
3月〜4月にかけて見た映画は結構「あたり」だったのに、感想を書くヒマがないままに時は過ぎ、ああ、もうこの映画も上映終了間際じゃないですか…。
SF大作は、いかなホームシアターとて迫力不足になるのがオチですので、気になる人はできれば劇場に見に行ってください。
というわけで、「ジャンパー」ですが、何だかとても評判が悪いみたいですね。どうしてなんでしょう?私には大変面白かったんですが…。
命の危険に直面した時、瞬間移動の能力に目覚めた少年・デイヴィット。律儀にも、フツーの小市民がこういう力を手に入れたら何をしでかすかを一から十まで再現してくれる男なのが気に入りました。
だって誰にも気づかれずに何千キロも移動できるんですよ!そりゃ、隣の部屋にある冷蔵庫の飲み物を取るのに、テレポートしちゃったりしますわな。
あの「ダースベーダー」アナキンの役が染みついてしまったのか、主役のヘイデン・クリステンセンが何をやっても必要以上にダークな印象を与えてしまうのでマズかったのでしょうか。
それとも、「ジェダイ・マスター」とまたもや宿命の対決を始めたのがマズかったのか?
それはともかく、なんでこんなことになってるのか、一体どうしてこんなことが出来るのかなどの説明は一切なく、(後半にちょっと解説がありますが、あんなの説明にもなっていない)、観客はデヴィッドと同じ困惑にいきなり投げ込まれてしまうわけです。
そこへ、ジェダイ・マスターが襲ってきたら、そりゃ逃げるっきゃないでしょう!他にどうします?
かくして、地球をまたにかけた鬼ごっこ&破壊活動が展開するわけであります。もうストーリーとか何とかそっちのけで、とにかく忙しい。監督さんの前作「Mr.&Mr.スミス」を彷彿とさせます。
しかーし!私のハートをわしづかみにしたのは、主役のヘイデン君ではございませんでした。いきなり途中から登場する、さらに切れてるキャラ、妙な英語をしゃべるこのグリフィン君に、視線はクギづけです。ヘイデン君に輪をかけてオレ様だけが大事なこの男、何だかどっかで見たような気がする。一体、誰だったっけ…?
結局最後まで彼の名前が思いだせず、終わってからチラシを見てようやくおおっ!とナゾが解けた次第(名前は伏せますが、かなり驚いた)。いやー、最高でしたね。イギリスのその辺にいるチンケな若者というイメージにピッタリハマってました。この映画、見て良かったと思えたのも、彼のおかげが大きいです。
さて、これまでバッドマンとかスポーンとか、ダークヒーローが主役の映画は数々ありましたが、ここまでジコチューな連中が主役な映画もそうそうないんじゃないでしょうか。たぶん、受けなかった一番の原因はそこだと思うけど、でも考えてみてくださいよ。
たぶん、同じ境遇だったら、世の中の80%くらい以上の人たちが、デヴィッドやらギリフィンやらと同じような情けない行動を取るんじゃないでしょうか。等身大の主人公とかいうけど、ここまで綺麗事じゃないリアルな人物像ってあまりなかった気がします。
神ならぬ身で神のごとき能力を持つ彼らジャンパーに憤り、彼らを狩る、「正義の味方」?も登場しますが、そういった存在も、いかにもありそうでちょっと怖い…。私はこの映画の続編、かなり見てみたいです。
あっちこっちで突撃ロケをしたそうで、東京のシーンもあります。
渋谷の街中を歩いて角を曲がったら次のカットが銀座だったんだけど(笑)、カメラまでテレポート能力を身につけたのか?
