2016年01月25日

蘭陵王(テレビドラマ27/走馬看花編 第15話)

皆さまこんばんは、寒いですね!
今年一番の雪になったところも多かったようですね。

中国では、なんと常春の南方都市・広州で50年ぶりに雪が降り、市民がフィーバーして大変な騒ぎになりました。

市内はうっすら車に積もる程度だったようで、もっと降ったはずの高いところへ観に行こうとする人で渋滞になるだろう、と予想したのか、高速道路の電光掲示板には「白雲山にも雪は積もっていません。観に行かないでください」という標示が出たんだとか。

雪は確かに厄介だけど、少ない地域にとっては嬉しいイベント。
それは日本も中国も、平安時代も蘭陵王の時代も同じだったようです。

そうそう、雪が積もったら…どうすればいいんでしたっけね。

答えの前に、第15話を見てみましょう!

ちなみに前回の第14話はこちらから。

(〈蘭陵王〉関連の記事を最初からご覧になりたいかたは、右欄から蘭陵王のカテゴリーを選ぶか、または→こちらを最初から戻ってご覧ください。)

前回までのあらすじ

邙山〈ぼうざん〉の戦いでの奇跡のような大勝利と、民と果物一個さえ分け合うという太っ腹 気前のよさで人望厚い蘭陵王<らんりょうおう/Lanling Wang>=高長恭<こう ちょうきょう/Gao Changgong>=四爺<スーイエ/Si Ye>が、皇太子に取って変わるのでは、と恐れた皇后とその腹心の陰陽師・祖珽〈そ てい/Zu Ting〉は、蘭陵王を陥れようと画策します。

しかし、弟の安徳王〈あんとくおう/Ande Wang〉=高延宗〈こう えんそう/Gao Yanzong〉=五爺〈ウーイエ/Wu Ye〉が、傷心のまま故郷に帰ろうとしてる割には城門で足止めを食っていた楊雪舞〈よう せつぶ/Yang Xuewu〉の説得に成功。彼女は祖母の知恵を借りて、蘭陵王を救い出します。

晴れて無罪の決まった場に、福姥〈フーラオ/Fu Lao〉=皇太后が現れ、蘭陵王の正妃は楊雪舞にせよとの詔を下します。


さて、こちらは蘭陵王府(蘭陵王のお屋敷)。オープンエアの気持ちよさそうな中庭で、座ってくつろぐ皇太后に楊雪舞が挨拶をしています。

傍らの四爺が、なぜ乳母のコスプレなんかしていらしたのです。そんなオタクなご趣味をお持ちなんて、心配いたしましたという趣旨(心の声を復元してみました)を皇太后に申し上げると、向かいの五爺は、いや、兄上だってすべての出没ポイントに女の衣装を用意してるじゃないか、コスプレ好きは隔世遺伝だろ…じゃなくて、

“她是怕 雖然你有戰神的封號
但對女人 還只是紙上談兵
所以 她親自幫你督軍”

(兄上は軍神と言ったって
おなごの扱いは実戦の経験がない。
おばあ様は心配されて 自ら采配をふるいにいらしたのさ)

 
兄が将軍なのに引っ掛けて、五爺は「でも恋愛にかけては“紙上談兵”(紙上で兵を談す=机上の空論)なんだよね」とからかってるんですね。

この“紙上談兵”《史記》卷八十一 廉頗<れんぱ>・藺相如<りんしょうじょ>列伝から来ています。

中国の戦国時代、趙<ちょう>国は秦<しん>国と戦っていました。趙を守っていたのは、名将・廉颇<れん ぱ>将軍(覚えていらっしゃいますか?第7話の3こちらに登場した、“負荊”“刎頸〈ふんけい〉の交わり”という言葉の元になった人)でした。

攻めあぐねた秦はスパイを使って、「秦が恐れているのは趙括<ちょう かつ>が将軍になることだ」というガセネタを流します。

それを聞いた大臣の藺相如〈りん しょうじょ〉(廉颇将軍と「刎頸の交わり」をむすんだ人。“完璧”“怒髪天”という言葉の元になった)は病をおして趙王の下へ出向き、

「趙括<ちょう かつ>は、兵法オタクのマニュアル君。ボンドでくっつけた琴柱と一緒で融通が利かないから、実戦じゃ役に立ちません。♪ウワサを信じちゃいけないよ♪」と諌めたのに、趙王は、なんと廉颇将軍を更迭して趙括を総大将に任命してしまいました。

《史記》から続きを見てみましょう。

趙括自少時學兵法,言兵事,以天下莫能當。嘗與其父奢言兵事,奢不能難,然不謂善。
(趙括は幼いころから兵法を学び、用兵について語り、天下一詳しいと自認していた。(名将であった)父親の趙奢さえ言い負かされたが、趙奢は彼を認めなかった)

括母問奢其故,奢曰:「兵,死地也,而括易言之。使趙不將括即已,若必將之,破趙軍者必括也。」

(母親がその理由を尋ねると、趙奢は「いくさとは命がけなのに、軽率に過ぎる。将軍に取り立てられることがなければ良いが、そうなれば、軍を破滅に導くであろう」と言った。)

趙括既代廉頗,悉更約束,易置軍吏。
(趙括が廉頗に替わって将軍になると、決め事は全て反故にし、軍官も全てすげ替えた。)

秦將白起聞之,縱奇兵,詳敗走,而絕其糧道,分斷其軍為二,士卒離心。
(秦の白起〈はく き〉将軍はこれを聞き、奇計を用いて、撤退と見せかけて趙軍の糧道を断って兵力を分断したため、士卒の心は離れていった)

四十餘日,軍餓,趙括出銳卒自博戰,秦軍射殺趙括。
(四十余日が過ぎ、趙軍は飢えに見舞われた。趙括は精鋭を率いて撃って出たが、秦軍に射殺された)

括軍敗,數十萬之眾遂降秦,秦悉阬之。趙前後所亡凡四十五萬。
(趙括の軍は破れ、数十万の兵が秦に下ったが、全員穴埋めにされた。趙は前後で45万もの兵を失ったのである)

まさに、「生兵法はケガの基」を地で行くお話ですが、でも「紙上談兵」ってことは、四爺は少なくとも「談する」ことはあった、つまり、恋愛についての話はしたことある、って意味ですよね。

五爺を相手に恋バナ?

四爺はあまりそういう事しそうに見えないけど、人は見かけによらない(見かけ通りだったらどうなのかっていうと以下略)。四爺が持ってた玉佩の意味を五爺が知ってるってことは、少しはそういう話もしたことあるんでしょうかね。

で、図星(秘孔)を突かれた四爺ですが、軍神の意地を見せてか何とか反撃します。

“啊 原來是你偷偷把姥姥接進府來
讓姥姥跟雪舞見面”

(なるほど、つまりお前がこっそり手引きして
おばあ様を雪舞に引き会わせたんだな)


ちなみに「図星」とは和弓から来た言葉で、的の真ん中の黒い部分を指すそうです。そういえば以前、丹州城で文字通り図星を突いていた四爺。皇太子にも教えるほどの弓の名手だそうですけど、弓関係では痛い目を見る運命のようです。

“俗話說 大恩不言謝
四哥 你不用太感謝我
咱們兄弟倆自己知道就好了”

(世間では 大恩に礼は無用というぞ。
四兄、感謝してくれずともよい。
兄弟の間柄で水くさい)


“大恩不言謝”という言い回しは《兒女英雄伝》が出典とされています。

《兒女英雄伝》というのは、清代に書かれた小説です。

清代のキル・ビルにして戦うクンフー美少女・十三妹<シーサンメイ>と、へなちょこ主人公・安驥<アン ジー>坊ちゃんの、アクションあり(念のためですが安ぼっちゃんのアクションシーンはございません)、ロマンスありの物語。

