の家屋に限られていたのであろう。


ということで、ここでは上流階級の将軍たちが、ほしいままにロウソクを点しておられますところ、伝令が入ってきます(楊士深だって許可をいただいてから入ってきたのに、伝令の分際で本陣にいきなり飛び込んできたら、ホントは首を刎ねられちゃうんじゃないかと思いますが)。

命の危険を侵して本陣に飛び込んできた伝令が一言、「“賤民村”の雪舞さんが」と言ったとたんに、「雪舞がどうかしたか?」と緊張する四爺。

その口調に驚いたのか、太師がちら見しています。

「桶に泥水を入れれば清水になり、その水を沸かして飲めば疫病にはかからない。そして、“鹹米湯”は下痢を治すそうです...」と伝令に言われて、顔を見合わせる二人。

“這雪舞姑娘 太神奇了”(雪舞どのは誠に不思議なお方だ)
“一會兒只身燒掉周國的糧倉,一會兒又使渾水變成清水,她到底是什麼人哪”
(たった一人で周の食糧庫を焼き尽くしたかと思えば、泥水を清水に変えてみせる。いったい彼女は何者なのですか)と太師は驚きます。

それを聞いた五弟の、含み笑いがいいですよね…

何とか表情を変えないように努力している四爺ですが、無駄無駄、嬉しそうなのがバレてるって。

太師は、丹州城での雪舞の活躍は知っているけど、南汾州城(なんふんしゅうじょう)でのくだりを知らないので(さらに、第10話に行くと、その辺の機微にはあまり敏感じゃない人らしいことが五弟のセリフから分かる)、雪舞が蘭陵王を助けようとしていたことは知っているけど、四爺が彼女をどう思ってるかは、あまり察知してない模様です。

さて、皇帝のいない周国。ようやくアシナ皇后の愁眉を開く知らせが訪れます。視聴者にとっては、皇帝を迎えに参りますと退出する尉遅迥将軍のお召し物が、五爺と色違いじゃないかと気になってしょうがない一幕です。

“賤民村”ではサンシェイドも新調され、いきなり秋の大運動会的な雰囲気になっております。

いま、ドラマの舞台になっている斉とは南北朝時代の国号ですが、戦国時代に山東省あたりにあった国が“斉”で、おそらくそれを意識してつけた名前と思われます。そのもともとの斉の国がサッカーの発祥の地、という説があるのでご紹介しましょう。

《戦国策》《史記》に“蹴鞠”についての記述があり、中国の戦国時代(今から2300年前)、当時の斉の都・臨淄(リンシ)で盛んだったこと、また、兵士の訓練のために使われていたことがわかります。いま日本でもサッカーのことを「蹴球(しゅうきゅう)」と呼ぶことがあるように、“蹴”は蹴る、“鞠”は「まり」の意味です(現代中国語では“足球”(ズゥチウ)と言います)。

唐代には非常に普及したようで、杜甫の詩にも歌われています。また、この頃、ゴールも作られ、女子サッカーも盛んに行われたそうです。

使われていたボールは、毛皮(と言っても、フェルトのようなものでしょうか)をくくったようなものから2枚の皮を接ぎ合せたものになり、唐代には8枚を継いで、中には動物の膀胱を入れて膨らましていたそうです。

膀胱をボール代わりに使うという話、昔『大草原の小さな家』で読んだことあるな〜。おうちでベーコンを作ったり、しっぽを焼いて食べたり、自給自足も大変だなって子ども心に思ったものです。

話が逸れましたが、そんなレクリエーション活動ができるのも雪舞のおかげ、まるで伝説の天女さまのようだ、と皆様、崇めておられます。

そんな楽しそうな活動に参加できなかった四爺は、よほど悔しかったのか、まるでシンデレラで舞踏会に呼ばれなかった意地悪なお姉さまのように(ってそれは「いばら姫」だったっけ?)、軍を率いて、この和やかな雰囲気をぶち壊しにやってきます。

来歴不明な村民はすべて捕らえよ、と相変わらず、ヒールに徹してる四爺です。

疑わしい村人を整列させると、河を流れていた、刺繍を施した黒い布を示して、雪舞にこれが何か分かるか、と聞いています。雪舞はすぐさま“黒色馴鹿”(「黒色馴鹿」よ)(普通名詞ではなくて、「ミツウロコ」とか「サガリフジ」とかと同じく、図柄の名称です)って答えますが…なぜ知ってる?

村の外へろくに出たこともないのに、そんなこと知ってるなんてヘンですよね。だからか、日本語の方は単に「黒い鹿だわ」と言っています。えっと、金色の鹿に見えるのは私だけでしょうか。

ちなみに“馴鹿”とはトナカイのことです。えっ、中国で何でトナカイよ?と思いましたが、今も北方にはいるらしい。

当時は21世紀よりも寒かったので、もう少し南の方でもトナカイを見られたのかも知れませんね。本当に周の禁衛軍(近衛部隊)のマークが“黒色馴鹿”だったのかどうかは、調べたんですが分かりませんでした。とりあえず、ここまでも何度か、アシナ皇后が登場するシーンでさりげなくその図柄が示されています。

とにかく、当然ですが、阿怪は第一容疑者としてがっつり疑われています。ここで雪舞は阿怪の命乞いを始めますが、なんと韓暁冬(かん きょうとう)まで口添えしています。しかし阿怪は後で韓暁冬に会ったとき、このこともすっかり忘れてしまったらしくて(以下略)

四爺が黙ってるのをいいことに、雪舞がどんどん言い募るので、ついにまた楊士深に“放肆!”って叱られます(イエローカード2枚ですから、次は退場よ)

そして楊士深が雪舞に向かって剣を振るったおかげで、阿怪は口を利けない哀れな貧民から一転、ヒロインをかばう白馬の王子様に変身です。四爺は今のとこ表面的には冷静に、雪舞を諭し、阿怪を捕らえさせます。

端からみても、かなり出すぎた雪舞の振る舞いですが、まだ阿怪を取り戻そうとする彼女の行動に業を煮やした楊士深は、

“敢在眾人面前挑戰四爺的權威”(大勢の目の前で、殿下の権威に挑戦するとは)

吹き替えでは「身の程知らずもたいがいにせよ。第四皇子に盾つくとは」と言ってますね。

もっと言ったれ、楊士深! 

