2015年03月09日

蘭陵王(テレビドラマ17/走馬看花編 第10話の1)

皆さま こんにちは。

関東地方にもようやく春らしい暖かさが…と思ったら、早朝は雪のちらつく寒さ、こんなときはこの詩が思い出されます。

早春賦〈そうしゅんふ〉

春は名のみの風の寒さよ
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず

氷 解け去り 葦は角〈つの〉ぐむ
さては時ぞと 思う あやにく
今日も昨日も雪の空

春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急かるる 胸の思いを
いかにせよとの  この頃か

格調の高い、素敵な詩ですよね。

この季節、JR山手〈やまのて〉線の鶯谷駅を通過するたびにこの歌を思い出しちゃうのですが、実際には長野県安曇野〈あずみの〉の風景を詠んだ詩だそうですね…と思ったら、この歌詞、意味わかんないってガチで言われてしまいました。

え、だって小学校用の歌じゃん、ってちょっと驚いたら、古文だから分かんないんだって。

これのどこが古文よ!と思うのは私が年寄りだからで、若い人には昭和は古代ですよね、ちっ(←昭和生まれで悪かったな!)。ま、確かにこのまま漢文に変換できそうな詩ではあります。

しょうがない、親切な私が現代東京方言に訳してつかわすから、感謝してよ。(つかわすって何、とか聞いたらブッ飛ばす)

春(?)のうた

春だってのに 風が冷たいょね
渋谷とかのウグイス(いるのか?)も いい加減歌いたそうなのに
フライングしちゃマズいべ?と しーんとしてるぉ

外の氷は解けて 水草も萌えてる
やったね ついに春だって思ったのにさ
今日は雪だし そういや昨日も雪だった

春だとかニュースで言わなきゃ 気づかなかったのに
余計な事言うから 期待すんだろ
どうしてくれるんだよ ざけんじゃねーよw


全く情緒もヘッタくれもないわ(←自分が悪いです、すみません)
              (でも、ヘッタくれって何、とか聞いたら(以下略))

タイトルの「賦」というのは詩のことですが、中国では詩のスタイルの一つに「賦」というのがあります。詩と、ふつうの文章の中間ぐらいの性格で、蘭陵王の時代(特に、その時期の南中国を指して六朝〈りくちょう〉といいます)には駢賦〈べんぷ〉という特徴的な詩が書かれました。

世界史で、六朝文化について習った方は「四六駢儷体」〈しろくべんれいたい〉という用語を覚えていらっしゃるでしょうか。

丸暗記と思ったことが、後で(オタク稼業の)役に立つ(?)こともあるから、人生わからないものですね。

これは、4文字の句、6文字の句を並べて対〈つい〉にして文を作るスタイルで、最後の一文字の終わりの音を揃えたり、キラキラ系のことばを散りばめたり、歴史のエピソードを散りばめたりして作る、華やかな文章です。

こういうのが、南中国の貴族社会で大流行。北中国でも、イケてると思われたいばかりに、南から文化人を招いてこのスタイルを真似するのが流行りました。どうしたってダサいのに、ニューヨークの流行だからって日本語でラッパーやってるみたいなもんです。

果ては、南中国で政変が起こったのをいいことに引き留められて帰れなくなった人も…。
現代でいえば、カニエ・ウェストが武道館で公演してたら、アメリカで暴動が起こってて帰国できなくなった、みたいなもんでしょうかね(いや、そんな事実はございません)。

覚えてらっしゃいますか、第4話で、婚礼の習俗として雪舞が引用した詩を書いた人。同時代詩人として大人気の、あの庾信〈ゆしん〉です(→こちら)。カニエ・ウェストだったのか!(←いえ、違います)

で、さすが本場のラッパーだけに(だから違う)、春を歌ったこの賦も華麗なもの。

訳してしまうと情緒もヘッタくれもなくなってしまうので、まずは文字づらから、春の雰囲気をお楽しみください。

いちおう、ことばの説明をしておくと、

・宜春苑、披香殿、金谷、上林、河橋は場所の名前
・河陽一縣、は、河陽県一帯が、ということ
・麗華、飛燕は美人の名前
・金屋、蘭宮は美しい宮殿
・裏=なか
・窄衫袖=幅の狭い袖

です。

少し読みやすくなるように、意味の切れ目で区切ってみました。

春賦  

宜春苑中 春已歸 披香殿裏 作春衣
新年鳥聲 千種囀 二月楊花 滿路飛

河陽一縣 併是花 金谷從來 滿園樹
一叢香草 足礙人 數尺游絲 即路

開上林 而競入 擁河橋 而爭渡

出麗華之 金屋 下飛燕之 蘭宮
釵朵多 而訝重 髻鬟高 而畏風
眉將柳 而爭香@面共桃 而競紅
影來池裏 花落衫中
・・・
玉管初調 鳴絃暫撫 
陽春告 之曲 對鳳彍鷥 之舞
更炙笙簧 還移箏柱 
月入歌扇 花承節鼓

三日曲水 向河津 日晚河邊 多解神
樹下 流杯客 沙頭 渡水人 
鏤薄 窄衫袖 穿珠 帖領巾

百丈山頭 日欲斜 三晡未醉 莫還家
池中水影 懸勝鏡 屋裏衣香 不如花

いかがでしょう? 早春の一日の美しい風景が浮かんできましたでしょうか。

いにしえの庭園には春が戻り、後宮では春物の衣装を誂えています
新年(旧正月なので春の初め)、千の鳥がさえずり、
二月(新暦で言うと三月)、柳絮があたりを飛び交います

潘岳(覚えてますか、中国No.2のイケメン)が治めた河陽は花で埋まり
石崇(潘岳のお友だち)の金谷園は木々で溢れんばかり
歩くと足を取られてしまうほどの若草が萌え
行く手には数尺もの糸を引いて 若い蜘蛛が飛び立ちます

上林の庭園にはせ参じ 河橋をわれ先に渡り

麗華さまも飛燕さまも 美しい宮殿を後にして お出ましになられます
花びらをかたどるかんざしは重たげ 風にゆらく上げ髪は高々と
眉は柳と緑を競い かんばせは桃と紅を競い
麗しい姿は池のなか はらはらと散った花が そこに彩りを添えます
・・・
玉の笛 琴の音が聞こえ
陽春や緑水の曲が奏され 対鳳や回鷥が舞われます
笙を火で炙り 琴柱を動かして 演奏は続き
月は 歌い女の団扇となり 花は 節鼓を承けて開きます

三月三日は曲水〈きょくすい〉の宴 河辺に出かけて お祀りします
樹下には流杯を受ける客 沙頭には河を渡る人 
袖には金箔を飾り 襟もとには首飾りを掛けた女性たち

山には日が落ちかかり夕まぐれ 酔わねば家路につけません
池の人影は鏡中よりも鮮やか 花の香は宮中の衣よりも芳しい 春の宵です


時間の経過と共に、視線は中から外へ、
自然から人へ、
日中から宵へと移っていき、
それとともに春の気配を濃くしつつも、最初の段落にさりげなく呼応して終わるという、ニクイ構成の賦ですね。

