2007年02月11日

合唱ができるまで

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大人から子供まで、バラエティに富んだ団員を抱えるパリのアマチュア合唱団が本番のコンサートに臨むまでを描くドキュメンタリー。合唱に限らず、何かを学ぶときの楽しさを教えてくれる映画です。

面白いことに、本作は指導者クレール・マルシャン先生はもとより、団員にも全く寄り添っていきません。合唱団の練習風景を淡々と描く、それこそ「合唱ができるまで」を記録した映画なのです。

音楽ドキュメンタリーによくある、演奏者個々人を追ってインタビューするような場面はなく、団員の名前も、団の規模も映画を観ている限りでは良くわかりません。彼らがなぜ合唱団に参加したのかとか、選曲についてどう思ってるのかとか、そんな背景にはまるで無頓着です。

しかし、そんなことを掘り返さなくても、みんながなぜ合唱を続けているかはよくわかります。だって楽しそうなんだもの!先生方の指導はとてもテンポが良くて、こちらも一緒に練習に参加してるような気分になってきます。

背筋をまっすぐ伸ばして、まるでお鍋からチーズ・フォンデュを取るように、身体全体を使って声を出していきます。唱ってる内容のこと、唱うときに大切な想像力のこと、ほかのパートにつられないように唱う練習のこと…大切なことを、ちょっとずつ教えてくれます。観てたら絶対、もっとレッスンが受けたくなるはずです。

映画の中で先生も言ってました。
ここまで唱えるようになったご褒美は何だと思う−?
次を教えてもらえることよ。

唱われる歌はすべて、グレゴリオ聖歌、ハイドン、シャルパンティエなどの宗教音楽。コンサートホールでしか発表の場がない日本の合唱と違い、教会でお披露目されるフランスの合唱は、ぐっと日常生活に近いところにあるなあと感じます。

****
さて。
自分も小中高と音楽系の部活をやっていたのですが、いずれもふつうの学校の課外活動で、鼓笛隊、合唱等々、分野は違えど、なぜかいつも顧問の先生から指揮を割り当てられていました。演奏の方がやりたかったので、当時は内心とても不満でした。

先生方は専門ではないので指揮の仕方は教えてくれませんでしたが、決まって、指揮者の心得について指導してくださいました。
いわく、できあがりの音楽のイメージを持って、練習に臨むこと。全体の仕上がりに責任を持つのが指揮者の役目。
いわく、イメージに合わなければ演奏をとめて、どこが悪いか、どう直すべきか、はっきりと指示すること。

音楽からは遠ざかって久しいですが、このときの経験は今になって、あらゆる場面でとても役に立ってます。

とは言っても、やっぱり、合唱そのものの指導を受けてみたかったので、この映画を観ることができてとても嬉しかったです。

ユーロスペース(渋谷)
東急本店の近くにある映画館。音響が自然で気に入ってます。開演前に整理番号を配ります。あまり対応が親切とは言えないので、映画館に着いたら、取りあえず係の人にどうしたらいいか聞いてください。

こちらは2007年2月16日まで。お急ぎください!以降、全国で公開されます。
東京での再上映希望!!
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2007年02月10日

アート・オブ・トイピアノ マーガレット・レン・タンの世界

マーガレットさんのライブに行ってきました!詳しくはこちら

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これは必見のドキュメンタリー。まるで魔術師のようにピアノを奏でる驚異のピアニスト、マーガレット・レン・タンについての作品です。

ピアノといえば鍵盤楽器ですが、この映画を観てるとそんな常識は吹っ飛んでしまいます。蓋を開けたピアノの弦をハープのように引いたり、閉じたピアノを打楽器のように叩いたり。

彼女の手にかかれば、前衛音楽に全く何の興味もない人でも、その響きの美しさに気づかされることでしょう。それほどまでに迷いがなく、高潔で明晰な音楽を聴かせてくれます。

弦の部分にネジを差し込んで特異な音響を作り出すプリペアド・ピアノという手法で演奏されるジョン・ケージの楽曲や、演奏者も楽器の一部と化すジョージ・クラムの「マイクロ・コスモス」など、素晴らしい楽曲がふんだんに盛り込まれています。

限りなく広がっていくピアノの可能性と、マーガレットの、時には巫女の踊りのように、時には慈しむように演奏する姿にすっかり魅了されてしまいました。彼女の表現には、芯の一本通った彼女自身の生き方、シンガポール人という文化的バックグラウンドが反映されており、映画もその点を良く捉えています。

後半、彼女が新しいステップとして取り組んでいるトイピアノ(おもちゃのピアノ)の演奏パートはスヌーピーのワンシーン(シュローダーがトイピアノを弾いてるアレ。)が登場したりして楽しく、映画館も笑いに包まれました。映画が終わると自然に拍手が起こりました。宝物にしたいような映画です。

エヴァンス・チャン監督

UP LINK X(渋谷)
40席ほどの小さな映画館。上映1時間前より整理券を配ります。音響はいいんだけど…前に人が座ってしまうと全然見えません。もうちょい何とかして欲しい。ああ、また半分頭か〜と思うと行く気も萎えます。いつも良い映画をやってくれるのに…。
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2007年01月27日

リトル・ミス・サンシャイン

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紹介が前後しましたが、今年最初に見た映画はコレ。見たあとはスカッとするし何だか嬉しくなるという、幸先の良いスタートとなりました。