彼自身、気がついているかどうか分かりませんが、これは雪舞にとって、大変重要な忠告でした。

前には尉遅迥(うっち けい)に、「自分が賢いと思っていると身を滅ぼすぞ」という、貴重で有り難い忠告を頂戴したのに全然聞いてませんでしたね。おばあ様にも、蘭陵王にも、楊士深にも、そして尉遅迥にさえ、大事な忠告を受けていたのに全然聞いてなかった雪舞。

あとで(って14話くらい先かな)さんざん泣く羽目になるけど、それは自業自得というものです。

と、視聴者が楊士深の肩を持っている一方で、捕えられた阿怪と蘭陵王がついにサシで対決しています。どうして自分の身分を自分で暴露したのか、と問い詰められて、阿怪は、

“自古英雄難過美人關”(いにしえの昔より、英雄も美人で身を誤るというではないか)と答えています。って英雄とか自分で言うか?っていうか、だとすると美人って楊雪舞?とか、視聴者が混乱をきたしているところへ次の一言。

“在心愛的女人遇到危險的時候 我怎麼可以袖手旁觀呢”(愛する女性が危険にさらされているときに、手をこまねいていることなどできると思うか)

“袖手旁觀”とは、手を袖に入れたまま何もしない、という成語です(中国の伝統衣装は袖が広いので)。この言葉、同義語は“見死不救”(見て見ぬふりはできない)です。

おっと、これは雪舞のモット―ですよね。

続けて言うわ言うわ、
“在我疾病交集之時 是楊雪舞救了我”(私が病に伏していたとき、私を助けてくれたのが楊雪舞だった)
“逃過齊兵的追殺”(斉兵の追っ手から逃してくれて)
“在賤民村的每一夜”(村では夜ごと)
“雪舞姑娘不眠不休地照顧我”(雪舞どのは夜も寝ずに看病してくれた)
“她為我更衣 梳洗 怕我一病不起”(私の衣を替え、髪をくしけずり、顔を洗い、私の死を恐れた)
“還有...”(そして…)

いやいやいや、服も着たきりだし、髪型も替えてないじゃない。顔だって洗ったのはあの一回きりでしょ!とネタを振る皇帝陛下に全国の視聴者がツッコんでるのが目に見えるようですが、帝王の勘なのか何なのか、これまで合わせて15分くらいしか蘭陵王と接触してないのに、彼の弱点が楊雪舞だと、ばっちり嗅ぎつけているらしい。

雪舞が村で何か言ったときに勘付いたのかも知れないけど。

でもこの人も、わかんない人ですね。

風雪12年、宇文護の下で穏忍自重してた割には、ここで四爺を挑発して、何か良い事あるわけ?
瞬間湯沸かし器みたいな人だったら、首刎ねられちゃうわよ?

しかし、度を失わせる策だったとしたら、大当たり。

武将たるもの、敵に弱みを悟られては負けも同然。
(好みを悟られてもダメなのは、第18話(だったかな)あたりの、食事のエピソードで出てきますね)

孫子も言ってるでしょう、「敵を知り、己を知らば百戦危うからず」
ここでこんなに分かりやすく動揺してどうするよ。

しかし、そんな兵法の基本のキも吹っ飛んでいる蘭陵王は、これまでの余裕の態度がどこかに行ってしまい、守攻が完全に逆転してることにも気づいてません。

足元に落ちた例の帯を取り上げて、“這是哪而來的”(これはどこから来た?)
って、思いっきり話し言葉になってる蘭陵王に、

“你說呢?”(お前なら何と言う?=お前はどう思う?)

って返し、最高です、陛下。
(日本語の「知りたいか」って憎々しい訳も、上から目線の感じが出てて上手いね)

雪舞が謁見を願い出ていると聞いて、
“看著他”(見張っておけ)っていうときの声が低くて怖いよ〜!(声を担当している張震さん、グッジョブです!)

この勢いのまま、雪舞の前に出れば、どうなるか。

しかも雪舞と来たら、開口一番、
“你沒傷害阿怪吧”(怪を傷つけたりしてないでしょうね)
と来たもんだ。

四爺が「まだあいつを怪と呼ぶか!須達の受けた苦しみは奴の数千倍だ!」と吼えたので(吼えたあとにちょっと顔を背けたのは、さすがに言い過ぎたと思ったからでしょう)、雪舞はここまで使っていた“你”(二―;あなた)をやめて、いきなり“您”(ニン;あなた様)と敬語にスイッチします。

つまりこれは、雪舞が四爺とは距離を取り、情に訴えるのはやめて冷静に説得しよう、というストラテジーを採用したことを指します(つまり、あなたは冷静じゃない、と指摘してるのと同じことです)。

確かに、阿怪がなぜスパイだと分かるのか、彼は無実だ、という訴えに対して、四爺の答えは全然ロジカルじゃありませんが、

ああ、頼む雪舞、火に油を注ぐのはやめて…怖いよ〜!

ちなみに中国語でも火に油を注ぐは“火上加油”です。“加油”だけだと「頑張れ」なのにね…。

それはどうでもいいけど!

