2015年03月29日

蘭陵王(テレビドラマ18/走馬看花編 第10話の2)

皆さま、こんにちは。

《狼図騰》(神なるオオカミ)に気を取られてる間に、ウィリアム・フォン主演の映画が2015年4月11日から、東京と大阪でひっそり公開されます。(大阪では2度目らしいですね)。

今回は現代のドラマで、ロードムービーらしい。タイトルは「いつか、また」《後會無期》)。

公式HPはこちら(でも、公開まで2週間切ってる時点で、HPに特に何の情報もないけど…)FBかTwitterを見ろ、ってことなんでしょうか。しかも、相当慌てて公開するみたいなんですけど、何かあったのかしら? 4月11日じゃ、もう春休みでもないし、まだGWでもないのに…。

ずいぶん地味な扱いですが、この時期、中国映画が上映されるってだけで儲けもの。需要があると分かればもっとたくさんの映画が公開されると思いますので、ご都合つく方はぜひ!!

と、特になんの義理もございませんが宣伝しているうちに季節は春。

春はあけぼの、ようよう白くなりゆく山際少し明りて…とは、ご存じ、「枕草子」の有名な一節。

春は明け方がいいね!とおっしゃる清少納言さんのツイートに、「いいね!」と共感する人が多かったので古典として残ったのでしょう。

でも、ラブ史劇派としては、

“春眠不覚暁”(春はラブラブで朝が来るのも忘れちゃった)
“春宵一刻値千金”(春の夜はラブラブで洛陽の門と同じ千両の値打ちがあるねっ!)

の方に「いいね!」をクリックしたいところですね。
やっぱり、春はおデートの季節ですから。

あ、清少納言さんには、後でちょこっとカメオ出演をお願いしますので、待機しといていただきましょう。

ということで、第10話の続きです(前回のお話は→こちら)。

ここは洛陽。
雪舞は祝宴に出るために正装しているようです。お雛様みたいなこの衣装、本当に似合ってますよね。

髪飾りもとても素敵ですが、実は、こんな風にパーツに分かれてたとはこの回で初めて知りました。
(そして、ロクでもない用途にも使える(?)ってことも...笑)

ところが、こんな華やかな衣装に身を包み、明るい笑顔を浮かべた雪舞から突然馬車の用意を頼まれて、暁冬は思わず、

“回家? 那四爺怎麼辦?”
(家に帰る? じゃ四爺はどうするんだい)
と聞きます。変な質問ですよね…。別に家に帰るくらい、いいじゃない?これまで何度も帰されてたんだし…(結果としては帰れなかったけど)。

しかしどういう訳か、村に帰ったらもう四爺の元には戻らないつもりだということが、暁冬にはわかるらしい。

問われて雪舞は率直に答えます。
「あの人の人生に私は要らない」

吹き替えは意味としてはあってますが、原文はこんな感じ。
“四爺有他自己的未來 與我無關”
(四爺には四爺自身の未来があるの。私とは関係のない)

言われて、暁冬はこう返します。
“你們倆不對勁 果不其然”
(どうも変だと思った やっぱりな)

ここで、雪舞の恋の悩みを聞いてあげる暁冬。私が雪舞なら、暁冬にしとくけどね…。

次のセリフは順番を追って訳してみると、

“我喜歡上了一個 我不應該喜歡的人”
(私は好きになってしまったの 私が好きになるべきではない人に)

“日子越久就越深 越無法自拔”
(日が経つにつれて深く 自分では抜け出せないほどに) 

“我很怕有一天 我會做出失去理智”
(私は怖い ある日 理性を失って)

“甚至改變他的命運的事情”
(ついには彼の運命を変えるようなことをしてしまうかもしれない)

“甚至我已經干涉了他的命運”
(もう運命に干渉してしまっているのかもしれないわ)

“才會害他中箭 害他差點身亡”
(そうよ、そんなことをしたせいで彼は矢に当たることになり あやうく命を落とすところだった)

“我越想越可怕 他的命運不應該是這樣的”
(考えれば考えるほど怖くなる 彼の運命はこんなはずじゃない)

…というのがセリフの流れなんですが…。
えっ? ちょ、ちょっと待った、おかしくないですか、このロジック?
しかし、雪舞は自分の言葉の矛盾にも気づかぬ様子で、

“所以我必須馬上離開”
(だから私は、いますぐここを離れなければ)

と断固として言います。

日本語吹き替えは、原文がちょっとヘンだと思ったのか、
(いや、ちょっとどころか200%ヘンですよ)
矛盾をやや解消する方向に訳しています。

「あの人の運命を変えてはいけない。今すぐ消えるべきなのよ。」

でも、ここのセリフは本当は矛盾したままでないとダメなんですね、たぶんね。

暁冬は、雪舞のセリフが意味不明、というところは押さえつつも、

“我不明白 什麼叫不該喜歡的人
你聽我說 為自己愛的人 做任何的傻事都是情有可原的”

(わからないな 好きになっちゃいけない人って何だい
よく聞けよ 好きな人のためになら どんなバカなことを
やったって、許されるものなんだよ)


と諭します。

ほらね、やっぱり暁冬にしといた方が(以下略)
しかし、雪舞も頑固に主張します。

“但如果哪個人 你命中注定就知道 他愛的不是你
他和你的這段戀情根本就沒可能 你還執迷不悟 那才是真的做傻事”

(じゃあもし、その人の運命の相手はあなたではないと知っていたら?
その人とあなたとの間の恋なんて もともとあり得ないものだったら?
それでも纏わりついてる方が、よっぽど愚かな事よ)


このセリフを聞いた暁冬の切なそうな顔を見てください。
まるで自分の事を言われているようだと感じてるのではないでしょうか…。
(日本語は「溺れてはいけない」の直後なので、彼の表情は少し違うニュアンスに見えるのが面白いですね)