設定が面白いせいか、映画やドラマ、マンガ(松本零士大先生作)にもなっています。

その第9回、安お坊ちゃまは、無実の罪に問われた父を救いに都へ向かいますが、山賊に襲われたところを十三妹に助けられます。

“只有安公子承这位十三妹姑娘保了资财,救了性命,安了父母,已是喜出望外。…想起自己一时的不达时务,还把他当作个歹人看待,又加上了一层懊悔,一层羞愧。只管满脸是笑,不觉得那两行眼泪就如涌泉一般,流得满面啼痕。

只听他抽抽噎噎的向那姑娘道:“姑娘,我安骥真无话可说了。自古道‘大恩不谢’。此时我倒不能说那些客套虚文,只是我安骥有数的七尺之躯,你叫我今世如何答报!”说着便呜呜的哭将起来。”


(ひとり、安公子だけが、この十三妹によって金子と命を守られ、父母を安んじることができたのだ。それだけでも望外の幸せであった。

…それなのに彼女を悪人だと思い違いをしてしまったことが悔やまれ、また恥ずかしくもあった。何とか笑みは浮かべたものの、不覚にも両の目からは泉のように涙がほとばしった。

彼はしゃくりあげながら「娘さん、わたし安驥はお礼の言葉もありません。昔から「大恩は謝せず」と申します。今のようなときに、口先ばかりの礼など無意味です。持ち物とて、この七尺ばかりのわが身しかございません。どうしたらご恩に報いることができましょう」。言いながらも公子は慟哭した)


…ってことで、出典とはなってますが、「‘昔から’大恩に礼は言わずという」いうことは、この本が書かれる前に、すでに広く使われてた言葉だということですね。

大恩にお礼を言わなくていいんだったら小恩はどうなの…?と普通思うと思いますが、実はこっちはすでにドラマに出てきています。

雪舞のセリフにありましたよね。

“奶奶曾說過受人點滴當湧泉相報”
(おばあ様は、一滴の水をもらったなら、泉をもらったつもりで恩に報いなさいと言った)
と言ってます。(第7話の3こちら

これは雪舞のおばあ様からの教えでしたね。

しかし、しみじみとするどころか、四爺は返す刀でノリツッコミです。

“好 好好好,
這樣吧 以後你要再娶小妾的話
我也把姥姥請來讓她幫你監督監督”

(分かった分かった。
ではこうしよう。この先お前が側室を娶る折には
私がおばあ様にお願いして取り仕切っていただこう)


いきなり劣勢に立たされた五爺。軍神をおちょくるから、こういうことになるんです!

“別別別 你不是不知道啊
姥姥最擔心的就是我們倆
一個沒有大老婆
一個小老婆太多嘛”

(いやいや 兄上もご存じの通り
おばあ様が一番心配なさっているのは私たち兄弟が、
一人には大奥様がおらず
一人には小奥様が多すぎる、ってことだから)


口の減らない兄弟二人を追い払おうと、皇太后は献上品のお菓子を持って来なさいといって追い出します。

この当時、どんなスイーツが流行っていたのかはよく分かりませんが、唐代のお菓子は、なんと実物が残っています。

ほらね。
s-お菓子.jpg
(《中国古代常識》より)

これは復元ではなく実物。
新疆ウイグル自治区のアスターナ古墳群に残っていた「ミイラ」。乾燥した地域だったので、そのまま残ったのでしょう。墓はちょうど蘭陵王の時代のころにあった高昌国時代から唐にかけてのものですが、この「ミイラ」は、器からして唐代(600年代)のものと思われます。

今でも横浜あたりで、似たような中国菓子を見かけますよね。

遠景には、スイーツにたかるハエのごとく追い払われた四爺、五爺が映っています。

“怎麼樣 四哥 這件事小弟辦得不錯吧”
(どうです兄上。上手いことやったでしょう)

“記你一功”
(覚えておこう)

つまり、有効ポイントとしてカウントしといてやる、ということですね。

兄に劣らず、弟も(この方面においては)相当の策士であることが分かります。ここでは特に言ってないけど、皇太后より何より、命拾いしたのは五爺のおかげなんだから、もっと感謝するように。

さて、残った皇太后は、雪舞の働きを褒め、皇太子への懸念を口にします。

“哀家活了大半輩子 陪著神武皇帝完成雄圖大業
見識過各路英雄

現在哀家還活著 必要時還能護著肅兒
總有一天 哀家要到先王神武皇帝那兒去”

(わらわの半生は 斉を打ちたてた神武帝と共にあった。
そのうち、またお側に行く日が来るのですよ)


そのときは皇太子が皇帝になっているでしょう。それが心配だ、と

ここで皇太后がいう“哀家”とは、夫を亡くした人、という意味の自称です。

皇太后の旦那さん、神武皇帝とは、蘭陵王のグランパに当たる人で、東魏の事実上の支配者ではありましたが、皇帝にはなれませんでした。神武帝という称号は、次男の高洋が斉の皇帝になったときに追贈したものです。

皇太后は名前を婁 昭君<ろう しょうくん>といい、史実でもなかなかの女傑だったようです。

多くの求婚者がいながら、一介の貧乏な士卒に過ぎなかった高歓を見初め、結婚しました。高歓は自分の馬を持ち、他の有力者と交際してステップアップしていったらしいのですが、その資金は婁氏が工面したようです。蠕蠕<ぜんぜん>国の姫君との政略結婚の話が出ると、チャンスを逃さないようにと自らは正妃の座を下り、縁組を勧めました。

そんな内助の功がある奥さんがいながら、姫君の他にもプラス8人も側室を娶った神武帝。まったく高一族のやることには開いた口がふさがりません。

まさにゲスの極み!

このとんでもない家に嫁いで来ようという雪舞も相当の勇者ですが、
さらにけなげにも、

“即便自己的性命不要
也會讓四爺平安的”

(自分の命に替えても
四爺の‘平安’をお守りします)


と言い出します。

第5話(→こちら)に引き続き、守るべきものは‘平安’だ、というメッセージが、よく分かるセリフですね。大事な伏線です(笑)


しかし皇太后さまは、伏線より、2人がいつまでも仲良く楽しく日々を送ってくれればよい、と優しいお言葉。それを受けて雪舞は、

“雪舞一定會好好照顧四爺的”
(雪舞は必ず しっかりと四爺にお仕えします)

と言いますが、ああ、「必ず」はダメだったら…!

結婚式の日取りが決まってからとんでもない事件が起きるのは中国ドラマのお約束、とよーくご存知の皇太后は、とにかく無事に婚儀が済んでほしいとおっしゃっておられます。

さすがは経験豊富な皇太后さま!

さもないと、《宮》“八阿哥”みたいに花嫁がすげ替えられちゃったり、誰かさんみたいに、全世界に向けて結婚前提で付き合ってますと宣言した彼女に逃げられちゃったり、しますからね(あ、これはドラマじゃないか)。

…いえ、申し訳ございません、ご本人には冗談じゃすみませんよね…でも、「人間万事塞翁が馬」ってことわざも、ありますから。

さて、その夜、自分が焦がした四爺ママの服を繕って返した雪舞に四爺は、雪舞のおばあ様を探し出して、この良い知らせを伝えよう、と言いますが、雪舞は、おばあ様はわざと世を避けているし、自分たちの結婚は決して望んでいない、とため息交じりに答えます。

そして雪舞は、今の自分の選択が正しいかどうか分からない、という不安を口にします。

そこで四爺は、

“我會用一輩子的時間向你奶奶證明 我們能白頭偕老”

(私は一生の時間をかけて 君のおばあ様に証明するよ。
私たちは共白髪まで添い遂げることができると。)


とおっしゃってるんですけれども、今回、四爺はついに、毎回この手の話題のときには絶対に言う「必ず」を追加するのは諦めたものと見えます。そうよね、どうせ言ったってムダだもの…。

さて、珍しくも、四爺と手をつないで画面に登場した雪舞は口ずさみます。

“白雪紛紛何所似”
(白雪 紛紛として 何に似るところぞ)

“未若柳絮因風起”
(風に起つ柳絮<りゅうじょ>に若かず)