と言っても、しょぼくれた中年女性が病院を追い出されたお兄さんを迎えに行くところからして、全然癒し系なストーリーじゃない出だしです。お兄さんはとっても辛いことがあり、自殺寸前だったのを請け出されてきたのですが(アメリカの病院て、保険が利かないと帰されちゃうのね…日本でもそうなんでしょうか)、妹の家に着くと早速自殺未遂の理由を聞かれ、マジメに答えてるのにほとんど同情してもらえてないあたり、輪をかけてカワイソー。

家の中はゴタゴタしているし、口げんかは絶えないし、黙りこくったままのヘンな息子はいるし、おじいちゃんヤク中だし、唯一まともらしい小さな娘は身の程知らずにもミスコンに出るとか言ってるし、もうメチャクチャ。これで心温まる展開になるのかと不安になるかもしれませんが、ちゃんと大丈夫です(たぶん)。

まずはお兄さんの専門がプルーストっていうのが異常にツボにハマりました。日本じゃ「えっ、あの話の長い(…そうね)オヤジギャクの人だっけ?」(ちょっと待て、それはジェイムズ・ジョイスじゃないのか)って感じか知ってる人には大文学者ということで通ってる(?)かと想像しますが、映画の中じゃ知られてる割に(お兄さん以外)プルーストを偉大な文学者とは思ってないっぽいところが哀しくも可笑しい…。

登場人物全員、どこかその辺にいそうな感じなのも好感度大。感動の押し売りっぽくもないし、何てことない映画なんですけど、心に残る一本です。
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2006年12月29日

スキャナー・ダークリー

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フィリップ・K・ディックがアメリカ現代小説最高の作家だというのは、SFびいきの世迷い言じゃないし、ましてや物質Dのせいでもない…と、本編を見終わったあと強く主張するものであります。

この映画は私がこれまでに見た怖い映画の中でも(といっても、ホラー映画はほとんど見ないんですが)ダントツに怖い映画でした。怖い化け物が出てくるとか、殺人事件が起こるとか、そういう話じゃないにも関わらず、じわじわと怖いのです。どんなホラーよりも怖いのです。自分の気がついていなかった自分の病気が、他人の症状を見たとたんに末期だとわかる、というたぐいの怖さなんですよ…。

この映画が面白かったのは、原作のおかげが7割、主演のキアヌ・リーブスのおかげが1割、トム・ヨークの音楽が1割、その他1割、という配分かと思われます。

麻薬のおとり捜査官が、自分で自分を監視する羽目になる話、とかいつまんでしまうと、だから何だといなされてしまいそうですが、そこはそれ、ディックの作品ですから、深読み浅読み何でもOKなのであります。

これまでに映画化された作品に比べると、今回はSF的な要素は少なく、しかも自身の経験が元になっているそうなので、まずはベタに麻薬の怖さを描いた作品とも受け取れます。自分が誰だか自分にすらわからない、というのはディックお得意のパターンですが、麻薬が原因というシチュエーションにはそれなりのリアリティがあります。

しかし、キアヌ・リーブス演じるアークター捜査官がどんどん自分を見失っていくにつれ、麻薬中毒とは特に縁のない人でもじわじわと身につまされる気持ちになってくるので、あまりダウナーな時に見るのは良くないかもしれません。

セリフに「addicted」(中毒する・常用する)っていうのがしょっちゅう出てくるんですけど、ヤク中じゃないにしろ、普通に生活していてこの映画と似た羽目に陥る人って多いのではないでしょうか。そしていよいよになると、上司からあんなセリフを吐かれてみたりね。

悲劇にもいろいろありますけど、あまりにも身近で、しかも降りかかってきているのになぜか見透かすことができない悲劇。過労死寸前のご家族、お友達にぜひ見せてあげてください。

彼の行為は、最後に何か実を結びそうな予感を遺し、それが救いのような気がするものの、実際にはまるで当然のチェスの駒みたいに軽くあしらわれている。そのあたりも、実によくあるイヤなパターンで、だからこそ、ディックは現実にない世界を書きながら、この上もなく現代社会を描いている作家だと思うのです。

さて、肝心の映像の方はというと、実写から絵に起こす手の込んだアニメーションで作られているんですが、絵がバラバラで「自分を見失ってる」というより、観客が同じキャラと認識できない(笑)シーンがあるのはストーリーの進行上問題じゃないでしょうか。同様に、それを着ると次々違う人物が表面に投影されて本人を特定できなくするという、捜査官が必ず着用しなければならない「スクランブル・スーツ」というのが重要な小道具なのに、着てない人も着てるように見えちゃうのはどうなんでしょうか…(爆

映画には関係ありませんが、邦題の「暗闇のスキャナー」、以前からナゾでした。原タイトルの「darkly」は副詞で、「ひそかに」(clearly 明確に、の対)の意味で、特に暗黒とか、暗闇とかには関係ない気がするんですが、
なんかそんな描写があるんでしたっけ?確かに麻薬社会は暗いけどね…。

公式サイトはこちら、ですが、見せたくないんじゃないかと思うほどサイトが開くまで時間がかかり、文字も読みづらくってイライラしました。最近の映画公式サイトはこの手のが多いですが、上映館情報を見たいときなど鬱陶しいので、なんとかして頂きたいです。え、おまえんちが光ファイバーにしろって?うーん…。