も一つここで面白いのは、日本語だったら、
「じゃあもし、その人の運命の相手が「自分」ではないと知っていたら?」
「自分」というべきところを、“你”(あなた)と言ってることです。

英語でもたぶん、こういう言い方になるんじゃないでしょうか。相手を説得するとき、you-orientedの方略を使うのは中英、共通していますね。

ま、そんな考察はともかく、雪舞の一番気にしていることが何かは、これでよく分かりました。
ここに大いなる矛盾があるのですが、話はさりげなく、周へと流れていきます。

ここで、宇文邕と宇文神挙はクシモ族の娘、月兎(ユェトゥ)をスパイとして宇文護の元に送り込むという話をしています。

“眼線”とは密偵のことですが、今は普通「アイライン」って時に使うので、何か笑っちゃいます。

何だかんだ言って、都の長安へは叱られに帰るわけですけど、宇文神挙弁慶(?)な宇文邕は、いつも彼の前では強気で、

“宇文護現在必定是按捺不住”
(宇文護も待ちきれぬ思いだろう)
“朕也很想你呀”
(朕もそなたに会いたく思うぞ)

とか仰っておられます。

ほほ〜、“想你”xiǎngnǐってのはこういう時にも使うんですね。(3声が続いているので、実際は2声+3声 xiángnǐと発音している)

ニュアンスは、英語のI miss you と全く同じですね。

さて、春にして君を想う、負け犬の夜景とは異なり、絶好の北斉晴れに恵まれた洛陽の都では、旗がへんぽんと翻っております。

前回ご紹介した斉の貴族の遺跡の様子は、↓こちら「歴史科中学教師進修網」のサイトに紹介があるのですが、下の方の壁画の図版を見て頂くと、テレビと同じ、赤に縦じまの旗が壁に描かれているのが分かります(っていうか、壁画を参考に旗を再現したんでしょうね)
http://www.education.ntu.edu.tw/school/history/News/2003/news20030304.htm

祝宴の席についた兵士や“賤民村”の人々は、彼らの前を通過する皇太子に挨拶します。

古代中国では、自分より身分の高い人が現れたら、即座に“行禮”をしなければなりません。相手が皇帝クラスになれば跪くのがデフォルトです。

魏晋南北朝時代は、まだ椅子の時代ではなかったので、皇帝に対してでなくても、座ってる状態からなら挨拶は土下座に近い姿勢になったことでしょう。この直後の時代から椅子が普及しだすので、一般には土下座をしなくなるようですが、結婚式や宗教儀式などでは見られるようです。

兵士の方は、皇太子に面していながら全員、顔を挙げていますが、これはどうなんでしょうか。

もし昔の日本で同じシチュエーションだったら、顔を挙げて偉い人を見たりなんかしようものなら胴体と首が離れているはず。昔の中国でどうだったのかは存じませんが、たぶん、許しを得るまでは顔を伏せていたのではないでしょうか。

ここで兵士たちがしている動作は“搶跪”(片膝をつくお辞儀)の一種だと思われますが、手の動作がバラバラですね。伝統的には、男性が挨拶する場合、右手で拳を作り、左手で覆うようにします。これを“吉拜”といい、逆は“凶拜”とされます。

画面を見ると、吉拝あり凶拝あり、キリスト教のお祈りみたいに指を組んでいる人ありと、バラエティに富み過ぎです。

その後、太子は“平身”と声を掛けます。これは、拝礼をしている姿勢からなら「頭を挙げよ」、会釈のような姿勢からなら「楽にしてよい」、すなわち「直れ」の意味。

この“平身”って言葉、今はもう使わないのかなと思ってたら、号令として、“立正”(気を付け)の姿勢を解くときに“平身”(直れ)って言うことがある、と聞きました。

南中国での話みたいなので、地方差があるのでしょうか。標準語では“稍息”(休め)だと思います。

前にも書きましたが、日本語だったら「平身」するともっと這いつくばっちゃうことになるので、真逆ですね。

さて、皇太子が通りすぎると、ギャラリーは拍手をして、とっとと宴席に戻ってしまいます(切り替えが早い人たち…)。

しかし、21世紀現在、国家主席が祝勝会に来れば熱烈拍手があるでしょうが、1400年前に、そもそも拍手って習慣自体あったのかどうか、怪しいもんです。

“拍手”という言葉時代は古くからあるのですが、用例を見ると「手を打って喜んだ」的な内容なので、現代の拍手とは、やや意味が違うように思います。

現代の拍手といえば、日本だと、観客が拍手をして、舞台の上にいる人はお辞儀をするのが普通ですが、中国だと、舞台の上の人も拍手しているので、最初に見たときはすごく違和感がありました。

これには、拍手の返礼、という意味がある他に、「観客は私を称え、私は観客を称える」という意味があるそうです。

ちなみに、“拍手”とよく一緒に使われる“喝采”という言葉ですが、これは「声を挙げて誉めそやす」という意味。

クラシックのコンサートとかで「ブラボー!」って叫ぶのはまさに“喝采”ですが、女性の独唱とかに対しては、「ブラヴァ!」って声を掛ける人もいます(元々のイタリア語では、ブラボーは男性につく形容詞で、女性にはブラヴァなので)。

だけど「喝采」って、文字づらからだと、「叫ぶ」とか、「よい」、とかって意味の漢字も入ってないし、なんでこれが「声を挙げて誉めそやす」って意味になるのか不思議ですよね。

そう思ったのは私だけじゃないみたいで、中国語の口語だと普通は“叫好”(いいぞ!と叫ぶ)と言います。歌舞伎同様、京劇も劇の途中、良いところで“好!”(ハオ!)と声を掛けるんです。