旧暦の三月三日(いまの四月上旬)は古来、上巳節〈じょうしせつ〉と呼ばれ、
水辺でみそぎをして厄除けをする日だったらしいのですが、
魏晋南北朝時代に日にちが固定されて、
だんだんとピクニックや、宴会がメインの行事になっていったようです。

ピクニックは婚活のチャンスでしたし、賦に詠われているように、この日には、みそぎの後に「曲水の宴」が催され、酔っぱらうまでは家に帰れませんでした。

魏晋南北朝の有名な書家、王羲之〈おう ぎし〉が、この曲水の宴で作った詩集につけた序は、「蘭亭序」〈らんていじょ〉として、書道作品の最高峰とされています…が、酔っぱらった時に書いたので、二度とは書けなかった、というのがオチらしいです。

さて。

延々、道草を食ってる割には季節を先取りしてしまったのですが、桃の節句が3月3日になった時代の洛陽郊外、ここはまだ12月です(のはず)。

邙山〈ぼうざん/マンシャン〉の戦いを制して楊雪舞〈よう せつぶ/ヤン シュエウー〉と再会した蘭陵王〈らんりょうおう/ランリンワン〉=高長恭〈こう ちょうきょう/ガオ チャンゴン〉=四爺〈スーイエ〉は、洛陽の郊外にある生家に、雪舞と共に戻ってきました。

懐かしい母と懐かしくもなんともない父の思い出を語り、自分は何一つ持っていない、と嘆く四爺に、雪舞は優しく、あなたは私からの尊敬を得ている、と言いますが、高熱のために倒れてしまいます…。

ここまでが前回、第9話→こちら)。

そして、第10話

冒頭から、手ぬぐいを絞ったり、病人を看病したりと、蘭陵王の女子力の高さに感銘を受ける展開となっております。

《超級訪問》の最後でウィリアム・フォンは、番組が用意したネックレスをヤン・ミーにつけてあげる羽目になるのですが、手が震えるのか(笑)なかなか上手くいかなくて、「自分は手先が不器用なので…」と言い訳しています。

中国の男性が「不器用」と自称する場合、というか、たいてい皆そう言って謙遜するけど、実際はどうなんでしょう。私の知ってる範囲じゃ、全員、少なくとも私よりは手先が器用だったんですが…。

ともあれ、ここで家事してる彼の手は、手タレみたいに綺麗です。

どう見たって武将の手っぽくはありませんが、韓暁冬に言わせれば、これが苦労をしたことのない手、ってやつなんでしょう、きっと。

甲斐甲斐しくお世話してもらっているとも知らず、可哀想に、雪舞は悪夢を見ています。

夢の舞台は確かに、今いる家の庭先ですが、登場人物が何だかヘンです。

そこへなぜかおばあ様が登場し、こんなことを言います。

“蘭陵王必須要死 這次蘭陵王贏得了邙山之戰
他功高震主 最終招致了手足的忌妒。也給他自己帶來了殺身之禍。
這也是他的命運”

(蘭陵王は死から逃れられない。このたびは邙山の戦いに勝ったが、
戦功が主君を圧倒してしまったために、兄弟から疎まれ、妬まれて、わが身に
死の災いを招いてしまう。これが彼の運命なのだ)


あ〜、その話は前にも聞きましたが、それにしても何でしょう、
このシーン全体にただよう、妙な違和感。

それは…やっぱり蘭陵王の髪型のせいでしょうか?
これは庶民の髪型なんですが、ビックリするほど似合ってませんよね、ウィリアム・フォンに…(これならまだ辮髪〈べんぱつ〉の方がマシ)。

いやいや、いつもの髪型、ドレッドとか時代的におかしいでしょ、というご意見もありましょうが、実はこの時代、ドレッドの人もちゃんといたらしいんです。

ドレッドだと言えば洛陽の門が開くとでも思うのか!と皇太子・高緯〈こう い〉に矢を射かけられそうなんで、早いとこ証拠を出さないと。え、証拠がどこにあるかって?

困ったときにはですよ、

そこで取りいだしたるは徐顕秀墓〈じょ けんしゅうぼ〉。
2000年に発掘された(北)斉時代の墓で、色鮮やかな壁画や、当時の服装等がよく分かる陶俑などが出土しています。

墓主の亡くなった年は571年、蘭陵王が亡くなる2年前なので、ほぼ同時代の史料です。

第7話の3(→こちら)でご紹介しました通り、高緯の服装はこの壁画を参考にしたと公式ブログで発表されていますので、当然、他の出土品もドラマの参考にしていると思われます。

そこから出てきたお品がこちら。

s-bianfaqiyong.jpg

似てますよね〜。この髪型。

後ろからのアングルだと、こんな感じです。

s-bianfaqiyong2.jpg
(「山西晩報」)

実はこの髪型も「辮髪」の一種なんです。「辮髪」っていうのは編んだ髪の毛なので、周りに剃りが入ってようが、ドレッドだろうが、編んであればつまりは辮髪。

ちなみによく見ると、お馬さんの尻尾も辮髪にしてるっぽい。

そして、前にもご紹介したとおり、眉はちゃんと描いてるし、唇には紅を差していて、きちんとお化粧しているようです。このお墓、「その他大勢」も眉目秀麗な人たちが描かれていて、美男美女目白押しだった当時の雰囲気が伝わって参ります。

って、何の話だったんでしたっけ。

あ、違和感か。

たとえばこの夢のシーン、毒杯を仰ぐところかと思われますが、先に女性の方に飲ませて、後から自分が飲んでいるとか、いろいろと…。

つまり全体としてみると、これは現実ではない、という暗示かと思われますが、じゃあ何なんだ、というのは、この時点では材料が少ないため判断できません(おそらく、最終話までムリ)。当然、狙ってやった演出だと思いますが、ここでは書けないので、また後ほど(って、あまり引っ張ると忘れちゃうんですけど)。

まあそれはともかく、差しさわりのない程度に分析してみると、おばあ様は、
「蘭陵王の死は運命が決めたこと」
と言い、雪舞に、
不應該介入他的命運”
(彼の運命に介入するべきではない
と申し渡します。

言われて雪舞は、
“我們真的不能救他嗎?”
(私たちは本当に助けることはできないの?)
と聞きます。

“不應該”の方は、はっきり「するべきではない」の意味なのですが、“不能”の方は字面を見ても分かります通り、「してはいけない」という禁止の意味の他に、「不可能である、その能力がなくてできない」という意味もあり、ここはややダブルミーニングになっているように思います。

