2016年05月04日

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 熱狂の日 2016 ナチュール 第2日目(5月4日)感想

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皆さま、こんばんは。

有楽町/日比谷の東京国際フォーラムで行われている熱狂の日も、はや中日となりました。
(昨日の初日の様子は→こちら

さすがに昨日に比べると人出も増え、地上広場は賑やかになっていました。
しかし、今年は、例年だったら前売りの段階で売り切れてしまうであろう良い公演が、まだ買えるんですね…。↓

http://www.lfj.jp/lfj_2016/performance/timetable/index3.php

諦めずに、パソコンでゲットしてから会場に行くか、ガラス棟の中に当日券売り場があるのでその場でゲットして、ぜひお祭りに参加なさってください! ビックリするようないいプログラムにまだ空きがあります。

でも、この音楽祭の趣旨からいえば、ふらっと来てふらっと入れる方が楽しいですよね。その意味では、今年の混み具合くらいでちょうど良いんだろうけど、あまり収益が悪化すると開催されなくなっちゃうだろうし、難しいところですよね。

日比谷駅から会場のホールに向かうとき必ず通るガラス棟のB1階は、ガラスでできた渡り廊下のようになっていて、B2階で行われているキオスクコンサートの会場を上から横切る形になります。下でキオスクコンサートをやっていると、ガラス越しにのぞくことができます。音も流してくれているのでその場でも楽しめますが、当日の半券を持っていると、会場内に入ることもできます。

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たまたま昨日聞いたvoces8が出ていて、ものすごい人だかりでした。有料コンサートでやっていた歌もうたっていましたが、ところどころ観客参加型のワークショップ形式になっていて、コンサートより面白かったです(笑)

舞台はぐるりと360度お客さんに囲まれているので、ウェーブをさせたり、それぞれ自分の前にいるメンバーの出す音(カッコウやハチの羽音、日の光など)を真似して歌わせたりして、全員合わせると1つの曲になる、というのをやってました。

アカペラというと取りつきにくいですが、こうやって組み立てるものなんだなあとよく分かる、優れたパフォーマンスだったと思います。最後まで聞きたかったけど、楽しみにしていた公演の時間が迫ってきたので、泣く泣くその場を後にしました。

さて、有料公演の開演前には、いつも注意事項などのアナウンスが流れるのですが、今年はなかなか凝っていて、各会場にプロジェクターで森が映し出され、自然の音がチャイムがわりに使われています。

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ホールAの様子(もちろん、開演前にスマホは電源を切りました)

公式HPによると、「耳のためのシネマ」(レポートは初日の感想記事に→こちら)のボリスさんが採集した本物の自然の音だそうです。

ホールA : モリヒバリ
ホールB7 : カッコウ
ホールB5 : ミソサザイ
ホールC : ウタツグミ
ホールD7 : ヤツガシラ
G409 : コオロギ
日比谷野音 : サヨナキドリ

本日最初に聞いたプログラムNo.212はヒバリの賑やかな声で始まりました。
毎年楽しみにしている、小曽根真さん登場の絶対外さないプログラム。今年も期待以上の面白さでした。

舞台の上には2台のピアノ。まずはピアニスト1人とヴァオリニストが登場。さて何だろう、と思ったら、弾いてるのはピアノのはずなのに、なぜか琴みたいな音が…そして、やおら始まった「春の海」。

そういえば、この曲きちんと通して聞いたことなかったなぁと思いつつも、会場はすっかりお正月モード。
舞台に登場したもう一人のピアニスト、小曽根さんも開口一番、

「皆さま、明けましておめでとうございます(笑)」

その後、観客のために種明かしをしてくれましたが、スタインウェイに貼ってはがせる粘着テープをつけただけでした。ピアノの弦にさまざまなものを取り付ける、プリペアドピアノのような凝った仕掛けをしているのかと思ったら、工夫次第で簡単にできるものなんですね。

続いて小曽根さんがラテンを1曲弾いてくれて、その後、予告されていたサン・サーンスの動物の謝肉祭が始まりました。

これも「春の海」同様、全部を通して聞いたことがなかったので、とても新鮮でした。ところどころにさりげなく、嫌味のない形でジャズの味付けがされていて、それも良かったです。

ピアノの小曽根真さん、江口玲さん、ヴァイオリンの ドミトリ・マフチンさん、矢部達哉さん、ヴィオラのジェラール・コセさん、チェロの宮田大さん、コントラバスの山本修さん、フルートの工藤重典さん、クラリネットの吉田誠さん、マリンバの安江佐和子さんと、いずれも腕利きのメンバーが揃い、息の合った演奏を聴かせてくれました。

途中、有名な「白鳥」の章がありますが、何度も聴いたことのある、いまさらな曲なのに、今日のチェロは格別に素晴らしくて、思わず涙が出てしまいました。伴奏に回ったピアノも、控えめながら、水や光のキラキラした様子が目に浮かぶようでした。

アンコールはピアノの掛け合いから派手な終曲の追い込みを再演奏してくれましたが、そこに今回の人気者、ナチュールおじさん(勝手に命名)も参戦、大盛り上がりで終了しました。あぁ〜楽しかった!

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ナチュールおじさん(?) ガラス棟入り口の展示付近に出没して皆から記念撮影をせがまれていました。このプログラムの前に、Aホールの入り口でお見かけしたので、おや? と思っていたのですが…


続きましては、No.266の北欧の自然を鑑賞です。

ロケ地めぐり…じゃないや、お宅訪問までしてしまったグリーグはじめ、大好きな北欧の作曲家たちの作品を集めたピアノプログラムということで、選んでみました。曲目は以下の通りです。

パルムグレン:五月の夜(《4つの春の夜》op.27から)
ペッテション=ベリエル:夏の歌、ローンテニス(《フレースエーの花々》 第1巻 op.16から)
シベリウス:ピヒラヤの花咲くとき、孤独な松の木、ポプラ、白樺の木、樅の木(《5つの小品/樹の組曲》op.75から)
シベリウス:ひな菊、カーネーション(《5つの小品/花の組曲》op.85から)
グリーグ:ノクターン、小川、春に寄す、トロルドハウゲンの婚礼の日 (《抒情小曲集》から)

初めて入ったG409のお部屋はこじんまりとしてとてもコージー。153席しかないため毎回競争率が非常に高く、今回は取れてラッキーでした。

演奏はきちんとしていたのですが、体操の曲みたいで面白かった1曲を除くと、どちらかというとおとなしい曲を、曲想に忠実におとなしく弾いた感じで、ちょっと印象が薄くて…。

そして最後はNo.257でこれもピアノソロ。
実は、同じ時間の別のプログラムを予約したつもりだったのに、会場のB7をD7と間違えて取っちゃいました。毎年何か一つはポカをやってしまうのですが、今回はコレでした(哀)

アンヌ・ケフェレックさんによるこちらも好プログラムなのは分かっていたのですが、前に聴いたことがあるからパスしよっと、と思っていたのにそれは許されなかったようですw

曲目はこちら。

ドビュッシー:水の反映(《映像》第1集から)
ドビュッシー:オンディーヌ(《前奏曲集》第2巻から)
ドビュッシー:沈める寺(《前奏曲集》第1巻から)
ケクラン:漁師たちの歌(《陸景と海景》op.63から)
ラヴェル:海原の小舟(《鏡》から)
リスト:悲しみのゴンドラ Sz.200/2
リスト:波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ(《2つの伝説》から)

演奏はもちろんさすがの貫録で、どこからこんな音がと思うぐらい迫力のある演奏でしたが、さらに良かったのはアンコール曲。

良く眠れるように、とヘンデルのメヌエットを弾いてくれました。

この方の演奏はフランスの作曲家の曲しか聴いたことがなかったのですが、透明感のある、典雅でしかも優しい、大変素晴らしい演奏でした。おかげで良く眠るどころか興奮してしまい、帰宅がだいぶ遅くなっちゃいました。

とは言え、こんな静かで優しげな、しかも子守唄がわりに弾いてくれた曲が終わった後で、ヴラボーッツ!って怒鳴るのはホントに勘弁して欲しいです。頼むからやめて…。

ということで、明日は最終日。初日に聴いて良かった奏者のチケットがまだ売っていたので、急遽追加して聴きに参ります。

では、また明日!(記事は→こちら

posted by 銀の匙 at 02:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台/パフォーマンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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