じゃ、“喝采”のルーツは何なんだろう?と、困ったときのBaidu先生に聞いてみると、思いがけない話が…。

“采”とはその昔、賭場での“呼喝”(掛け声)のことを言い、サイコロの目のことです。

続いて、俗説として紹介されているのが、

唐の玄宗皇帝が楊貴妃とサイコロ遊びをしていて、今にも負けそうになり、「4!4!」と叫んだところ、見事4の目が出た。そこで、従来から赤で塗られていた1の目の他に、4の目を赤で塗る事をしてもよい、と天下に知らしめた。

という説です。

なぜ4の目か、というのは書いてないんですが、香港に駐在したことがある人に聞くと(香港の人たちは賭け事が日常茶飯事だから…)、

・たまたま4の目が出れば勝ちだった
・4が出ると一発逆転というルールがあった
・1から3が小、4から6が大というルールがあって、この場合は大が出れば勝ちだった、

の、どれかなんじゃ…と、賭けというより、当たるも八卦、当たらぬも八卦な回答をよこしてくれました。

魏晋南北朝時代の人もサイコロゲームが好きだったらしく、サイコロ自体、魏の曹植が作った、という話があります。もちろんこれは伝説で、実際にはもっと古くから存在し、春秋戦国時代の遺跡からも出土しています。

蘭陵王と同時代の貴重な資料である《顔氏家訓》には、

いにしえには“大博”というゲームがあって、それには六つの“箸”〈ちょ〉を使い、“小博”には二つの“茕”〈けい〉を使った。いまこれらの遊びを知っている者はいない

と書かれている中の“茕”は、出土品から推して14面のサイコロを指すとされています。

貴重な資料と書きましたが、実は《顔氏家訓》の著者は北斉で高洋に仕えており、この本の記述からすると、蘭陵王の生前、そのお屋敷に遊びに行ったことがあるようなのです。これを貴重と言わずして何と言いましょう... ということで、この本についてはまた近い回でご紹介いたしましょう。

さて、第10話の後半でも、この時代の貴族らしく、賭け事がお好きらしいということが分かる四爺ですが、韓暁冬と共に向かい側の橋を渡ってきた雪舞に、一瞬複雑な表情を見せます。

合流して向かい合った一瞬、ものすごく緊張していますが、普通に挨拶する雪舞を見て、なかなか嬉しそうです。

心の苦悩が体型に出た四爺とは違い、このシーンの雪舞は本当にキレイ。
五爺も満面の笑みを浮かべております。
(あなたにゃ〜関係ないでしょう、五爺…ホントに困ったお人だこと)

ちなみに、この回以降のウィリアム・フォン、ネット上では御膝元のファンたちに「太った」「太った」って言われていましたが(すいません私もネタにしたりして)、太ったっていうより、むくんでる感じで、ひょっとしたら疲れて体調悪かったんじゃないかと…可哀想に、この先もっとヒドイ目に遭うのですから、ご自愛くださいね。

さて、ここで雪舞が、

“四爺、五爺、段太師、斛律将軍、楊将軍”

と、相手の敬称や役職名を言うのは、登場人物紹介コーナーではなく、れっきとした挨拶の一種です。

以前(第2話 記事は→こちら)のときにお話ししました通り、中国の挨拶にはいろいろなパターンがあります。

それでは、ここで応用問題です。

道で弁護士(専門は兵法)の段韶〈だん しょう〉先生に出くわしたとしましょう。
このとき、段先生への挨拶として、正しいものを選びなさい。

1)你好!

2)您好!

3)上一號去?

4)万歳万歳万々歳!


〈解説〉
1)2)誰かに紹介してもらって、「こちらが邙山の戦いの真の功労者・段先生です」と言われた場合は「ニーハオ」とか「ニンハオ」とかの挨拶もアリかも知れません。
つまり、日本語なら「初めまして」という場面ですね。

が、知ってる人に名前、または敬称(字や役職名など)を入れずに挨拶すると、コイツ認知症か…?と思われかねませんから注意してください。相手が教師の場合、赤点を喰らう可能性もあります。

このドラマの第4話(→こちら)で、周の皇帝・宇文邕〈うぶん よう〉が失踪したとの報せをもって丹州城に向かった宇文神挙〈うぶん しんきょ〉が、尉遅迥〈うっち けい〉に向かって「尉遅将軍!」と呼びかけているのは、視聴者が忘れただろうからセリフで名前をコールしとけ、という脚本家の配慮ではなく、挨拶ことばです。

3)確かに、これから〇〇をするところですね、と呼びかけるのは挨拶なんですが、あなた様がふなっしーじゃない限り、「トイレ(“一号”)ですか」はウケません(なぜトイレの婉曲表現が“一号”なのかは私も知らない)。

先生によっては、“嗯”(うん)、くらい返事してくださるかも知れませんが、心の中では“管得著?!”(放っとけ)と思われてるのがオチです。

4)は相手が皇帝か毛沢東でない限りはダメです。

ということで、0)の“段先生!”、“段律師!”、“律師好!” または“段先生好!”が正解でした!

ちなみに、返事の方は相手の名前を言わないで、「ニーハオ」と言ってもOKです。

挨拶として相手の名前(または役職名)で呼びかけるのは、中国語での挨拶の基本中の基本です。それがつまり、相手を尊重している、気にかけているというメッセージになります。

友達なら

“亮亮!”
(ウィリアム・フォンさん!)
“阿土”
(ウィリアム・フォンさん!)

など、名前やニックネームでOKですが、相手が目上なら、

“公子”(ウィリアム・フォンさん!)
“四爺”(ウィリアム・フォンさん!)
“八阿哥”(ウィリアム・フォンさん!)
“大王”(ウィリアム・フォンさん!)