さて、ダイニングテーブルの上を見ると、そこには出来立ての青豆の煮物とスープらしきものが載っています。おかゆでしょうか。
 
おっ、カメラが引くと、何かもう一品ある。(さっき、持って入ってきたおかずかしら)

ここのお家はずっと空き家だったのか、家族が来て住んだことがあるのでしょうか。
ドアをよくみると、赤い紙が貼られた跡がありますね。恐らく、旧正月のお祝いに、“福”の字を逆さ(倒)にして貼った跡でしょう。

倒 dao“福”=到 dao“福”福が来る

ってことですが、さすがに四爺と母親がここを離れる前のものではないと思います…。

さて、今朝になって、四爺はまた鎧を着てしまっていますが、なぜなんでしょう。朝ごはんのときぐらい、昨日の平服を着てればいいのに…。

そりゃ、アバンチュールの挙句、陣地に戻らなかったりすると、第二の斛律須達〈こくりつ しゅだつ〉事件が起きそうだ(ちなみに、第一の斛律須達事件は第3話→こちら))、と責任感じるというのなら分かりますけど、この後の発言を聞いていると、雪舞の容態次第じゃしばらくここに居残りそうな感じさえするのに…。

ここの雪舞は全体に沈んだ感じなのですが、このメイクが個人的にかなり好きですね。それはともかく、彼女はぶっきらぼうに尋ねます。
“這些菜 哪兒來的。”
(この料理、どこから来たの)
そりゃまさか、隣に立ってるガンダムが炊事をしてるとは思いませんわな。

特意做了點好吃的給你補補身子。”
(君のために心を込めておいしいものを作ったよ 元気になるようにと思って)

ここで“特意”(特に、特別に)と言っていることにご注目ください。

こういうとき、日本の習慣では、相手の負担にならないようにと思って、ついでに作ってみた、とか、ささっと作ってみた、とか言ってしまいがちですが、中国の人には「あなたのために特にしました」と言うことがポイントです。

相手の事を気にかけている(“關心”)というのが、おもてなしのキモなので、何かお土産を持って行ったり、プレゼントをあげたりするときも、「あなたのためと思って選んだの」「あなたのために特に心をこめて作ったの」という意味で“特意給你賣”“特意給你做”などの言葉を添えましょう。きっと、喜んでいただけます。

と思ってか、ここのシーンの四爺は、話し方も態度もくだけた感じで、表情もとっても嬉しそうです。なんてカワイそうな人…。

“我的願望就是等天下太平了 我一定要帶著我心愛的人
隱居在此 白頭到老”

(私の望みは、太平の世が来たら 必ず愛する人を連れてここにきて、静かに共白髪まで添い遂げることだ)

と言って、雪舞を見ます。

ところが、一緒に喜んでくれると思いきや、雪舞は、あなたの「必ず」は当てにならないわ、じゃなくて、「しばらくしたら洛陽に戻りましょう」、と言い出します。

雪舞にしてみりゃ、四爺には他の女性がいる、しかも近いうち死ぬ運命と、ダブルで厳しい状況なので、

“我昨晚生病耶” (昨日は病気してたのよ!)

といきなり機嫌が悪くなり、台湾中国語まで飛び出してます。

しかし、四爺はめげません。ここの、
“你到底怎麼了嘛”(君はいったい全体どうしたの)(最後の「の」“嘛”マがカワイイですね)、静かなのがいいなら、洛陽に行くよりここに残った方がいい、ともっともな事を言います。

しかし雪舞はまるで聞いていないような顔で、
“四爺你有自己的人生 還有命中注定相愛的那個人
我也是 奶奶說 我會和村子裡的男子結婚生子
所以我不可能待在這兒的。”

(スーイエ、あなたにはあなたの人生がある。それに、運命に定められた愛する人もいる 私だってそうよ。おばあ様は私が村の男性と結婚して子を成すと言ったわ だからここに居るわけにはいかないの)と言います。

雪舞の話を聞いてる四爺は“和村子裡的男子結婚生子”(村の男性と結婚して子どもを産む)ってところでもう涙目です(よくも黙って聞いていたもんだ)。

このあと、部屋を出ていくまでの四爺の声の演技にどうぞご注目(耳?)ください。
セリフとセリフの間がため息というか、ほとんど泣いてます。

“那昨天晚上長恭冒昧了”(それなら、昨日の晩は失礼した) ここの主語は「長恭」になっています。

“我們收拾東西,回洛陽吧”(荷物を片付けて 洛陽に帰ろう)

このセリフの“東西”とは(もの;物品)の意味。なぜ東西で「モノ」という意味なのかは実は定説がなく、例の「五行」説で東は木、西は金属だから、日用品を指すのだ。南北だと火と水だから、日常生活の物品を代表させることはできない、とか、通常、市場は都の東と西にあるので、「東市と西市で買う→買東西(モノを買う)」となったのだ、とか語源説はさまざまです。

なお、thing(モノ)は“東西”で代表させますが、history(時間)は“春秋”で代表させてます。

片付けるほどの“東西”もなさそうだけどな…と視聴者がちらっと思っているところへ、外から安徳王(あんとくおう/アンドゥワン)=高延宗(こうえんそう/ガオ イェンゾン)=五爺(ウーイエ)の声が聞こえてきます。

“四哥 五弟來接你和四嫂回去了”(四兄、五弟があなたと四義姉さんを迎えに来ましたよ)

ここで五爺が雪舞のことを“四嫂”(スーサオ)と言っているのは、前回ご紹介したとおり、敬称です。“嫂”は兄嫁のこと。

このタイミングでこのセリフ。頼む、空気読んでよ。(って無理か)

バラバラに入り口に現れた2人の様子を気にも留めずに、五爺は続けます。
「太師もつくづく無粋だな」
“太師啊 嗨 讀書人不懂風情”

“読書人”とはイコール“知識人”(インテリ)ということ。史実では、実は段韶太師も結構スミには置けない人だったようですが、それは置いといて…。

「ひさかたぶりの再会で新婚の二人が盛り上がっているというのに」
なかなか上手い訳ですね。五爺の、兄の鎧を叩く動作ともバッチリ合っています。

ここの元のセリフは、
“小別勝新婚”
ちょっとの間離れ離れになると、新婚の時以上にアツアツのムードになる、ということ。意外によく使う慣用句です。

“春宵一刻值千金哪”
(「春宵(しゅんしょう)一刻(いっこく)値(あたい)千金(せんきん)」ってね)

これは蘇軾〈そ しょく〉の「春夜詩」という有名な作品の冒頭で、全文は、以下の通り。
  春宵一刻値千金  
  花有C香月有陰  
  歌管樓臺聲細細  
  鞦韆院落夜沈沈  


教科書では「春の夕方は格別に風情があるよね」とか、「春の宵は素晴らしくて毎秒百万ドルの価値があるね」とか解説されていますが、中国の人がこの1行で思い出すのは、つまりそっち系の意味の方だそうです(ってどっちよ?)