これが柳の木だよ、と言ってる前後左右には木肌からして松の木しか見えませんけどね。
吹き替えは、そうだ、これは柳の「わた」だ、と上手く逃げました。

待てよ、こっちは“柳”というと「ヤナギ」だと思ってるけど、ひょっとして違うのかな。

日本語と中国語では、同じ漢字だと思ってると違う意味というフェイント(同形異議語)というのがあり、ときどきつまずいて大怪我するのですが、身近な植物の名前にもたまにあります。

たとえば中国語で“柏”っていうと日本で「イトスギ」だったり、“椿”は「ニワウルシ」って樹だったり。

数々の痛い目に遭ってるので念のため辞書を引いてみましたが(稀に辞書も間違ってることがあるのが泣けるけど)、中国語の“柳“は日本の「やなぎ」だったので安堵いたしました。

とすると、この手前の方に、鉢植えみたいな感じで映ってるこの樹が柳なんでしょうね。

柳っていうと「しだれ柳」をつい連想しちゃいますが、ネコヤナギとかいろいろございますように、いろんな形の樹形があるそうですので。

「柳絮」と言われても、あまり見たことない気がするのですが、北中国では春の風物詩で、5月ごろになると、柳がいっせいにワタを飛ばします。日本の俳句では春の季語にもなっています。

ただ、雪舞が諳んじたこの句は季節的には冬のお話で、《世説新語》に出てくるエピソードから取られたものです。

“謝太傅寒雪日內集,與兒女講論文義。俄而雪驟,公欣然曰:「白雪紛紛何所似?」兄子胡兒曰:「撒鹽空中差可擬。」兄女曰:「未若柳絮因風起。」公大笑樂。”

(謝太傅(=謝安)はある寒い雪の日、家の者を集めて詩文について語っていた。にわかに雪が強く降り出したので、嬉しそうに「この、ひらひらと舞い落ちる雪は何に似ているかな」とたずねた。

甥っ子の謝朗が答えて「塩を空に撒き散らしたようですよ」といった。
姪の謝道韞は「それより、柳絮が風で一面に舞っている様子、のほうが良いわ」と言った。)


謝安(320-385)は東晋の宰相で、蘭陵王の時代から200年ほど前の人。その姪っ子である謝道韞は才女として知られ、このエピソードから、才媛への褒め言葉は「詠絮<えいじょ>の才の持ち主」というようになったとのこと。

雪と才女とはどうも関連が深いらしく、『枕草子』のこんなエピソードを思い出しますね。

清少納言は、ある雪の日、お仕えする中宮さまからこんなことを聞かれます。
「少納言よ、香炉峰の雪はどうなってるかしら?」
機転の利く清少納言は、ブラインドをさっと上げました。

周りの人は、「話としては知ってたけど、とっさには出てこなかったな〜。
すごいね少納言さん!」と褒めた。


ってなお話。

解説を見ると、「香炉峰の雪は、御簾を高く上げて見る」と白楽天の詩にあり、それを知っているということは漢詩の教養があるということです、とか書いてある。

何だ、自慢じゃん!

…あ〜、ではありますが、清少納言さんとしては、雪が積もったときに予めブラインドを下げておいて、座が盛り上がったときにさっとクイズとして出してくる、中宮さまって何て気の利いたお方なのだろう、と言いたかったんでしょうね(大人のフォロー)。

話が逸れましたが、蘭陵王がそう思ったかどうかはともかく、「詠絮の才」はそれなりに知られている言葉なので、雪舞の才媛ぶりを印象づける効果はありそうです。ただ、彼もすぐに答えているということは、当然、元の故事も知っているという設定なのでしょう。

しかしです。

続いて蘭陵王は言います。

“柳 有留下的意思”
(「柳」には「留まる」という意味がある)

柳は確かに発音がLiu2なんで、留めるのLiu2と同じです。

でも皆様、どうかここで思い出してくださいませ。

第10話の3(記事は→こちら)で「蘭陵王入陣曲」のその後について触れましたが、そのとき、宋代に《蘭陵王》柳という詞が作られたというお話をしましたね。

確か第一連目はこんな感じです。

柳の並木
春霞のなか そのしなやかな枝の緑が踊る
いにしえの隋の運河の堤に立ち 幾度となく見た
枝が河面を撫で 柳絮が舞って 旅人を見送るのを


この詞に限らず、中国文学では、「柳」「柳絮」といえば、別離の暗示だと相場が決まっています。

この事実(?)は、wikiの意地悪ばあジョンである、アンサイクロペディアの「柳絮」の項にまで載っています。(↓コレね)

http://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85:%E6%9F%B3%E7%B5%AE

(アンサイクロペディアに乗ってるんじゃ、逆に信用できない説なんじゃないの?とかツッコまないようにお願いします)

そして、ここまでご覧いただいたように、数々の古典の教養をさりげなく忍ばせてきたこのドラマの脚本家が、こんな美味しい設定を見逃すはずはありません。

もちろん!

「柳絮」を大事な思い出の1コマに持ってくることで、この先の回の似たようなシーンとの対比がさらに際立つわけですね。

しかし、残念ながら四爺は武人、さほどの文学青年ではなかったご様子で、

“感謝你拋下一切 留在了我的身邊
我也會盡我所能 一輩子留在你身邊”

(感謝する 全てを捨てて 私の元に留まってくれて
私も全ての力を尽くして 君の側にいよう)


このセリフを受けたアリエルの演技がとても好き。
言葉の意味を確かめるように、ゆっくり視線を動かします。

そこで2人がアップになるんですが、荒くれ者の視聴者には、いい雰囲気の2人よりも、四爺のスタンドカラーの中に着ている例の着回し赤シャツが、いえ、それよりも、雪舞の頬へ持っていった蘭陵王の中指の指輪が気になる...。

何だろ、この指輪。

ゴス系か、ナチの親衛隊ですか?

どちらも、回りまわって意味するところは同じようなもので、「死を想え」ということなのですが、中国のこの時代にこんなファッション、あったのでしょうか。

武人であれば弓を引くので、指輪みたいなものをつけるときはありますが、それは普通親指に嵌めます。

でもどう考えても、一歩間違えたら自分が怪我しそうなこんな指輪は嵌めないでしょうね。

まさか、メリケンサックか?(ははははは)

でも、この時代の人が全く指輪を嵌めなかったかといえばそういうことではなく、例の場所から証拠のブツも出土してございます。

例の場所ってどこかって?

ですよ、墓!

ここまでも何度かご紹介しております、北斉時代の徐顕秀墓。ここから、金の指輪が見つかっております。

s-jiezhi3.jpg
(「人本網」より)

研究によると(→http://www.asahi-net.or.jp/~YW5A-IWMT/contents/200603iwmt.pdf)、これは封泥に使う指輪型の印章で、彫られた像はゾロアスター教の神様らしい。

つまり当時、北斉とササン朝ペルシャ(イラク)とはソグド商人などを通じて行き来があり、はるばる物資も運ばれていたということなのでしょう。

一方、ドクロ模様の装身具といえば思い出すのは、西遊記で沙悟浄が首から下げてるアレですが、直接関係はなさそうですね。

ドラマの指輪がどこから来たかは分かりませんが、とりあえず、中世イギリスともパンクともゴスとも関係はなさそうです。

1956年に内モンゴル自治区の晋代の遺物からも金の指輪が出ましたが、それは鮮卑族の獣面の指輪とされています。しかし、なんとなくドクロに見えなくもありません。
s-jiezhi1.jpg

(→http://www.cssn.cn/kgx/zmkg/201503/P020150317526252985425.pdf)

「中国文化報」によれば、同じく内モンゴルで、こんな指輪も出土してるそうなので、また当たらずといえども遠からず。

s-jiezhi.jpg

何なんだかな〜と訝っていると、そこへ子供の泣き声が。

雪舞はおなかが空いたの、何か食べに連れてってあげる、と、あっという間に四爺の存在は忘れている模様。それを呆然と見やる四爺の表情の面白いこと!

