2016年02月11日

エンキ・ビラル/IN BOX

s-エンキビラル.jpg
フライヤーより

実はこれまでシャネルのお店に入ったことがなかった私。

扉の脇に狛犬係の人が立ってて、入りにくいったらありゃしない。買わない人に入って欲しくないなら、ギャラリーなんか作らなきゃいいのに…って、それが嫌なら行かなきゃいいんですが、それでもエンキ・ビラルが見たいんだからしょうがない。

でも結局のところ、不景気を反映してか、こういう小規模な展示をしてくれる場所がないだけに、服飾ブランドが社会的貢献としてこういう催しを主催してくれるのは本当にありがたいことです。

都内だけでも、ここ数ヶ月でエルメスがフランスの若手芸術家の作品を紹介していたし、フランク・ゲーリー展なんて、有料展よりルイ・ヴィトンでの展示の方が数段良かったし。文化国家フランスをアピールし、ブランドイメージを高めるだけでなく、将来にわたっても大きな波及効果があると思います。

と、エラそーに書いてみたけど、どこをどう間違ってもブランド店には縁がないようにしか見えないはずですので気後れしつつ、ここは、無い勇気を振り絞り、幸いフライヤーを持っていたのでなんとなくそれを魔よけの札みたいにかざして、お店に入ってみました。

展示会場は思ったより広く、数分置きに電気が消える演出になっていました。壁にはずらりとビラルの絵。ひと目で彼の作品だと分かる、特徴的な青を使っています。

これが絵画か、といわれると答えに窮しますが、かといってイラストかと言われるとそうでもない作品。

本人へのインタビュー映像の前には、彼のバンド・デシネ(フレンチ・コミック)作品も置いてありました。彼のバンド・デシネ作品はまあまあ好き…程度ですが、映画『バンカー・パレス・ホテル』は面白かったし(メモ程度ですが、感想は→こちら)、カラー作品の色遣いには独特の個性があります。

ビラルは旧ユーゴスラビアの出身とはいえ、10歳のころからフランスで暮らしているそうなので、フランスの作家、と言ってもかまわないと思うのですが、それでもやはり彼の作品にはルーツの文化が色濃く反映されているように思えます。振り払っても払いきれないその翳りは、何の予備知識もなく見ていた頃さえ、眺めるこちらに乗り移ってくるかのようでした。

肉筆画が見られるこの機会に、ぜひ一度ご覧になってみてください。
会期後、新宿でも巡回展があります。

シャネル銀座
2016年2月14日まで
公式ホームページは→こちら

なお、この展覧会の巡回+αの姉妹展「エンキ・ビラル/OUTBOX」が
新オープンの新宿駅のルミネ ゼロにて開催予定。
入場無料です。

2016年3月25日 - 4月6日
11:00〜20:00
公式HPは→こちら


posted by 銀の匙 at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 展覧会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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