など、敬称で呼ぶのが基本です。

間違っても

ד高長恭!”(あなた様が本人と特に親しくない場合(例:尉遅迥将軍)、字〈あざな〉で呼べば許されるってもんじゃありません)

ד肅兒!”(あなた様の身分が蘭陵王よりも低い場合、ご主人をいみなで呼んだら首が飛びます。身分が高くても、宇文邕〈うぶんよう〉が蘭陵王に向かって“肅兒”って呼んだらキモチ悪くて別の意味で刃傷沙汰になりそう)

ד武王!”(だから死んだあとの名前で呼んじゃダメだって)

などと挨拶しないようにしましょう!

英語でも、挨拶や返事で相手の名前を呼ぶのは礼儀の基本ですよね。だから、英会話の本の最初の方には必ず、Please call me taxi.(タクシーと呼んでください)…じゃないや、

(四爺)「高と申します。美女と見まごう斉の軍神と呼んでください」
(雪舞)「はい、ではあなたを“阿土”(田舎っぺ)と呼びますね」

といった例文が入っているのです(違います)。

ちなみに、第10話のこのシーンで雪舞が呼んでる順番は、

1)位置的に近い人順

2)好きな人順

3)あいうえお順

ではなく、官職が高い人順です。これも外せないポイント。

さすがにこういう挨拶はサルでも出来る…という訳にはいかないらしく、雪舞の聡明さを将軍たちが誉めそやします。

“多虧你識破了周賊的內訌
使周國的軍隊不攻自破 雪舞姑娘 聰慧啊”

(あなたが周の内紛を見破ってくれたおかげで、
敵軍を戦わずして破ることができました。雪舞どのは本当に賢いお方だ)


と褒められているのを聞いて、四爺はまたまたものすごく嬉しそう。

ここで斛律光〈こくりつ こう〉将軍が褒めているポイントこそ、『孫子』の精神、すなわち

1.情報を最大限に利用して
2.味方を消耗せずに勝利し、
3.相手にも戦争をさせないことによって、相手の国力も保持する

ここまで再々描写されてきたように、争いごとをこのように解決するのが『孫子』では理想とされていました。それは言うまでもなく、中国の戦争がこの時点ですでに、国民全体を巻き込む総力戦だったからです。

どんな理由があるにせよ、総力戦の状況でいったん戦争を始めれば、どんなに豊かな国土も、豊かな暮らしも元の通りとは行きません。

今回の斉の立場や、以前、第7話→こちら)でご紹介した漢の立場のように、相手が攻め寄せて来た時も、基本は同じです。逆に、そのように圧倒的に不利と思われる状況で、大きな犠牲を出さずに撃退できたことは、まさに大金星と言えるでしょう。

そして、職業軍人だけでなく、民間人も兵士として徴用した総力戦だからこそ、兵士の扱いには将軍の器が問われます。

四爺は洛陽の守備に功労のあった兵士たちと共に、“賤民村”の人々を祝賀会場に呼びます。お招きに預かった人たちは、四爺に向かって、

“四爺不只如同士兵大哥們說的 慷慨大方 有福同享“
(四爺は兵士の兄貴たちが言うように 物惜しみせず、楽を共にするばかりではなく)
“就算只剩瓜果也分與我們吃 也不嫌我們是賤民 也不計較我們的過錯”(あまった果物も私らと分け合ってくださる。身分が低いと見下したりせず、過ちも見過ごしてくれる)

これは史書にある“每得甘美,雖一瓜數果,必與將士共之”
(美味が届くと、それが瓜ひとつであろうと、数個の果物であろうと、必ず将士と分けあった。)
という描写(史実編 →こちら)を意識したセリフかと思われますが、つまり、無敵の将軍といえども、人心を掌握していなければ、1400年前の当時すら、いくさはできなかったということなのでしょう。

人心はともかく、ここでいきなり、四爺は雪舞を掌握、いや、肩を抱いたり手を取ったりしてるんですけど、目配せがかな〜りコワいし、動作も相当乱暴です。

これで逆らったら八つ裂きにされそうと思ったのか、雪舞もいちおう従ってますけど、あまり嬉しそうじゃないですね…。

さて、オープンテラスで楽しくお食事をしている平民の皆様とは違い、皇太子が主催する祝賀の宴は文字通り、針の蓆〈むしろ〉。

当時はまだ椅子やテーブルが一般的ではなかったので、宴席は直接、地べたに座る形で設けられています。この習俗が各地の温泉場に未だに残っているため、日本の視聴者にはあまり珍しくもない光景ですが、中国の俳優さんにしてみたら相当馴れない動作で、大変だったことと思います。

ここで、功労者を称えて乾杯する、という儀式が繰り返されます。第5話→こちら)では、須達〈しゅだつ〉奪回作戦を成功させてくれた御礼に、という名目で四爺が雪舞に向かって、

“敬你一杯”(あなたのために乾杯します)

というのをやっていますが、本来はこの宴会の場面のようなときにする儀礼なんですね。

さて、昔の食事マナーがどういうものだったか、ということを調べるのに、とても面白い参考文献が日本で出ています。

西澤治彦先生という方が書かれた『中国食事文化の研究』という2010年の本で、古代から現代まで扱っているため分厚いし、専門書なのでお高いのですが、お値段以上の価値があると思います。

テーマがテーマだけに、素人でも読みやすく、興味深い内容満載です。現代の部分が、きちんとフィールドワークに基づいて記述されているのも、貴重と言えるでしょう。

さて、この本の中に、ドラマの時代からは少し下りますが、唐代の李商隠という人が書いた《義山雜纂》という本が紹介されています。

この本は、「見苦しいもの」「イラつくもの」などのお題別に、それにあてはまる出来事を数文字で記したエッセイ(というほど1文が長くないけど)みたいな本です。

たとえば

〈悩ましいもの〉 扇いでも蚊が逃げない
〈イラつくもの〉 鈍った刀で物を切る 花があるのに酒がない etc.