“我明白”(私にはわかります)
と雪舞が言うのを聞いて四爺が顔をそむけるのは、「お前はわかってない」という意味です。
お願い雪舞、いい加減、気づいてよ!という視聴者と四爺の心の声をまるっきり無視した挙句、あろうことか蘭陵王をdisり始める雪舞。

言い争いでは勝てないと思ったか、あまりにも自分の気持ちを分かってくれないので焦れたのか、ついに蘭陵王は彼女をフィジカルに押しのけてしまいます。(ああ、もう四爺と呼ぶにはあまりに怖すぎる、この人…)

それでも負けない雪舞。とりあえずここからは吹き替えでご覧ください!

「今のあなたは無実の民を虐げている。あなたよりも怪は良い人よ」
と聞いて、思わず振り向き、雪舞に詰め寄る蘭陵王。

「何と申した この私が あやつに劣ると言うか」
「そうよ、話も聞かずに…無実の人を苦しめ…」
ここでついに、雪舞の後ろの柱を殴ってしまう。

「聞くに堪えぬたわ言を二度と口にするでないぞ」
「楊雪舞 君が信ずるは目に映るものだけか」
「よかろう、真実を見せてつかわす」

あらま、日本語の上品なこと。
これなら蘭陵王のイメージはそれほど崩れなくて済みますが、中国語の方は、
かなり怖いですよ。

それでは、背筋も凍る元のセリフをお聞きいただきましょう!

“現在的你 正在迫害一個 手無寸鐵的百姓。”(今のあなたは 身に寸鉄も帯びない一人の民を虐げている)

ここは吹き替えと同じ。手に寸鉄も帯びない、とは武器も持たないという意味です。爆弾は鉄じゃないから含まれない…とは詭弁です(ただし、バナナはおやつに含まれません)。

百姓というのは、農家に限らず平民一般を指します。

“在我看來,連阿怪都比你善良”(見たところ、怪ですらあなたよりは善良だわ)

こう言われて蘭陵王は物理的に距離を詰め、低い声で言います。

“你說什麼?”(何だと?)

これは口語で、かなりな詰問調です。日常、これを言えば、ほぼケンカになるでしょう。

実は前の方の回で、皇帝が行方不明になったと聞いて、アシナ皇后も宇文神挙に同じように言ってますが、あちらはもともと身分の差を示す言い方なので問題にならないんですけど(詰問調なのは同じですが)、これまで身分差を感じさせないように接してきた四爺と雪舞の間ではこれはかなりショッキングな物言いです。

このせりふの怖い方向へのバリエーションとしては、

“你在說什麼?”(何を言ってるんだ)
“你到底在說什麼? ”(いったい何が言いたい?)

がございます。これを言われたら、とりあえず柱の影に隠れてください。トラに直撃される恐れがあります。

もっと軽いニュアンスで言うときもありますけど、それはかなり親しい間柄で、「あんた、なんてこと言うのよ〜(笑)」みたいな場合です。   

“你說我還不如那個騙子”(お前は、私があの騙りにも及ばないと言うのか。)

これも相当きつい言い方。

“騙子”(ピィエンヅ)って言うのは、そうね…イカサマ野郎、くらいのニュアンスですかね。さすがに皇子さまは滅多な事では言わないんじゃないでしょうか、こんな言葉。この剣幕にかなり気圧される雪舞。って、そりゃそうでしょう!ここまで、雪舞にはとても丁寧な言葉遣いだったんだもの。

しかし、ここに至っても何とか言い返そうとする雪舞。勇者というか、何というか…。

“是啊 你蠻不講理”(そうよ、筋が通ってない)

ですが、内心相当動揺しているのか、思わず台湾中国語になってます。

“你手刃無辜”(無実の者を手ずから斬り殺そうと…)

売り言葉に買い言葉で、雪舞も結構きつい事を…ただ、いちおうこれは書き言葉なので、ニュアンスとしては身分が上の人に話している感じはあります。

こう言われて本当に怒った(というか追い詰められた)蘭陵王。ついに言葉ではなく、手が出てしまいます。

“再也不要讓本王聽到”(二度と余に聞かせるな)

ここに間があるのが怖いよー!!

“本王不如誰的話”(余が誰かに及ばぬという事を)

ここまで、雪舞には“長恭”と自称してたのに、いきなり“本王”という、自身の身分を感じさせる主語と、“再也不要”(二度と〜するな)という強い否定の命令形に加えて“讓〜”(〜させる)の構文を使って、日本語よりもさらに上から目線の言葉遣いになってます。

日本語の方は秒数の制約に加えて、口の形の関係もあるのか、雪舞のセリフをはさんで訳さざるを得なかったらしく、「聞くに堪えぬたわ言」(何が聞くに堪えないかは曖昧になってるけど)と、この前のセリフの、「この私」でトータルとして“本王”のニュアンスを上手く伝えていますね。

それより、怒るポイントがここって、おかしいでしょう!?