リチャード・リンクレーター監督
シネセゾン(渋谷)で見ました。
真ん中よりも、やや後ろ目の列の方が見やすいと思います。ネタバレOKな方はクリック
posted by 銀の匙 at 23:49| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月28日

新春のリマインダー

皆様本年のエンターテインメント運はいかがでしたか?
来る年も素晴らしい作品に出会えますように…

前回アップした作品はこちら
青字の部分は、公式サイトなどにリンクしています。

ゲゲゲの鬼太郎gegege.jpg

いきなり濃いので失礼します。
鬼太郎がウエンツ瑛士かよ、をい!というのは置いとくとしても
大泉洋=ねずみ男というキャスティングはいかがなものか!!
(↑まだ人間になれないのね…泣)
前売りのおまけ、目玉おやじストラップにはちょっとよろめきそうな今日この頃です。

本木克英監督
2007年ゴールデンウィーク
全国ロードショー

市川崑物語
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岩井俊二監督
上映中
新宿ガーデンシネマ

墨攻
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アンディ・ラウ
アン・ソンギ
ジェイコブ・チャン監督
2007年新春第二弾
丸の内ピカデリーほか

フィレーネのキライなこと
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予告を見た限りでは、「アリーmy love」の三番煎じくらいなイメージでしたが、なにせマックス役のミヒル・ハウスマンの巻き毛がステキで…。という個人的理由により見るかもしれません。
ロバート・ヤン・ウェストダイク監督
2007年1月27日〜
シネセゾン渋谷

東南アジアの風
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2月3日、4日、10日、11日の4日間、
計八本が上映されます。私の注目は
10日のリーノ・ブロッカ監督「インシアン」かな。
会場はちょっと行きづらいですが…。

川崎市市民ミュージアム

ピンチクリフ・グランプリ
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1975年のノルウェー版チキチキマシン・猛レースといった案配の
人形アニメ。
日本語吹き替え版がまた凄い!
八奈見乗児、野沢雅子、滝口順平…ほーら見たくなってきたでしょ?

2月3日〜
シアターN渋谷
順次、全国で公開。

Czech Art Animation World
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チェコの2Dアニメ ベストセレクション
なんでわざわざ2Dとうたってるのかと思えば、チェコは人形アニメが盛んだからということみたい。パレチェック、チャペックほかアートアニメ満載。

2月24日〜アップリンクX(渋谷)

サン・ジャックへの道
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サンティアゴ・コンポステーラへ巡礼に向かう、仲悪三兄弟+いろいろのロードムービー。
コリーヌ・セロー監督
2007年春
シネスイッチ銀座

蟲師(むしし)
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予告を見ましたが………びみょー。

大友克洋監督
2007年3月〜
全国ロードショー

素粒子
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オスカ・レーラー監督
2007年3月〜
ユーロスペース(渋谷)

ルネッサンス
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予告の映像のあまりの素晴らしさに眼が釘付け。しかし、予告が一番いいシーンという危険もありそうな作品。これは賭です。
2007年夏休み
シネセゾン渋谷
吉祥寺バウスシアター

マリー・アントワネット
ソフィア・コッポラ監督
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2006年12月24日

鉄コン筋クリート

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昭和30年代に九龍城とインドが引っ越してきたような町・宝町。ここに突然、再開発プロジェクトが湧いてきます。利権に群がる怪しげな連中は、実質的に町を仕切っている二人の少年、シロとクロを始末しようとしますが…。

「鉄筋コンクリートにはいろんな匂いがある」という純粋無垢なシロと、シロを守ろうとするクロ。純真さゆえに二人の暴力には容赦がなく、そしてその暴力によって二人はとことん追いつめられていきます。ついにはシロまで取り上げられて、果てしない絶望の淵に追いやられるクロの魂の描写のすさまじいこと。

終わったあと立ち上がれないほど感動していたので、そんなにいい話だった?と聞かれたんだけど、ストーリーにというよりは、感情をそのまま絵にすることを可能にした、アニメーション表現の凄さに魂を抜かれたようになってしまいました。

よく「言葉に出来ない」っていうけど、「絵にできない」ものもありますよね。この映画はそれを絵にして観客に見せてくれたんだと思います。技術や小手先の演出ではできない、志の高さを堪能しました。

声の出演者も素晴らしかったです。特にシロ訳の蒼井優さん、どんな方かは存じませんが、この声あってのシロでした。

公式ページはこちら

マイケル・アリアス監督

渋谷東急で見ました。
1週間前から座席が指定できます。
スクリーンが少し低い位置にあるので、ど真ん中のG・H列よりもE・F列くらいがいいかもしれません。
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2006年12月16日

12月後半〜新春のリマインダー

仕事が忙しくてさっぱり更新できませんでした。
専修大学で上映された中国のドキュメンタリーとか、面白そうだったんですが…お知らせはこちら

再上映してくださると、嬉しいな…。

さて、気を取り直して参りましょう。12月後半から新春のリマインダー。
青字の部分は公式サイトなど関連サイトにリンクしています。
前回のアップ分はこちら

【映画】
市川崑物語
市川監督といえば「銀河鉄道999」の世代なので懐かしく…。

上映中
新宿ガーデンシネマ

スロッピング・グリッスルの過去と現在−インダストリアルミュージック再考
アップリンク・ファクトリー(渋谷)