ウィットに富んでてなかなか面白く、清少納言の「枕草子」は、この本にヒントを得て書かれたのでは、と中国文学の泰斗、青木正児先生が研究しておられます。

ちなみに、「枕草子」は中国語訳もあり、訳した方はかの周作人さん(魯迅〈ろじん〉の弟さん)、そしてもう一人、林文月さんが訳されています。
「春はあけぼの…」の段をお二人が訳したのを比べてみると、

周作人
“春天是破曉的时候最好。漸漸發白的山頂,有點亮了起来,紫色的雲彩微細地飄横在那里,這是很有意思的。”


林文月
“春,曙為最。逐漸轉白的山頂,開始稍露光明,泛紫的细雲輕飄其上。”


周さんの方が易しい表現で、現代訳の翻訳みたいな感じなのに対して、林さんの訳は文語調ですね。
林さんの方が格調が高くて私は好きですが、でも原文はエッセイなので、むしろ周さんの方が文体としては実は合ってるのかも知れません。

ね、清少納言さん?
(あ、清少納言さん、待機お疲れ様でした。本日の収録はおしまいです!)

さて、西澤先生の本にはこのエッセイから、食事関係の描写を抜き出したものが整理されています。その中から一部、引用させていただきましょう。

〈 〉内はお題です。

@席や筵に関するもの
〈殺風景〉苔が生えている上に席を敷く」
〈不適切〉男女で一つの席につこうとする」
〈過ごし難い〉荒々しい人と相対して長時間座る」
〈決して戻らない〉酔った客が宴会から逃げ出す」

B客人としてのマナー
〈不適切〉主人に酒食でもって人情を通じさせようとする」
〈見苦しい〉客として招かれながら、台〔この場合は椅子〕や卓を蹴返す」
〈不適切〉招かれた客が自分を賓客と呼ぶ」(こらこら)

C食事作法に関するもの
〈よくない〉冠をかぶらず頭を露出して食事する」

D飲酒に関するもの
〈恥ずかしい〉喪服を着ていながら酒に酔う」
〈やむを得ない〉病をこらえながら酒を飲む」
〈当然〉酒を飲んだ後は多くを語らない」

Eその他のマナーなど
〈必ずや貧乏になる〉飲食を投げ捨てばらまく
〈無いよりはまし〉飢えているときに粗食を得る」


訳しっぷりが淡々としているのでさらに笑っちゃうんですが、荒々しい人と相対して座ってたら、そりゃ過ごしがたいですよね。あと、「よくない」「決して戻らない」って…(笑)

このほかにも、主人より先に食事に箸をつける、とか、他の人と食事のペースを揃えない、などもマナー違反として挙げられています。

とても面白いので、機会があればぜひ《義山雜纂》の原文もご覧になってみてください。
http://zh.wikisource.org/zh/%E7%BE%A9%E5%B1%B1%E9%9B%9C%E7%BA%82

さて、ここでいよいよ、第10話のクライマックスにして、宴会芸の極北、「蘭陵王入陣曲」が披露されます。

どんな曲なのか!期待も高まります。
お、舞台美術もちょっと斬新。舞台上に据え付けられた、この門みたいな飾りはなんなんだ...?

と、ホントは今回で10話を終わりにする予定だったのですが、この直後の部分が微妙に難航しており、すぐに終わりそうもなかったので、いったんこれにて。

ということで、第10話の残りは本当にあともう少しなので、次回は記事がかなり短くなってしまうかと思いますが、予めお許しください。

では、今回の一言は…
后会有期 !
Hòuhuì yǒuqī

ホウホイ ヨゥチ
(じき、またお目にかかりましょう!)
本来は、お別れのときはこちらを使います。映画のタイトルになってる《後會無期》だと無期、すなわち、いつ会えるか分からない、きっと会えないだろう、というニュアンスなんですね…映画ではどんな意味で使われてるんでしょうか、楽しみですね。

では、続きは第10話の3(→こちら)にて!
posted by 銀の匙 at 19:35| Comment(11) | TrackBack(0) | 蘭陵王(テレビドラマ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「蘭陵王」の記事、懐かしく読ませてもらいました。BSで放送されたのは昨年の春でしたが、私はそれ以前にネットで見ていたので…

それよりも、斉の武安王、貂の毛皮を着ていますね。この時代、既に貂の毛皮は王侯貴族のステイタスだったんだぁ…と当時の衣装に感心しております。そういえば、皇太子も着てましたね。ドラマを見た時には「こんな貂の毛皮を本当に着てたの?ヨーロッパの貴族じゃあるまいし…」と思ってましたが、この壁画を参考にしたのだとわかりました。

椅子もこの時代の後に出てくるのですね。隋唐時代は既に椅子の生活だったということですか。フムフム…すると、椅子の文化は朝鮮半島にも同じ頃に伝わったのでしょうか?高句麗や百済のドラマで椅子の生活をしているのが気になって気になって…(^^;)
Posted by ruizi74 at 2015年04月01日 07:04
ruizi74さん、

お久しぶりです。
私は日本での本放送も終わった後に見たので、周回遅れもいいとこです。それでもまだたくさんの方が興味を持っていらっしゃるというのは、やはり面白いドラマだったからなんでしょうね(他の歴史ドラマをあまり見たことないので、何とも言えないですが…)。

毛皮のコートといえば、むか〜しむかし前世紀に、漢文の授業で「鶏鳴狗盗」って話を習ったんですが、王の愛妃に口添えをしてもらおうと、コソ泥が盗み出したアイテムが

狐白裘

ってもので、当時はコハクキュウってなんだろ、琥珀の一種か、肉球の類か、おいしいのかな? くらいに思ってましたが、平たく言えば、ミンクのコート(みたいなもの)ってことですよね(早く言ってよ)。