怒ってるのは、今言ってることについてじゃない、というサインなのですが、雪舞は全然気づきません。(っていうか、このシチュエーションで考え事はさすがの雪舞にもムリ)

“楊雪舞 你很盲目”(楊雪舞よ、お前には何も見えていない)

こういうシチュエーションで、面と向かってフルネームで呼ぶのは、怒ってるときです。第1話でおばあ様も使ってましたね。よく聞け、みたいな感じかな? これは英語での場合と似てますね。面白いな…いや、面白がってる場合じゃないって。

後ろの言葉は差別語への配慮もあるのか、日本語では次のセリフと合わせて処理していますね。

“你相信你所看到的”

ここは、お前はお前が見たものを信じる、ということです。直前の言葉と合わせると、そういう人なんだな、と決めつけるようなニュアンスも感じます。

“好 本王就證明給你看”
直訳すると、よろしい、この私がお前に証明して見せよう、ということですね。

柱を一回殴ったくらいじゃ収まらなかったのか、去り際に「負ければ奴の命で償わせる」と怒鳴って、もう一回殴ってます。

こ、怖…。

翌日、決闘の場に引き出された阿怪は、蘭陵王を見るなりこう噛まします。

“都說蘭陵王英勇善戰”(皆が蘭陵王は勇敢で善く戦うと言っている)

ふーん。周の偉い人もそういう認識なんですね。

しかし、お世辞(?)には乗らない蘭陵王はずっと余裕の冷笑を浮かべ、お相手はこちらだ、とトラを引き出します。(まったく、誰が悪役だか分かりゃしない)

でも、待ってください? 何で陣地にトラがいるんでしょうね。

さあ、ここで吉例の三択、いってみましょうか。

1.木下大サーカスへようこそ! 当サーカスの目玉の出し物はトラでございます。
→動物愛護の観点から、見世物はいかがなものか。

2.あれほど言ったのに、何でトラを放ったんですか。でも、あなたのために捕まえておきました。
→臣下の鑑。

3.武官の印。
→やっぱ本物もいないとね。

4.ペットとして。
→四択目ですが、数をかぞえられるほど冷静ではいられません!

正解は…楊士深に免じてか?

つか、トラが逃げ出したらどうする気なんでしょう。

さて、この戦いがどうなったかはじっくり本編をご覧いただきたいのですが、とりあえずは四爺の狙い通り、周の皇帝が姿を現します。

「ついに正体を現したな、周の皇帝、宇文邕(うぶん よう)よ」と、勝ち誇ったあまり、またパタリロの口元になっている蘭陵王の言葉に、雪舞は思わず、

“周武帝 宇文邕!?”

ってあなた、皇帝の名前を呼び捨てにしちゃダメじゃない、というより前に、武帝は諡号(おくりな)だってばさ、こらっ!

諡号っていうのは、死んだ後に贈られる名前なの。生前につけちゃダメ!(っていうか、生前には誰も知らないはず)

まさか巫族の予言か?!

さすがに吹き替えの雪舞は、呼び捨てにはしてるけど諡号で呼ぶようなヘマはしていません。

しかし、四爺のパタリロ的余裕な態度と、失礼千万な中国語版のヨメの言動が仇となり、皇帝を迎えに現れた周の禁衛軍の活躍で、斉の陣営は大混乱に陥ります。

どさくさに紛れて、宇文邕は雪舞にプレゼントを渡していますが、こんなに混乱しててもしっかりもらっとくあたり、雪舞もなかなかのものです。

そして、雨あられと矢がふりそそぐなか、何ともない暁冬と皇帝陛下は、蘭陵王に指摘されるまでもなく、本当に運がよい2人と言えましょう。

それにしても、これまで尉遅迥将軍が何年かかってもやられっぱなしだった蘭陵王に、ただの1矢で致命傷を負わせるとは、宇文神挙(うぶん しんきょ)将軍、さすがです!

っていうか、タイミング的に、雪舞のために払った矢が神挙の放った矢で、刺さった矢は別のとこから飛んできたってことですか? しかも、最初に矢が刺さった位置と次に矢を抑えてる位置が違うって、NG番組で指摘されてましたね。

そんな修羅場に斉の陣営の方に戻ってしまう皇帝陛下を見た神挙の、驚いた顔が大変印象的です。

迎えに来た尉遅迥将軍に着せかけてもらった高そうな毛皮のコートがよく似合う皇帝陛下ですが、ここで“平身”(こうべを上げよ)と言われているのは尉遅将軍だけなのに、後ろの人もみんな立ち上がっちゃっていいの?

雪舞は最後の2分でやっと自分の過ちを反省しますが、この場で反省すべき点は何か、というと、

「自分とあの詐欺師を比べた」(四爺)でもなく
「自分に人を見る目がなかった」(雪舞)でもなく
「みんなあいつに騙された。一番悪いのはあいつ」(暁冬)でもなく、

蘭陵王の判断を雪舞が信じてなかった。

これに尽きると思います。彼女はここで気が付かなかったために、のちのち決定的なダメージを蒙ることになる。その意味で、先ほどの「四爺の権威に逆らうとは」という楊士深の発言がこの場では一番的を射ていたと思われます。

毒矢の的となって射られた人は、それどこじゃないでしょうが…。

ということで、とっとと次回に続く!(→こちら
posted by 銀の匙 at 03:14| Comment(12) | TrackBack(0) | 蘭陵王(テレビドラマ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アップロードの時間を見て、無理させてしまったようで申し訳なくなりました・・・が、待っていたので嬉しいです!(鬼ですね鬼)

第6話と言えばやはり、何を置いても壁ドンですよね!(笑)

「かの悪名高き周の君主が斉にいようとは」
というセリフ、ここまではまだ宇文護を畏れて大した悪さはしてないのに、ちょっと先走った感はありますよね。
異民族の美女にちゃっかり手を出したりとか、忠臣を手にかけたりとか、邪魔者をだまし討ちにしたりとかなんて、まだしてないのに( ̄▽ ̄)

>“如有違令者格殺無論”(命令に反する者は問答無用で斬る)って言ってるけど、命令に従っても殺されちゃうのでは…?