急いで二人に駆け寄ると、あらご無沙汰してましたお腹のドラえもんポケットから大金(雪舞談)を取り出して子供を厄介払いしようとする四爺。

国宝を持ち歩いてる宇文邕といい、銀両を持ち歩いてる四爺といい、格差社会のセレブの持ち物って一体…。

それを大金だと気づいた雪舞。これで銅銭を初めて見てから半年も過ぎてないんですからね。

この後の四爺の反応も相当面白いんですけど、

“讓本王比較困惑的是 你怎麼還是不學乖”
(この私を困惑させるのは、痛い目にあっても君がまだ賢くなっていないということだ)

そら出た、“本王”ですよ。見事なまでに置いてきぼりを食った分際で、何とか必死に立場を保とうという四爺がおかしくて笑っちゃいます。ここの吹き替えの訳は適訳ですね。

「君には困ったものだ。ちっとも学んでおらぬ」

言われて雪舞は口答えします。
“這不能相提並論的吧”
(それはそれ、これはこれよ)

“再說 有你在”
(それにあなたが居るんだから)

“你會保護我的呀”
(私を守ってくれるはずでしょ)

“你怎麼能如此理所當然呢”
(その当たり前のような態度は何だ)

と、ボディガード扱いの蘭陵王は言い返すんですが、雪舞は、
「自分の身は自分で守るからいいわよ!」と言い捨てて子どもと居なくなってしまいます。

あ、あの〜、お2人さん、さっきまでお互い、

「雪舞は必ず、四爺にお仕えします」
とか

「力の限り側にいます
とか

言ってたセリフは忘れちゃったのですか…?

ああ、きっと撮影した順番が違うのね、と大人の事情を慮ってみるものの、まったく天女のくせに、また罠と本物の区別もつかないのかよ、と視聴者のいらだちもマックスになる場面。

とはいえ、困った人を見ると放っておけない、というのが雪舞の基本ポリシーですからしょうがないですね。

賑やかな通りまで来てみると、おや、みんなが黄色い傘を差している。これって第14回(→こちら)の冒頭、城門前商店街で売ってた傘ですよね。ふーん、日傘だったのか。

後ろには城壁が見えるのですが、まさかまた鄴の城門前ってはずはないですよね。別の地方都市なのかしら。

今回雪舞の穿いているスカートにご注目ください。こんな風に、互い違いに合わせてツボミのようになっているのは、当時流行のデザインです。

中に着ている刺繍のブラウスもカワイイですが、こちらの方はこの時代にあった様式なのかどうかはちと不明です。

“一個大男生 這麼愛鬧別扭 是怎樣”

吹き替えは、「大の男が文句ばかり並べ立てて 誠に頑固だわ」と言ってます。

この“男生”っていうの、台湾では“男人”の替わりに普通に使うみたいですけど、標準語だと「男子学生」の略語ですよね。何か笑っちゃいます。最近は中国でも、台湾や日本の漢字語をそのまま使うこともあるみたいだから、今や“男生”と同じ意味合いなのかも知れませんけど。

“讓我一下是會死啊”
(私に譲ったら死ぬの?)

え〜っと、それはその、さっきのあの場面の続きじゃなきゃ四爺の態度も違ったとは思いますけど。

どう見ても蘭陵王は雪舞を心配してああいうことを言っているので、こんな風にいわれちゃったら理不尽ではありますが、雪舞は自分で言ってた通り、電撃婚すぎて気持ちの整理がついてないということもあるんでしょうか?

いわゆる、マリッジ・ブルーってやつですかね?

“這個時候也該追上來的呀”
「何ゆえ私を追いかけてこないのよ」

おやおや、だんだん本音が出てきましたね。

四爺に負けず劣らず雪舞も恋愛初心者のはずなんですが、その割には高度なテクを披露してますよね。

彼女がやってるのは、皆さまご存じ、『ルールズ』の技。

ご存じない方のために説明しておくと、これはアメリカのエレン・ファインさんという方が書いた女性のための結婚指南書。

つまり、彼女止まりにはなっても、結婚に結びつかない人のために、男性との駆け引きのルールを書いた本です。

アホか、そんなもの。駆け引きで恋愛してどうするのよ…と正直、私は思いますが、一方、このルールを踏まえて恋愛本を見てみると、知ってか知らずか、結婚に漕ぎつけたヒロインは見事、このワザを使っています。

「赤毛のアン」のアン・シャーリーしかり。
「高慢と偏見」のエリザベス・ベネットしかり。
「大草原の小さな家」のローラ・インガルスしかり。

「ルールズ」を非常にかいつまんで言うと、男性は手に入りそうで入らない女性が好きなもの。そういう人を追うことに夢中になるので、追いかけるのではなく、追わせるように仕向けなさい、という教え。

上記の本の場合、ヒロイン達は結婚しようとしてこのワザを使っている訳ではなく、先入観があって相手の良いところが分かっていないがために、興味なさそうにしたり誘いを断ったりしてしまう。

そうすると、お相手の方は、何とか自分の方を向かせようと躍起になるか、いつも一緒に居てもらうためにはプロポーズするしかない、と思い込んでしまう、らしい。

意識してやったらイヤな感じだけど、振り返ってみるとそういえば、と思いあたるフシ、ありません?

頼ってくる女の子がカワイイという男性もいますが、四爺ほどの大物になれば放っておいても女が寄ってくるので、大切にしないと逃げられてしまうと思えるような、魅力ある女性でなければ特別の興味が持てないのは当然です。

つまり『ルールズ』によれば、かわいそうに、鄭児の採った、女性の方から四爺に必死で追いすがるという戦略は、残念ながら裏目に出る方法なんですよね。

でもね雪舞、男の人が追っかけてきてくれるのは、獲物を捕まえるまでなんですよ。釣った魚にエサはやらないっていうでしょう?捕まったあともいつまでもゲームを続けていると、そのうち見放されるから気を付けた方がいいわよ…?

しかし有り難いことに、四爺は恋愛初心者なので、婚約したとは言ってもいちおう後はつけてきてくれたらしい。

それでも、次に雪舞に起こる災難は避けることができなかったようです...。

子どもを追いかけていって、何者かに気絶させられた雪舞が目覚めると、前に立っていたのは、

周国皇帝・宇文邕<うぶん よう/Yuwen Yong>、またの名を仔ブタ陛下

こんな絶体絶命のシチュエーションでも雪舞はハッタリをかまそうとします。

“我警告你啊 我現在可是大齊的王妃
只要我一聲叫嚷 很快就會有很多人衝出來的”

(言っておくけど、私は今や大斉国の王妃なんですからね。
一声叫べば、すぐにたくさんの人が飛び出してくるのよ)


たくさんどころか、こっそり覗いてる1人の武将さえ割って入ることができないんですが…。

これまでだったらこのタイミングで飛び出していたであろう四爺が、入ってこないのは、前に証人を切り殺しちゃったので「学習」したのか、はたまた宇文邕を泳がすつもりだったのか、雪舞を泳がすつもりだったかのかは、女媧さまのみぞ知る!

それでも、宇文邕が、姪の貞児〈ていじ/Zhen Er〉の病気を治すために周に来て欲しいと頼んでるのを聞いてる四爺は、眼が血走ってて怖いこと…。

だって、さっきも確認したけど雪舞は困ってる人を見たら放っておけないというのがポリシー。

それをよく知るこの詐欺野郎(私が言ったんじゃありません!斉の貴公子・蘭陵王高長恭殿下がおっしゃったんです!!)がまた何か小細工をしていると疑うに決まっています。

“朕貴為一國之君,從來只拜天地
 雪舞 你是朕此生以來 第一個求的人”

(朕は一国の君主たる貴い身、ひれ伏すのは天地に対してだけだ。
雪舞よ、お前は私が生まれて以来、初めて伏して助けを乞う相手なのだ)


とか言ってる割に、雪舞が断ると、いきなり短刀を抜いて自刃を図ろうとする宇文邕。

やれるもんならやってみれば…? 邙山〈ぼうざん〉の戦いの御礼参りの手間もはぶけるしさぁ…と四爺が一瞬思ったかどうかは分かりませんが、もちろん、ただでは首は差し出さない宇文邕。

“如果我國知道 皇帝死之前 是跟齊國的王妃在一起
你想他們會用什麼方法 來跟齊國討回”

(もしも我が国が、皇帝の死にあたって斉の王妃と一緒にいたと知ったら、
いかなる報復を加えるであろうな)


そういわれて雪舞も、盗み聞きしている四爺もひるみますが、よく考えたら、ひと様の国の皇子の婚約者を無断で連れ去ったりしたら、その時点で戦争ですよ?