「鴻門宴」なんか見ると、武将もミンクのコートを着込んでますが、むしろ、戦場の方が必需品だったらしいです。吹きっさらしで、寒いですもんね…。

壁画の注文主の服装も華麗ですが、皇太子はさらに身分が上なので、実際にはもっと良い物着てたんじゃないかと思います(墓とはいえ、身分不相応の衣装を着た絵なんか描いたら子孫に害が及ぶこと必定でしょうから)。

椅子は、ちょうどこのドラマの時代、折りたたみ椅子あたりが普及し始めたようです。騎馬民族が持ち込んだもので、胡床と言ったそうです。

ドラマでも、蘭陵王の本陣に置かれています。確か韓暁冬をお見舞いに行った時、これに座ってました。

周では、毒薬を飲むシーンで座椅子に座ってます。

それ以外では、基本的に庶民は雑魚寝や床に直座り、王侯貴族はベッドのような場所に座ったり、お内裏様みたいに一段高くなった座敷に座ったりしていて、ちょうど新しい家具が取り入れられ始めた時代の雰囲気をよく表してると思いました。

このドラマ、すごく凝って考証してあるところと、何じゃこりゃみたいないい加減なところが混ざっているのが、ものすごく面白いですね。

残念ながら、韓国の事は全く分かりません。ごめんなさい…。


Posted by 銀の匙 at 2015年04月01日 23:22
そうなんですよね。
「後会有期」なら「いつか、また」の邦題でいいんですけど原題は「後会無期」なんですよね。
「もう会うことはない」とでもいいますか。
いったい誰が、何を考えてつけたんだか。
ぶちぶち。反対する人はいなかったんかい?
私の勝手な憶測ですが、この「後会無期」、大阪アジアン映画祭で賞をとったのですが、副賞が「関西ローカルでのGW深夜地上波放送」なんですね。
シネマートさんとこが地上波放送の前に映画館上映したかったのでこんなに緊急上映になったのではと。
私のネタバレなしの感想ですが、
「映像で語らせるのは難しい。次作に期待!」です。
こういう映像に「ケセラ・セラ」を流すのはナイスセンスだとは思いましたが。

改めて、こんにちは!
今回も濃い内容で、大変興味深く読ませていただきました。
清少納言さんへのムチャぶり(お年なのですからいたわりましょう)も笑わせていただきました。

私は暁冬はイヤです(キッパリ)。
生きる気力はあるけどその術をしらない。
長恭さまは逆。
生き抜く術はしっているけど生きる気力は持たない。
ここに雪舞と出逢い生きる気力、意味を見出してくる(はあと)。
犬の口をこじあけて奪い取った食べ物を持ちかえられたりしたらイヤですもの。

髪飾りがパーツに分かれているのを知っていて利用しているのね、長恭さま。
なかなかの(略)。

あと残りってラブな部分だけだとおもいますけど?
ソティとの絡みでしょうか?
銀の匙さんが食いつく部分ってあるのかしらと思いながら次回に期待しております。
兄弟でつけている、あの刺さりそうな指輪もなにか歴史的背景あるのでしょうか?

では


Posted by びち at 2015年04月02日 21:23
ああ…ようやくここに来られました…。
遅刻して怒られたからじゃなく(深雪さま、気にかけていただいてありがとうございます^^)、ここ1か月ばかり仕事と家庭の両方がそれぞれ5割増しの特盛状態で忙しく…

宇文神挙の差し向けた追っ手に襲われながら蘭陵王の元に戻った暁冬のごとく(おおげさ)、ヘロヘロ状態でたどり着きました(*_*)

前置きが長くなりましたが…更新、ありがとうございました!
今回も見応えたっぷりな内容で嬉しかったです^^

「いつか、また」日本でも上映されるんですね。いいなあ都会は…(/_;)
「蘭陵王」がもっともっと話題になれば、日本全国津々浦々で上映してくれるかもしれないのに。
(「蘭陵王」ノベライズ和訳への近道は、N●Kの、できれば地上波で放送されることかな〜と思っています。日本でも人気出ると思うんだけどな〜)

雪舞の言ってること、実は意味不明だなあと思っていたのですが、私がトンチンカンなわけじゃなかったのですね^^;
そもそも、蘭陵王の運命を変えてはいけないというシバリと、守りたいという使命とは矛盾してるし…

「運命を変えたらいけないのか運命を変えないと死が免れないのか」とびちさんも書いておられましたが、雪舞本人も答えを出せていないのでしょうね。

それにしても、運命を変えてはいけないというのは巫族の掟なんだと思いますが、未来のことを告げれば運命を変える可能性が高いような…。

>「Please call me taxi.(タクシーと呼んでください)」

20年ほど前、イタリアに旅行する前に3か月ほどTVのイタリア語会話でイタリア語を齧って行ったのですが、ローマのホテルのフロントで「Mi chiami un tassi, per favore(タクシーを呼んでください).」と言うつもりが、うっかり「Mi chiamo un tassi(私をタクシーちゃんと呼んで♪).」と言ってしまい、微妙な顔をされたことを思い出しました…
(いっそ笑ってもらった方がマシだった悲しい思い出)。


★びちさん
合点承知の助でございます(昭和シリーズに続いてみました)。
なんとかどこかでご披露いただけることを切に切に願っております。



P.S.話がズレちゃいますが(>_<)
ちょっと前になりますが、「ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪」、見ました。
この中でウィリアム・フォンが演じている尉遅真金の役柄、好きです〜!
キレモノで、気位が高くて、えっらそ〜で、でも実はいいヤツで、カワイイです(趣味を疑われそうですが)。
尉遅真金主役のスピンオフ映画を作ってほしいなあ。
Posted by 銀 at 2015年04月02日 23:20
びちさん、こんばんは。