斬られて死にたいか、焼かれて死にたいか、どちらかを選ばせてくれるってことですね(笑)

>もう永遠に逢えないものと思っていたら、こんなにあっさり再会するなんて

そこはホラ、天意ってヤツですから^^
たまさか温泉に行ったら偶然出会ったり、騙されて囚われた旅籠で偶然再会したり、どんなに出来すぎに思えても、それは神様のやったことだから仕方ないのです(笑)

長恭のセリフの中に項羽由来の言葉があったというのもちょっとニヤニヤしちゃいました。
このあとの回で、雪舞が皇太子に「項羽と劉邦のどちらになられますか」というシーンがありますよね。
こう何回も項羽が登場すると、わざとかなと思ってしまいます。
(ちなみに「項羽と劉邦 White Vengeance」はすごく見たいと思いつつ、未見です)

そして今回は、中国語ではどう言っていたのかを知ることができて、いつもにも増してスッキリした回でした!

>“四爺 可是那個人”(しかし殿下、あの者は…)
>“瘟疫不除 這個人也要待在村子裡面 也活不過七日”
(疫病が鎮まらなければ、村にとどまるほかはない。ならば7日は持たぬであろう)

この部分、あとのシーンの長恭の言動と矛盾していて腑に落ちなかったんです。
これが雪舞の言葉にカッとなって思わず口走った言葉ならまだしも、ここまでは比較的冷静だし、言ってる相手は子深だし・・・

でも「あの者」が雪舞でなく宇文ヨウを差しているとわかれば納得!
ここはできれば吹き替えも「あの者」に訂正してほしいところです。

宇文ヨウが蘭陵王の弱点に気付いたのは、軍命に逆らい、無礼にも真向から口答えを続ける雪舞を蘭陵王が手討ちにするどころか、一見厳しそうに見せてその実、前言を撤回し、大幅に譲歩したのを目にしたからではないでしょうか。
子深が心外そうにしているくらいなので、宇文ヨウが気付かないはずはないと思います。

捕らえられた宇文ヨウが敢えて蘭陵王を挑発したのは、その憶測を確かめるためだったのかなと思いました。
蘭陵王の性格なら、たとえそのせいで怒らせても、その場で自分を斬り捨てるような真似はしないとわかっていたでしょうし。
(でも本当は、自分でも無意識のうちに恋敵を牽制していたのではないかと思いますが)

壁ドンシーンの詳細な中国語解説も嬉し泣きレベルでした!!
なるほど・・・このニュアンスの変化を吹き替えや字幕で完全に伝えるのは不可能ですよね(銀の匙さんのおっしゃるとおり、知恵を絞って訳されているんだなと感心はしましたが)。
ちなみに、冷血壁ドン蘭陵王・・・好きです(〃▽〃)うふ

3択は4でお願いします(笑)
ペットで常駐してるトラにうっかりオヤツにされたりしないよう、常時盛大にロウソクを燃やしているのではないかと思われます(笑)

ということで・・・またまた長くなってしまいすみません〜!

P.S.サッカー大好きなので、斉がサッカー発祥の地と知ってコーフンでした!

P.P.S.びちさま、原作本が読めるなんてとても羨ましいです。撮影されたものの放送されなかったシーンがあると知り、原作本を買おうかと迷ったのですが、私が字で見てわかる中国語は「謝謝」「是」「不是」「好」「再見」「我愛你」くらいしかなく・・・。
原作本の一部分がスキャンされた画像も見たのですが、やはりチンプンカンプンで諦めました(泣)
Posted by 銀 at 2014年11月18日 01:38
初めまして♪ドラマ蘭陵王にはまりまくって、あちこち検索してこちらにたどり着きました。

子供じみたコメントでお恥ずかしいのですが、すんごく面白く、楽しみに読ませて頂いてます。

中国語と吹き替えの違いなんか、唸るほど納得できます!

私は「蘭陵王」が大好きなので、まさかのつっこみに驚きつつもゲラゲラ笑って拝読してます。どうかこのシリーズ、今後も続けて下さいますよう、期待しています♪

それにしても、博識でいらっしゃいますね!感動〜♪
Posted by りんりん at 2014年11月19日 12:23
(非難も壁ドンされちまいそうでこっそり)
なんで高長恭は雪舞に惚れちゃったかね〜
ゲレンデマジックならぬ五里霧が起こしたアバンチュールマジックってアリですか?
でっかいペットに白いリボン巻きつけただけで惚れられちゃうんだから!(あれが怪我の治療に役立ったとは全く思えません!)

・アリエルのような可憐な容姿だったからいいようなもの、これが外見飛燕だったら
高長恭「生意気な娘だ、切れ。」
楊士深「はっ!」
シャキーン!!でジ・エンドでしょうね。ぷ。

・人権とフェミニズムを楯に雪舞は戦いましたが,長恭さまも最初から須達のときのように「隠さず話そう」作戦でいってたらこうはなってなかったと思いますが?(?を銀の匙さんに投げつけても軍令は変えられませんね、失礼。)
再会に動揺が隠せませんでしたね。

・士深さんは前半・中盤・後半と計3回高長恭に胸ぐらつかまれておりますが内2回は士深さんに全く関係ないこと。。。お気の毒ですこと。

・「泥水を清水に変える」「世の民が苦しみから抜け出せぬ時は、巫族の天女が姿を現すという大昔から伝わる話がある」雪舞の出現こそが必然、天意なのですね。
エンディング曲の歌詞「ニー是天意」は高長恭でなく楊雪舞だった。。せつないですね。

・項羽=高長恭=チャン・リン・シャン(ちがう)だったとは!
そういえば項羽さまも映画で「たーんかたんたんたーん♪」と口ずさんでおられましたな。(ふふ、銀さんお近くに住んでいたらDVDお貸しするのにぃ!)

・父方の祖母は(ナイナイ)、母方の祖母は姥姥(ラオラオ)と呼ぶそうですが何故高長恭は皇太后を姥姥と呼ぶのでしょうか?(ナイナイ)では?