五爺からこういうリアクションに困ることを言われた四爺は、深呼吸してから、いつものセリフを言います。
“我跟雪舞姑娘的婚約 只是權宜之計 不能當真”(私と雪舞どのとの婚約は計略のためで、偽のものだ)

何度も口にしてる割には、すっごい言い出しづらそう(でも、ここの演技はちょっと面白いですよね)
言われた雪舞は泣きそうな顔をしています。

五爺もさすがに困ったのか、またかと思ったのか、それ以上は言わずに、2人で一緒に祝宴に出て、と提案します。それにちょっと色めき立つ四爺。

ここの日本語はちょっと時間が足りなかったらしく
「ではひとまず洛陽に戻ろう 皇太子殿下が宴をなさる」

っていうところで四爺がアップになるので、何か不穏な雰囲気になっちゃってます。

さらに五爺は、四爺の馬に2人で乗ったら?と提案しますが、雪舞が、

“我讓曉冬載我好了”(暁冬に乗せてもらうからいいわ)

と言い出すので、四爺は思わず振り向いてしまいます。

“讓四爺自己一個人一匹馬 會比較舒服”
(スーイエお独りで乗った方が楽だと思うの)
って楽なのは、踏雪が、ってことですよね?

「殿下は楽だろうと思って」
おや、そうなの?(↑この訳は正解です)

ここで雪舞が、四爺はろくに休息も取っていないし…と余計なことをいうので、五爺はまたまた嬉しそうになっております。
“鬧什麼脾氣”
(ケンカでもしてるのかと思ったら)

以前に、“胆”が度胸を司ってるらしい、と書きましたが、“脾”は怒気を司っているようですね。

“原來昨晚你們不盡興”
(実は二人とも昨晩は興が尽きなかったと…)

話がとんでもない方向に発展したので、雪舞は困ってます。次の五爺の、

“一回生 二回熟”
(一回目は素人だけど、二回目からはベテランに)
というのも、いろいろな場面でよく使う言葉。初対面のときは知らない同士だけど、再会すれば親友になる、という時にも使います。

このあたりの中国語のセリフはそ〜と〜キワドイです。よくお茶の間(死語?)で放映したわね…。
五爺もウィンクで誤魔化そうったってそうはいかないですよね。

と言っても、意味はほぼ、吹き替えの通り。
何て言ってるの〜?って中国のお友達に聞いて、顔に手の跡がついても当局は関知致しませんのでそのおつもりで。

では、フェルブス君、幸運を祈る!

と、送りこまれた先は、少数民族地帯。庫溪莫(こさいばく)族…と言ってますが、史書に登場するのは庫莫溪(こばくさい)族。しかも、宇文氏とは親戚関係にあたる鮮卑の部族のようです。いいのか、こんな事して。

しかし、負けて悔しい宇文邕〈うぶん よう〉=周皇帝はやりたい放題です。どういう野生の勘か、キレイどころを一人残して後は全部始末したか捕まえたかした、という確信がある様子。

そして、本陣に忍び込んだキレイどころに向かって、
“你是我這一輩子 第二個敢用這樣的眼神 看著我的女人”
「そなたのその目 そんな風に女ににらまれるのはこれで二度目だ。」

“另一個女人在我的戰場上叛逃了”
「一人目には戦の最中に逃げられた」

と告白しておられます。
正直でよろしい! ってか、

や〜い、ふられた〜〜!!(←他人事)

しかし、失恋の痛手を隠すためか何か、いきなり大演説をかます宇文邕。

「名君になりたくとも乱世がそれを許さぬ
この手を自ら血で汚さねば 天下を統べる力を得ることはできぬ
朕の力で必ず太平の世を創り上げてやる」


あんた村人を子どもまで殺しといて、良く言うよ…と視聴者は思いますが、
いやいや蘭陵王だって、雪舞がいなけりゃ“賤民村”の村人を皆殺しにしていたはず。

雪舞と違ってキレイどころ=月兎姑娘は宇文邕に説得された模様です(あり得ないよね普通…)。

乱暴さ加減では、“半斤八両”の蘭陵王と宇文邕のふたりではありますが、こっちはさすが、雪舞のおばあ様に飢えたオオカミと指摘されただけはあり、アシナ皇后が居ない隙に勝手に羽根を伸ばして(以下略)

あっ、ちなみに“半斤八両”とは、どっちもどっち、ということ。50歩100歩、とか同じ穴のムジナ、とかそういうニュアンスで使います。“斤”は重さの単位で、1斤=16両でした。だから半斤は八両。

でも香港の人に“半斤八両”って言ったら、「Mr.Boo」の主題歌をうたわれちゃいますけどね…。
(日本で一番有名な広東語の歌かも…。忘れちゃった方はYouTubeの→こちら https://www.youtube.com/watch?v=cTEVtj0VIPwをどうぞ。英語字幕つきです。)

本来でしたら皇帝陛下の「Mr.Booの夕べ」ディナーショーをお願いしたかったここのシーンですが(違った)、ちょうどこの回の前半、四爺が雪舞に語っている「太平の世になったら…」という話と呼応しています。

2人の置かれた立場の違いをくっきりと示す、非常に興味深い構成です。
この回まで、2人を対比するシーンは交互の回に置かれていましたが、この回で交差します。

ここでもう1つ、重要な交差があるのですが、それを今言ってしまうとあまり面白くないので分析は先の回ですることにして、続きは、お隣の国の修羅場がどう展開しているか、から見てみましょう。

新企画・今回の重要表現ですが、“春宵一刻…”はやめといて、

“一回生 二回熟”
yìhuíshēng èrhuíshú
イーホイション アーホイショウ

では、修羅場でお会いしましょう!(続きは→こちら
posted by 銀の匙 at 03:06| Comment(16) | TrackBack(0) | 蘭陵王(テレビドラマ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
首を長くして更新を待っていたというのに、コメントが遅くなってしまいました。
なぜか、スマフォからだとリロードしても最新ポストが表示されないんですよね…。
今朝、ようやくPCを開くことができました(例によって出勤前…朝食抜きで書いてます^^;)。

まさに、「春は名のみの風の寒さ」でございます。しかしこの詩が安曇野を詠ったものとは知りませんでした。安曇野は大好きで学生時代から何度か訪問していますが、そういえば3月に行ったときは雪が降っていました。

「春賦」も美しい詩だなと思いつつ…私が一番反応してしまったのは、銀の匙さんの「(麗華、)飛燕は美人の名前」という説明でした(笑)

「辮髪」っていうとてっきり前半分スッキリな例のアレかと思ったのですが、違うんですね。馬も辮髪だったことがあるということは、もしかして踏雪もたまには結んでもらたりしたんでしょうかね…見てみたい(〃▽〃)
(そういえば 斛律光将軍もしっかり編み込みでしたね。お洒落なのか、紳士の嗜みなのか…)