おぉ、なるほど、大阪アジアン映画祭で賞を獲ったんですね。それで、大人の事情で緊急上映する、と。

おかげさまで初めてこの映画祭のことを知りましたが、グランプリよりも実行委員会(ABC)賞の方が賞金高い(笑)って、いったいどういうこと…?(ここで笑いを取りに行ってどうするの)

ちなみにグランプリ&観客賞の「コードネームは孫中山」の方が見たい気がするんですが、東京じゃやらないのかしら...。情報ありがとうございました。

第10話の中盤には清少納言さんをお呼びしましたが、後半には紫式部さんを予定しています。ただ、召喚にちょっと時間がかかっておりまして…少々お待ちくださいませ。

次回は(も)、あまりご期待に添えない展開じゃないかとすでに予想されるのですが、どうかお見捨てなきよう、引き続き、よろしくお願いいたします。<(_ _)>

Posted by 銀の匙 at 2015年04月05日 01:25
銀さん

こんばんは。

年度末&新年度のコンボで何かとお忙しい時期じゃないかと拝察いたします。そんなときにもお越しくださいまして深く感謝<(_ _)>

昨日、久しぶりに蘭陵王の公式FBを見たら、更新されててビックリしたのですが、「日本でビデオ屋さん大賞の部門賞(アジアTVドラマ賞)の銅賞を受賞した」って内容でした。

https://zh-tw.facebook.com/Lanlingwang2013

めでたい!…のですが、部門賞には他に海外TVドラマ賞っていうのもあって、そっか、アジアって海外とは別なんだ...って初めて知った次第(-_-)

推薦したお店の方からのコメントも良かったです(未だにビデオ屋さんなんだ...ってところにツッコむのはやめておこう)

「宇宙戦艦ヤマト」とか、再放送から火が付いた作品も結構あるから今後にいちおう期待いたしましょう。しかし…B級作品ではNH●はちとハードルが高いですかね…

おぉ、銀さん、イタリアへ旅行でいらしたのですね。ちゃんと予習してってエライなあ…英語で済まそうと手抜きして出かけた私の衝撃は、「柿」がイタリア語でも「Kaki」だった、ってことと、1個だと「Kako」だった、ってことでしたね…ふぅ…。

「ライズ・オブ・シードラゴン」、今でも思い出すとはらわた煮えくり返りそうなのですが、実はツイ・ハークの映画だからと観に行く予定にしてたのに、別の映画で予告をやってて、開いた口がふさがらないほどつまらなそうだったので行かなかったんですよ。後でDVD観て物凄く後悔しました。そのときはまだ九州では上映があったので、観に行こうかと本気で検討したくらいです。

いや、ほんと素敵ですよね尉遅真金は(ヤンキーだけど)。大画面で観たかったな〜。3作目は、ぜひ同じキャストでお願いしたいもんです。でも2作目コケたから日本上映は難しいかも。ホント、あの予告編を恨むぅ〜!
Posted by 銀の匙 at 2015年04月05日 01:46
銀の匙さま

今回も力作ありがとうございます。
読んでいて、知識も得るのですが、何よりも楽しい!!

コメント欄拝見して、今度は紫式部嬢!
一体どこらあたりで出演可能?
残すところあと僅かというのに!

今回は何度も見たシーンのせいか、にわか勉強のためか?
フムフム。フーム。
少し、会話が理解できました。嬉し涙・・・・・
やっと。虎の穴の練習(?バレバレ?)のようなN○Kのラジオ講座がテキストなしでも聞けそうなレベルに。
これからは少し、落ち着いて、復習中心で行けそうです。
テレビが面白い!!北京の老若男女が同じ発音をするのですが、聞こえ方が様々。リアルな北京紹介にも当然なり、壇蜜さん(午後11時というのに○クシ○路線ではないのが残念)だけではなく、興味深かったです。
清少納言さまご紹介(?)のマナー本惹き付けられてしまいました。椅子が入り始めた時代ということで、他の時代のことも知りたくなりました。

当然ながら、遺跡のホームページへもとび、読む?いや眺めさせてもらいました。謝謝。

ぴちさまのこれからは、突っ込み所も少なくなるラブ中心・・・・。そのコメント読後すぐ寝たらしく、夢の中で銀の匙さまが突っ込めそうなところを探してしまい?
例えば、罪人の労働形態?
目覚めて失笑です。

銀さまもイタリアへ!
文法難しいイタリア語を3ヶ月も勉強して(頭痛しそう)、タクシー頼むなんて、神業と思います。動詞の語尾変化微妙ですよね。私はすぐ脱落したので、たった一言、"Plago"とナポリ行きの機中で、となりのナポリのおばさまにお答えしただけです。

  いつみきとてか 恋しかるらん
下の句だけおぼえて、札取ってました。百人一首をもう一度読んでるのですが、紫式部の父と紹介されてます。天才を娘に持つと男としては、つらい?

次回お待ちしてます。后回有期。(ちょっと違う?)
Posted by 深雪 at 2015年04月05日 14:20
銀の匙さま
よく確かめもせず、義山雑纂をマナー本などと書き、申し訳ありません。プリントアウトしましたら、食文化への所感ではなく、人生全般への所感だったのです。
他の時代ではなく、他の事象についてはと書くのが正しい!
まさに枕草子のお手本なんですね。
面白そうなので、ゆっくり、ピンインをつけながら、読み解こうかと・・・・

もう一点追加が。
4月の外国語学習は、自己紹介と挨拶で始まりますよね。
まさに、銀の匙さまよろしく、テレビでも北京の老若男女に話させていたのは、それだったんです。
これからも、失言、過言いろいろあるかと思いますが、お許しあれ。

Posted by 深雪 at 2015年04月07日 08:55
深雪さん、

晩上好!