あんたらトロイア戦争を知らないね?

最も美しい女神に捧げるとされたリンゴを巡って三人の女神が争うのですが、審判役のトロイアの王子・パリスに、それぞれ、自分を選んでくれたら権力、武力、美女を与えると約束します。

パリスは美女を選びましたが、それはスパルタ王妃ヘレネでした。
(何でよりによってスパルタ…。)

王妃ヘレネを略奪されたスパルタは、そりゃ、怒りますわな。

ギリシャ全土を巻き込んで、10年にも渡る大戦争になりますが、結局、兵士を満載した木馬の計にかかり、トロイアは滅亡してしまいます。

だから、連れ出したりしちゃダメだっつーの。

しかし、さすがの雪舞もギリシャ神話は知らなかったらしく、有効なカウンターを出せないうちに、宇文邕はさらに畳み掛けてきます。

“如果你願意去,朕保證一個月,就一個月 怎麼樣”
(もしも来てくれるなら、一か月だけでいい。約束しよう。どうだ)

“無論貞兒的病情如何
都不會有任何人為難你
朕還會親自送你回齊”

(貞児の容態がどうなろうと、
誰にも責めさせはせぬ。
それに朕が責任を持って斉に帰そう)


ここまで言っても難色を示す雪舞に宇文邕は、

“朕願意 所有被俘的齊國戰俘全部釋放”
(これまでの捕虜を全て釈放してもよい)

と言うので、じゃあ一か月だけよ、と雪舞は承諾し、

“你得先讓我回去 向蘭陵王知會一聲
否則他會擔心的”

(蘭陵王に知らせなくちゃ。
さもないと心配するわ)


そういわれて、目を伏せる皇帝陛下。

“恕難從命
貞兒危在旦夕 分秒必爭”

(申し訳ないがそれはできない。
貞の病状は一刻を争うのだ)


と言ってますが、知らせたくないのがありありです。
やっぱ詐欺師なのは変わらないのね…

今いるとこから蘭陵王府までが遠いのか、それともやっぱり城門から蘭陵王府までが半日かかる(第14話こちら)せいなんですかね(笑)

じゃ使いをやって知らせて、という頼みに、またも顔を伏せる皇帝陛下。まあ奥様ご覧くださいませ、ダニエル・チャンの演技の上手い事。後ろめたさが口元から滲み出ております。

この会話を聞いている蘭陵王の表情も良いですね。心配させたくないの、というセリフに反応しているようにも、承諾してしまったということに反応しているようにも見えます。

と、そこへ見張りが戻ってきて蘭陵王と小競り合いになるんですが、全然聞こえてないらしい皇帝陛下と雪舞。遠目には、もうラブラブです。

首尾よく近衛兵に化けた蘭陵王のところへ、2人の同僚兵士が戻ってきます。
ここ以降、台本どおりかアドリブなのか知らないけど、結構来てますよね。

「お前はいつも臭い。」

って、どんだけよ?

近衛兵はいつも仮面を着けていますが、それは

“臉上剌了字,不能以真面目示人”
(顔に文字があるので、素顔をさらけ出すことはできないが)

と言ってる通り、刑罰として顔に入れ墨をされているという設定のようです。

当時、「盗」「賊」などの入れ墨をするという刑罰がありました。唐代には上官婉兒という女官が罪を得て額にこの刑罰を受けたのですが、則天武后に重用されたので、以降、額に入れ墨のように梅の花を描く化粧が流行ったというエピソードがあります。

下々の者にもこんなに愛されている皇帝陛下。
しかし、四爺は、皇帝陛下にというより、雪舞にはらわた煮えくり返っているご様子です。

“真是個毫無戒心的笨女人
不想想自己的身份
她到底把蘭陵王放在哪兒啊?”

(まったく何の警戒心もないうつけた女人だ。
自分の立場も顧みず、
蘭陵王をないがしろにするなんて)


って、ち…小っせえ!

しかもこれから奥さんになる人に向かって“笨女人”(バカ女)とは何事ですか。

同僚からもたしなめられちゃう四爺ですが、もう一人は同情しています。

“我是蘭陵王的話 我也會暴怒”
(蘭陵王だったら、オレだってドタマに来るぜ)

“爆買”ならぬ“爆怒”と来たもんだ。そりゃスゴイ怒りっぷりでしょうよ。

さらに、周に滞在中の親密(?)な様子を聞いて、またまた冷静さのヒューズが吹っ飛ぶ四爺。化けた相手が言ったはずの情報を同僚に尋ねてしまいます。何とか忘れたと誤魔化したものの、

“你吃一點銀杏補補腦 再來點黃蓮”
(ギンナンを食べてボケを治せ。黄蓮も食っとけよ)

とアドバイスされてしまいます。

民間療法では、ギンナンは記憶力増強、黄蓮はのぼせを冷ます効果(?)があるとされているようです。

一方の蘭陵王府。

小翠はお茶を随分高い位置から注いでいますね。四川風とか、こういうアクロバティックな注ぎ方ももちろんあるんですけど、ひょっとして演出家の方が、低い卓に座ってる人にどうやってお茶を注ぐのか分かってないってことないでしょうか…?

今の中国は基本、椅子とテーブルの生活なので、屈んで給仕をするっていうのを知らなかったりして。

ま、それはともかく、五爺は机を叩いて注ぐのをやめさせています。が、もし中指でテーブルを叩いたら、それはお茶を注いでくれてありがとう、という意味です。

これはどうも地域差がある動作らしく、南のお店では普通に見ますが、北の方じゃあまり見かけません。

でも、それは私が知らないだけかも。

もともと、清の皇帝がお忍びで街中に遊びに行ったときに、お供の人たちが拝礼できないので、代わりに指で跪く真似をした、ということのようです。

お給仕もうわの空の小翠に、五爺は言います。

“你們少夫人 哪一天做事按常理出牌啊
太規矩也不像她”

(楊夫人が決まり通りの手を打つと思うか。
定石通りじゃらしくもないしな)


ここ、結婚式までは“少夫人”と、側室扱いっていうのも面白いですが、“常理出牌”という言葉も面白いですね。“牌”を出すんですから、カードが麻雀から来たことばなんじゃないかと思いますが…どっちもこの時代にはないでしょうけど。

吹き替えは、
「王妃は実に型破りなお人だからな。
まともではつまらんだろう」

と上手く訳してます。

少しほっとしたらしい小翠に五爺はちょっかいを出し始めます。おっ、この2人、いい雰囲気なのかと思ったら、その場にいた侍女たちがわらわらと群がってきます。どうやら、五爺は、見境なくナンパしてたようです…。

白山村に来たのが四爺じゃなくて五爺だったら、結構面白い展開になってたかも…と、ここを見るたび笑っちゃう視聴者でございます。

それにしても、四爺と雪舞、2人とも急に消えちゃって、この場はともかくしばらくしたら本当に皆心配すると思うんだけど、どうしたんだろう。

周の都・長安にも斉のスパイがいることは確実なので、きっとその人に託して知らせたんでしょうが、何日かはかかっちゃいますもんね。

それにですよ、遠乗りに来て、柳の下に置き去りにされてるはずの踏雪は、つながれたままだと飢え死にしちゃうんじゃない?