リトル・ミス・サンシャイン
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12月23日〜
シネ・クイント(渋谷)

合唱ができるまで
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12月23日〜
ユーロスペース(渋谷)

シネマ カーテンコール2006
12月24,25日はブロークバック・マウンテンとブロークン・フラワーズの上映があります。2大ブローク(?)をお見逃しなく。

そのほかにも「亀も空を飛ぶ」「トリスタンとイゾルデ」「王と鳥」「プルートで朝食を」などの必見プログラムも。オススメです!
池袋文芸座

シルバー假面
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実相寺昭雄監督
ユーロスペース(渋谷)

《今後公開》
炬燵猫
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小川王子監督
渋谷シネ・ラ・セット

秒速5センチメートル
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新海誠監督の静かなアニメション。
シネマライズ(渋谷)

キャプテントキオ
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渡辺一志監督
シネマGAGA(渋谷)
シネ・リーブル池袋
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2006年12月14日

タムくんアニメ

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どんな催しかも全く知らないまま(そして、この作品のことも全く知らないまま)、ユーロスペースに置いてあったチラシ↑を見て、面白そうだったのでチケットを買いました。

ライブということだったので、ゲストが来るのかな〜?と思ったら、なんと作者本人が自作のアニメに合わせてキーボードを演奏するというものでした。

このちばてつやみたいなほのぼのした線画がほのぼの動くアニメーション。しかし会場を和ませたのはどっちかというとアニメより御本人様のキャラ。いまはタイに帰国したそうですが、以前は日本にも滞在していたそうで、流暢すぎるナゾの日本語トークで会場を沸かせました。しかもニッコリ笑うととっても可愛い…あーいやいや、そんな話をしてたんじゃないですね。

彼の作るアニメにはセリフがなくて、キーボードによる伴奏が感情を伝えます。どうも彼は大変面倒くさがりな人らしく(というか、自分で何でもできる人らしく)、周りの人にアレコレ頼んでいるうちに面倒になって、「あー自分でできるじゃん」(←本人談)と、音楽からパソコンからアテレコから、何でも自分でやり始めたのだそうです。絵をパソコンに取り込むところまでは良かったものの、音楽の取り込み方が分からず、ライブ演奏を始めるようになったのだとか。ちょっとフランス6人組っぽい(?)ピアノの音で超好み。

今回は、彼のDVDのプロモーション(←リンク先で音楽つきの動画も見られます)を兼ねていたようで、DVD収録作品を作者自らの生演奏で通しで見せてくれました。なかでも、

運転中に見えるいろいろな景色が、人の表情に見えてくる、という「車」

暑い部屋に帰ってクーラーをつけ、やれやれとほっとしていると、テレビに謎の女が現れ、スイッチを切っていくというちょっと恐い作品「電気」

そして、ある部屋で育った男の一生をシンプルな表現に凝縮し、見る者の心を掴む第一作「部屋」

が面白かったです。

一見した感じは無国籍風というか、むしろ日本の作品なのかと錯覚しそうですが、「生病老死」を扱ったストーリーやかなりグロテスクな描写もあり、そんなところに仏教とムエタイが併存してるタイっぽさがあるのかと思ったりしました。

ついでに特典映像まで見せてくれちゃったのですが、これが傑作。「トイレライブ」という作品で、アニメの脇に本人による日本語アテレコの光景が小さく映っており、それがおかしくておかしくて、オナカ痛くなるほど笑いました。

100人以上入れる劇場なのに整理番号100番以降は立ち見というアナウンスがあり不思議に思っていたところ、後方の席には関係者がわんさと陣取っていて、終了後のロビーはギョーカイの新年賀詞交換会みたいなありさまでした。負けるなタムくん。自作の「歌手」みたいなことにならないように、にわかファンはそっと応援しています。
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2006年12月03日

パプリカ

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「日本以外全部沈没」「時をかける少女」ときて、本作で今年の筒井康隆原作作品をコンプリートしてしまいました。別にスタンプラリーしていた訳じゃないんですが…。

他人の夢に入り込める機械・DCミニでサイコセラピーを行っている謎の女・パプリカ。そのDCミニが盗まれて、夢と夢が混線し、夢と現実の世界の境界が崩壊を始めます。いったい誰の仕業なのか、何が目的なのか。

と、いうナゾは実はどうでも良く、ストーリーにはどうも食い足りないところが残ります。パプリカのセラピーを受けている刑事の夢のフラッシュバックはありきたりだし、DCミニを巡る話もすぐに先が読めちゃうし。

ですから、パプリカの中から実体が出てくるシーンとか、足が樹木に変わっていくメタモルフォーゼのシーンとか、アニメーションならではの表現を楽しむ作品といったところでしょうか。悪夢の怖さが伝わってこないのは残念ですが(実写「悪夢探偵」の予告の方がよっぽど恐かった…)タイトル部分のアニメは秀逸ですし、音楽も面白いです。

目覚める直前に見てた夢って時間がたつとすぐ忘れちゃうのが惜しくて、録画出来たらいいのにと思っていたので、あのワラビみたいなDCミニにとても惹かれました。

結末は、ある意味、男の見果てぬ夢なのかなあと、思わず苦笑しちゃったのでありました。

主人公のパプリカの声の演技はどうも私には今ひとつでした。
ちなみに、本作品でいちばんのいお気に入りは二人のバーテンダー。と思ったら、声の出演は原作者と監督さんだったんですね。この二人を見るだけで和みます!