4月開講の新講座も続けていらっしゃるのですね。なんてエライんでしょう。万年初中級の私とは大違いですね…。

そういえば、深雪さんはラテン語も勉強されたんですよね。中国やローマなど、やはり、悠久の歴史を持つ国がお好みなのでしょうか。

それから、義山雑纂、お楽しみいただいているようで何よりです。

「枕草子」も面白いですよね。
枕草子のような「ものづくし」、日本で他にもあるようですが、やはり清少納言さんのエッセイの「あるある!」度は群を抜いているようです。

有名な箇所以外にも、「ドキドキしちゃうもの」にある

よき男の車とどめて物いひ案内せさせたる

とか、

説教師はやっぱ、イケメンじゃないと。

とか、案外、少女マンガのノリがあるところがツボかと…。

中国語にも訳されているので、原文と比べてみるのも面白そうです(記事の方に追加しておきました)

次回の紫式部さんはモロ、少女マンガなんですが、やたらと材料がありすぎたり、かと思うとなかったりで、話が上手くつながらず、まとめるのに苦労しておりまして…。

しばらくお待ちいただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。
Posted by 銀の匙 at 2015年04月09日 00:50
おはようございます。
「後会無期」のポストを斜め読みしながら、「いいな〜」と指をくわえております。
映画代より高い交通費払わないと見に行けないんですもん(涙)

久しぶりに朝、少し時間があるので書き込んでます。
コメントありがとうございました!

「蘭陵王」、ビデオ屋さん大賞を取ったのですね!!
●HKさん、いかがでしょうか。いかがでしょうか。まだ間に合いますよ。

アジアと海外が別枠って、Jリーグの外国籍選手に「一般外人枠」とは別に「アジア枠」があるようなもんでしょうか^m^

「ライズ・オブ・シードラゴン」、上映当時は全然知らなかったのですが、そんなにダメダメな予告編だったんですか。
2作目がこけたというのはきっとそのせいですね!
「パイレーツ・オブ・カリビアン」があれだけ入ったなら、この映画だって人気が出てしかるべきだったと思いますが・・・
私も大画面で見たかったです。

そういえば映画の中で、雪舞が尉遅迥に逆さ吊りにされるシーン(第5話だったかな?)と同じ場所で撮ったんじゃないかなと思った場面があったんですが(あと宇文ヨウの城も)、中国にはよくある風景ってだけだったんでしょうか??

そしてもう一つ。
実は朝ごはんも食べずにここに書き込んでいるのは、これが書きたかったからでした。

昨晩、たまたまTVをつけたら2時間ドラマ(西村京太郎の)をやっていたのですが、その中で、たぶん「蘭陵王」のOSTとおぼしきBGMが流れていたのです!
アシナ皇后が雪舞を襲わせたあたりでかかってた曲だったと思うのですが・・・いかにも陰謀が進んでますって感じの(曲名がわからなくてすみません)。たぶん間違いないと思うんですが。

ではでは、紫式部さんの登場もお待ちしております!
(10話の洛陽の都での祝宴の場面での雪舞とのやりとり、蘭陵王は表情に出すぎで心の内がバレバレですよね。こんなだからきっと、戦場では仮面が手離せないんですね。そこがカワイイんですが。笑)

P.S.
深雪さま、イタリアにはちび二人連れで行ったし現地ではほぼフリーで動いたので、少しぐらいイタリア語を知っとかないと・・・という必要性があったのです。
でも、確かに難しいし理解できてはいないんですが、イタリア語の響きは私にはとても心良くて、好きです。いつかちゃんと勉強したいと思っています。
Posted by 銀 at 2015年04月14日 08:41
銀さん

おはようございます。

ゴールデンウィーク前に片付けなきゃならない事がいろいろあって、お返事遅くなり、すみません。

おほほ、そうですね〜。映画1本見るために香港に出かけた時代もあったので(遠い目)、電車で行かれるところならまぁまぁかなと…。

いまでも新幹線にのって「ライズ・オブ・シードラゴン」を観に行かなかったことをかなり後悔しております。あの作品こそ、大画面で観なくちゃ(そしてできれば3Dで)、だったのに…。

上映も終わった後に見つけた中華圏の予告は各キャラを漢字一文字でフィーチャーしていて、それぞれの魅力がよく出ててとても良かったんですけど(ディーの「智」、ユィチ―の「武」は分かるけど、シャトーの「萌」ってなんなんだ・笑)、日本のは海獣のSFXシーン中心で、なんか色のドギつい、趣味悪そうな映画だなぁって印象でした。

しかも上映館が入場者プレゼントとして毒虫チョコを配るという(伝聞)、完全に客層間違えてるだろなサービス、ほんとこれはプロモのミスだと思います。ツイ・ハーク映画だから、男性客中心になるのは、しょうがないけど。

Jリーグのガイジン枠って2種類あるんですね。知らなかった...。レギュラー11人もいると、ある程度外国人に頼らないと、ですもんね。

イタリア旅行、サッカーもご覧になったりしたのでしょうか。私は実験の現場をみるべく、ピサの斜塔に参りました。高所恐怖症ではないんですが、ここで地震きたらどうしよう、とビビったのは事実です。

なぜ西村京太郎で蘭陵王なのか?が、ミステリーの結末に絡んでくる、訳じゃないでしょうけど、「カルミナ・ブラーナ」とか、「ダースベーダ―のマーチ」みたいに、そのうち、陰謀シーンには蘭陵王のOSTって紐づけされたら、面白いかも(そして、あの有名曲が最初に使われたドラマってことで、NHKで放送する、と)。

そして、蘭陵王が仮面をつけて戦ったのはなぜか、というミステリーもほぼ解明されたように思います。うーん、戦場で思い出し笑いをごまかすためだったのか…!(だから違うって)

では、次回もよろしくお願いいたします(強要)
Posted by 銀の匙 at 2015年04月18日 10:19
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