あ、そうか、子どもといなくなった雪舞を追っかけてくるまで時間があったのは、四爺がメッセージを書いてたせいかもしれませんね。それを踏雪に託して、家まで送り届けた、と。

…そんな伝書ハトじゃあるまいし…。

と、考えてる間もなく、仔ブタ陛下ご一行は、貞児の元へ。

周りが止めるのも聞かず、さっと帳の中に入っていく雪舞を心配そうに見つめる蘭陵王。
しかし、伝染病ではなかったようです。

話に聞く天女に会えた貞児は言います。

“是天上的神仙 或者是妖精”
(お空の神様か、「妖精」だと思ってた)

ちなみに残念なお知らせですが、中国語で“妖精”っていうと、限りなく「妖怪」に近いイメージです。
s-yaoguai.jpg

ね?
(三蔵法師が退治するのは日本語じゃ「妖怪」ですよね…)

このあと、貞児が「仔馬が阿怪と天女の話をしてくれたの。2人は仲直りしたの?」と聞くと、蘭陵王は緊張してます(笑)が、宇文邕は遮って、

“貞兒,天女姐姐是來救你的 我們得抓緊時間 所以你就乖乖地在床上好好休息”
(貞や、天女お姉さんは助けに来てくれたんだよ。早く治さなければ。ちゃんと寝ているんだぞ)

ここは吹き替えでは、
「天女さまが助けに来て下さったのだ。長くはおられぬゆえ、しかと休むのだぞ。」

という訳で、なるほどね、という感じですね。
しかし、長くはいないって、仔ブタ陛下的にはいいの…?(笑)

相変わらず、雪舞が見るたびに目を伏せる蘭陵王なんですが、雪舞は全く気付いていないようです。

そして、アシナ皇后も、天女に感謝しているものの、何となく気がかりな様子がうかがえますね。

雪舞は、痒がる貞児に“蘆薈”(ろかい)のクリームを塗ってあげていますが、これはアロエのことです。

一方、久々の登場、大冢宰〈だいちょうさい〉・宇文護〈うぶん ご/Yuwan Hu〉。
今度は玉兎もお側に侍っています。

仔ブタの手のものではないかとの、居並ぶ群臣の疑念に答え、玉兎は裏切るならすぐにでも出来ると言い、

“連銀針都探不出來”
(銀の針でも見つからぬ毒です)

と皇帝から託された毒酒を示します。

当時の毒は、砒素など硫黄を不純物として含んでいるものが多かったので、硫黄に触れると変色する性質のある銀が検出に使われたという訳です。

対して宇文護は、忠誠を誓う者に

“西域蟲酒”

を飲むよう迫ります。7日ごとに宇文護の持つ薬を服用しないと死ぬ、という話なんですが、私には仕組みがよく分かりません。7日ごとに暴れる虫なのかしら...?だって、飲む薬が虫下しだったら、退治できちゃいますもんね。

本当にこんな虫酒があるのかどうか分かりませんが、人を害するのに毒虫を使うというのは唐代を舞台にした『ライズ・オブ・シードラゴン』にも出てきました。

都の一方でこんな凄惨な場面が繰り広げられているとも知らず、『水戸黄門』並みに入浴シーンの多い本ドラマでは、こんどは貞児が入浴中です。

“等你都好了之后呢,天女姐姐教你用油紙 還有草灰
做一種東西 你把你喜歡的花瓣放進去 這樣你沐浴的時候呢
用它們 就會身體香香的”

(治ったら、お姉さんが油紙と草木の灰を使っていいものを作ってあげましょう。そこに好きな花びらを入れて、お風呂の時に使えば、良い匂いがするわよ)

“真的?”
(ほんとう?)

“真的 阿怪都見識過那個神奇呢”
(ほんとよ。阿怪だってこの魔法を知ってるんだから)

そうね、嫌がってましたけどね。

こんなほのぼのシーンが繰り広げられている湯殿の前で立ち聞きしてる蘭陵王は、同僚に見つかってしまい、あり得ない言い訳をしています。

“我是仰慕天女”
(私は天女をお慕いしているんだ)

おほほほ、“仰慕”ですって、ハイブローな言葉ですこと。一介の罪人風情の言葉遣いじゃなさそうですが、そこは気取られずに済んだようです。

“又是一條遙遙無期的不歸路啊”
(そりゃまた果てしなく遠い行きっぱなしの片思いだよなあ)

“天女 堂堂的蘭陵王妃呀”
(天女はれっきとした蘭陵王妃だぞ)

“可是她卻把蘭陵王丟在齊國”
(しかし、彼女は蘭陵王を斉に捨ててきたではないか)

あらあら…。
そんな彼をカワイそうに思ったのか、蘭陵王をdisる人も。

“蘭陵王 有什麼好的”
(蘭陵王なんかのどこがいい)
って言われたときの、何っ!って反応が面白いですね。

“還不是個娘們兒”
(腰抜け男じゃないか)

“也是 聽說是個美男子 上戰場還戴一個面具”
(だろう。美男子だって聞いてるぞ。いくさ場では仮面をつけているとか)

ここ、吹き替えでは「人見知り」にされてて笑いました。
確かに、中国語の方は褒めてるみたいに聞こえますもんね。

しかし、せっかく付き合いでdisってもらったのに蘭陵王は笑ってません(って当然か)。
理由を聞かれて律儀に答える蘭陵王。

“我對天女用情很深 蘭陵王是我的情敵
我怎麼笑的出來”

(私は天女を本気で愛してるんだ 蘭陵王は恋敵だ。
笑ったりできるものか)


そこへいきなり雪舞が出てきたため平伏する兵士2人の真ん中で、
茫然と突っ立ってる人が…。横の2人は必死で訴えます。

“我不是始作俑者”
(悪事を始めたのは私ではございません)

では誰、と雪舞に聞かれて、中国語の蘭陵王は黙ってるのですが、
日本語は

「それはコイツです。」
「この色魔」

って指摘されて一言、

「え?」

って(笑)

ちなみに、言い訳のセリフにある、
“始作俑者”
(初めてひとがたを作った人)
というのは、悪事を始めた人って意味です。

辞書を引くと、「殉葬の悪習は埴輪を作るところから始まったから」という解説を見かけます

が、それは逆では…?

と視聴者が愚考していると、

それはどうでも良いの、ちょっと話があるわ、ついてきて、と雪舞はスゴイ剣幕です。

ついにお仕置きか?
お仕置きなのか〜!?


気になる続きは、第16話(→こちら)にて!
posted by 銀の匙 at 01:07| Comment(10) | TrackBack(0) | 蘭陵王(テレビドラマ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
15話、いつも通りの博学を感心しながら楽しく拝見しました。
四爺の提案で、2人は遠乗りに出かけます。
鄭児の必死の叫びも、踏雪の抗議の声も届かなかったものと思われます。云々の下りですが、これは周から帰ってからの部分ですよね。
それはともかく、白雪 紛紛として 何に似るところぞ風に起つ柳絮に若かずと言うシーンは大好きなシーンですが、中国文学では柳は別離の暗示何ですか!
柳のシーンは、全編で4回出てきますが、この回を除き、なるほど別れを意味していますね。
日本の柳は、綿が出来ないので、柳絮を見たいと憧れていましたが、昨年7月にフランスに行ったとき、モネの庭で有名なジヴェルニーで柳絮を見られて感激しました。蘭陵王のドラマのように結構、大きな白い柳絮が飛び交う様は、とても素敵で一緒に行ったメンバーそっちのけで蘭陵王の世界に浸りました。
これからも楽しみにしています。

追伸、パソコンの拙さで間違えてコメント送ってしまったので先ほど贈ったコメントの削除をお願いします。
Posted by 伊藤紀子 at 2016年01月27日 11:09
伊藤紀子さん

こんばんは。

うっ、本当だ、間違えてます!(ネタバレとは言えない箇所なのがまだ幸い)

ご指摘ありがとうございました。この段落は18話に移動しておきます。

柳のシーン、実は最初に第15話を見たとき、一体いつから「柳」が「残る」ってことになったんだ、ダメじゃん、この脚本。とか思っていたのでした。

まさか最初にスイートな場面に使っておいて視聴者の涙を搾り取ろうという、あざとい高等テクだったとは…。完敗です。

フランスの並木というとリラとか、ミモザとか、マロニエとか、そういうイメージなのですが、柳絮も飛ぶんですね。見てみたいものです。



Posted by 銀の匙 at 2016年01月28日 00:04
柳絮のごとくに乱れ舞う雪に翻弄された週はじめでした。

さてさて、食べ応えのあるコロモをたっぷり、ご馳走さまです!
唐代にもすでにお菓子があったんですね。
素朴っちゃ素朴ですけど、今の時代のと言っても通じそうな見た目に驚きました。
どんな味だったんでしょうね。

四爺は五爺には心を許していたし、いつか雪舞に話した、自分の母親の哀れな境遇や、自分の理想の恋愛・結婚について語ったりしたことがあったんじゃないでしょうか。
だからこそ、雪舞に対する四爺の行動パターンも読めていたのかなあと思います。

>まさにゲスの極み!