・「ピィエンヅ」って人の事言えた義理?このあと周にもぐりこんでしっかりと他人に成りすましてるのは誰?貴方こそがピィエン。。。以下自粛。。壁ドンされちゃう。。いや、全部言って壁ドンされたいっ(はあと)

・雪舞はリケジョの才や医術で天女とあがめられているみたいですが私は雪舞の天女の力は「対面する人間の仮面をはがしありのままの姿にする」ところにあると考えています。高長恭さまは雪舞にしか気を許した表情をしませんし、仔馬陛下は自分で告白してらっしゃいますものね、「そなたさえ側にいれば、あの時の自分に、阿怪に戻れる。」と。(高長恭さまが一番仮面をかぶってらっしゃるとにらんでおります。仮面(兜ともw)が一番窮屈なのは楊士深さんですが(笑)。)

さて、原作本ですがハブとマングースのシーンが一番ババアには美味しいシーンとなっておりました。
(本当になんとなくしか理解してないのです。文章そのまま書き出して銀の匙さんに読んでもらいたいのですがほらこのコメント欄文字化け。。)

〜簡単に捕まったな〜愛しい女に危険が迫って〜まで同じ〜

仔馬=疫病にかかって斉に逃げ込んだときに、楊雪舞が兵士から逃がしてれて、この村に連れてきてくれて、こないだ洞窟で一晩過ごしたんだぜい♪
長恭=黙れ!楊雪舞はジョカ様の前で誓った結髪妻だ!純真で聡明で仁義に厚い女性だからだ!
仔馬=結髪妻だぁ?じゃあなんで7日も離れて過ごして疫病も消し去ったのに村を離れないんだ?
長恭、胸ぐらをつかむ。帯が落ちる。
長恭が拾って複雑な顔をして理性を失っているところに〜
仔馬=雪舞からもらったんだ〜♪+勝ち誇った顔〜♪

壁ドンのシーンは同じ

次の日、雪舞は阿怪と面会できる。

仔馬=君は蘭陵王と結婚したのか?
雪舞=何言ってるの!周に潜入するため芝居よ。。。てか、あなた殺されちゃうわよ。。なにか助ける方法を考えないと。。。
仔馬=何故朕の(もう自分を朕と呼んでますw)安否を気にするのだ?蘭陵王の事を好きなんだろう?
雪舞=あの人にはおばあさまが預言した、他の人が待っているから。。私ではない人が。
〜ここで兵士がきて仔馬陛下を広場wへ連れ出す。。。。。

高長恭誤解しちまうわな!
そばに置いて離したくなくなるわな!
仔馬陛下に取られそう(もしかしたらとられてしまったかも)だもんね!
満腹満腹、ご馳走様でした♪

年表とおばあさまの預言、「最後」なんですね!ということは46話完走後ですか!(←圧力)ついていきます、斉でも周でも突厥でも、なんなら蘇毘王国までも!

Posted by びち at 2014年11月20日 00:51
銀さん、こんばんは。

今回も、的を射た(今回それは禁句…)的確で愛あふれるコメント、ありがとうございます。
しかもこんなに素早く…。喜んでいただけたとの事、駄文でも書いた甲斐があって嬉しいです!
ほとんど、コメントが楽しみで記事書いてるようなものです…(拝見はできるのですが、携帯だと長文書けない(&1行書くのにやたらと時間かかる)ので、いつもお返事遅くてスミマセン)

>第6話と言えばやはり、何を置いても壁ドンですよね!(笑)

何かもう、壁ドンしてもらいたいばかりに高長恭を挑発する人がわらわら湧いてでて、困ったもんです。
そろそろ冷血動物は冬眠する時期なんで、壁ドンをご希望の場合は早めがよろしいかと!
陛下も、意味もなく挑発してたのは実は壁ドンしてもらいたかったのではないかといえいえいえいえいえいえ!

さて、貧しい村の皆様におかれては、皆殺しの運命しかないのかと思っていたら、いちおうプリフィクスでもレアかウェルダンかの選択肢はあったってことだったのですね(ここ、ものすごく納得です!)

そして全ての出会いは女カさまの言うとおりなのですね。(女カさまの英文名はフランキーというのではないかと秘かに疑ってる私)

残念ながら、貧しい村の人々とは違って、ウィリアム・フォンには項羽と劉邦どちらか選ぶという選択の余地はないようですね。某話以降の高長恭を見ると、項羽のパロディみたいに見えちゃってしょうがないのですが、「息も…」でも時代劇ネタで相方にさんざん茶化されてましたよね。女カさまじゃなくて、毛主席に誓わされてたけど。

楊士深と長恭の会話のシーンは、中国語で観てた時は気づかずに流しちゃってたんですけど、吹き替えを見て、おっとそういう解釈もあるのかと驚いた場面です。ひょっとしたら、元の脚本はわざと曖昧にしてるのかも知れません。なぜ分からないのかというと、楊士深は“那個人”(あの/その者)と言っているのに対して、長恭は“這個人”(この者)と言ってるからだと思います。

対決シーンで阿怪が、「自分がお前たちの探している“那個人”だとどうしてわかる?」と長恭に聞くので、他の可能性を全然考えてませんでしたが…。

村の入り口で雪舞が痴話げん…言い争っている場面で阿怪がちらちら映るのは、彼が全ての会話を漏れなく聞いてるって意味なんでしょうね。その後、長恭を挑発するのはもちろん、壁ドンを期待して…いえいえいえいえいえいえ。

そして4択ですが、私見を言わせていただけるならば、オヤツには尉遅迥が適任だと思います。
(村人のキャンプファイヤーはお夜食になるのを避けるためだったのですね)

スチルを見ると、本編では登場してない服を着てるシーンがいくつかあるので、いくつか削っちゃったエピソードがあるんでしょうか。どうせDVD出すなら、おまけで入れてくれれば良かったのに…

ということで、次回もどうぞよろしくお願いいたします(←強要)<(_ _)>
Posted by 銀の匙 at 2014年11月20日 02:09
りんりんさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。
楽しんでいただけて、私も嬉しいです!

かなり悪ノリしてるので、ファンの皆様に叱られたらどうしようかと(晒し首はこれからの季節寒いしちょっとイヤ)、ちょっとホッといたしました。

日本語と中国語を両方観ると、発想の違いがわかって面白いですよね。

記事は、最初に箇条書きしてから始めるのですが、もたもたしているのでいつまで経っても書き終わらない気がして泣きそうです。コメントいただいたのを励みに頑張ります…。

>博識

いえいえとんでもないです。私はただ、他人様が一生かかって研究されていることを右から左に引用しているだけで、ただのオタクです。

でも、ドラマをきっかけに、いろいろな本を読んだり、言葉を覚えたりできたらおトクな感じですよね。今後ともご一緒に、楽しんでまいりましょう!

よろしくお願いいたします。
Posted by 銀の匙 at 2014年11月21日 00:24
びちさん、こんばんは。

まあまあ、落ち着いてくださいっ!まだ、第6話ですよ!
壁ドンのチャンスはもう1回ありますから!
(…って、先の回のアレは壁ドンなんだろうか…
っていうか、壁ドンの定義自体、よく分かんないけど…。)

そろそろ北国では、ゲレンデに五里霧マジックが花咲くころですね。
私も次に行くときは蘭陵王をおびき寄せるため、
白いリボンと「ぬりかべ」を持参したいと思います!

>これが外見飛燕だったら

案外、実態はそうかも知れませんよ?
五爺も楊士深も皇太子もみんな、意外に思ってるみたいですもん。
実際の雪舞は、視聴者が(長恭ヴィジョンで)見ているものとは、
ひょっとして違うんじゃないでしょうか?

目に見えるものだけを信じちゃいけません!

ところで、エンディングの「天意」は踏雪だと思ってたのは私だけでしょうか。
だってどかどかどか…ってひずめの音がするんでしょう…?

そうか、四面楚歌って「たーんかたんたんたーん♪」ってメロディだったんですね。
今度そういう状況に陥ったら歌ってみることにします(泣)
項王がハモってくださることを期待しつつ(泣)

今回、蘭陵王は仮面なんか被っていなくたって十分冷血だということが分かりました。
楊士深にはお気の毒ですが、兜は深めに被っといたほうが被害が小さくて済むと思います。

原作小説、ほとんど読めていらっしゃるのではないですか?
すごいな〜。しかし、中国語ももちろんだけど、内容にもついて行けそうにない…(ロマンティック細胞絶滅危惧中)

>斉でも周でも突厥でも、なんなら蘇毘王国までも!

だから、どうか落ち着いてくださいっ!
蘇毘王国には殿下も陛下も入れませんってば。
(あ、女人に見間違えてくれるようなら大丈夫か、って無理だと思うけどね…)
Posted by 銀の匙 at 2014年11月21日 00:45
何回もお邪魔してスミマセン。
ここのところとても仕事が忙しく、ストレスのせいか夜中に目が覚めてしまい、ここで和ませていただいたりしております…。

銀の匙さま

お褒めの言葉に与り恐縮です。
なにせ的が太めなもので射やすい・・いやいやいや。

オヤツの件ですが、尉遅迥は少々食あたりしそうな。矢じりの2・3本、身体のどこかに入ってそうだし…(尉遅迥ってなんだか、空港の金属探知機でピーッてひっかかりそうですよね)

こんな時間にまた語ってしまいますが…
蘭陵王が怪の正体をわからせようとしたのは、自分が雪舞に幻滅されたくないという理由ももちろん大きかったでしょうが、たぶんそれ以上に、雪舞が傷つかないようにという優しさからだったんだろうなと思います。

これが宇文ヨウだったら、そんな要らない手間をかけることなく、問答無用で連行していたのではないでしょうか。
銀の匙さんは、蘭陵王は「厳」の部分が弱いと書かれていましたが(同感です)、その点、宇文ヨウは「厳」も兼ね備えていますよね。 
おまけに人の好きな女性のタイプを当てるのも得意だし!(だから蘭陵王のお好みもピンと来たのでしょう…笑) 
 

びちさん

原作本、感激です〜!ありがとうございます!
これで、「感じてる」レベルなんですか@@

おかげで、一つ納得したことがありました。
覆面捜査…じゃなくて潜入追跡から脱出したシーンで雪舞に「この人と結婚するの」と言われたとき、仔馬陛下が驚きすぎだと感じていたのですが(二人が愛し合ってるのも結婚しているのも知っているはずなので)、原作で「あれは偽装にすぎない、自分は妻にはなれない運命だ」と、ここで雪舞がきっぱり否定していたからなんですね!
なるほど、そりゃ「話が違うじゃないか!」と思ったことでしょう…。

それにしても蘭陵王、原作では怪と面会までさせてたとは…雪舞に甘すぎですね。
こっそり逃がしてしまうかもしれないとは思わなかったのでしょうか^^;
(「項羽と劉邦」、ホントお近くなら貸していただきたいくらいです。ネットの中国語音声+中国語字幕を見てみたもののやっぱりわからず、項羽登場のシーンだけ見とれてました)
Posted by 銀 at 2014年11月23日 03:34
銀の匙さんこんにちは〜
しつこくお邪魔しております。

いつもはテンション低めな私ですが、長恭さまのことになると持病の気色悪系女子がむくむくと現れます。

銀さん
お褒めいただきありがとうございます。
が、本当に「感じてる」レベルです。
基本、二人のらぶなシーンばかり必死に調べており、後は放置です。
多分、思い違いもたくさんあると思いますが、ただただ、蘭陵王を愛する皆様にご紹介したかったからです。
ここのシーンは本当は撮影されていたようですね。しかし、カットされたというのは必要ではないと判断されたからでしょう。
Youtubeでカットされていた部分が見ることができる投稿がありますが、それすら、一字一字調べたオタクっぷりであります。
でも、あくまで原作とドラマは別物です。

銀の匙さん
雪舞の外見の件ですが、やはりアリエルでお願いします(笑)。
飛燕だったら話が悲劇で進みません(笑)
長恭ヴィジョンのこの物語だったとすると安徳王は。。。以下自粛。。長恭さま、弟が余程可愛いのね。。。

7話、楽しみにしております。
7話のらぶシーン、ベッドに添い寝とくそマズスープのシーン、どう解釈されるのか楽しみで仕方ありません。
ちなみに原作はこの2シーン共、ありませんでした。(←こういうところだけはちゃっかり調べがついてマス)
銀の匙さん、長恭さまと雪舞には若干キツめで仔馬陛下には甘いと感じるのは私だけでしょうか?
Posted by びち at 2014年11月23日 13:34
銀さん、こんばんは。

お仕事大変そうですね…。
ウィリアム・フォンとお揃い、とかおっしゃらないで、時にはのんびりされてくださいね。

少しでもストレス発散のお役に立てることを願っております。
コメント欄も、どうぞお役立てください!

「項羽と劉邦」、私はレンタルDVD屋さんの「店舗取り寄せサービス」で見たのですが、画面がちっさ過ぎて途中で寝ちゃいました(すいません)。

尉遅将軍は金属探知機に引っかかりそうですが、蘭陵王は税関検査で引っかかりそうですよね。

ポケットに小銭があったら出してください!と言われて不承不承、中身を出しはじめると、いつまで経っても終わらない…。

雪舞はワシントン条約に引っかかりそうだし(ウミガメの甲羅を持ち出しちゃダメ!)、いつものあの方が門番でない限りは、来日はムリそうですね。

>人の好きな女性のタイプを当てるのが得意

女性の好きな男性の方も当てるのが得意だったら、話はもっと早かったのに…ちょっと惜しいです、陛下!

ではでは、今日はゆっくりとお休みになれていますように…!
Posted by 銀の匙 at 2014年11月27日 01:31
びちさん、こんばんは。
今回も有力情報、ありがとうございます!

公式のスチルを見ると、本編では見たことない衣装を着ているショットが相当数あるので、きっと撮ったけどカットしちゃったシーンがたくさんあるんじゃないかな、と思っておりました。動画まであるんですか。(でも、なぜ存在してるんだろう…? 特番とかで放映されたのでしょうかしら…)

話のつながりが悪いところは、元はつなぎのシーンがあったけど、時間の関係等でカットしてしまった箇所なのかも知れませんね。

さて、ヒロインが飛燕だったばかりに展開する、涙の悲劇「蘭陵王」、めちゃ見てみたい(笑)ものですが、史実の安徳王のビジュアルも、もろドラマ尉遅迥ですもんね(史実の尉遅迥は美男子らしい。ご親戚の尉遅真金をウィリアム・フォンが演じるくらいですから…)。

一体どこからジョージ・フーが出てきたのやら。

やっぱりこれは兄上ヴィジョンで贔屓してるとしか(以下自粛)

可愛いばかりに辛く当たるのは現・斉の皇帝陛下の顰にならっておるわけでございますが、それを差っ引いても、正直、ときどきアリエル・ウィリアム組は演技がありゃりゃ〜ん、みたいなところがありますからね…(その、隙のあるところがB級らしくて好きなのですが)。

ダニエル・チャンの演技は安定していて文句のつけようがないので、逆に、ちょっとつまらないかも…。

ということで、次回もよろしくお願いいたします。
Posted by 銀の匙 at 2014年11月27日 01:49
はじめまして。私が中国語で「蘭陵王」を見ていた時にこのブログがあれば…セリフの解説も詳しくて勉強になります。元々ウィリアム目当てで見始めたのですが、途中からすっかりダニエルファンになりました。どちらかと言えば歌手陳暁東の方が好きですが、また古裝劇で宇文ヨウみたいな役やってくれないかしら…
Posted by ruizi74 at 2014年12月25日 00:08
ruizi74さん(でお名前合ってますでしょうか)、初めまして!

ドラマを中国語でご覧になっていたんですね。私なんか日本語版DVDが出たあとにようやく見たくらいで、全くの新参者です。中国語もいい加減でお恥ずかしい限りですが、言葉以外にもいろいろと激しく勘違いしているところがあるのではないかと思います。どうぞ指摘してやってくださいませ…。

ドラマのおかげで中国語を読んだり聞いたりする機会が増えたし、皆さまからのコメントで勉強させていただいてます。本当にありがたいことです(合掌)。

ダニエルさんは歌を聞いたことしかなく、演技があまりにお上手なのでビックリしました。大学で演劇を専攻した人たちより上手いなんて、どういうこと?(笑)

古装劇もなかなかですが、私は逆にこのドラマでしかお目にかかったことがないので、現代劇とか、
広東語のドラマに出ているところも見てみたいです。

またいろいろお勧めのドラマなど教えてくださいね。これからもよろしくお願いいたします!



Posted by 銀の匙 at 2014年12月25日 22:44
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