作品公式サイトはこちら。サイトを開くと流れる主題曲が中毒になるんですよね〜。

今敏 監督

池袋テアトルダイヤで見ました。
日曜の夕方でしたが、それほど混んでいませんでした。
あまり見づらい席がなさそうな席の配置なのは良いのですが、
音があんまり良くないです。耳に蓋をされてるような感じがします。
気のせい…?
posted by 銀の匙 at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月27日

ストップ・メイキング・センス

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トーキング・ヘッズといえば、有名は有名ですけど、凄いバンドとは正直思ってませんでした。ニューウェイブかと思うとそうでもないし(といっても、トーキング・ヘッズが流行ってた当時は、ニューウェイブは勿体つけすぎでダサい気がしてあまり好きじゃなかったんです。今聞くと、あのダサさが愛おしいけど)、ファンクというには黒さが足りないし、何だか中途半端な気がしてました。

しかしまあ、当然といえば当然ですが、この映画を観たことによって、自分がいかに浅はかであったかを思い知る羽目になりました。

しゃれたタイトルロールに引き続き、ステージにはたった一人、黒髪の青年が現れます。足下にカセットデッキを置き、ピコピコした如何にもニューウェイブな伴奏を流しつつ、手にしたアコースティックギターをかき鳴らしつつ歌い始めます。そのありさまはどう見ても、オンドリがエサ箱に向かって歩いてるようにしか思えません。

彼こそがトーキング・ヘッズのボーカル、デイヴィッド・バーンなのですが、どうもどこかで見たような顔だよなあ…と記憶を探っていくと思い当たりました。そう、「変身」のフランツ・カフカそっくり!

しかし、そんなマイナス面(?)をモノともせず、憂鬱そうな顔に似合わぬ激しいパフォーマンスで、彼のワンマンショーは盛り上がって行きます。ステージが進行するにつれ、ベーシストが増え、ギタリストが増え、ダンサーが増え、舞台の後方にはドラムセットやパーカッションが用意されて、堂々たる大バンドが出現します。

その後は踊らずにはいられない、ファンキーなナンバーが次から次へと演奏されます。そのノリっぷりが楽しくて、映画館じゃなくてお隣のライブハウスで上映してもらいたかったなと惜しくなるほどのステージ映像が繰り広げられます。

全編、この1ステージを撮っただけの本当にシンプルなつくりの映画ですが、それだけでここまで見せることができる、素材の良さと監督の手腕には脱帽です。

フロア総立ちのラストナンバーが終わると、エンディングにはライトを落とし、がらんとしたステージが映し出され、そこに最初の、ピコピコしたカセットの音が流れてきます。思えば遠くへきたものだ…と感慨深いラストシーンでした。

雨で日曜日ということもあって、お客さんがまばらなのが何とも悲しかったです。これが日本最終上映ということなので、ぜひ、ユーロスペースの最高の音響で最高のパフォーマンスを体感してください!

ジョナサン・デミ監督
ユーロスペース(渋谷)

整理券方式の映画館。1階にカフェもあります(2006年11月現在、味はいまいち…)。映画館内には自動販売機のみ。ドリンクホルダーがあり、持ち込み可です。
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2006年11月18日

真夏の夜のジャズ

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1958年、アメリカの東海岸で行われたジャズ・フェスティバルを描いたドキュメンタリー。優れたカメラワークと色彩感覚は全く古さを感じさせません。冒頭のタイトル部分からしてサム・フランシスの絵を思わせるような演出で、おしゃれ度抜群です。

原題の「Jazz On A Summer's Day」が示しておりますとおり、夜だけではなく、爽やかな夏の一日が主人公です。舞台はロードアイランドですから、少し肌寒いときもあるような夏、ヨットのレースの様子なども交えながら、いかにもゆるゆるした休日の空気が良く写し取られていると思います。

出演者はプロに徹していますが、観客の方はゆとりが感じられ、ライブ中だというのに本を読んでたり、おしゃべりしてたりと思い思いに音楽を楽しんでいる様子がうかがえ、なかなか味があります。

人々の服装、車、持っている小物なども粋で、アメリカのミッドセンチュリー・テイストが好きな人にはたまらない映像でしょう。

途中、ルイ・アームストロングのMCが少し入っていますが、あとはほとんどセリフはありません。最近の音楽映画によくある、おしゃべりばっかりで楽曲は尻切れトンボ、ということもありません。フルコーラス入ってます!