旬ネタぶっこんできますね(爆)
古代から最新トレンドまで、実にタメになるブログです。

それにしても、こんなに早いうちから何度も「平安」という単語を使っていたとは…。
気付かなかったのがなんか悔しいです(笑)

そして柳絮!!
日本の柳のイメージしかなかったので、綿花とどうしてもつながらず、どうもしっくり来ないなとずっと思っていました。
でも、ロマンティックで素敵ですね。
一度、実物を見てみたいです。

四爺の指輪も奇妙に感じていたものの一つでした。指輪自体は当時もしていたでしょうけど、デザインが…。
韓国ドラマでよく出てくるヒロインへの贈り物のネックレスか、もしくは●●レンジャーの「なんとかベルト」や「なんとか剣」みたいに、メーカーとのタイアップ商品だったりするのかとも思ったのですが、放送当時、これを蘭陵王ファン向けグッズとして売り出したりはしなかったんでしょうか。

白山村に来たのが四爺じゃなくて五爺だったら…

もしかして手当たり次第に、もちろん飛燕、牡丹、落花、もしかしたらおばあ様にまで(守備範囲広そうですし)、愛をささやいてたりしてたんでしょうか。
それはそれで、ちょっと見てみたいかも(笑)

>『水戸黄門』並みに入浴シーンの多い本ドラマ

ホントだ(((゚Д゚)))
今ごろ気付きました。

なにせ第1回から四爺が入浴ですもんね。
四爺が2回、雪舞が2回(いずれも四爺と混浴)、貞が1回、鄭児は2回くらいあったかな?
この中で見るとやはり、由美かおるに相当するのは鄭児ですかね(そういうことじゃなく

次回のコロモもお腹をすかせて待っております!!


P.S.
スレ違いで恐縮ですが、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」やっとこ見ましたよ!
通常の字幕版と、銀の匙さんがオススメしていたのでIMAX3Dの2回。
御多分にもれずBB-8にノックアウトされました。 
中国語表記の「黒武士」、笑いましたが、どっちかというとラブ史劇というより黒沢明を連想しました(笑)
Posted by 銀 at 2016年01月29日 18:57
銀さん、こんばんは。

これから雪になるという予報に、明日外出予定の身としてはかなりビビッております。

蘭陵王の時代には、もう養蜂も盛んだったということで、お菓子にもハチミツ味があったことでしょう。抹茶も飲まれていたらしいので、限定・抹茶フレーバーもあったかも?

>旬ネタぶっこんできますね(爆)

さすがに「覇王○ッキー」ってネタは人格疑われそうなんでヤメにしときました。

それから柳絮ですが、「柳のワタ」って言われて、コノワタみたいなものを連想した方も多かったんじゃないでしょうか(←私)。

でも「タンポポ」からの連想で「綿毛」にしたらもっと分からないだろうし…。

こういうのは、注が付けられないテレビドラマの難しいところですよね。
NHKでやってくれれば、「Glee」みたいに、ドラマの後にミニ番組で解説してくれたりするかも知れないのに。中華ドラマはやってくれないのかな〜。

四爺の指輪ですが、タイアップ商品ではないと思いますけど、似たようなものがネット販売されてるみたいです。

>白山村に来たのが四爺じゃなくて五爺だったら…
>もしかしたらおばあ様にまで

こ、この発想はなかった!!(((゚Д゚)))ぶるぶる
フクさん危うし!!!

>入浴シーンが多い

唐の楊貴妃はお風呂が好きで、長安にあった風呂場の跡地が遺跡になって残ったりしてますが、蘭陵王はどうだったんでしょう。乾燥地帯の人は、生まれたときと結婚式のときしかお風呂に入らないって聞きましたけど…

しかし、由美かおると違って、アリエルの入浴(?)シーンはバッチリ厚着してるところが何とも残念ですね。


P.S.

ちなみに、歌舞伎「地球投五郎宇宙荒事」では「黒武士」じゃなくて、「駄足米太夫」だったんだそうですが、あんま怖くなさそうですね。


ではでは、コロモを縫って(破壊しているともいう)おりますので、続きはもう少々お待ちください!

Posted by 銀の匙 at 2016年01月30日 03:15
こんにちは、はじめまして。

先日の蘭陵王視聴後、「宇文神挙」の検索よりヒットして(笑)こちらへお邪魔しました。

普段ネットサーフィンで数多のブログ等へお邪魔してもコメントを残したりしないのですが、あまりの充実ぶりと、視聴終了後の余韻をこんなにも楽しませていただ事がありがたすぎて感謝の文を残したくてたまらず。。。

豊富なトリビアと中国語訳と、文献引用に思わず関口宏さんが司会をしていた「知ってるつもり!?」を思い出しました。

愛ある冷視とツッコミも愉快すぎます。

このブログに沿って「視聴サイトで1話づつもう一度見直す」事をしたら面白くてたまりません。
「ほんとうだー、この時のこの表情…」とか自分がヒューチャーしていなかった所をプレイバックしたり。

最初はくっきり劇画タッチすぎるフォンさんの顔立ちを敬遠していて見る気もなかったのですが、その後放送の番組を録画しているので、始まるまでの時間になんとなーく見た事が始まりでした。(初めてじっくり見たのはお腹の子の為に雪舞が嗚咽しながらお粥を食べる場面。ほぼ終盤)

私の中国ドラマデビューとなりました。

私は在日コリアンなので韓ドラを見るたび
「あぁ、ここは直訳の方がグッとくるのに字数のせいで残念」とか
「この言い回しは前回とリンクさせてるんだよなー、でも伝わらないよね…」と原文と翻訳との制限性上の「表現不足」を知ってしまっているだけに、「本文ではどう言ってるんだろう!?」とヤキモキしていました。

まるで絵画鑑賞の後、作品注釈を見た時の用な二度おいしい感とモヤっと解消感、「へぇ!」感がたまらなく、また知的感傷的両方を満たしてくれて楽しい&ありがたいです。



キャスト陣のどなたかが、自身のドラマを日本でこんなにも熱心面白くブログ展開なさってると知ったら、本当にお喜びになると思います。

熱烈に楽しみにしています。
超長文大歓迎です!
Posted by きむち at 2016年02月04日 14:27
きむちさん、こんばんは。はじめまして!
嬉しいコメント、ありがとうございます。

この、「蘭陵王」関係の記事は、もともと、史実との関係、言葉のこと、ストーリーの骨格のこと、と大まかに6回に分けて書いておしまいにするつもりでした。

そうしたら、有難いことに、このヨタ話満載+駄文の記事にコメントを寄せてくださった方がいらして、1話ずつ記事を書く、というスタイルに変更いたしました。

そういうわけで、少しでも面白いと思ってくださったなら、及ばずながら、最初のリクエストに応えたことになるので、私も本当に嬉しいです。

スクロールに時間がかかってうざったい、と書いてる本人さえ思っているのに、超長文大歓迎とのお言葉、有難くて涙が出ます。

史実では(たぶん、ドラマでも)、宇文神挙さんこそ登場人物の中で一番デキる男&人格者だと私は思っておりますので、今後とも推していきたいと思っております!

