2016年04月28日

蘭陵王(テレビドラマ28/走馬看花編 第16話)

このたびの九州方面の地震で被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

日本のどこにいても地震に見舞われる可能性があるので、他人事とは全く思えませんが、日本ばかりでなく、お隣りの台湾もあちこちで頻繁に地震があるようですね。

テレビドラマ《惡作劇之吻》(「イタズラなkiss」)を見ると、第1話目にして物語の一番大きな転換点は、アリエル・リン演じるところの主人公、袁湘琴(Yuan Xiangqing)の新築の自宅が震度2の地震で倒壊してしまったことでした。

いきなり随分な展開だこと、と思ったら、どうやらこれは日本の原作コミック通りなんですね?(→まだ読んでなくてすみません…)

ドラマでは幸いケガ人は出ませんでしたが、突然に家を失った湘琴は、父と共に、父の友人宅で暮らす羽目になります。

初めの頃こそサイテーな成り行きでしたが、結局はそのおかげで、彼女には幸せが訪れるんですね…。

いま大変な状況の皆さまには何の慰めにもならない話とは思いますが、いつかきっと皆さまにも、湘琴のように、少しは苦しみを補ってくれるような良い事が訪れると信じています。

というこことで、アリエルつながりから参りましょう、第16話

(〈蘭陵王〉関連の記事を最初からご覧になりたいかたは、右欄から蘭陵王のカテゴリーを選ぶか、または→こちらを最初から戻ってご覧ください。)

前回・第15話は→こちらをご覧ください。

前回までのあらすじ

紆余曲折を経て、晴れて斉国の将軍、蘭陵王〈らんりょうおう/Lan Lingwang〉=高長恭〈こう ちょうきょう/Gao Changgong〉=四爺〈スーイエ/Si Ye〉の元へ嫁ぐことが決まった、巫族の天女・楊雪舞〈よう せつぶ/Yang Xuewu〉。

見せたいものがあるからと四爺に案内された、柳の立ち並ぶ、とある場所で(マジでどこなんでしょう?)、せっかくのデートだったにもかかわらず四爺と口論になり、挙句の果てにかつて助けた周の皇帝、宇文邕〈うぶん よう/Yuwen Yong〉=またの名を仔ブタ陛下(って自分で言った)に かどわかされ 懇願され、皇帝の姪・貞児〈Zhen Er〉の治療のため周に赴く羽目に(全く、何やってんの…)

四爺は衛兵に成りすまして秘かに周の宮廷へと同行するのですが…。

 
    *     *     *

つか、まさか「王族動向」とかってお触れ書きが貼りだされるわけでもあるまいに、いくら誘き出したとはいえ、敵国の皇帝にお屋敷からいつ遠出するかとか、スケジュールがすっかり筒抜けな蘭陵王府って、一体使用人にどういう教育してるんだか他人事ながら心配です。

一歩間違えば最近のとんでもない監禁事件の被害者のようだったかも知れない、(たぶん)10代の楊雪舞ですが、幸い周の宮廷では重用され、すっかり貞児(と仔ブタ)に懐かれています。

JKだったころのウジウジおどおどした態度はどこへやら(おっと、これは別のドラマ)、すっかり大斉国の未来の王妃が板についたアリエルは、ドロンジョさまばりのおしおきキャラぶりを発揮しています。

さすが、ドS・高一族のヨメになるだけはある!

その雪舞様は、のぞきの現行犯でつかまえた四爺に説教をかましています。

“我已經是人家的妻子了
若身子不小心給別人看了 可就對不起我的夫君了”

(私はもう人妻なのよ。
もし身体を他の人に見られでもしたら、旦那様に申し訳が立たないでしょ)


これは、第2話(→こちら)で、周兵の襲撃に遭って温泉場で倒れたときに、こんなあられもない姿を誰かに見られでもしたらお嫁にいけない、と言っていた話と呼応しています。

“告訴你 我夫君呢 可是大名鼎鼎的戰神”
(言っときますけど、私の旦那様は名高い軍神なんですからね)

だからといって四爺も、相手の目をくり抜いたりするのはイヤでしょう…!

と思ったけど、そうだった、ヨメにちょっかい出そうものなら、トラのオヤツにされてしまうんだった。

目をくり抜くどこの騒ぎじゃありませんでしたね。
高一族の血は争えません。くわばらくわばら。

しかし、怖いフリもここまでで、いちおう後悔はしているらしい楊雪舞。

“都怪我不好 沒聽他的才會這樣”
(私が悪いのよ 言うことを聞かなかったから)

と言われてうなずいてるのか何か、深く下を向いてる四爺。

“你有妻子嗎“
(あなた奥さんはいるの?)

聞かれた四爺はうんうんとうなずきます。

“你在乎她 就好像我很在乎四爺一樣”
(あなたが奥さんを愛しく思うように 私も四爺が愛しいの)

ここでちょっと細目で雪舞を見ている四爺が映ります。

“我們很在乎彼此 很愛對方的兩個人”
(私たちはお互いを思い合い 愛し合う2人なのよ)

ここで、四爺は仮面を被っていてもわかるほど、優しげな表情になっております。

“在乎”というのは、面白い言葉ですね。
実は私もこのドラマで初めてこの形で使われているのを聞きました。通常、よく聞くのは否定の表現“不在乎”(心に留めない、気にしない)の方じゃないでしょうか。

第14話(→こちら) で、牢に囚われた四爺のところに現れた雪舞が、

“我曾經很害怕 我們不可能有結果的但是我已經不在乎了”
 (これまで私は恐れていた 私たちは結ばれる縁ではないことを。
だけどもうそんなこと どうでもいいの)


と言ってましたね。

ちょうど当てはまる言葉は日本語の標準語にはないんじゃないでしょうか。
英語だと、careとかcare forにニュアンスが近いように思います。
“I don't care”は気にしない、“care for you”は、ま、ほとんど、好きだって意味ですよね。

“所以啦 如果做出讓對方擔心的事情 那就是不負責任
總之呢 不管怎麼樣 你都得幫我探聽到這件事情 知道嗎”

(だから、相手を心配させるようなことをしたなら無責任だわ。
そういう訳で、(蘭陵王にちゃんと伝言をしたか)絶対聞き出してほしいの。わかった?)


四爺は思わず、口に出して「うん」と言ってしまいます。
(中国語では目上の人にも「うん」って言うんですね)

このシーンはちょっと面白いんですけど、四爺は雪舞が遠ざかると同じだけ前に出て、戻ると同じだけ引っ込むので、なんだか2人の間に磁力が働いているようです。

その割に、マスクを外して、という雪舞のリクエストに応えようとする四爺ですが、だったら「うん」以外に何か言ったらいいのに。

外で誰かに見られてはマズいので黙っているのかと思ったら、そうでもないらしい。

まさか「サプラ〜イズ(はぁと)」とか、やるつもりだったのかしら(殴)

マジメそうな顔しちゃって、実はそれぐらいやってもおかしくないキャラだったってことは、10番台も半ばになると、すでにバレバレです。

今回の最後で、宇文邕にさえバレちゃいました(てへっ)。

自称軍神の割に中身がお子ちゃまな蘭陵王は、雪舞を見送りつつ思います。

“算你有良心 知道掛念本王”
(この私を気に掛けるだけの良心はあると見えるな)

ほらほら、また“本王”ですよ。
ボクちゃん、威張れるところはそこだけなの?
かわいそうにねぇ…

でも、久しぶりに雪舞と話ができたので、ちょっと嬉しそうな感じもしますね。

と、思ったら、あらこちらも大変お久しぶり、ここで尉遅迥〈うっち けい/Yuchi Jiong〉将軍の復活です。しばらく見ていなかったせいか、だいぶお痩せになったような…

それとも、比較の対象となる方が…いぇ、な〜んでもございませんっ♪

それよりも『三国志』ファンの皆様におかれましては、宇文邕が背中にしょってる変顔…もとい、扁額が気になって仕方ないことでしょう。

“寧靜致遠”

とは、手元の中日辞典を見ますと

「穏やかな態度で奥義を極めること」とあり、諸葛孔明の言葉としています。

孔明は亡くなる間際、息子への教え《誡子書》を記しており、その中に

「心を静かに保つことができなければ 遙か遠くの目標に達することはできない」

という一文があります。

軽はずみに行動することよりも、自重して静かに自らを高めることを尊んだ軍師・諸葛亮の人柄が表れている言葉ですね。

実は《誡子書》のベースになっている考えは紀元前2世紀に淮南王〈わいなんおう〉・劉安によって編纂された《淮南子》<えなんじ>にあります。この本、以前第10話の4(→こちら)でもご紹介しましたが、元々、この言葉も《淮南子》の主述訓から取られたもので、

人主之居也,如日月之明也。
(君主の地位は日月の如く明らかで、)

天下之所同側目而視,側耳而聽,延頸舉踵而望也。
(天下の誰もが目を見開いて視、耳をそばだてて聴き、
首を伸ばし、かかとを挙げて望み仰ぐところである。)


是故非澹薄無以明コ,非寧靜無以致遠,
(それゆえに淡泊でなければ美徳を示すことはできず、
心を静かに保たなければ遠くに到ることもできない。)


非ェ大無以兼覆,非慈厚無以懷眾,非平正無以制斷。
(寛大であればこそ一切を覆い包むことができ、仁慈の心があればこそ民が懐き、公平であればこそ裁断を下すことができるのだ…)

“九五之尊”(人として最高の位にある者)として尊崇を受けるはずの皇帝でありながら、臣下の専横に黙って耐え、時を待つしかない…宇文邕の心境をよく表している言葉ではないでしょうか。

ここで尉遅迥将軍は皇帝・宇文邕に向かって、邙山〈ぼうざん〉の戦い(第9話。記事は→こちら)で、宇文護から牽制され、持ち場を離れてごめんなさい、と謝ります。

宇文邕は、

職場放棄なんて You're fired! 
クビだあっつ!

などと“川普”〈Chuangpu=トランプ〉のようには怒らずに、逆に、愛用の剣を将軍に与えるという(誰かさんと違ってこちらは態度だけ)太っ腹なところを見せます。

そして、おお、取りいだしたるは邙山の戦いの折、ヤンキータイマンの場=蘭陵王と一騎打ちしたとき抜いてた剣ではありませんか。

第9話を見ながら、何でこんな妙なシーンがあるんだろう、と常々不思議に思っておりましたが、今回使うためにフィーチャーしていたのですね。こんなとこにまで伏線を張っておくとは、さすがです!(いや違うだろ)

そして迎えた大冢宰〈だいちょうさい〉・宇文護〈Yuwen Hu/うぶん ご〉のお誕生日会。

はあ、でも待ってください?
そもそも中国の古代に、お誕生日なんて祝う習慣あったのでしょうか。

だって昔は、生まれた時が1歳で、新年になると、皆、いっせいに年齢が1歳増えたんですね。これを「数え年」と言います。

お正月(旧正月)には、中国の子どもも“壓歲錢”(お年玉)をもらえるそうなんですが、これは年度の変わり目にやってくる“年”という怪物を追い払って無事に年を越せるようにするため(…要はワイロ?)。

百度先生によりますと、お年玉の習俗は、元は立春の行事“散錢”から来たものとのこと。“散錢”が具体的にどんなものかは書かれていませんが、文字づらからすると、お金をばらまいたのでしょう。そして撒いたお金は普通のコインではなく、厄除けの特別な文字が刻まれたものだったと思われます。

その後、春節(旧正月)が祝われるようになると、この行事もその時期にスライドし、やがて年長者が厄除けのお守りとして、赤い糸を通したコインを年少者に与えるようになった、ということです。

現代中国ではお年玉を赤いご祝儀袋に入れて子どもに渡すので、“紅包”とも呼ばれています。中国ではお祝い事の色はだというのは第4話(→こちら)でご紹介しましたね。

実際どんなものか、2016年のお正月番組から、ご覧いただきましょう。途中でなぜか古式ゆかしい?“散銭”も見ることができますので、どうぞお楽しみください。

それでは、2016年1月26日の『大牌駕到』をどうぞ。

同じ番組で別の回にウィリアムが出演したときの様子は、すでに第11話(→こちら)、第12話(→こちら)でご紹介しておりましたが、司会者は当時の華少<ホワ シャオ/Hua Shao>さんから交替して、阿雅<アヤ/A Ya>さん(女性)と小サ<シャオ ヂャオ/Xiao Zhao>さん(男性)のコンビになっています。

今回は、お正月映画《西遊記之孫悟空三打白骨精》のプロモのため、主要キャストがゲストで登場しています。

それぞれ、映画での役を意識して発言していますが、特にウィリアムは挙措動作も役柄の三蔵法師になりきっており、なかなか面白いです。

映像はこちら↓から(公式HP)
http://v.qq.com/cover/s/sa7l2jifb8qq14l.html

【司会】
=阿雅さん
=小サさん

【ゲスト】
=郭富城(アーロン・クォック)
=小瀋陽(シャオシェンヤン)
=馮紹峰(ウィリアム・フォン)
=羅仲謙(ヒム・ロー)

1:10ごろから

:拍手でお迎えください、沙悟浄役の羅仲謙<ヒム・ロー/Him Law>。
:ようこそ。
:お年玉取ってくださいね。
(ステージの入り口にお年玉の下がったゲートがしつらえられています)

ヒム・ローは香港の俳優さんです。《西遊記》シリーズの前作(

《西遊記之大鬧天宮》
)に恵岸行者の役で出演しています。『欲望の街』シリーズの最新作にも出演してたんですね。

:二番弟子、小瀋陽<シャオシェンヤン/Xiao Shenyang>。
:まあ、イケメンの猪八戒ね 

小瀋陽はもともと民間芸能のお笑い芸人だった人ですが、ウォン・カーウァイ、チャン・イーモウといった巨匠監督の映画にも出演しています。

:大唐国の高僧、馮紹峰<ウィリアム・フォン/Feng Xiaofeng>
:測定器の針がふり切れるほどイケメン値が高い三蔵法師ね。

:それでは最後に黄色い声でお呼びしましょう 一番弟子、郭富城<アーロン・クォック/Aaron Kwok>!

ゲストの中で一番の格上は、香港の大スター、アーロン・クォック。前作に出演しましたが、そのときは牛魔王(哀)の役でした。前作で孫悟空を演じたこちらも大スターのドニー・イェンはスケジュールが合わず、続投できなかったようです。

ちなみに、前作には中国の神様の中でもっともイケメンとされる二郎神<じろうしん>も登場してますが、日本語吹き替えは蘭陵王の声と同様、内田夕夜さんが担当されてます。

:それじゃまずはお師匠様に、「長寿」のご挨拶を…
(テロップ:大失態!)
(ここでいきなり小瀋陽が「お母様 還暦おめでとう」
《祝媽媽長壽》)ってな歌をうたいはじめる。元歌は朝鮮族の民謡だそうです)

:歌 上手いね。
:「新年」のご挨拶を、でしたね。
:では拙僧が新年を祝して。
 騰訊の友人の皆さん、ネット視聴者の皆さん、
 申年おめでとうございます。良い年になりますように。
“飛黄騰達、事事順利”(がんがん成り上がれますように!) 
“猴年行大運”(申年に幸運が訪れますように)


アーロンの言った新年の挨拶は、イケイケドンドンの香港ではよく聞くのでしょうが、人によっては悪い意味に取る人もいるので、司会者がすぐフォローしたものと思われます。
それなのに、アーロンは...

:その通り。健康第一ですよ。“恭喜発財!”(儲かりますように!)

って、フォローにならないんですけど……。

“恭喜発財!”(儲かりますように!)も、現在でこそ全国区になっていますが、さすがに社会主義国では体裁悪いって事なのか、ひと頃は香港以外では使わ/えなかったようで、金儲けOKの2000年代に突入してなお、「俗っぽい」「品がない」と眉をひそめる人も多い言葉です。

ここでいきなり小瀋陽が「儲かりますように!」(恭喜発財!)ってな歌をうたいはじめる。元歌は香港四大天王の一人、アンディ・ラウの歌です。

この番組、画面上にニコ動みたいに視聴者のツッコミコメント(弾幕)が流れるのですが、「郭天王の前で劉天王の歌を歌うなんてバカじゃね?」的なコメントが…(哀)

ご存じの皆様には今さらな豆知識ですが、香港の四大天王とは、郭富城(アーロン・クォック)、劉徳華(アンディ・ラウ)、張学友(ジャッキー・チュン)、黎明(レオン・ライ)のことです。それぞれソロなのですが、いずれも歌、ダンス、演技が上手く、長らく香港の芸能界のトップアーティストとして活躍してきた人たちです。映画にも多数出演しているので、ご存じの方も多いことでしょう。

この中で一人だけ北京出身のレオン・ライは、《鴻門宴》(『項羽と劉邦』)の劉邦役でウィリアムと共演しています。

四大天王の歌がどんな感じか知りたい方は、番組の後半、24:40頃から、司会者のモノマネで紹介がありますので、ぜひご覧ください。

なお、香港では四大天王がずいぶん長いことトップに君臨していて、若手がさっぱり育ちませんでした。人気の若手を無理やりまとめて四小天王とか呼んだときもあったのですが、誰を入れるかもまちまちで、どうもパッとせず...。

ちなみに、仔ブタ陛下ことダニエル・チャンを四小天王にカウントする人もいます。


3:20ごろから

:皆さん、手元にお年玉袋持っていますよね。この中にそれぞれ任務が書かれてるんですよ。それでは沙和尚さん、最初にどうぞ。と言いつつも、羅から指示の書かれたカードをひったくって読む)
 「ステージにいる人全員で、《八戒八戒》のダンスを踊ること」
:映画は公開前ですけど、この曲、もう“広場舞”になってるんですよ、アーロン、“広場舞”って知ってます?
:おばさんたちが踊るやつでしょう?知ってますよ。
:しかもおばさんたちが踊ると必ずヒットするんですよね。

“広場舞”というのは、公園におばさんたちが集まって音楽に合わせて踊るダンスのこと。フィットネス目的なんだと思いますが、ド派手な赤い扇を広げて踊ったり、騒音で揉めたりと、なかなかお騒がせな様子。

ここで話題になっている、映画の押しソング《八戒八戒》の公式サイトはこちら↓ 
https://www.youtube.com/watch?v=-3n8tooc0n4

MVには猪八戒を演じた小瀋陽が出演しています。
単純なメロディーと映画の決め台詞をまぶした歌詞は中毒性が高く、「神ソング」「洗脳曲」と評価されています。

これを“広場舞”用にアレンジした振り付けはこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=o77vuBGRgkA

広場でおばさんたちが歌ってる映像があればもっと面白いんですが、取りあえずは、コレオグラファー本人のYouTubeから。

一曲通しで踊り終わったあと、解説つきでゆっくりした振り付けの説明があるので、メチャクチャ分かりやすいです。これなら私も踊れそう(笑)

忘年会の出し物でやってみようかしら。誰も知らないだろうけど…

:師匠、お命じください。
:八戒 おやりなさい。
:わかりました、師匠!
  (テロップ:返事は良いけどメチャ不満) 
  じゃ、教えてやる。
:(逃げる)
:あの二人(と、郭と馮を指さす)は、動かしようねぇからよ。オレが動かせるのはお前だけだから、ホレ。
(テロップ:“專挑軟柿子捏”やわらかい柿ばかり選んでつぶす=弱い者イジメ)
:(仕方なく付き合う)
(テロップ:orz 2番もあるの?)

:どうでした、兄者。
:(キリッとウィリアムに向き直って)師匠、いかがです。
:(テロップ:何か言いたげだけど飲み込んでる)
:(ウィリアムに)なんとか誤魔化せましたね。
:悟空の言う通りです。
(テロップ:神ロジック「悟空の言うことは何でも正しい!」)

(続いて、小瀋陽が指示書を読む)
:こりゃスゴイよ。歌つきで《對你愛不完》を踊ること。
:あらまあ。
:何だかよく知ってる気がするよ。誰の歌かなぁ?
(テロップ:わざとら)

《對你愛不完》はアーロンの代表曲で、中華圏では知らない人はいない大ヒットソング。歌もキャッチーなんですが、サビの部分の振り付けも誰もが知っています。日本で言ったら、ピンクレディーのUFOみたいなものでしょうか(古い?)

:この世界で歌って踊れる実力派アイドルといえば、それは、
:知ってるよ。
:アーロン・クォックでしょ。
:違うっ。オレ様。
:(テロップ:反論不能)
:あなたの自信家なとこが好きよ。
(テロップ:一体その自信はどこから…)
:師匠?
:教えてあげてもよいですよ。
(振り付きで歌う) 
 〽 對你 愛 愛 愛不完 
(あなたへの愛は終わらない)

なぜかここで、BGMが琴に(笑)。

:セクシーですね。
:(琴のBGMをバックに、しずしずと歌い踊るウィリアム)
 〽 我可以天天月月年年到永遠
 (来る日も来る月も来る年も永遠に)

:お師匠さま、すごく優しい感じ。
:素晴らしい。
:これはアーロンから習ったの。だから、僕のはオリジナルです。
:正規版ね。
:そう、正規版。
:伝授しました。

番組内でも紹介されていますが、《三打白骨精》のメイキングで、カリアゲのウィリアムがアーロンから振り付けを教えてもらっている動画が相当ウケたらしい。

《三打》チームは映画の宣伝のために浙江衛視の《王牌対王牌》(キングvsキング)というチーム対抗番組にも出演しています。

このときは北中国のイケメン代表・井柏然s-井柏然.jpg
を擁する《捉妖記》(モンスター・・ハント)チームと対戦したのですが、《三打》チームのかくし芸の目玉として、ウィリアムがまるまる一曲踊っています。ついでにマイケル・ジャクソンまで躍らされてました。芸達者ですね、ホント。(動画はこちら↓公式HPです。
https://www.youtube.com/watch?v=biervrdaw4U&feature=youtube )

:じゃ優しいお師匠さま、お手元のお年玉袋には何が?
:(覗いて)こいつはイイぞ。
:(読む)「ゲストの未婚野郎の皆さん、結婚はいつですか」
(さっと小瀋陽の方を向いて)いつ?
(テロップ:これ、あなたへの質問なんじゃ?)
:これはオレ様向けの質問じゃないね。オレ、もうすぐ爺ちゃまだから。
(テロップ:よく言うよ)
:(ウケる)

小瀋陽はこう見えて(どう見えて?)既婚で、お子さんもいます。そういえばヒム・ローも結婚してるんじゃなかったっけ?ってことは、やっぱり、この質問は…

:仲謙、君の答えは?
:僕ですか。ご縁でしょう。

まさか自分に飛び火するとは思わず、お返事に困った様子。

:お師匠さまはノープランでしょう?
:南無阿弥陀仏…経典を手にしておりませぬので…。まだその時にあらずと。
:その時じゃないんですね。その時になれば、自然にそうなると。
  善いかな、善いかな。(拝む)
  じゃ、お師匠さまには《對你愛不完》を踊っといてもらいましょう。
:この質問ホントにナイスだよな。
(踊るウィリアム。テロップ:言われるままに飄々と踊ってます)
:次はあなたですよ。
:(読む)「騰訊娯楽」の製作陣の皆さん、私たちにお年玉をあげてください。
(テロップ:「見学者の皆さんにお年玉をあげてください」と書いてある)
:悟空はやっぱりいたずら好きね。
:お利口さんでちゅからね〜。
(テロップ:三歳児ですか、全くもう)
:ここはやはり師匠に正していただきましょう。いったい何が書いてあるんでしょうか。
:(アーロンの方に向かって)悟空や。

またBGMが琴に(笑)

:私はときどき目がかすむことがあるのです。お前がそう思えばそうなのですよ。
:それじゃお読みしますよ。「「騰訊娯楽」社の皆さん、私たち師弟四人にお年玉をあげてください。できましたら白骨精にもお願いします」

って七夕じゃないんだから、願い事書いてどうする!?

:(テロップ:福があれば分け合い、金があれば分け合う)善いかな。善いかな。
:私たち「騰訊娯楽」はケチじゃありませんよ。一人6元のお年玉を出しましょう。皆さんどうですか?!
(テロップ:礼は軽いが情けは厚い)
“六六大順”(すべてが順調に進む)ですよ。

“六六大順”というのは、「いっぽんでもニンジン」のような数え歌というか、数字をいう時の決まり文句です。

今もやってるか知りませんが、以前は居酒屋に行くと“猜拳”という遊びをしている人たちをよく見ました。

これは2人でやる少し複雑なじゃんけんみたいなもので、ラップみたいに、“三星高照”“十全十美”など、数字の入った決まり文句を言い合い、言い手と相手の双方が出した指の数の合計がその数字と一致すると、相手が罰として一杯飲まなければなりません。

使われる文句には他にも、「」には“双喜臨門”第12回こちらで出ましたね)、「」には“三桃園”(三国志の故事から来たんでしょうかね)などがあります。

」は“六六大順”が使われます。
出どころははっきりしませんが、たぶん、サイコロ賭博から来た言葉ではないかと思います。

(全員にお年玉を配る)
:ホントに六元だ。「騰訊」さんよ、すげえ金持ち会社だね。
  断固抗議するぞ!こんな大会社が六元っていったら六元こっきりなのかよ。
  オレらに六元ぽっちよこすのかよ!
:これ、六元と言ったのだから、きちんと六元くださったのです。約束を守ることが大事なのですよ。
:この六元はお布施だよ。
:(お年玉袋を開けながら)あれっ、変だよ、僕の、なぜ一角が入ってるの?
  (紙幣を数えて)結局僕のは六角だ…。
(急いで自分のお年玉袋の中身を確かめる郭富城)

字幕には出てないですが、三蔵法師は、「どうやら師匠の待遇は弟子に及ばぬとみえる...」とグチっておられます。

中国の通貨単位は元で、10角=1元。つまりお弟子さんたちの10分の1ってことですね…。

:じゃ幸先よい新年のために、スタジオにおいでの皆さんにお年玉を撒いていただきましょうか。
*   *    *

さて、話はだいぶ遠回りしましたが、お年玉まで渡して(不満そうな方も一部おられましたが)、後の時代には爆竹を鳴らしてまでも“年”を退けようとしたのは、“年”が害をなす化け物というほかに、年を取ることへの畏れもあったのではないでしょうか。

中国ばかりではなく、日本を含む周辺国も、昔は数え年といって、お正月に一斉に一歳増えることになっていたんです。

第2話で雪舞が髪を笄〈こうがい〉で結い上げる、成人式がありましたね。40歳を不惑〈ふわく〉、60歳を還暦〈かんれき〉というように、女子は15歳で成人を迎えるため、その年を笄年〈けいねん〉といいます。

邙山〈ぼうざん〉の戦いのときに冬を越してますので、ただいま楊雪舞は16歳のはずです。奥様は16歳(…って古いか)、若妻っすね。ま、「十五でねえやは嫁に行き」って歌詞もあるくらいなんで、当時は別に珍しくもないんでしょうけど。

さて、中国では今でも日常的に数えで年齢を言う人がいます。
たとえば、《大牌駕倒》なんか見ておりますと、司会者(お懐かしや、この頃はまだ華少さんですね)がゲストの方とこんなやり取りをしておられます。
(もとのインタビュー映像はこちら→http://v.qq.com/x/cover/wdynmjl08dxqlei/t00150h7tt0.html 
このインタビューの他の部分は第19話でもう少し詳しくご紹介する予定です)

司会者  「今年もう36ですよね?」
ウィリアム・フォン「普通、数え年で言うんだとすると、今年37です」
司会者「アラフォーですか。まあでももちろん良いことですよね。
   男性にとって成熟していくというのは素晴らしいことですよ」

さすが司会者、ナイス・フォローよね、と感心してる場合かなのですが、取り合えず古代には、年齢は「日」よりは「年」単位で意識されていたと思われます。

例外は生後100日のお祝いです。

恐らく、古代には乳幼児の死亡率が現在よりもずっと高かったので、何とか最初の三か月を生き延びて、今後も育ってくれそうだ、という確信がもてたのがこの時期だったのでしょうか。

その日は親戚が集まって飲み食いしたり、子どもの前に筆や弓などを並べて選ばせ、将来を占う“抓周”という儀式が行われる習俗がありました。

日本でもこの行事の残っている地方があるそうですが、現代の中国では、“抓周”はそれほどポピュラーではないようです。それでも字典や筆あたりはまだしも、計算機やマウス、人民元なんかを並べるお宅もあるそうですね。

ちなみに、“六六大順”にちなんで、選ばせるものの数は6の倍数にするそうです。

子どもが人民元選んだら親は嬉しいのかな?
お金に困らないのは、良い事なのでしょうけれど…。

このお祝いについての一番古い記録が残っているのは、何を隠そうドラマの背景になっている、魏晋南北朝時代。

蘭陵王のお宅拝見の回(第12話の2こちら)でもお世話になった資料、《顔氏家訓》の風操篇には、当時、文化の進んだ江南地方では、子どもが一歳の誕生日に“試兒”“抓周”と同様の行事)など盛大なお祝いをするのが流行したと記されています。

裕福なおうちでは、一歳といわず毎年バースデーパーチ―が開かれた模様で、唐代になると皇帝のの記録があったりします。

とはいえ大冢宰は皇帝でもなんでもないんですが、少なくとも周では皇帝よりエライので、次々と異国の使者が現れて祝福のコメント、アンド貢物を披露します。

残念ながら、当時のバースデーパーチ―の図は残ってませんが、529年ころ南朝で描かれた《職貢図》という絵の模写が残っており(絵はこちら↓で見られます。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%B7%E8%B2%A2%E5%9B%B3 

当時の北朝は斉・周の一個前の北魏の時代でした。そこにはがっつり我が日本代表「倭国」の代表も登場しております。

残念ながら、日本代表のユニフォームがいまいちダサいのは1500年前も今のW杯もあまり変わりませんね…(哀)。

当時の日本は古墳時代で、そろそろ国も統一されたということで使者をよこしたのか、それとも国内でまだ揉めてたので、金印でも頂戴して権威を高めようという算段だったのかはわかりませんが、惜しい事に、成長株の北朝にではなく、のちに滅亡する南朝の方に挨拶まわりに行ってしまいました。若干、貢ぎ先のリサーチが足りなかったようです。

ドラマでは、ゲストとして“孺孺族”の皆さんが登場してますが、これは恐らく、蘭陵王のじっちゃん高歓が側室として娶った騎馬民族、“蠕蠕族”のことでしょう。

彼らに限らず、外交の使者たちはプレゼントを持ってくるのですが、来られる側ではたいてい、同等かそれ以上のお返しをしなくちゃなりません。

なんだ〜押し売りかよ〜迷惑なんだよな〜頼んでねーよ〜と思わないこともなかったでしょうが、当時の力関係としては、宇文邕の奥さん・アシナ皇后がそうであるように、中国の真ん中に住んでる人より、周りに住んでる匈奴<きょうど>や蠕蠕<ぜんぜん>の方が押し気味だったと思われます。

そもそも、宇文一族自体、漢民族じゃなくて、鮮卑<せんぴ>族なんで。

そんな地位の高い方々が訪問してくださる、アンド、前にも書きましたように、国が南北、東西に分裂している状況なので、外国から使者が来るということは、来られる側にとってもそれなりにメリットがあったのでしょう。

周の国の正史である《北周書》なんか読んでおりますと、宇文邕の治世について書かれた記事には、○○が使者を派遣して“土産”(特産品)を置いてった、てな文章がしょっちゅう出てきます。

意外に思われるかも知れませんが、「○○」の中には斉国も含まれています。
ケンカしてるけどキューバにはオバマ大統領も来るよ、てなもんでしょうか。

今回の記事のちょっと先の方でまたお話ししますが、史実では西暦569年、斉の武成帝が亡くなったときに、周の国からも葬儀への使者が斉へ派遣され、お悔やみの品も届けたと史書に書かれています。

ドラマじゃ、特に招待されてない人も、こっそり斉から紛れ込んでるみたいですけどね…。

さて皆さんが和気藹々と楽しんでいるところに宇文邕が現れ、参列者は跪いて挨拶します。しかし、宇文護は酒を飲む動作をやめません。

宇文邕としては、宇文護にガン無視されようとも、

“福如東海 壽比南山”
(いつまでもお幸せで お健やかに)

と心にもないお祝いの言葉をかけます。

これは目上の人の誕生日を祝う決まり文句で、文字通りには

“福如東海長流水 壽比南山不老松”
(幸運は東海のように果てしなく 長寿は終南山の松のようにとこしえでありますように)

ということ。

いちおう上座には通される宇文邕ですが、そこへ佞臣の李安が現れ、先帝遺愛の美酒を献上します。

もちろんこれは、宇文邕がやってくると予測して仕込んでおいた小道具なんでしょうね。宇文護は酒にかこつけて、先帝の元で打ちたてた功績について押しつけがましく吹聴し、反比例して寿命が縮んでくとおぼしき宇文邕は、

“没有大冢宰,就没有周国今日的繁荣”
(大冢宰なくしては、今日の我が国の繁栄はなかった)

と感謝の辞を述べます。

“没有〜 就没有〜”は、何々がなければ何々はない=何々があったからこそ、何々があるのだ、という決まり文句です。試験に出るので覚えておくように。

中国の人にこれで例文を作れ、といったら十中八九同じ文章を作ってくると思いますが、CMソングがいかに効果的かという見本みたいなものですね。

♪没有○○党 就没有新中国♪
(共○○がなければ 新しい中国はなかった)

ま、ある意味その通りではありますが、本当はかなりいろんなものが、空欄に代入される資格はあると思いますけどね。

さて、絶賛お追従中の宇文邕は、宇文護を本当の父皇とも慕っていると述べます。

関係ない人を自分の父と呼ぶことは、相手の絶対的権威を認める、という意味です。その命令には絶対服従です。

だから、ウィリアム項羽も亜父・范増〈はん ぞう〉には服従したし、無敵の孫悟空もその師父・ウィリアム三蔵法師に頭が上がらないのです。

それにしても日本語ではなぜ、兄弟子、弟弟子とは言うのに、師のことは師父とは普通呼ばずに師匠っていうんでしょうか。教えて、エライひと!

は〜い、ボクですか〜(はぁと)とは言わなかったけどちょうどそのタイミングで宇文護が来駕の礼だと言って呼び入れたのは、

…尉遅迥<うっち けい/Yuchi Jiong>将軍。

邙山<ぼうざん>の戦い(第9話こちら)で数万の軍を率いていながら、たった五百騎の蘭陵王に敗れるとは言語道断、と大冢宰はエラくご立腹です。

もちろん、これは宇文邕への当てつけですね。

宇文邕は罪人扱いの尉遅迥を庇うそぶりを見せますが、大冢宰は数万の精兵を失ったけじめを付けるべく、彼を“五馬分屍”(八つ裂きの刑)に処すと言い、参列者たちも同調します。

これは第14話こちら)で誰かさんが危うくやられそうだった刑ですね。

将軍同士、仲の良いこと…。

当然視聴者も、過去のエピソードを思い出すでしょう。
尉遅迥の傍らには、彼を必死に救い出そうとする五爺のような人が居てくれなかったということに、彼我の違いを感じます。

しかし、ここで比べるべきは、尉遅迥と蘭陵王ではありません。

ここで比べられているのは、宇文邕と蘭陵王なのです。

宇文邕はこの場面で冷酷にも、宇文護を呼び捨てにすることは死罪に値するという理由で尉遅迥を手にかけます。この時代、エライ人を呼び捨てにするとどうなるか…ぶるぶる。
誕生祝いにこういう余興は勘弁してほしいもんです。

まあそれはともかく、宇文邕には果たすべき務めがあり、そのためにはこうするしかなかったと、この時点では皆、納得するでしょう。

ところが、物語が後半に入ると、蘭陵王が同様の決断を迫られるシーンがあるのです。

そのとき、彼はどうしたか。

そこに宇文邕との差が歴然と現れます。
その差をどう見るかが、また悩ましい訳ですが...。

さて、先の話はさておき、取りあえずドラマでの現在に戻ると、ここで宇文邕が機転を利かせれば、尉遅迥一人の命は助けることができたかも知れません。

しかしそれでは、災厄を除き、第二、第三の尉遅迥を助けることはできなくなるという判断だったってことですね。

斉陣営にはさんざんコケにされてきた尉遅将軍ですが、宇文邕にとっては数少ない腹心の部下だったのでしょう。大冢宰に向き直った後のダニエル・チャンの鬼気迫る演技のスゴイこと…
ホント、素晴らしい!

って思っていたら、こんなシリアスな場面こそ、視聴者ツッコミ隊の恰好の獲物だったらしい。

以下のNG番組、いい加減見飽きた方も多いでしょうが、ようやくネタバレしない回まで来たのでご紹介しましょう。

この作品は、何仙姑夫さんという方が作ってるパロディ動画シリーズなのですが、数々の人気ドラマや映画の間違いに画像でツッコむというのと、せっせと週一更新というのが凄すぎて、中央電視台(日本でいうNHK)でも取り上げられたほどです。

司会進行役で出てくるブタさんは「マクダル」という香港の人気キャラ(のパロディー…?)で、日本でもアニメが劇場公開されています。映画版は香港四大天王の一人、アンディ・ラウを始め、豪華な声優キャストが出演してることでも知られます。

動画はこちらから↓
http://v.youku.com/v_show/id_XNjAxOTY0OTQw.html?from=s1.8-1-1.2

では、以下拙訳でご覧くださいませ。

<マグダル>
さて、ボクが思うに今日取り上げるドラマは、有史以来、ポカの最も多いドラマです。
タイトルは「蘭陵王」。無駄話はやめて、早速行きましょう。

まずはこのドラマのポスターですが、グローバルスタンダードで
もつれる激しい恋のトライアングルを表現してますネ。
その後でアメリカのドラマ「ヴァンパイア・ダイアリー」を見ると、ここまであからさまにパクる必要アリなのかと。

現代のものに関係するNGとしては、雪舞が窓を開けたときに、
コレですけど、 ビッカピカのステンレスの蝶番ですよネ。

そしてココを見ると、コンセントが出現しています。

それから兵士が街を見回っているときに、蛍光色のゴム靴を履いています。

6歳以下のお子様向けドラマですかネ?

蘭陵王はこのとき、弓には1本しか矢がありません。

予備の矢もありませんが、
しかし城門までやってくると 三連続で矢を放っています。

この動作、悶絶級のカッコよさですけど、
でもさっきまで矢は一本でしたよね。あとの二本は宝くじで当てたのでしょうか。

斛律須達<こくりつ しゅだつ>が馬で陣地を出るとき、タテガミは黄色でした。

だけどしばらく経つと、セピア色に変わっています。
途中の美容室でカラーリングでもしたのでしょうか。

蘭陵王と雪舞のおばあ様が庭で話をしているとき、カメラが引くと、
Tシャツを着た男性が隅っこにしゃがみ込んで2人を見ています。

それから、このシーンに注目してください。

ピンクのキャップを被った娘さんが通り過ぎてます。

監督、わらっとくってそんなに難しいんですか。

宇文邕<うぶん よう>は大殿で尉遅迥<うっち けい>を殺します。

ご注目ください。宇文邕の右頬に血はついていません。
しかし彼は外に出ると、突然右側にも血がついています。
乾癬なんでしょうか。結構広がってますよネ。

蘭陵王が矢に当たったとき、位置を良く見てください。鎧の丸い部分に当たっていますネ。

しかし助け起こされると、矢の位置が上に変わっています。
まさか自虐ギャグで、抜いてから別の場所に差したんですかネ。

最後にまとめてドラマの中の人たちのNGをお見せしましょう。

戦に勝って、この兵士が抱擁しているのは現代人ですよネ、
髪が横わけですけど。

偉い人が話してるときに、このエキストラの人はガバッと兜を脱いでます。

官軍が鄭児を捕まえて、殴っているときに、さっきの半そで男子がまた出現しています。
カメラが回っていることに気づいてまた戻っています。
お兄さん、恥ずかしがらないでくださいネ。

蘭陵王:古代に存在しないモノについてのNGはたくさん見つかりましたが、最悪なのは、まだ指摘がないですね。

雪舞:なんですのん?

蘭陵王:それは君をヒロインにしたことですよ。
口を開ければ香港・台湾なまり。どうしたって現代ドラマっぽいですよ。

雪舞:あんた、ほんまにイケズやわ!
何でそんなしょーもないこと…うちのどこが台湾なまりやって!
*   *    *

…すいませんすいません台湾なまりどころかニセ関西弁で…。

今は昔、中国ではオサレなトレンディードラマといえば香港や台湾製作の作品で、ドラマのセリフが新語や流行語として広まったので、台湾・香港の中国語=現代ドラマって印象があるみたいですね。

実は私だって、このドラマを観はじめた当初は、

なんで古代の北中国に台湾中国語で喋る女が出てくるのよ!
(いちおうは)標準語をしゃべってるウィリアム・フォンを吹き替えるより、
アリエル・リンに声優さん使った方がいいんじゃないの? 

とかバチ当たりなことを考えてたりしましたが、
それをやったら(時代劇だけど)トレンヂーぢゃなくなるからダメなのね?

と、そこへウワサの香港出身のオシャレな皇帝と台湾出身のモダンな天女が登場し、北中国の古都・長安なはずの画面の緯度が一気に低くなってまいります。

そんな大げさな、北と南で言葉が違うったって、同じ漢民族だったら分からないってほどじゃないよね…

と思ったあなた様、それではどうぞこちらの番組をご覧くださいませ。

お年玉のところでご紹介した、《大牌駕到》の後半部分です。

ここでは、皆が帰省するお正月時期の放送にふさわしく、

香港出身の郭富城・羅仲謙、
上海出身の馮紹峰、
遼寧省(中国東北部)出身の小瀋陽、
そして台湾出身の司会者・阿雅

が、それぞれのふるさとの習俗やことばの話で盛り上がります。

9:40ごろから
:それでは皆さん、一緒に火鍋を囲みましょうか。
:火鍋!
(テロップ:“典型吃貨一枚”典型的な食いしん坊

:上海では年越しのとき、何を食べるんですか。
:上海で年越しのときは…年越しのときの料理ですね。
:お宅ではそういう習慣ないんですか。うちは魚を食べるんですけど、片側だけ食べて、それから裏返すんです。で、ひっくり返した面は、新年に改めて食べます。
:魚ね。魚なら“劃過來”(漕いできた)面でしょ。
:つまり“年年有余”(毎年余裕がある)という意味です。

*
“魚 yu”“余 yu”が同じ音なので、ひっかけているんですね。
*

:だから“劃過來”(漕いで)来ないとね。
:海で仕事する人は縁起かつぎで、つまり漁師さんは、食べないでしょう、

裏返しにした魚は。そうすると船が「ひっくり返る」から。
:だから“翻”(ひっくり返した)面と言ってはダメ。“劃”(漕いだ)と言わないと。“翻”の字はタブーです。
:あなたのお家もそうですか?
:僕たち(中国の)東北地方は餃子ですね。昼は火鍋です。
(テロップ:餃子は“招財進宝”を意味しています)

おっ、懐かしや“招財進宝”第2話以来ご無沙汰ですね…(第2話は→こちら

:昼と夜は豚足もでます。

と、共食い…?

:あとはカニ。“発横材”(思わぬ儲け)の意味です。

:香港の皆さんはどうですか。
:香港では“樹shu菜”ですね。
:(“素菜”(精進料理)と言いたかったらしいアーロンの発音を直して)
“素 su”

標準語しゃべりづらそうですね...
ここはちょっと面白い例です。

広東語にはshuという発音がないので、本当はsuは言えてshuの方が言えないはずなんですが、入れ替わってしまってます。標準語はshuって言うんだ!と過剰に適応した結果ですね。

実は日本語が母語の人にも同じようなことがあるんです。
たとえば、日本語には[ R ]の発音がないので、英語の[ R ]の発音が苦手ってよく言いますよね。
ところが、英語っぽく発音しようとするあまり、本当は[ L ]のところまで、全部[R]で言ってる人が多いんだそうです。

だから、むしろ[ L ]の発音をしっかり練習した方がいいらしいです。

:母が一番得意な料理は“斋菜”(精進料理)でしたね。必ず母が作ってくれるのを待って食べました。
:そうですよね。あるお料理に特別な思い出や意味があるんですよね。そのお料理には何か特別な意味があるんですか。
:具がたくさん入っているんですけど、たとえば“髪菜”とか。これは“発財”の意味ですね。“生菜”“生財”の意味です。“蠔豉”“好事”に通じます。つまり、良くなるということです。いろいろな意味が込められているんですね。
:近い音の言葉をもじってるんですね。
:ってことは上海料理が一番つまらないってことでしょうかね。  
“年糕 niangao”(餅米料理)があるじゃないですか。
  “年年高升nian nian gao sheng”(年を重ねるごとに高く上る)という意味がありますよね。
:あと、“蛋餃”(玉子餃子)がありました。黄金で出来た“元宝”(昔のお金)に似てるでしょ。
:どんな習慣があるかっておっしゃいましたけど、仕事でずっと外にいますから。
:一家団欒の機会は大事なんですね。


13:10
ようやく新作映画の話になって…

:僕たちは現世によみがえった“四師徒 sishitu”なんですよ。
:大変ですよねこの、標準語をしゃべるっていうのはホント。
(アンディのコップにオレンジジュースを注ぐウィリアム)
:あら良いお師匠さまですこと。まずはジュースで口を滑らかにしてということですね。


先ほども出ましたが、shの発音は南方系の言葉にはないので、皆さん習得に苦労してます。特にsiとの組み合わせは北中国の人でも口が回らなくなるらしく、失敗率の高い早口ことばとしてポピュラーなものに

石 獅 寺 有 四 十 四 隻 石 獅 子…というのがございます。
shi shi si you si shi si zhi shi shi zi

アーロン、ナイストライ!

17:18
:お師匠様(ウィリアム)は優しいんですよ。とても優しい人なんです。
“所以你差點要被他掰彎了”(だから危うくあっちの趣味に引きずりこまれそうになったでしょ)
:実はほんのちょっと…

このあたり、ギャグを交えつつも出演者はお互い褒め合っているわけですが、上に流れる視聴者のコメントはだんだん辛辣に…。

最近は何でもゲイっぽく演出してヤダヤダ…みたいな番組への批判はともかく、
その年で若い女の子を口説きまくって、とっかえひっかえお試し数年でポイ捨てなんて無責任な、とかヒドイこと書かれています。
なるほど、そういうイメージで見られているわけね…。
こればっかりは片方だけの責任じゃないのでは?とは思いますが、

ま、頑張れ!


20:15ごろ
:じゃ、仲謙は皆と上手くお話は出来ました? アーロンが広東語風標準語だったんで目立たなくて済んだんじゃない?
“四師徒”シーンのフラッシュバック)
:僕、実は瀋陽さんとのお芝居が多かったんですけど、俳優としては、まずコミュニケーションを取らないとダメでしょう。だから、まずは日常の小さな事でやりとりをしたんですけど、実はお互い全然何言ってるかわからなくて、あっ、僕が全然分かってなくてすごい困りました。分かったふりしなくちゃいけなくて。
:今ごろあれが「ふり」だったって知ったよ。

21:35
:東北語は教えてもらいました?
:ありました。でも覚えられないです。(キッパリ)
:そんなことないでしょう。
:僕に広東語が覚えられないのと一緒ですよ。
:広東語ってすごく難しいんでしょう?
(口々に)難しいですね。
:広東語には声調(トーン)が七つあるんですって?
:九つです。
:東北語はどうですか。
:東北語は実のところ標準語の一種ですよ。
  方言を混ぜなかったら完璧に聞き取れますよ。
  例えば、「あなた綺麗ですね」「すごく素敵ですよ」
  「僕はものすごく“磕磣”です」とか。
  “磕磣”「ブサイク」って意味です。

“磕磣”の元の意味はデコボコしてる(のデコの方)ってことです。
なるほど、これでブサイクね。

:話しているうちに方言が出ちゃうんですよね。
  “整點酒”(酒注いで)とか。
:東北語の成語ってたくさんありますよね。
  飲み過ぎて“五迷三道”とか。東北の三つの省(遼寧省、吉林省、黒竜江省)の中でも、遼寧省は方言がいちばんキツくないですか。
:(遼寧省のアクセントで)「ディエンワを掛ける」
:(真似して)「ディエンワを掛ける」????
:「電話を掛ける」です。
:いちばん歌っぽいのは葫蘆島語ですね。
  錦州です。
:錦州。

錦州は東北地区の交通の要所で、戦前はいわゆる「満州国」の統治下にありました。国共内戦の折の激戦区でもあります。

:「なにしてぇえんの?」
  「ごはんたべぇえた?」
  「娘っこずいぶんきれいになったよぉぉおなぁ?」
  「長いシカートはいてんのぉお」
   “裙子”(qunzi:スカート)を“純子”(chunzi)っていうんですよ。
:それはともかく、なんで態度が偉そうなおじさんみたいになるんですか。
  錦州語をしゃべりだすと、顔全体がこんな風に…(しゃくりあげるマネ)。
:語尾が…。
:「何言ってんだぁあね?」
(真似する テロップ:コピー&ペースト)
:「なぁあんでメシを食わしてくんないぃんだぁあね?」

ゲストの目の前に火鍋セットが用意されているのですが、着火されてすらいません(哀)

:お師匠!
:(小瀋陽に向かって上海語で)“侬啊啥”‎?(お前はどうしたの)

で、またBGMが琴…!(悶絶)

:上海語が参戦してきたわ。
:全くわかんねぇ。
:(上海語で)「スカートだなんて」「冷えるじゃないの」

ただでさえ上海語ははんなりしてるのに、ウィリアムがしゃべるとさらにフニャフニャに…

:そろそろ広東語も出るころじゃないですか。
:(広東語で)“係嘞 hai la”(そうですね)“啱嘞 aam la”(その通りです)
馮:(真似して)あ〜〜むら。
“識聴 唔識講嘞”(聞き取れるけどしゃべれないわ)
“請小心車門嘞”(閉まるドアにお気を付けください)
:ドアに気を付けて…?
:香港に行くと一番印象に残るのが、地下鉄の「ドアにお気を付けください」ってアナウンスなんですよ。

中国の首都から遠く離れた広東は、昔から独自の文化が栄えた土地です。
言葉もだいぶ標準語とは違い、発音・語彙はともかく、文法にも違いがあるほどです。

アーロンの最初の返事は、標準語だったら“是的 shide”(そうです)“対了duile”(その通りです)となるところ。全然違いますよね。

広東語の返事の「はい」はとても特徴的ですが、幕末に広東に行った武士たちが、当時、Yesに当たる日本語がなかったので覚えて広めたって説があるんだけど、ホントかしら?

ともあれ、
“天不怕 地不怕 就怕廣東人說的普通話”
(どんなものでも恐れはせぬが 広東人の標準語だけは怖い)
って茶化し文句にまでなっています。

逆もまたしかりで、他の地域の人に広東語の習得はなかなか難しいらしい。そう考えると、北京出身なのに、広東語でポップスを歌い、香港映画でヒロインを演じちゃう王菲(フェイ・ウォン)のスゴさが分かります。

:(ヒム・ローに)あなたは兄弟子と長い事一緒にいたんだから、少しは東北語も身に付けないと。兄弟子ってのは名ばかりじゃないから。
:よし、一言教えてやる。
  「あのネエちゃんなかなか別嬪さんだぁあね」
:「あのらららら…?」
:大丈夫、あなた?(前が標準語で後ろが広東語になってしまっている)
“杯子 beizi”?  (コップ)
“妹子 meizi”!!(女の子)
:酔っぱらった東北人みたいです。
:少しは似てます??


〆の方でヒム・ローは、自分はふだん香港で仕事をしているので、北の方の人と共演できるチャンスは貴重でした、という話をしていて、中国ってホント広いな〜としみじみしてしまいました。

さらに、中国には漢民族ばかりでなく55もの少数民族がいて、お札(人民元)にも主だった民族の文字が記されています。地方に行けば、その土地の言葉と標準語のバイリンガル(?)放送や表記を見る事ができます。

しかし現実問題としては、家の中では地元の言葉でも学校へ行ったら標準語、というのは普通にあるパターンですし、標準語が出来ないと少なからぬハンデがあることは否めません。

今の世の中、別に強要はされてないけど、英語ができないと頭打ちになってしまうのとやや似ています。

さらに、アナウンサーや中国語の先生など、標準語ができなければならない職業の人たちもいます。当然、標準語から母語が遠ければ遠いほど習得が難しいため、ハンデになります。中国の標準語は専門家たちの話し合いで決まったのですが、当時は南北中国の主導権争いで相当揉めたと聞きました。

いまでは“普通话水平测试”(標準語レベルテスト)なるものがあり、これにパスしないと就けない仕事もあるそうです。シビアですね…。

日本じゃ放送局の社内とかではテストがあるのかも知れませんが、いくら標準語は人工的とは言え、戦前はともかく21世紀に、国がそんなテスト作ったら大問題になりますよね…。


番組ではこの後、ここまであまり出番のなかった司会の小サが一芸を披露します。
四大天王の一人、アンディ・ラウの≪咱們屯里人≫という歌を四大天王全員のモノマネでやる、という芸です。

これはモノマネ芸人がアンディのマネをして歌ったのがウケたのが始まりだったのですが、なぜか本人がこれを広東語でセルフカバー(って言うのかこの場合?)、本家がモノマネを超越するという訳の分からない事態を招いたスーパー田舎くさい歌です。

小サによるモノマネですが、四大天王の中で一人だけ中国出身のレオン・ライのが一番似てるような気がします。

さて、この後、アーロンは仕事で香港に帰ってしまいますが、残ったキャスト3人で、四大天王がいかに自分たちのアイドルだったか、という話になります。

それにしても司会者の阿雅さん、
「はい、じゃ、ここからは彼のワルクチも言えますね!」ってどういう進行よ…?


29:25ごろから

:あなたは小さい頃、誰かのファンでした?
:小瀋陽です。
:(テロップ:いいね!を100進呈 はにかむウィリアム)
:実際、アーロンがすごく好きでした。四大天王の中でダンスが一番上手かったから。それに、すごくアクティブで、明るくて、エネルギッシュだし。
:あなた自身はどんなタイプの子だったの。
:バイクに乗るのが好きでした。
(テロップ:超級バイクおたく)
:ふだんは大人しくしてて、演劇学校に通っていたときには、みんな僕のことは、毎日バイクに乗ってる人って認識だったと思います。
:彼、いつもはすごくしおらしくて鈍くさいから、どんな人だか良く分かんないでしょ?
だけどウラではものすごくお茶目なんですよ。しお茶。
そうでしょ、お師匠?
:これ八戒。いたずらが過ぎますよ。
(テロップ:おっとまた憑依されている…)

鈍くさいのは良いんですが、しょっちゅう大ケガしてますよね、この御方は。
「蘭陵王」で踏雪に踏まれて骨折する前には、自分で事故ってマイカー大破とか、「いつか、また」ではセットが倒れてきて腕を骨折、「三打」では馬が暴れて落馬。

先ほどご紹介した、《王牌vs.王牌》では、物まねダンスの練習中に足をねんざ(をいをいをい…)。

郭碧婷〈グオ・ビーティン〉と共演する新作《那片星空那片海》(あの星空とあの海と、くらいの意味でしょうかね)では撮影に入ってわずか5日目に、移動中の船で背中を打撲したとかで、一時完治4か月というニュースが流れていました。その後、それほど重傷でもないという情報も流れてきて錯綜しておりますが…。

俳優さんは身体が資本、本当に気を付けていただきたいですね。

ちなみに、ウィリアムが成りきっている三蔵法師とは、有り難いお経を取りに天竺に行った人なのですが、持って帰ってきた経典とは、《般若心経》のこと。

はて、般若…? なんかどっかで聞いたことのある単語だわ…?(わざとら)
まさかその関係で般若の面が大フィーチャーなのでしょうか(違)

一方、皇帝の仮面をつけてはいるけど、実際には血の通った人間なのよ、と雪舞に指摘された、マスカレードの似合うトレンディ―な男・宇文邕。

ここまで宇文神挙の前では万能の皇帝を演じてた宇文邕も、今回はついに彼に泣いてるところを見せてしまったくらいですから、雪舞の前で落ち込んだ表情を隠すことは、ま、無理でしょう。

宇文邕が貞児に聞かせたホラー小話(と、宇文邕自身が言ってたけど)を小耳にはさんだ雪舞は、まさか以前(第4話こちら)おちょくられていた相手が亡くなったとも知らず宇文邕に向かって、聞き様によっちゃ結構ショッキングな発言をかまします。

“又是誰 為你爾死呢”
(今度は誰が あなたのために死んだの?)

しかし、そんなことでは挫けない、鉄のメンタル・仔ブタ陛下はけなげに答えます。

“不論我付出什麼代價 做出什麼事情 朕一定會成為一代明君”
(朕はいかなる代価を払い いかなる事をしてでも かならず一代の名君になってみせる)

このシーンが面白いと思うのは、雪舞が宇文邕に、弱さがあってもいい、周りの期待通りに振る舞わなくてもいい、と言っていることです。

脚本と、それからもちろんアリエル・リンの上手いところだと思うのですが、雪舞は蘭陵王に接するときと、宇文邕に接する時ではかなり態度が違います。

もちろん、好きな人と、単なる友だちに対する態度の違いということはありますが、韓暁冬に対する友だち扱いともまた違って、語弊を恐れずに言えば、常に「上から」なんですよね。

それは、「天女」として遇されているからという理由もあるでしょう。

ただ、それ以上に、出会ったときの雪舞の状態が、蘭陵王のときと宇文邕のときとでは真逆だったというのが大きいと思います。

思い出してください。蘭陵王に出会ったとき、雪舞には今と同程度の知識や能力があったのですが、おばあ様や村娘たちにいつも役立たずと貶められていた(と思っていた)。蘭陵王は自信のなかった彼女を引っ張り上げる役割を果たしました。

だから、彼女はずっと蘭陵王を(「よんじい」とはいえ)尊称で呼んでいるし、冗談を言い合うほどの近い間柄になっても、どこかに、よく言えば憧憬の、ややもすれば遠慮しているような態度を見せます。

宇文邕に対しては、最初から、自分の能力を使って援ける立場だったので、常に同等か、ややもすると上位の態度を見せているんですね。よく宇文邕も許してると思うけど、外国人(笑)だし、天女なので、周りが咎めないからOKなんでしょう。

遠慮がない分、傍目からは親しく見えますが…。

雪舞は「友達だから」と言ってますが、宇文邕は雪舞が気を許せる相手という他に、出会った当初から彼女の能力に助けられているので、それを高く買っているようで、好きなように言わせています。

雪舞の次の発言なんか、カウンセラーか顧問みたいです。

“我倒希望 你是一個有血有肉 會開心 會難過的正常人
因為只有這樣 你才會懂得百姓要什麼”

(私は逆に、あなたには 血の通った 喜びや悲しみを知る普通の人でいてほしい。
そうしてはじめて あなたには庶民の望む事が分かるはず)


...と雪舞は簡単に言いますが、どう思います、この発言?

よく政治家を批判するときに、庶民感覚からズレてる、みたいなこと言ったりしますよね。
だけど、名宰相、名大統領の条件として、そういう弱さが必要なのかどうか…。

しかも、ここは21世紀の中南海でも永田町でもワシントンでもなく1400年前の北周。

隣にはクレイジーな一族が君臨する国があり、南にはカルチャー面でぐいぐい圧をかけてくる国もある危うい情勢なのです。
(ん? ここだけ見るとあまり21世紀と変わらない気もするな)

だって、涙が出ちゃう。皇帝なんだもん。
(「アタック No.1」なんて、みんな、知らないよね...しかも元ネタは21世紀には男女差別で放禁かも…)

なんて、言ってる場合じゃありません!

だけど、悲しかったら泣いてもいいから、と言われてさらに心が動いているらしい宇文邕。

いい父親はいい皇帝になれる…という雪舞の言葉は、しつけが厳しすぎてグレてしまった皇太子を持つ史実の宇文邕第11話こちら )には皮肉ですが、それよりは、ここで友達のために思いっきり悲しんで泣いたらいいのよ、と雪舞が腕にタッチしながら言ったあとの、ダニエルの細かい演技に注目した方が楽しいですね。

視聴者の目にはあからさまな、そして雪舞だけが気づいてないらしいそんな不実に、鋭い奥さんが気がつかないわけはありません。

アシナ皇后は将棋のお相手をしながら、それとなく宇文邕に探りを入れています。
それを受けて、皇帝の仮面をしっかり被りながら、どう見てもアヤシイよな〜、こいつ、と思わせるという、ここのダニエルの演技もお見事。

心ここにあらずの仔ブタ陛下を見送りながら、アシナ皇后は涙ぐみます。

“皇上 熱衷於象棋的您 連我動了您的棋子 您都渾然不知
天女 難道也虜獲了您的心嗎”

(陛下、あれほど将棋がお好きなのに、駒を動かしたことさえお気づきでない。
天女よ、まさかあなたは陛下の心さえも虜にしたの?)


ああ、こんな良い奥さんを泣かせるなんて…。そしてここもドラマ後半への大事な伏線ですね。

さて将棋。

中国語では“象棋”と言いますが、日本では、「日本将棋」と区別するために、「中国将棋」と言ったり、「シャンチー」と言ったりします。

現代の中国でも、街で対局を見かけますし、道端では賭け将棋をしているセミプロも見ることがあります。

紛らわしいので、以下、“象棋”と書きますが、一見してすぐ気づく日本の将棋との違いは、駒が丸いことです。

同じくボードゲームの「囲碁」は丸い碁石を使いますが、面白いことに、魏晋南北朝の時代まで、中国の碁石は四角だったようです。

実は、史実の宇文邕は盤面を陰陽五行や兵法になぞらえ、《象経》という本を書いており、“象棋”の開祖とまで言われてます。

史書によると、宇文邕が《象経》を執筆した西暦569年は、なかなか大変な年だったようです。

その年の正月、隣国・斉の武成帝が亡くなります。周の国からも葬儀への使者が派遣され、朝議も停止されます。これは恐らく、喪に服するためでしょう。

2月8日、宇文邕は大徳殿に大臣たちや道士、僧侶を集め、仏教と道教の教義について議論をさせます。

2月10日、人の頭ほどの流星が現れ、消えた後に雷鳴のような音が響きました。
4月10日、斉の使者が参内します。恐らく葬儀の返礼のためでしょう。
そして5月1日、皇帝は《象経》を完成させ、大臣たちを集めて講釈します。
 
“象棋”というゲームの直接のルーツが遡れるのは唐代くらいまでですが、言葉自体は紀元前からあり、当時はサイコロを振って遊ぶゲームだったようです。

こちらの↓陶器は“六博”の対戦をしている人たちをかたどっています。漢代の出土品で、これもサイコロゲームの一種です。
六博.jpg
河南博物院のHPから(斉の都・洛陽〈らくよう〉は河南省にあります)

宇文邕の時代の“象棋”(象戯)も実際には今の将棋ではなくて、やはり、さいころを振って遊ぶ、今でいうすごろくみたいなゲームだったらしい。盤面に人生を読むって意味からすると、「人生ゲーム」かな。

ドラマの中で仔ブタ陛下とアシナ皇后が遊んでるゲームは、どうみても「人生ゲーム」にゃ見えないので、未来の国からドラえもんによってもたらされた「オーパーツ」であることが否定できません。

え、本ドラマにはドラえもんなんか出てこないって?
いるじゃないですか、何でもお腹から出してくる太っ腹な御方が、なぜか周の国に…。

太っ腹で思い出しましたが(ナゼ?・笑)、『項羽と劉邦』ファンの皆様としては、盤上の「楚河」「漢界」の文字に気を取られて、 仔ブタ陛下どころじゃないと思います。

ただ、ドラマの盤面はどう見たって現代“象棋”のものなので、当時こんな盤面が存在したのかどうかはもちろんナゾです。が、「オーパーツ」だったら、現代の盤面と同じでもしゃあないので諦めていただいて画面をご覧いただくと、対峙する二人の陣地の真ん中に、線が引いていない箇所があります。この空間を「河界」といい、ここにでっかく「楚河」「漢界」と書いてあります。

これは、現代で言えば国境を隔てるライン河みたいなもので、その昔、劉邦の漢と項羽の楚が停戦協定を結びながらも、河を隔てて対峙していた故事によるものです。

そしてこちら、いよいよ“将軍”(王手)どころか成り駒で“皇帝”になろうとでも言うのか、すでに臣下と見せかける気すらなくなったらしい大冢宰は、ついに帝位を乗っ取るべく、李安に皇帝毒殺の計画を話しています。

それを月兎が盗み聞きしてますが、カメラが引くと、部屋の中から月兎のシルエットがちゃんと見えるという、ヒッチコックが知ったら殴られそうな見え見えの演出はちょっとどうかと思う。



翌朝、柳の枝を手に、雪舞は物想いにふけっています。
この小道具を視聴者にしっかり印象付けようという、こちらも見え見えの演出はちょっとどうかと思う。

それはさておき、

“我離開他太久 我們兩個都會死的。”
(長いこと彼の元から離れていたら 私たち二人とも死んでしまうわ)

“我會因為過度思念爾死的。”
(彼のことを思うあまり 死んでしまうのよ)

“就好像 魚兒跑出水面 因為 他呢 是我很重要的人”
(魚が水から上がってしまうようにね。だって彼はとても大切な人だから)

おやおや、こんな風に思っているのなら、なぜ今ここに居るんだか…。

すると貞児は、一番好きな人は誰か、当てっこしよう、と言います。

貞兒のジェスチャーを見て、雪舞は、

“茶壺一樣的人” 

と言うのですが、私は一瞬、「茶つぼ」のような人?と思ってしまいました。
(急須、が正解ですね)
危ない、危ない…
(大体、茶つぼのような人ってどんな人よ…きんどーちゃん…か?)↓
http://dic.pixiv.net/a/%E3%83%9E%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%81%BB%E3%81%86%E3%82%8C%E3%82%93%E8%8D%98 
(「マカロニほうれんそう」、懐かしい)

そこへ仔ブタ陛下がやってくるので、貞児は仔ブタちゃんの一番好きな人は誰? と聞きます。

そこでなんで、雪舞は気まずそうな視線を仔ブタに送るんだか…
この思わせぶりな演出も、ちょっとどうかと思う。

宇文邕も貞児の前では穏当に、雪舞に治療の礼を述べたあと、

“跟朕去一個地方”
(案内したい場所がある)

このセリフと雪舞のこの表情、第15話で蘭陵王が雪舞を散歩に連れ出すときに言った、

“有一個地方 我一定要帶你去”
(君をどうしても連れて行きたい場所がある)

というセリフと、そのときの雪舞の表情を彷彿させますね。

二人が向かった先は皇帝の書庫。なぜか蘭陵王が先回りして戸口に立っています。
(まさか尾行してる訳でもあるまいに、どういう野生の勘なんだか…
宇文邕とお互い、センサーでもついてるのかしら)

掃除をする宮女たちの噂する、天女という言葉に敏感に反応する蘭陵王。
このあからさまな反応を気にも留めず(ってかワザと?)、皇帝と天女のラブラブっぷりを開陳する近衛軍同僚の二人。いいんですか、そんな、雇い主の個人情報をさらしたりして…。
人生、積みますよ?

そこへ皇帝と天女のお成りです。

積み上がるお宝本(と竹簡)を前に、雪舞は大興奮です。

セリフに出てくる
《化物総要》
《考工記》
《九章奇巧》

以外にも《斉民要術》などの書名が確認できます。

どれもこれも、失われたと言われていた貴重書だわ!と言ってますが、《考工記》《斉民要術》は現代まで伝わってる実在する書物です。前者は、戦国時代の斉で書かれた手工業関係の技術書、後者は蘭陵王パパの時代に書かれた、今でいう農業・畜産の技術書です。
後者の方は、このすぐ先の回でまたご紹介する機会があるでしょう。

《九章奇巧》という本はたぶんないですが、《九章算術》は現存する中国最古の数学書なので、そのあたりから名前をとったのでしょう。いずれにしても、雪舞が喜びそうな本です。

宇文邕はこともなげに、これは蔵書だから好きなだけ持ってって、みたいなこと言っていますが、書籍は当時から大変に貴重なものでした。

それが貴重書ともなれば考えられないような値段がついており、その金喰い虫ぶりを称して、

“三百六十行生意,不如鬻書於毛氏”
(どんな商売よりも、毛さんに本を売るのが儲かる)

という言い回しがあったくらいです。毛さんというのは明代の蔵書家・毛晋〈もう しん〉のことで、金に糸目を付けずに本を買ったと言われています。

雪舞は、写すからいいわ、と言ってますが、コピー機なんかなかった当時、写本というのも大変な作業でした。

第6話(→こちら)で瞬時に蘭陵王の弱みを把握した宇文邕。雪舞の好みを掌握するのも「手のひらを返すように簡単」なはずです。

趣味が同じなのはお付き合いの上でとても大事ですよね。
当然、話は盛り上がっております。

それを障子の影から覗いてる、カワイそうな蘭陵王は忌々しげにつぶやきます。

“好皇帝又怎麼樣”
(良い皇帝がどうした)

おや、四爺様、ついに負け惜しみですか...。
負け〜て悔しい花いちもんめ♪
(グリグリと塩を擦りこんでみたり)

ちなみに、「負け犬の遠吠え」を中国語で言うと、本当は“虛張聲勢”とかになるんでしょうけど(いやむしろこの語の意味は「ハッタリをかます」かしら)、最近は日本のアニメとかマンガとかドラマとかでどんどん日本の「漢語」が入ってきていて、いちいち訳すのがメンドくさいのか、“敗犬的遠吠”って、本のタイトルなんてもうそのまんま。

意味分かんのかな、これで。

と思ったら、全然心配する必要なんかないらしく、

“敗犬女”

って言葉もあるみたい。要らん事、よくご存じだこと。

ってことでこれは女性にしか使えないらしいので四爺は残念ながら除外ですが(“残念”って言葉も中国語になってるらしいですね。“很残念”って用法、何か笑っちゃいます)

“留在周國吧”
(周に残ってくれないか)
というセリフを聴いたときの、ものすごくショックを受けてる四爺のリアクションが最高です。続いて、

“不行,我拒絕”
(ダメよ お断りだわ)

“是因為蘭陵王嗎?”
(蘭陵王がいるからか?)

このやりとりを聞いている四爺の安堵したというか、ちょっと得意そうな顔がいいですね。

だけど、安心しちゃダメだと思いますけど。
雪舞はニッコリはしていますが、実はこの問いに直接答えてはいません。

“朕是皇帝 朕可以給你一切”
(朕は皇帝だ)

“比你做一個小小的王妃 要得到的多”
(王妃などになるよりも、得られるものは多いぞ)
自分だって名ばかり皇帝で、いつも宇文護の尻に敷かれている(とは言わないか、この場合?)くせに、なに強気なこと言っちゃってるのでしょうか。

ほら、ごらんなさい、雪舞だって思いっきり呆れています。

“我怎麼可能以我能得到多少來決定我留在哪裡呢”
(どこに居るかは得られるものの量で決めるわけじゃないわ)

あなたには「愛」は分からないに決まってる、という雪舞に、宇文邕は、
“男歡女愛 食色性也 人之必然 有何難懂”
(睦みあうこと 食べることは人として当然の行いだ 分からぬはずがない)
と、反論しますが、雪舞は、

“真正的愛情啊 是要交心的”
(本当の愛情はね 心のやりとりなのよ)

と答えます。

このセリフのあとの四爺の表情もいいっすね。

雪舞は具体例を挙げて説明します。たとえば気が晴れないときは、

“像我呢,我就會捏捏我心愛的人的臉 罵他幾句”
(私だったらね、大好きな人の頬をつねって、悪態をつくのよ)

こう言われると、雪舞が言う悪態ってどんなのか、知りたくなりますよね。
(前回、誰かさんは「この色魔」とか言われてましたっけね)
ドラマでは答えが出てこないんで残念です(あ、雪舞から四爺にはあるか。それは第18話のお楽しみですね)

ちなみに、中国では仲良し夫婦ですと、
“臭老婆”(クソBBA)
“去死的”((死に損ない)
などと呼び合うことは珍しくありません(いや、ホント…)

このような会話を聞いた周りの人は、
「まぁ〜微笑ましいこと」
「仲のおよろしいことで」
と冷やかすのがデフォルトです。

いえ、軍神と天女がそのように呼び合っているという意味ぢゃございません!
誤解なきように。

しかし、ここでなぜか得意そうな顔の四爺が映ります。
テレビで見ると、宇文邕たちがいる部屋の中と、四爺の立ってる外はつながってるんだけど、
当然別々のタイミングで撮っているんですよね。
撮影シーンの様子を想像すると、何かマヌケな感じで笑える…。

後宮に三千人の妃がいても、そのうちの誰かを‘心肝小寶貝’
(かわいいベイビーちゃん)
って呼んだりはできないでしょ?と指摘する雪舞に、仔ブタ陛下はものすごく真面目な表情で、

“那蘭陵王也是王那他就會讓你捏捏他的臉叫他心肝寶貝啊”
(蘭陵王も王であろう。そなたに頬をつねらせて「かわいいベイビーちゃん」と呼ばせるのか)

このトンデモ質問に、雪舞が即答した、

“那當然”
(もちろんよ)

って答えに驚く蘭陵王。

いえ、あなた様ばかりでなく、視聴者も驚いてるんですが、いつの間にそんな事に?
何話か見逃したんでしょうか?あるいは雪舞お得意の

ハッタリ君?

暴露証言が出たその夜、このままにしとくとやっぱり仔ブタに取られてしまう、と野生の勘で悟ったのか、はたまた、これ以上雪舞の口から内情(笑)がバレるとヤバいと思ったのか、四爺は直接、雪舞の部屋を訪ねます。

つか、宮廷内なのにお付きの人も誰もいないなんて、蘭陵王府並みに不用心ですよね、ここ。
…まさか、周りの人たちを全員なぎ倒して…ぶるぶる。

雪舞も危険を察知したもようで、蘭陵王に向かって
“原來你是個變態”
(あなたって人は、実は変態だったのね!)

と吠えたてますが、ヘ、ヘンタイって…。
ああ、ここにも人生積んだ人が…。

ちなみに、中国語にも元々“変態”って言葉はありますが、この“變態”(ってどのヘンタイ?)日本からの借用語らしいですね。

つまり、“很残念”なことに、ヘンタイって称号は、「古代にないもののNG」に付け足すべき事項だったんですね〜(例のツッコミ番組の続編作ったら、ぜひ追加していただきたいものです)

日本のアニメ、ドラマが大人気の中国圏では、他にも日本由来のヘンタイ用語が多数流通しております。どんなものがあるのかは、テストに出るので調べておくように!

では、次回はこのネタからお会いしましょう。

莎喲娜拉 (shayonala),再見!

第17話→こちらに続く!
posted by 銀の匙 at 01:44| Comment(10) | TrackBack(0) | 蘭陵王(テレビドラマ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメント遅くなりました。
実は先日一度、寝落ちから目覚めた夜中に書きかけていたのですが、送信直前になぜかとつぜんPCがシャットダウンされ…萎えました(´Д`)
が、気を取り直しての再チャレンジです。

「イタズラなkiss」、日本で大ヒットしたにも関わらず私も原作マンガは読んでなくて、韓国版ドラマだけ見ましたが、今の日本ではけっこうシャレにならない設定ですよね^^;
それとも、連載当時はぶっとんだ設定だったのが今はむしろリアリティがあると言えるのか…(事実がフィクションに追いついた?)

アリエル版のイタKissは続編まであるんですね。
今秋に日本ではイタKissが映画化されるみたいだから、そのついでにスカパーでアジア各地のイタKissを特集してくれないかなー(笑)。

>いくら誘き出したとはいえ、敵国の皇帝にお屋敷からいつ遠出するかとか、スケジュールがすっかり筒抜けな蘭陵王府って、

蘭陵王府もだし、子ブタ閣下の方も…
きっと、すぐれた間諜がいたのでしょう!(ということにしておきましょう)

雪舞のドSが発揮されるのは、子ブタ閣下がドMだからということも大きいのではないかと思われます。
だってホラ、宇文ヨウにいたぶられてもジッと耐え、貞や雪舞にいぢられると嬉しそうだし、
あまつさえ「このブタが!」って呼ばれて嬉々としてるって、どう見ても…(なんか違う)

ヘンタイがいっぱい登場するドラマですよね!(違)

この回の四爺、えらくコミカルですよね(私は好きですけど)。
9話くらいまでのキャラとは別人のようで…
きっとそれも雪舞が引き出した四爺本来のキャラクターなんですよねそうですよね。

>“川普”〈Chuangpu=トランプ〉

ここでまた時事ネタが(笑)
しかしアメリカ人はホントにトランプ大統領を誕生させる気なんでしょうか…。

生後100日のお祝い、日本では「お食い初め」の儀式ですよね。
「抓周」の内容を見ると、日本で1歳のお誕生日にやる「餅踏み」にそっくりなので、きっと「抓周」の習俗が日本に伝わったあと、1歳の誕生日にやる儀式に変化したのでしょうね。

>残念ながら、日本代表のユニフォームがいまいちダサいのは1500年前も今のW杯もあまり変わりませんね…(哀)

ああ、あの某M銀行のロゴの…(殴)

貴重な動画の翻訳もありがとうございます!!!
台湾・香港の中国語=現代ドラマというイメージなんですね。
形の上では同じ国ではあっても、広大な国土に複数の民族がいて言葉もここまで異なって…このへんは日本人ではどうしても感覚的にピンと来ない部分ですよね。

そうそう、5月16日からLaLaTVで「蘭陵王」を再度放送してくれるみたいです。
これをきっかけに、またファンが増えてくれたらいいな〜。
Posted by 銀 at 2016年05月07日 10:17
待ってました! 
またまたいろいろな課題やら宿題やらありがとうございます。 出来が悪くてよくわからないものの、楽しく取り組んでいます。「對ニー愛不完」がしばらく頭の中をリピートしまくりでしたよ〜。 振りも最初ダサいとおもったのですが中毒性がありますね〜。 この流れで、アーロンが周杰倫と一緒に歌っている動画も発見して一人ムフフ状態でした。 翻訳を付けていただいた動画は、じっくり吟味します。

この連休にレンタカーで台湾を一周してきたのですが、二カ月ほど「蘭陵王」を見続けたおかげでほんの少し中国語がわかるようになり友達もできました。 油桐花を楽しみに行ったのですが、なんと柳絮にも遭遇できました。 思いがけなかったので感動です!

それから「我想和ニー好好的」も観ました。 役者さんは本当にいろいろな顔を持っていて凄いですね。 まさか蘭陵王の下着姿を拝見できるとは(笑)

新しい記事がアップされたことは確認しながらも、ゆ〜っくり読みたいので旅行中は我慢していたのでコメントが遅くなりました。 本当に楽しみにしていました。ありがとうございます。 あちこちで脱線してつまずきながらも先生についていきますからね〜。

*ニーが字化けしてしまうのでカタカナで失礼します。
Posted by じぇおるん at 2016年05月08日 15:48
銀の匙さま
銀さんではないけれど、私もまた2回目描く羽目になっております。原因はわかりません。飲んでたスパークリングのせいでしょうか?
今回も力作ありがとうございます。
イタキスから動画まで動員して仕上げる凄さ!
この回は王道時代劇にしては、コミカルな展開ですのに好きで何回も見てしまいました。ブログ読みながらそのシーンが蘇りました。

銀の匙さまは史書を読みながら、このブログを書いた来ましたよね。本当にすごいことと思います。中国語かじり始め、ある時漢字ばかりの文を眺めた時、あまりの難解さに頭が痛くなりそうでした。小学生の時に漢字を覚えるのが大変だった時の感触が久しぶりに思い起こされました。オール漢字ということ、実感しました。
銀の匙さまがこのブログ終える時にも、とてもとても最初に思い描いたようにはならないなと。

それでも今日、北京へ行きます。例の世界バラ会議です。私はただうろつくだけですが。一度中国を見てみたくて、友人のオファー快諾しました。私の中国語あてにされてるのが、ちょっと気が重いのですが。

お忙しいようですが、どうかお身体気をつけて、次作宜しくお願い申し上げます。
Posted by 深雪 at 2016年05月16日 01:17
銀さん

こんにちは。お返事遅くなりまして失礼いたしました。おかげさまでパソコンも戻ってきて一安心。夏も近づく八十八夜…ももう過ぎて、いよいよ本格ホラーシーズンの幕開けなのか、いきなりシャットダウンの被害者がひと〜りふた〜り…。せっかく気合いを入れて書いた内容が消えてしまうって本当に挫けますよね…仔ブタ陛下の鉄のメンタルがうらやましいッ!(ドMはうらやましくないけど…)

「このブタが!」もイヤだし…(超ウケました)

ちなみに、「ブタ野郎」ってメニューがあって、店員さんが「ブタ野郎のお客さま〜♪」って言って持ってきてくれるお店があるんだそうですね(大盛りは「大ブタ野郎」なのか?)

四爺はときどき、これちょっとキャラが違うんじゃ?みたいなコミカルな行動や表情をするときがありますが、もともと茶目っ気のあるキャラ(っていうのか第3話のセクハラオヤジみたいなのは?)を雪舞が引き出している(これは第18話ではっきりしますが)ということの他に、基本的には、彼が優しいからなんでしょう。

周りがふざけてるのに合わせてあげてるって感じがときどきしますよね。
(ま、セクハラオヤジは本性でしょうけどね…)
グハ!(゜o゜(☆○=(-_- )

トラに食べられそうだからやめとこ。


最初“川普”って文字の並びを見たときはどなた様?発音からも類推できない…と思いましたが、実際「チュアンプ」の方がカタカナ英語の「トランプ」よりはTrumpに近いですよね、アメリカ〜ンな感じで。

話題の首長を拝戴しとります東京都民といたしましては他の土地の首領様のワルクチいう資格はナッシングなのでございますが、他人事ながら心配です。

そしてなんと《蘭陵王》がまた再放送されているのですか…!
他にコンテンツないのか、LaLaTV…(笑)

先日、大阪ABCで「いつか、また」が放映されたときは反響すごかったみたいですね。《蘭陵王》も地上波でやってくれたら、もっとファンが増えて、出演者の出てる映画やドラマも公開が増えそうな気がするですが。NHKとは言わないけど、どこか放映してあげてください!

ということで、地上波じゃないのは残念だけど第17話もよろしくお願いします(強制)

Posted by 銀の匙 at 2016年05月21日 12:40
じぇおるんさん


こんにちは。連休に台湾にいらしたとか。台湾って結構大きいように思うのですが、一周するってスゴイですね。

柳絮って寒いところのものかと思っていましたが、台湾でも観られるんですね、見てみたいものです。

お友達ができると言葉も上手くなるし、いいご旅行になりましたね。コメントを拝見して、私も出かけたくなってしまいました。

ウィリアム・フォンはそれでもまだ基本、あまりイメージから外れた役は演じてないみたいですが、香港の四大天王なんてイジメとしか思えないような役を振られたりコメディをやらされたりしてて、それでもこなしてるんでスゴイなって思います。

台湾はどうなんでしょうね。ちょうど中間くらいかな?

私の中国語なんてちゃんと習ったわけでもないので本当にいい加減です(大学で専門にやってる方からみたら二年生くらいのレベル?)。そのうちじぇおるんさんをお師匠と呼ばせていただく日も近いでしょう。その日まで頑張れ!

ということで、引き続きよろしくお願いいたします。

Posted by 銀の匙 at 2016年05月21日 12:55
深雪さん

こんにちは。スパークリングを嗜みつつパソコンに向かう…なんて優雅な。どてらに黒豆茶でPCの前に座っている当職(←ダレ?)とはエライ違いです。

さすがに第16回ともなるとネタも繰り返しになるため(話もループしてますしね、って他人のせいにするか?)、他からネタを引っ張ってきがちになっておりますが、最近の悩みの種はダニエル・チャンの使えるインタビュー映像がないことです。インタビュー自体はなくはないんですが、あまり面白くなくて。探し方が悪いのかしら...?

バラ大会はいかがでしたか?中国語を使うチャンスはおありだったでしょうか。

去年札幌にお邪魔したときに、大通公園の一角に中国から贈られたバラ園があっておや?と思ったのですが、中国はコウシンバラの原産地ということもあって、バラ栽培は盛んなんですよね。ひっそりとしたお屋敷街の庭に、崩れかけたような壁があって、そこに静かに大輪のバラの花が咲いてて…みたいな景色は、最近の成金中国じゃもう見られないかも知れませんが…。

ということで、引き続きよろしくお願いいたします!

Posted by 銀の匙 at 2016年05月21日 13:21
銀の匙さま

お師匠様のPC復活してよかったです。

柳絮のこと、私も気になって調べてみたのですが台北に柳絮? みたいなことはなくもないらしいのですが、都市伝説的な扱いで、私の「名探偵コナン」ばりの推理ですと、黄砂のごとく大陸から飛来するのではないでしょうか??
(推理があまりにも平凡すぎました、猛省!)
 
実際私が見たのも数えるほどで、それでも「柳絮!柳絮!」と興奮するほど映像で見たもの通りのものでした。 誰かの大掃除で出てきた大きい綿埃りだったとか。。。ってことはないですよね(笑)

とりあえず、柳絮みたいなものを見たってことで収めてもいいでしょうか(拝托!拝托!)

今回ご紹介の「いつかまた」ですが、四爺と李大仁(いたずらな恋愛白書のチェン・ボーリン)が出演とは、早々に見なくちゃなりません。
私こてこてのミーハーなので、「いたずらな恋愛白書」のロケ地の温泉に行って来たばかりですから。 おまけに今のネイルは、四爺のあの中指の危ない指輪の絵が描かれています(傍からは完全に危ない人に見えるかしらん??)

この危ない情熱を維持しつつ、「蘭陵王」周回視聴と先生からの宿題および資料チェックに取り組みますので、こちらこそ引き続きよろしくお願いします。
Posted by じぇおるん at 2016年05月22日 20:06
こんばんは。

なんと台湾で柳絮とはトイレの花子さんや口裂け女と同じカテゴリーなのですね?(ざっくりまとめすぎ)

いえいえいえ、真実はいつも1つ!ってことで、きっと推理が当たっていらっしゃることでしょう。

黄砂より柳絮に来てもらいたいもんだ...と一瞬思いましたが、柳絮は柳絮で本場では結構迷惑してるらしいです。

雪と一緒で、たまに見るのが正解ですね。

実は「いつか、また」で初めてチェン・ポーリンを観たのですが、なかなか素敵な方ですねぇ。

作品の出演者と監督でワイワイたむろしてる雑誌記事だのインタビューだのいろいろ見ましたが、監督に合わせ過ぎてワルノリ気味の四爺と違ってチェン・ポーリンは常に大人。でも残念ながら、演技では誰が何と言おうとジャ・ジャンクーが最凶でした(キッパリ)。

かなりライトなノリの映画ではありますが、ストーリーや映像の作りがかなり凝っているので、リピート鑑賞しても新しい発見があって面白いと思います。どなたかお友達や留学生の方と見ると楽しいかも知れませんね。

では、では、引き続きよろしくお願いいたします。


Posted by 銀の匙 at 2016年05月23日 01:16
銀の匙さま
北京は素晴らしかったです。故宮も万里の長城も見ず、北京植物園見学。園内には、バラ園だけでなく、曹雪芹という紅楼夢の作者の家が、残っており書店に。石臼の残る庭でガーデンパーティ。しかも、琴を聞きながら!夢のような時間がすぎました。英語わかったふりするの、たいへんでしたがね。会議は、3日間のレクチャーとバラ関連の見学が主体です。新空港予定地近くの大興区という農業地帯に、ばら園、ばら博物館、コンベンションホールが建てられシャトルバスで移動。どれも規模が大きく、素晴らしい。特にバラは豊かに美しく咲いておりました。中国語は、発音を直されてばかり。でも中国のひとは、オープンマインドで暖かと、思いました。一度、行ってみて良かったです。中国の歴史の中でバラがどう表現されてきたかという、レクチャーがあり、優雅なひとときでした。興味深々の中国になりました。銀の匙さまのお陰です。ありがとうございます。こちらへ昨年いらしてたのですね。次回そのようなことありましたら、ぜひ、御連絡下さい。アッシーしますので。大通り公園の、中国バラは、知りませんでした。今度探してみます。
Posted by 深雪 at 2016年05月29日 22:14
深雪さま

こんにちは。お返事遅くなりまして、失礼いたしました。

北京にお出かけだったとのこと、よいご旅行だったようで何よりです。そんな優雅な会議が開催されてるんですね。知らなかった〜。

北京植物園にも行ったことがないのですが、曹雪芹の旧居があるなら、ぜひ行ってみたいです。琴つきじゃないのはとても残念ですが。

ばらファンにも納得のおもてなしだったみたいで、とても羨ましいです。北京に最後に行ったのもだいぶ昔の話なので、今はすっかり変わっていることでしょう。コメントを拝見して、とりあえず、まずは植物園に行かなくちゃ!と思いました。素敵な旅のおすそ分け、ありがとうございました。

大通り公園のバラは、駅を基点にすると一番遠い方にありました。7月だったので中心街の方は賑やかでしたが、外れまで来るととても静かでよかったです。

北海道はいつ行っても落ち着けるところでとても好きですが、本州から行くとなるとお予算が高めなのが玉にキズです…。いつか時間ができたら、自転車で旅行してみたいです。

では、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

Posted by 銀の匙 at 2016年06月05日 11:48
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