雪舞の夢のことですが…いつも不思議に思うのですが、ここで鄭児が登場しているということは、本来、運命の女性はやはり鄭児だったってことなんでしょうか。

27話で雪舞が見た夢のことを考えると、これは予知夢というよりおばあさまが見せた夢のように思うのですが、夢で教えるのがお得意なら、最終話でも教えてあげればよかったのに〜と思っちゃいます(´Д`)

この回からしばらくは、好き好きアピールするたびに雪舞から猫パンチ浴びて「 (_ _)≡〇))*゚ロ゚)∵‘・'ウグッ」って感じでノックアウトされる蘭陵王が、ちょっと痛々しくて面白いです^m^

「蘭陵王」の下ネタ部門担当(笑)こと五弟のイジリも最高です!
蘭陵王が、左側の眉を物言いたげにきゅっとあげるところが好きです^^

ただ、見るたびに気にかかるのが、蘭陵王が心をこめて作ったあげくに手つかずで残された様子のあのお料理が、その後どうなったのだろうかということです。あのまま放置していたら、腐って悲惨なことになったり…(想像したくない…)

蛇足ですが、もう一つ気になるのが、白山村時代の雪舞の親友の蛙たちです。雪舞がいなくなったあとはやっぱり、おばあさまが世話したんでしょうかね…。蛙を世話するおばあさまの姿を想像すると、ちょっと笑えてきます。

陛下ですが、やはりウサギはオオカミに食べられちゃう運命なんでしょうね(ハッ、もしかしてそれで名前が月兎なのか?!)
で、ウィリアムが「神なるオオカミ」に出演したのは、めざせ宇文ヨウ的な(違

宇文ヨウが月兎に語るセリフは明らかに、蘭陵王の願いとリンクさせていますよね。
敵同士だし、まるで対照的な二人なようでいて、実は同じように民に平安を与えたいと思っている、相通じるものがあり、心が通じ合う可能性をここで匂わせているのでしょうね。

長くなってしまって恐縮ですが、やっとPCを開けたのであと少しだけ。

お姫さま抱っこの件、先日も何かのバラエティ番組で、女性司会者を軽々と持ち上げていました。確かに見かけによらず力持ちみたいです。抱き上げ方で力のあるなしがわかりますよね。

(また余談ですが、「蘭陵王」のお姫さまだっこでもう一つ心に残っているのが、後半の、陛下が雪舞をお姫さまだっこして階段を駆け上がるシーンです。筋トレ並にハードでつい、「これNG出されたら泣くだろうな」とつい冷静に
同情してしまいました)

それから、翻訳のこと、銀の匙さん・びちさんお二人に、余計なご心配をおかけし申し訳ないです(>_<)
差支えない範囲内で構いませんので、ぜひぜひ紹介をお願いしたくよろしくお願い申し上げます!!!<(_ _)>

びちさま、
バックハグシーンの蘭陵王の驚いた顔は私も注目してしまいました。初心じゃのう^^

「蘭陵王」ノベライズ、内容がハーレクインなら、一般的には逆に売れそうと思うんですが、日本語版、出してくれないですかね〜(´Д`)

先日、図書館に行ったとき、ファンキー末吉の「カタカナ音符でだれでも話せる中国語」という本を見かけて手に取ってみたのですが、10秒くらいで挫折しました。皆さま、本当にすごいです。

以上、「蘭陵王」ロマンティック部門担当・係員1号・銀でした。
長々と本当にごめんなさい!!!
Posted by 銀 at 2015年03月11日 08:57
こんにちは。
このところの寒暖差でなかなか体調が落着きませんが、空気には瑞々しさが感じられるようになって、春もまぢかですね。

通勤途中、電車内で うぉおおお 10話発見! (雄叫び&ガッツポーズ) と携帯をスクロールして程なく、クックックッと忍び笑い (我慢が効かない昭和世代)。 毎朝、中国語の声調練習に励んで (小声のつもりが大声になりがち、昭和世代) 既に十分に怪しい人であったところ、これにより ダメ押しで奇怪度UP。 明日から車両を変えねばなりません。 早春賦のロックな訳に対し、春賦対訳の格調の高さよ…ツボに入りました。
ふり幅広い…ですね…昭和人の特徴かと(笑)。

さらっとスルーしていた10話、調べてくださった諸々を踏まえてDVD再生すると、「うーむ」と理解が深まり、うれしくなります。

リリアン状(ハイ、昭和的也)編み込みヘアー、これはないだろ〜!とずっと思ってましたが、ちゃんと当時のスタイルとしてあったんですねぇ (墓チェック、ありがとうございます 笑)。 虚栄の表れとみなし、髪を整えることを宗教 (派) として戒めた結果、ドレッド的なモサモサヘアーになっちゃっぅた、というケースはお見受けしたことがありますが(そんな尊い感じの方に某インド門付近でカツアゲされたことを今懐かしく思い出しました)、ジョカ様に熱心にお祈りしてた四爺とはいえ、こちらは (羨ましく女子力の高い)美しい編み込みですから、宗教とはあまり関係なさそうですね。

顔の造作から「あやしい」と睨んでいた五爺は「エ〇爺」でもあること!(思い込みが激しいのも昭和世代) が今回解説により裏付けされ、またまた実りの多い回となりました。
毎々感謝です。

次回(修羅場?)も楽しみにしています。
時節柄、無理をなさらず どうぞお身体ご自愛の上 お過ごしくださいね。

PS・今日鶯谷を通っていく用事があるので、早春賦を口ずさんで行こうっと(小声で!)
Posted by 105 at 2015年03月11日 10:32
銀さん、こんばんは。いらっしゃいませ。

そうなんですよ。昨日はスマホで最初の記事が見られなかったんですよね。これまで気づいてませんでした。今回だけのことだったらいいんですけど…

そして朝ごはん抜きでコメントくださいましたとのこと、ささ、ここは1つ、蘭陵王お手製の朝ごはんを、温かいうちに…( ^^) _旦~~ ムダにしちゃもったいないです。

ホント、第2話といい、第7話といい、食べ物を粗末にしちゃダメですよね。PTAから推薦してもらえなくなっちゃうし…(五弟が出てる時点でダメか)

はい、反応してくださってありがとうございます、飛燕は美人の名前です!しかも、あまりにも痩せていて、掌で舞を舞う事ができるほど軽かったそうです。
絶対、意識してつけてるって、この名前…!(なんかのハラスメントでしょうか)

編み込みですが、例の兵馬俑の兵士も編み込みをしてて、斛律光将軍の髪型まんまです。

夢のシーンは大変重要だと思いますが、私は、見ている人をわざとミスリードするように仕掛けたものと考えています。ですので、この段階では、本当はミスリードされた解釈で書きたかったのですが、先をもうご覧になった皆さまから、それは違うと思います!!というコメントがわんさか返ってくるに決まってる(笑)ので、ここでは詳しく触れませんでした。

どこがどうミスリードだと思ったかを書いてしまうとネタバレなので、また先の回、あるいは最終回にて…。

そして、雪舞の演技にまともに付き合って、血へどを吐いて倒れる蘭陵王もお気の毒に…(この顔文字サイコ―です)

カエルですが、蓋をしたままだったんで、もしかして(略)

めざせ宇文ヨウならいいんですが、後半、馬賊を追って赤ずきんちゃんになっているウィリアムはひょっとして(略)

そして、宇文ヨウと蘭陵王のこの対比、なかなか面白いですよね。脚本の意図を私はかなりシビアに受け取りましたが、これも分析は最終回に持ち越しですかね…。

第10話は折り返しなので、重要なシーンがすごく多いんですが、次(または3回目)に同様なシーンが出てこないと、本当の意味が分析できないので、かなりフラストレーションたまる回ではありますね…

お姫様抱っこですが、この監督さんは、結構ダニエル・チャンに要求きびしいですよね。テーブル割りと階段シーン、絶対10回は撮り直してると思う。

あと、ウィリアムにも厳しいですよね。絶対似合わないお団子ヘアをさせたりとか、あんなロマンティックなハグシーンで、disられろと言わんばかりの膨張ヨコシマ模様の衣装を着せたりとか…(まさか蘭陵王のヨコシマな心を表現してるのだろうか…)


「蘭陵王」のノベライズ、徳間あたりが出すかなと思ったけど、出ませんでしたね…やっぱり地上波でやらないと本は出ないのでしょうか。放送期間も、評判になるには、短すぎますよね(週1で放映とか、ダメなのかしら...)。

翻訳の件、曖昧なお返事で申し訳ないです。コメント欄が盛り上がるのは私としてはとても嬉しいし、ありがたいんですが、せっかく訳していただくのに、こんな過疎ブログのコメント欄じゃ目立たなくて申し訳ないような気もするし、どうなんでしょう? 

翻訳を待ち望んでる方も多いだろうから、その紹介を交えて、もっとロマンティック要素満点なブログでも作ったら、大人気になるような気がするけど…。

で、それでももし、このコメント欄で発表してもいい、ということでしたら、お願いしたいことが3つあります。

1.ネタバレの件
できれば、当該記事の話数までの内容中心で、ネタバレを避けていただきたいこと。(更新遅くてすみませんが…)まだDVDを見てない、という方もいらっしゃるので…。

特に、36話以降はこのブログでは基本、扱わない予定ですので避けていただけるとありがたいです。

ドラマと本ではエンディングが違う、というのは、読んだ人に聞いて確認しました。そこだけは最終回で取り上げる予定です。

2.分量の件
未訳の本について、どの程度の分量なら無許可で翻訳OKなのかよく分かりませんが、ドラマと相違のある部分全部を訳してしまうのは、さすがにまずいんじゃないかなーと思います。元の本を見てないので何とも言えないんですが、良識の範囲内で、ということで…。

3.内容の件
このブログはコメントに閲覧制限をかけることができませんので、中学生が見てもOKな部分のみでお願いします。官能小説的な内容は基本アウトとお考えください。

何だか煩くて申し訳ありませんが、無用のトラブルを避けるため、ご協力よろしくお願いいたします<(_ _)>
Posted by 銀の匙 at 2015年03月11日 23:15
銀の匙さま

さっそくのお返事、ありがとうございました。
むしろ、そこまで説明させてしまってごめんなさい(>_<)

では、「Mr.Boo」の主題歌を口ずさみながら、お仕事に行ってきます(^^)/
Posted by 銀 at 2015年03月12日 09:11
銀の匙さま

 一回生二回熟、ピンインとカタカナまで書いてくださり、ありがとうございます。覚えた場面が場面の五爺のセリフですが、今後の学習の励みにしたいと、思います。

 やっと、ピンインを見て発音し、意味(漢字)が推測できるように、なりました。
 すでに最終月で、総復習できるようにという意図なのか、よく似た発音、よく似た言葉をこれでもかこれでもかと、例文に仕込んであります。

 それとも、これが、中国語????

105さまではないけれど、こんなに興味が続くのは、このブログのおかげだと思います。

Wolf Totemもやっと、中古本を入手し、つい先ほど読み終えたところです。
 手にしたときは、ロマンスのかけらもない、動物記!読み通す自信のないまま、読み始めると、飼っていた子狼を通して、狼の崇高な野生を体感していく、興味深いものでした。
 そのあとのエピローグーーー苦手です。
その中で初めて、飛燕が有名な痩身の美女と知り・・・・・・・あのキャストはパロディーなんですね。
 隋統一前の鮮卑族(当ブログ主題の高一族と宇一族)が盛んに褒めたたえられてました。
 隋王朝が偉大なのはこの鮮卑族有する遊牧民のDNAのおかげなそうな。しかもデブ好き好きのDNAという説でした。

これを書くためコメント、遅くなりました。

遅刻!!スイマセン−ーーところで銀さま遅刻しませんでした?

 閑職の私にも、唯一忙しいのが3月。その上フォルジュグネオージャポンじゃないけれど、ライブが始まり・・・舞い上がっております。

 この10話から雪舞と四爺の関係が行きつ戻りつの回りくどいロマンスになってくるのが、少し残念な気がするのですが。
 これがよいのかしら?
また、DVD見直そ〜っと。

最近詩にはまってまして、百人一首(例のビギナーズクラシック)、ソネットそして、漢詩を始めたばかりで、早春賦と春賦はタイムリーでした。

次回楽しみにしてます。ありがとうございます。









Posted by 深雪 at 2015年03月12日 17:18
105さん、こんばんは。

昼間暖かいと思っていると夜寒かったり、綿布団を持って出ると火を点けられて暑かったり、まるで雪舞のご機嫌のような近頃のお天気ですね。

最近気が付いたのですが、やっぱり外出先でブログを見るのは危険ですね。

フィジカルに人にぶつかる以外にも、コメント欄の笑いのツボにツッコんだり、奇怪の埋伏に遭ったり墓穴どころか掘った墓に埋まって再起不能になったりするので危なくてしょうがありません。

それでも読みたい場合は、般若の面で顔を隠す!これしかないでしょう!(←山手線で出禁になりそう)

仮面の下で笑ったりしてるから愛馬に踏んづけられたりするのかと思いましたが、行軍中ヒマだからリリアン編んだりしてるんですかしら?さすがの女子力、感服つかまつってございます。

カツアゲ、災難でしたね。でも向こうは修行の一環かも知れないので気にしないでください。ナンパも修行だって言ってた人がいましたよ。名前は…高延宗だったかしら?いや、三蔵法師か。

ギャグ言えば 周りが寒し 春の朝

いえいえ、口びるには歌を、ですよね(←昭和な発想)。
105さんもくれぐれもご自愛くださいね。

Posted by 銀の匙 at 2015年03月15日 23:27
銀さん

何だか投稿時刻が気になって…。どうか遅刻にはくれぐれもお気を付けくださいね。どんな祖テイに告げ口されるかわかったもんじゃございませんので…(と11話を見返しながら思う今日この頃)。

青豆の煮もの、出かけて戻っても、まだちゃんと取っといてくれるとは思うのですが、やっぱり朝ごはんはしっかり食べてお出かけになってくださいね〜。

今週も良い一週間でありますように!
Posted by 銀の匙 at 2015年03月15日 23:33
深雪さま

こんばんは。中国語、頑張ってらっしゃるようで何よりです。そろそろ、ラジオ講座は、4月新講座のオリエンテーションとか始まっているのでしょうか。

私は、聞いた通りのピンインで覚えていることがほとんどで、ピンイン入力だと漢字に変換できなかったり、辞書を引いてもなかなか出て来ず焦っていると、声調が違ってたってことがよくあります。

中国人の友達に聞いたら、その人は漢字入力にはピンインを使わないんだそうで、出先でピンイン入力しかないIMEを使ったら、今まで間違えて発音してた字を相当見つけたといって赤面していました(はははは)

「神なるオオカミ」原作本ご覧になったんですね。なぜか高一族つながりというナゾの展開。まさかそのせいでキャスティングされたとか…んなはずないですよね。

私は今、おまけ映像見たさに「黄金時代」のDVDを買うのを何とか思いとどまっているところです。

ということで、引き続きよろしくお願いいたします。、
Posted by 銀の匙 at 2015年03月15日 23:42
とても面白く拝見しています。
蘭陵王は、何はともあれ私の人生の中でいちばん好きなドラマなので、DVDは日本版と中国版を交互に見ながら日々、会話を理解できないかと葛藤しています。
このブログのお陰様で少しは理解できて嬉しく感謝しています。さて、この続きはどうやって見れますか?最終回まで詳細を書いて頂けると助かります。
Posted by 伊藤左紀子 at 2015年03月21日 15:57
伊藤左紀子さん、こんばんは。

面白いと言っていただけて光栄です。

「蘭陵王」、人生で一番お気に召したドラマだとか、きっと製作陣の皆様が聞いたら、感涙にむせび泣くことでしょう。

日本語と中国語、両方ご覧になっているんですね。私も交互に見ておりますが、相当時間がかかるのが玉にキズですよね。DVD,日本語音声に中国語字幕つけてもらいたいくらいです、ほんと。

それからご質問の件なのですが、このブログでの「蘭陵王」関係の続き、ということでしょうか? 

そうでしたら、この記事が一番最新で、続きはぼちぼち製作中でございます。すみません。

いつも、次の記事を書いたら、前の記事からリンクを貼って移動できるようにしております。ウィリアム・フォンさんよりもノロノロ運転(ご本人談)で進んでおりますが、どうかしばしご猶予いただけましたら幸いです。

なお本ブログでは、取り上げている記事の話数以降のネタバレは基本的にしない、台本からの引用は、そのセリフを取り上げて何らかの考察を加えているものになるべく限定する、ということにしております。

また、上記の理由により、基本的にご紹介は途中の第36話までで、最終話は最後にお話全体を振り返るときに、少しだけ触れる予定です。

記事を書くのが恐ろしく遅いため、36話までと言っても、いったいいつまで続くのか果てしなく先が長くなりそうで恐縮ですが、
今後とも、何とぞよろしくお願いいたします。
Posted by 銀の匙 at 2015年03月22日 01:37
コメント頂き有難うございます。
訳の分からない質問のようで申し訳ありません。
主旨は了解しました。
これだけの長丁場を私のような人にも理解できるように翻訳することは時間が掛かる事と思います。
でもとても楽しみなので次回を首を長くして待ちます。
36話で高長恭が悲しみは時間が解決すると言っていますが、決して時間は解決しません。
私は夫を亡くして7年半ほどにになりますが、一日足りとて忘れたことはありません。
そんな次第で、出来れば36回と言わず最終回まで書いて頂けると有難いです。
難しいとは存じますが、出来る事なら宜しくお願い致します。




Posted by 伊藤左紀子 at 2015年03月23日 15:58
〈このコメントは、若干ネタバレ気味ですので閲覧時はご注意ください〉

伊藤左紀子さん

こんばんは。お辛い事をお書きいただいてしまって、本当に何と申し上げたらよいか分かりません。拙ブログが少しでも何かのお役に立つようなら、とても嬉しいです。

また、拙ブログにつきまして、リクエストをいただき、本当にありがたく存じます。

36話については、私は伊藤さんと全く同じ意見です。そして、このお話の脚本家はその点を大変よく理解しているこそ、あの最終話だったのでしょう。

最終話については、もちろん記事を書くつもりですが、そこまでの37話以降は、最終話にもっていくために脚本家が着々と布石を打っているので、各話の記事の時点で、最終話に触れずに説明するのは非常に困難だと思われます…。

先の要素を織り込まずに記事を書くと、すでにDVDをご覧になった皆さまが、この読みは間違っている、とお感じになるであろう事は間違いなく、しかし、先取りしてしまうと、各話ごとに脚本家の意図に沿ってドラマを観よう、という視座から外れてしまいます。

実は10話の時点で、すでにこの点に関しては、かなりのジレンマを感じております。

本当は今回、10話の悪夢のシーンのことも、この回までの時点での解釈を書くつもりだったのですが、ドラマの先をご覧になった方は釈然としないでしょうし、このページだけ読んだ方には絶対誤解されてしまうので、それも良くないのではと思ってやめました。

こういう微妙なシーンについて、一番安全なのは、全部の材料が出そろったところで解釈を書くことかと思います。

ですので、37話以降は、最終回を書くときに、振り返りながら触れる程度にさせていただこうと考えております。

もう1つ申しますと、各記事で、割合細かく原語を取り上げているのは、このドラマにすでにきちんと翻訳があって、放映、DVD販売、レンタルがされているからです。

翻訳にはそれなりにお金がかかるので、邦訳前に勝手な訳が出回ってしまうと、中国語のドラマが、先々きちんとお金をかけて翻訳されなくなる可能性があります。

すでに音楽はそうなりつつあり、大変残念に思っております。

ですので、大した記事でもないのですが、まだ未見の方にはぜひ元のDVDをご覧いただきたく、したがって、全話を細かく紹介することは避けたいと考えております。また、今後も、未邦訳のドラマについて、細かい記事を書くことはしないと思います。

このドラマの吹き替え版は、原文の細かいニュアンスも丁寧に拾っていて、とてもよくできていると思いますので、翻訳ということからいえば、原文と吹き替えを比べていただくのが一番です。

このブログでやっておりますのは、トリビア探しみたいなものですので…。

ということで、最終話を除き、後半四分の一は、基本的には各話ごとの記事にはしないつもりです。

続きを読みたいと言っていただけるなんて、こんなに嬉しいことはないのですが、今のところの私の考えとしては以上でございます。

ということで、続きをお待たせして申し訳ありませんが、今後ともよろしくお願いいたします。<(_ _)>
Posted by 銀の匙 at 2015年03月24日 02:18
銀の匙さんこんばんは!
銀の匙さんの苦悩が伝わる回でした。
コメントでも吐露されていましたが。。。
私は、全くの個人的な意見ですが、ミスリードのままの銀の匙さんの考え方が知りたかった。。。読んでる人を意識せずに。。
しかし、進めていくうえでの姿勢をはっきりと示されたので私もそれについていきます。
ええと、私が銀の匙さんの考えを知りたいのは
・おばあさまの予言(詳しく書けませんね)
・年表的なこと(どうしてもつじつまが合わない部分があるので)
・西洲曲を訳してほしい
以上のことを希望しています。
最終話までずっと、這ってでもついていきますのでシクヨロ(あ年代が)
銀さん、ということなのでご依頼はこちらの主、銀の匙さんの意向に沿って最終話までーーーーですよね。あれは36話以降の話ですので。。
どこかでご披露できたらともおもいますが。。。。。


「ならば昨夜は無礼をした」
と長恭さまは申してましたがーーえ?あなた何したん?
雪舞が倒れなければ。。。なことや。。。。なことまで、しちゃおうかというヨコシマな心が無礼だったのかしらん。。。

雪舞の心の葛藤が伝わる回ですよね
運命を変えたらいけないのか運命を変えないと死が免れないのか。
張本人の長恭さまは雪舞LOVEまっしぐら。
宇文ヨウを逃がしてから雪舞は手元に置いておかないと危険だと必死ですねーー王なんだからもっと強引でもいいのに本当に長恭さまは優しい。

あLOVEな感想はいらんですか
ではまた次回を楽しみにしています。
Posted by びち at 2015年03月25日 01:01
こんにちは。

せっかくお気遣い頂いたのに、このとこ忙しくしていて、お礼が遅くなり申し訳ありません。
それとコメント頂いてから 再度1話から読み直していたらやっぱり面白い!!ますますハマってしまいました!

成り行きで連れ合いの事を書いてしまいましたが、日頃は、ふた昔前のひまわり娘(古くて知らないか(笑)) とか、年を取ったハイジ?とか言われていて、雪舞と同じ能天気な気質なのでご安心ください。

〜翻訳にはそれなりにお金がかかるので、邦訳前に勝手な訳が出回ってしまうと、中国語のドラマが、先々きちんとお金をかけて翻訳されなくなる可能性があります〜

なるほどそうですか。
深い思考の執筆で頭が下がります。

やはり36話以降の執筆はして頂けないのですね。
でも、いつか気が変わって書いて下さることを願っています。
それから無知な新参者で、ネタバレしてしまい申し訳ありませんでした。

孫子の兵法も深い意味も解せずにいましたのでとても勉強になりました。
長恭と雪舞の永遠の願いだった平安の世は、これを実践すれば出来ますね。
これからも楽しく為になるウンチク宜しくお願い致します。
質問もお答えいただける様なので、今後、質問させてください。そちらも楽しみです。

ひたすら次回を楽しみに待っています!
Posted by 伊藤左紀子 at 2015年03月25日 14:14
びちさん、こんばんは!

ホント、なぜこの大事な場面でヨコシマな服なんて着せたのか、イジメとしか思えないですよね。他に似合う服が嫌というほどあるのに…。

やっぱりこれは心理描写(略)

年表の件ですが、第10話の後半の資料を読むのに時間がかかってちょっともたもたしておりますが、第11話はお話がいったん踊り場に入るので、ここまでの流れを一度、史実と共に整理してみたいと思っています。

ただ、史実とドラマに違いがあるのは当然として、ドラマの中では突然史書の年号を採用したり、無視したりとバラバラで、困っちゃいますよね。

それからLOVE関係についてですが、ラブ史劇なのに肝心な事は何1つ書いてない、とリア友から叱責を受けておりますので、どうかLOVE担当として今後もコメントをくださいますよう、お待ちしております。

それから、小説の翻訳の件、すみません。なにせ実物を見てないので、どの箇所・分量までならOKそうとか全く予想がつかなくて。ご理解感謝いたします。

ということで、ぼちぼちになって恐縮ですが、続きもどうぞよろしくお願いいたします〜
Posted by 銀の匙 at 2015年03月26日 01:33
伊藤左紀子さん、こんばんは!

かえってお気遣いいただいてしまって、恐縮です。

ハイジも年を取る、という発想がなかったですが、どうなってるんでしょうね。黒柳徹子さんみたいに、永遠に年齢不詳だったりして。

歳を取ったおんじ…はデフォルトか…。

ちなみに、第10話の吹き替えをきいてたら、祖ていが蘭陵王の事を「呑気な御仁よ」と言っているのが、さすが言い得て妙だと感心してしまいました。
つまり、あのドラマで能天気なのは、雪舞よりも蘭…(略)

翻訳なんですが、ドラマの版権売買の仕事をしている人が、最近はネットに勝手に動画をアップして訳までつけてしまう人がいるので、正規ルートでのコンテンツの輸出が難しいとこぼしていました。何か新しい課金の仕組みを作ればいいのかも知れませんが、現状では勝手にアップした人が広告料を稼ぐという、何だかな〜の展開になってるらしいですね…。

もっとも、観る側にすれば、もうちょい別の文句もあるのですが。

それから、ネタバレの件、どこにも注記がしておらず、こちらの方こそ失礼いたしました。

これまではコメントよりもトラックバックで感想をいただくことが多かったので、特にネタバレを避けていただくようなお願いはしていませんでした。途中から後出しで言い出した感じになってしまって、申し訳ございませんでしたが、「蘭陵王」関係のエントリーについては、記事よりもコメントを読む方がよっぽどタメになる、と常々思っております。

「孫子」ですが、実際読んでみると、リーダー必読の書、という意味がよくわかりますね。この本に注釈をつけた(史実の)三国志の曹操は、やはり偉大な人だったんだなーと実感いたします。

それからご質問についてですが、内容にもよりますけれども、私は中国語も、漢文も、中国史も専門ではないため(そして、残念ながらこのドラマの脚本家でもないため)、どうしても不正確なお返事になってしまうのと、何より、文章を書くのがとにかく遅く、お答えできないケースも多々あるかと存じます。その点、どうかお許しください。

ほんと、どんだけワガママか、なのですが、引き続き、よろしくお願いいたします。
Posted by 銀の匙 at 2015年03月26日 02:09
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