そうそう、元のセリフを知っていると、訳されたときに、ああっ、ここを出せないのは惜しい!とか、現地の視聴者にとっては常識でも、日本に居ると説明が必要、みたいなところに解説が欲しいっ!ってつい思っちゃいますよね。

ただ、中国史とか中国語とかは、ご存じの方の分母が多い上に、私なんかよりずっとずっと上級の方がたくさんいらっしゃるので、いつかそのうち怒られるんじゃないかとヒヤヒヤしております。(そういう方はドラマなんか見ないのかな…?)

でもきむちさんは、きっとバイリンガルのレベルで、韓ドラをご覧になれるんですよね。
万年中国語初中級者の私からすると、本当にうらやましい限りです!!!

実はまだ韓国ドラマを観たことがないのですが、映画その他の芸術のレベルからすると、きっと素晴らしい作品や面白い作品がたくさんあることでしょう。

ぜひぜひ、お勧めの韓国ドラマなど、教えてくださいませ。
もしかして、ブログなどもお持ちなのでしょうか? 原文のセリフや物語の背景などをご紹介いただければ、私なんかのいい加減な記事よりは、きっとずっとためになることでしょう。
もしまだでしたら、ぜひ!とずうずうしくもリクエストさせていただきます。

それでは、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。


Posted by 銀の匙 at 2016年02月05日 01:28
はじめまして。
きむちさんと同じで初めてコメントします。 普段は見るだけなのですが、本当に楽しく読ませていただき、いろいろな角度からまさに目から鱗のびっくりポンです。 ためになるのに爆笑ネタも満載でステキ!!

偶然ワゴンセールで買ったCDで周杰倫にはまる ➡ 台湾が好きになる ➡ 台湾での周杰倫ライブにゲスト出演した五月天を知る ➡ 五月天のライブで「入陣曲」をきく ➡ だけどそのままスルー状態   という流れから、ふと思い立って「蘭陵王」を見始めたのが二月末。 台湾の役者さんたちがでてるから、くらいの思いっきり小バカにしたスタンスでみはじめたものの、アッという間に「蘭陵王」廃人の仲間入りです。

いままでのブログを読みながら、ドラマを見返しながら、何度も何度もかみしめて味わっています。 中国語字幕をやっとこ理解してるかしてないか程度なので、本当に有り難いです。

完全に出遅れましたが、ここでたどり着けて本当に幸福です。 これからはオンタイムで皆さんのコメントまで含めて楽しめるかと思うと待ち遠しくてなりません!!

細かい感想はさておき、「次も楽しみに待ってます〜!!」という熱いエールだけ受け取ってください。

お忙しい方のようですから、無理はしないでください。 まだまだ今までのところで沢山復習することがあるので(笑)
Posted by じぇおるん at 2016年03月23日 12:14
じぇおるんさん

こんばんは。初めまして。
ようこそおいでくださいました。

第16話の記事がずるずると遅くなり、用意しておいた「春節なのにまた骨折ですか愛馬(とアーロン・クォック)に翻弄されっぱなしネタ」も、「まさかとは思いますけど電脳に勝つ気じゃなかったですよねアルファ碁ネタ」も古すぎて使用不能となり、途方に暮れて、もういいやこっそりフェードアウトしちゃおっかな、というモードに入っていたのをお見通しでいらっしゃったのでしょうか(長い)、まさに絶妙なタイミングでのエール、本当にありがとうございます。

それにしても、ワゴンセールにジェイ・チョウが出る地域にお住まいなのですね。なんという運命の出会いなのでしょうか。

じぇおるんさんのその後の行動力も楊雪舞並みにすごいですね。

ここは1つ、鶏か馬を連れて温泉にいらっしゃってみると、さらに何か良い事あるかも知れません。

実はわたくし、まともに知ってるメイ・デイの曲は、なぜか「傷心的人別聴慢歌」(悲しみはバラードじゃ癒せない)という1曲だけなんですけど、とっても気に入ってて、日本でも普通にカラオケに入ってるのでいつも歌ってます ^^。

台湾の歌でまともに歌えるのはこれと、ドラマのエンディング曲と、あとウィリアム・フォンが歌ったので曲名が判明した「月亮代表我的心」くらいですね(サビの部分がタイトルになってるんですけど、以前は出だしの歌詞しか知らなかったので…)。

じぇおるんさんは他にもいろいろ聴いたり歌ったりされるのでしょうか...?

ということで、第16話なんですが、ドラマ自体が面白い割にはあまり書くことがなくて、1日3行くらいしか進んでないのでもうちょいお待ちいただけますと幸いです。

それでは、お気が向かれた折には、また、感想やネタなど、お教えくだされば嬉しいです。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

Posted by 銀の匙 at 2016年03月24日 01:33
貴重なお時間を割いてのお返事ありがとうございます。 と、まずはお礼を申し上げて、

きゃー! どうしましょう銀の匙さん、私この一週間 「傷心人的別聴慢歌」一曲だけをリピートしてます。 阿信(おしんではなく、五月天のボーカルの方ですけど)のまっすぐさがそのままで好きです〜。

ところで、ジェイのワゴンセールがおこなわれた地域はたぶん銀の匙さんのテリトリー近くです。
だって、
<うらわうらわうらうらわ〜 「狙い撃ち」のくだりで
 我笑死了!!

ジェイの曲「蝸牛」や「聴媽媽的説」は小学校の教科書に載っているそうですし、「七里香」は中国の人には日本語に訳すのがはばかられるほど美しい詞なのだそうです。 彼に詞を提供している方文山がすごく良いというのですが、銀の匙さんならわかるのでしょうね。

沢山ある五月天の歌の中で、まさに今私が聴いている一曲だけをノミネートされるなんて偶然が、いやいや神様に導かれた出会いがあるでしょうか!(スミマセン、B級ドラマモードになってしまいました。) それから、強引なジェイ・チョウ話題もゴメンナサイ。

この「びっくりポン」をお知らせしたかっただけですので、返信のお気遣いはいりません。

では、こちらこそよろしくお願いします。

Posted by じぇおるん at 2016年03月24日 18:51
じぇおるんさん、こんばんは。

私が日本でまともに見た華流のアーティストのライブってフェイ・ウォンくらいなので(いつの話だ…)、最近の情報には全く疎いんですけど、五月天もジェイ・チョウも、日本でコンサートやってたんですね。

しかも国際文化フォーラムとか、武道館とかの大バコって、凄くないですか…?

すごーーく昔、日本のバンド(フェンス・オブ・ディフェンスだったかな?)が香港コロシアムで歌ったときなんて、地元の人はほとんどいなかったので、そんなものなのかなと思ったら、五月天やジェイ・チョウは日本のファンが結構たくさん来場してたと聞きました。

ちなみに、ポップスの歌詞のよしあしというか、鑑賞のツボみたいなものは、ガイジンな私には本当にわからないです。中国や香港のはまだ分かるような気がするんですけど、なぜか台湾のはさっぱりで...。

台湾のポップスの歌詞ってなんていうか、割とポエムっぽい詩(って説明が難しいけど)が多いような気がするんですが、ま、たぶん、それが親しみやすく感じる秘訣なでしょうね。

そんな中では、五月天の「傷心人的別聴慢歌」は、シンプルな言葉の積み重ねなんだけど、歌に載せて聴くとパンチが効いてて、独特のセンスを感じてます。タイトルも面白いし。
(どんな曲か聴いてみたい人はこちらをどうぞ。
コカ・コーラのCMソングに使われたバージョンで、公式MVです。

https://www.youtube.com/watch?v=rf0mP1d_ARY

そうそう、実は話題の「あさが来た」を見てないんです。ディーンさんが出るっていうから観たかったんですが、家にテレビがない...^^ ;

「じぇじぇじぇ」も「こぴっと」も放送が終わってから知ったイケてない私ですが、おかげさまで「びっくりポン」には追いつけました(かな?)

周回遅れ以上ですが、どうぞこれからも呆れず付き合ってやってくださいませ...

Posted by 銀の匙 at 2016年03月29日 01:53
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック