最初はアンヌ・ケフェレックによるピアノ独奏。
紅いルージュが印象的な出で立ちで、突然、日本語で話し始めました。続けて弾くので、途中で拍手をしないでください…。例え日本語だろうと、Hの音は発音しないんですね。続けて、フランス語、英語で同じアナウンスを繰り返すと、着席して、曲が始まりました。
曲目は、
ドビュッシー「水に映る影」「オンディーヌ」「沈める寺」
サティの「ジムノペディ第一番、三番」「ピカデリー」
「グノシエンヌ第一番、五番」、ラヴェル「蛾」「悲しい鳥たち」「洋上の小舟」
これらを、楽譜を見ることもなく的確に弾き進めて行きます。流れ出る音はあたかも水のきらめきを見るようで、こぼれる水滴が手に取れそうな、しかも、どこまでも無機質で毅然とした響きを聴かせてくれました。
会場になったD7のホールは小さな音を拾うホールらしく、演奏者のブレスまで聞こえるかわりに、客席のノイズもばっちり拾ってしまいます。おかげでちょっと集中しづらかったのが残念ですが、全曲終わったところでケフェレックは会心の笑みを漏らしていました。
最後にカーテンコールの時に花束を渡した人がいたり、ケフェレックが時間がおしてるのでアンコールは弾けないです、しょうがないわ…というジェスチャーをしたりと、ちょっと変わった幕引きになりました。
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途中でちょっと空き時間が出来たので、地上広場でお茶にしました。屋台がたくさんでていて賑やかです。
今年初の趣向として、広場の中にあずまやのようなものを建て、そこでも無料コンサートが開かれました。今日は初日に出たムジカーシュが登場し、有料コンサートでも演奏していた曲目を披露していました。お客さんは手拍子したり、踊ったりとノリノリで、本人たちはホールでやったときよりもずっと嬉しそうでした。やはり野におけムジカーシュ…なのかしら。
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お次はホールCでグリーグの「ピアノ協奏曲イ短調」とシベリウスの「悲しきワルツ」「フィンランディア」。
グリーグの「ピアノ協奏曲イ短調」と言えば、出だしにいきなりかまして来るピアノソロの部分が有名ですが、仲道郁代さんの演奏はどうも線が細く、高い方の音がキンキンします。ダメかなこれは…と思っておりましたところ、第三楽章の激情パート(と勝手に命名)に突入した途端、一気に感情がほとばしりでる演奏へ
変貌を遂げました。
オーケストラのシンフォニア・ヴィルソヴィアもメリハリの利いた演奏で、最後は大いに盛り上がりました。
そして「フィンランディア」。これは映画のサントラみたいなカッコイイ曲で、どこまで照れずに華々しく打ち上げられるかが成功の鍵かと思うのですが、今回は金管・シンバルの大車輪でこちらも見事に盛り上がりました。ホールCはD7とちょうど逆で、音がわーっと広がってゆくイメージなので、開けた曲目が合っていたようです。
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最後は続けて同じホールCで、ミシェル・コルボ指揮、演奏はシンフォニア・ヴィルソヴィアからの選抜メンバーでフォーレ「レクイエム」を聴きました。
同じプログラムが5回あったんですが、人気プログラムらしく他はすべてホールAだったので、ホールCの演奏回はかなりの争奪戦になってたと記憶してます。
つい先ほどの大成功に終わったプログラムの余韻がメンバーに残っていたのかオーケストラはとても良い音で、そこへ和やかな合唱が乗り、素晴らしい演奏となりました。
ことにソプラノのアナ・キンタンシュは、まったく押しつけがましいところのない、まさに天上からの歌声を聞かせてくれました。
去年もコルボの指揮、ローザンヌ声楽アンサンブルという組み合わせでモーツァルトのレクイエムを聴きましたが、同じレクイエムでもこんなに違うのかと思うほど、優しく心なごむ雰囲気でした。
全曲は「入祭唱」から「天国に」まで7つのパートに分かれ、それぞれ演奏が終わってコルボが指揮棒を下ろすまで、客席が沈黙を守っていたのが印象的でした(いつもざわついているフォル・ジュルネにしては珍しいことです)。
全ての演奏が終わった後もコルボが振り向かなかったので(去年もそうでしたね)、最初、拍手はまばらでした。
カーテンコールのたびにどんどん拍手が大きくなり、合唱団の退場中も鳴りやまず、コルボが再登場すると、全員がスタンディングオベーションで迎えるという感動のフィナーレになりました。
フォル・ジュルネと共に今年のGWは終わってしまいました;
来年はシューベルトらしい?のですが、単にシューベルトの曲だけではなく、きっとあっと驚く