この映画を観て、ジャズが好きにならない人はいないんじゃないでしょうか。音楽はどれも素晴らしくて、拍手したくなるほどですし、出演者のパフォーマンスも一流揃いです。これがライブで見られたなんて、ホント羨ましいの一言です。一方で、ジャズには何故か付きまとう、金持ちやスノッブな人たちが趣味の良さをひけらかすための音楽、という一面がそこここに垣間見えるのも興味深いです。

上映は11月24日まで。その後、吉祥寺バウスシアターに巡回します。
これが日本最終上映。絶対お見逃しなく。

ユーロスペース(渋谷)
円山町に移転しました。渋谷駅からは、文化村通りをまっすぐ進み、東急本店に突き当たったら左へ曲がります。道の左側、ちりめん亭の脇の坂を上がった右手にあります。

こちらは、整理券順での入場となります。音響がとてもよく、画面もみやすい。ちょうど真ん中のシートが最上席です。内装もシンプルで大人向けの映画館。座席にドリンクホルダーあり。1階にカフェがあります。
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2006年10月22日

悪魔とダニエル・ジョンストン

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ご無沙汰致しました。見てからだいぶ日にちが経ってしまいましたが、感想をば。
いやーめちゃくちゃ面白いドキュメンタリーでございました。

真面目に見れば、精神病を患う天才ミュージシャン、ダニエル・ジョンストンの半生なので、本人も周りも大変なことには間違いありません。

自由の女神に落書きして警察に怒られてみたり(録音テープの音声が流れましたが、本人、しゅんとしてました)、ライブで観客に説教垂れたりという奇行はマシな方で、マネージャーを凶器でボコってみたり、お父さんの軽飛行機の操縦桿を奪って墜落させてみたりの刃傷沙汰が続けば、周りの寿命が縮みます。

しかし、そのマイナスと釣り合いを取るかのように、彼の才能は輝いています。関係者は怒るでしょうが、映画はこのマイナスのゆえに彼の才能があるのだと言わんばかりです。

アール・ブリュト、とひとくくりにするのは好きじゃないので、個性的な、と申し上げておきますが、一度見たら忘れられない絵もそうですし、メチャクチャ弾いてるように見えて、キャッチーなメロディーが心に残る音楽も彼の作品です。なかでも清涼飲料水「マウンテンデュー」を讃える歌(?)はすごくて、さんざん褒めちぎった上に「♪悪魔も飲んでる マウンテンデュー!!」だって。なんでCMソングに採用しなかったんだろ?最高なのに(爆

それを除くと(笑)私がいちばん気に入ったのは、彼の映像作品です。少年時代の回想シーンは、ダニエル自身が撮った自主制作映画のフィルムを使っているのですが、ベッドの前に座った本人の服がどんどん入れ替わっていくといったアイデアが面白いし、演技もなかなか上手です。そして、彼の映画のテーマになっているらしい、本人演じるところのガミガミ怒る母親の姿には胸を衝かれます。子供のころ、親が煩わしいと思う子はたくさんいるでしょうが、彼の感性には並の子供以上に応えたのでしょうね。

すでにこの自主制作映画時点で、アングルやカットの仕方なども大変上手いんです。こんな人の映画を撮る監督さんは、いろいろ注文付けられて大変だったんじゃないかと思いますが、それを乗り越えて(たぶん)、優れた作品に仕上がっていると思います。

病気が病気だけに、本人が何を思っているかを的確に表現するのは難しい挑戦だったのではないかと思いますが、家族や友人、彼に献身的に尽くすマネージャーの存在、他のミュージシャンや地域社会の反応などを上手く取り込んで、ダニエル・ジョンストンとは何物かを多角的に描いています。

最近のドキュメンタリーはデジタルカメラを使っているせいなのか、画面が非常に平板に見えることがあるんですが、この作品はフィルムを使っているようで、こんなに差があるものかと驚きました。深みのある映像も見どころです。

ジェフ・フォイヤージーグ監督

ライズX(渋谷)で見ました。
今回初めて1階席でした。
思ったほど見づらくはありませんでしたが、
あと50センチでも席が高い位置にあれば、
もっと良かったでしょう。関係者の方、上げ底をぜひご一考ください。

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2006年09月28日

サムサッカー

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「サムサッカー」見に行かない?と誘った相手に
「いいよ、サッカーものは…」
と軽くいなされてしまいました。違うよ。「フーリガン」じゃないってば。
カタカナタイトルは、あまり短いと考えものです…。そういう問題じゃないかな。

ま、それはさておきです。

お話は驚くほど単純。
17歳の高校生ジャスティンは、いい年して親指しゃぶり(サムサッキング)がやめられない男の子。自分でもやめたいとは思っているものの、不安になるとどうしてもこの癖が出てしまいます。

周りの大人たちからアレコレ注意されたあげく、お節介な歯科医に催眠術で癖を押さえこまれ、逃げ場がなくなったジャスティンは情緒不安定に陥り、抗うつ薬を処方される羽目に陥ります。ところが効き目は抜群で、彼はたちまち優等生に変身するのですが…。

「アルジャーノンに花束を」をもっと現実的にしたような話だなあと思いつつ見ておりました。演出はよく言えば直球勝負、悪くいえばヒネリがなくてそのまんまです。

主人公のジャスティンを演じたルー・ブッチは、大きな青い目、陶器のように白い肌でちょっと女の子みたいな男の子。もともとイライジャ・ウッドがキャスティングされていたと聞いていましたが、確かに感じが似てます。うーむ、アメリカ人が考える「頼りなさそう」「一人前の男としては如何なものか」というのはこういうタイプの人なんでしょうか。よくわかんないけど…。

良い子のはずなんだけど、周りに流されっぱなしで、ティーンエイジャー特有の「どう機嫌を取っていいかわからない」微妙な雰囲気を上手く出していました。お父さんが彼に対していう「やっとおまえに慣れたのに」というセリフがまさにドンピシャです。

彼はこの演技で賞を受けたそうなんですが、あまりにも掴みどころがなくて−−というか、同じような時期もあったはずなのに、感情移入が難しくなるほど自分が年とったってことなんでしょうが−−むしろ、彼の両親の気持ちの方が、実感として胸に迫りました。

ティルダ・スウィントン演じるお母さんは、映画俳優に熱を上げてます。息子であるジャスティンは、それを不倫ギリギリに受け止めている。でもお母さんは日常生活のちょっとしたアクセント(just a fun!)だと言い、大げさに言い立てられることにちょっと憤っています。こういうの、わかるなあ…。別に本当に憧れの人とお近づきになりたいとかいう訳じゃないのにねえ…。親指しゃぶりほど人目にはつかないけど、本当は俳優に熱を上げるなんていうのも、傍目から見れば、大人がおおっぴらにやることじゃないですよね。でも生きてる実感というのは、意外にそういうところにあったりもするもので。

彼女は実際に俳優に会うことになるんですが、現実と虚像を混同したりはしません。「無い答えを期待されている」17歳の少年の母親であることの大変さを語って聞かせるだけです。若者が自分で道を見いだして(または見いだせなくて)終わり、という単線の青春映画が多いなか、じゃ大人というのはどういうものかという点を複線で、愚かさも含めて描いているあたりが良かったです。

もう一つ面白かったのは主人公のジャスティンが所属するディベートクラブの描写。最近、日本でも学校でディベートを取り入れるべきだという話を聞きます。ある一つの事柄について、反対、賛成の立場で意見を述べてみよう、という活動らしいんですが、この映画で見る限りでは、アメリカの高校のディベートはそんな生やさしいものじゃなさそうです。この訓練を積んでいけば、言葉一つで黒を白に言いくるめることも簡単にできちゃいそう。

実際、裁判なんかではそういう局面もありそうですが、あまりに言葉で相手を巧みに操れるようになると周りが拒否反応を示すあたり、アメリカでもやっぱり行き過ぎはダメなんだなあと変な感心をしたりしました。

マイク・ミルズ監督

シネマライズ(渋谷)
地下のスクリーンで見ました。こちらは
数日前から座席を予約できます。GH列の10番あたりが
見やすいようです。
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2006年09月19日

X-men Final Decision Xメン ファイナル ディシジョン

アメコミが原作の「Xメン」シリーズ3作目。

シェークスピア俳優、サー・イアン・マッケランは、「なぜこんなアメコミ映画に出演したのか」と聞かれ、「これは虐げられた者たちの物語だからだ」と答えていたと記憶してます。

アメコミにシェークスピア俳優が出たっていいじゃないですか、別に…という反論はおいといても、今回、このテーマはかなり前面に出ていましたね。

超能力をもつミュータントたちと、彼らを怖れる人類との根深い対立は、「キュア」という薬をめぐって頂点に達します。

「キュア」を使えば突然変異体であるミュータントは人間に戻る…。迫害される生活に疲れ、人間社会で暮らしたいミュータントたちはキュアによる「治療」を望みます。

一方で、これはミュータントの根絶だと怒りを露わにする者たちは、実力で「キュア」の製造を阻止しようとします。その一派のリーダーであるマグニートー(イアン・マッケラン)はもはや手段を選ばず、最強のミュータントを仲間に引き入れようとします。それは…。



「私たちは病気なんかじゃない、治療される必要はないのよ」というストーム(ハル・ベリー)の言葉は、そのまま「同性愛は病気だから、治療すれば治る」といった類の、かつての(今も言う人がいるかもしれないけど)の偏見を強く思い起こさせます。

原作からして、人種差別問題などへの暗喩と言われていますが、娯楽大作でここまで正面切ってテーマを出してくるのも珍しいんじゃないでしょうか。
テーマがしっかりしてれば作品が良くなるとは必ずしも言えないけど、そのせいかどうか、主役のヒュー・ジャックマンはじめ、しっかりした演技の出来る良い役者が揃っているので安心して見られます。

特に、舞台俳優の貫禄たっぷりなイアン・マッケランの演技は最高に素晴らしいです。一番最後の公園でのシーン、数分ですが、ゾクゾクするほど良かったので、ぜひご注目ください。しかし…衣装はダサイですね。前作でパシリのパイロにまで「ダサいヘルメット」と指摘されてましたけど、黒の毛糸のセーター(?)の胸のパッチも、70年代ならともかくX-menの時代ではいかがなものか、と思いますが…リバイバルブームなんでしょうか?

ま、固い(え?)話はさておき、サイキック戦争は1、2作目を超えてどんどんエスカレート、そのうち地球ごと壊しちゃうんじゃないかと思わせる、アメコミらしい大げさかつ大ざっぱな展開が実に爽快でございました。

「鶏鳴狗盗」じゃないですけど、こういう超能力モノって、お互いがちょっとずつ持ってる特殊能力をどう組み合わせて使うかってところが意外な見せ場だったりしますよね。今回はラスボス(?)になぜ主役のウルヴァリンが向かっていくのか一瞬わからなかったんですが(ウルヴァリンの超能力はスストームやマグニートー級の凄さという訳ではないので…)思わず「座布団1枚!」と叫びたくなる、上手い設定の使い方でした。

それにしても…黒目がちの◎ー◎って怖いよー!夢でうなされそう。
スコットは騙され(?)ウルヴァリンが気づいたのはやっぱり野生の勘?とか、ミュータント同士でつぶしあってどうするの?
とかクダラナイことをいろいろ考えつつの鑑賞でございました。

今回、字幕の流れが追いづらくてとても疲れました…と思ったらやっぱり。
うーん、どうもこの方の字幕とは相性が悪いみたい。

たとえば、生徒の一人がチャールズ・エグゼビア(ミュータントを集めた学校の校長先生)について話すシーン。

「エグゼビアが家に来てくれたから学校に入る気になった」

というセリフがありました。彼は別のシーンではチャールズとかプロフェッサーとか呼ばれているため、人名をちゃんと把握していない私のような者は「エグゼビアって…学園が来てくれたってことかな…?何かの組織名だったっけ?」と考え込む羽目になります。

生徒が言ってるんだから、「校長先生」とか「プロフェッサー」じゃダメだったのかしら…等々、細かいことなんですけど。何かの伏線だったっけ?とか余計なこと考えちゃうし。

そうそう、エンドロールの最後にちょっとしたオマケがありますので、お見逃しなく。
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2006年09月18日

時をかける少女

tokiwo.jpg

評判が良いからってあまり期待すると、後でガックリすることがあるんですけど、この映画はとても良かった。

原作はおろか実写版も見たことないので(「時を〜かける少女♪」って歌くらいは知ってるけど…今回の映画には無かったです)、タイトルからして超能力ものなの??と思ったけど、いちおうSFなので、時をかける能力について、それなりの説明はあります。ただ、こんなことしたら歴史が変わっちゃうけど、パラドックスが起きたらどうするんでしょう。毎回パラレルワールドに飛ばされるってことかしら?

それはさておき、内容は学園ドラマに「ラン・ローラ・ラン」を足したみたいな感じです。

「ラン…」の方は、エピソード同士が互いに影響を与えませんが、「時を…」の方は、時間をずらしたために、事態がだんだん、ヒロインの真琴が思いもかけない方向へ転がっていってしまう。このあたり、とても面白く出来ています。

明るくて大ざっぱで、男の子っぽい真琴が、わんわん泣いてる…。いやー泣きたくもなるでしょう。私も見ながら泣いちゃったもん。男性の監督さんが女の子の気持ちをここまで的確に描けるなんてスゴイ、と感心したら脚本は(たぶん)女性のようです。そうか、だから他のアニメのように女性が嘘っぽくなかったのね。

それにヒロインの真琴を演じた女優さんも素直な演技で、リアルなヒロイン像に一役買ってました。お相手(?)の千昭役の人も上手かったなあ…。

逆に男性陣の描かれ方はどうだったんでしょうね。私の目には少女漫画に出てくる、女の子の理想の男の子たちに見えてしまいました。
うr
しかしこの異常なまでの爽やかさ、「日本以外全部沈没」と同じ、暗黒筒井卿の原作とは到底思えませんな。いや筒井映画が爽やかでは変、と思ってるこちらが暗黒なのか…。

QAXシネマ(渋谷)
で見ました。2日先までの座席指定制です。
地下1階の劇場はGH列の10.11番あたりが
見やすいと思います。
拡大上映になったおかげか、連休中でも空いていました。

以下はネタバレというほどでもないけど、ストーリーの展開に触れてます。

続きを読む
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2006年09月08日

日本以外全部沈没

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小松左京先生渾身の力作、小説「日本沈没」をおちょくるかのように、たった数時間(←1週間と書いてある記事も)で書き上げた上に、本家と同じ年に同じ星雲賞を受賞するという、お茶目な小説が原作で、しかも本家「日本沈没」と同じ年に映画化されてしまうという、どこまでもパロディの王道を行く作品であります。

そのお茶目さが嬉しかったあまり、前売りまで買ってしまいました(↑劇場窓口で購入したので、日本以外全部沈没してるスーパーボールをおまけに貰いました♪)

どうせシャレで作った映画だろうと甘く見ていましたが、夜9時過ぎからのレイトショーだというのに立ち見も出るほどの大入り満員でした。しかも、どうやら通な(オタクとも言う)お客さんが参集したらしく、ウケるところにはウケ、驚くところには驚くと、ノリが半端じゃありません。終わったのが11時なのに、エンドロールが出ても立つ人がいない!これは初めての経験かも…。

さて、お話はというと、説明するまでもなく、日本以外が全部沈没いたします。狭い日本へ、世界中の難民が殺到し、世界イコール日本になってしまう。いつもは卑屈(か、卑屈の裏返しで尊大な)日本人が成り上がる成り上がる。なんて恥ずかしい…と思いつつも、アメリカ大統領をアゴで使ってる様子にちょっと溜飲が下がったりする自分がいたりして、人の心のダークサイドをイヤ〜な感じに突いてくる、毒々筒井ワールドが炸裂します。

きっと予算もそれほど使えなかったんじゃないかと思いますが、本編に劇中劇(?)や劇中音頭(?)などを組み込んで、チープながらも単調にならずに話は進みます。そして途中の驚くべき展開(そうでもない?まさかあの人が×××だったなんて!と私は椅子から落ちそうになるほどビックリしました。何て良いお客さんなんでしょう、自分♪)、最後の、諸行無常+曾根崎心中な展開には、やまと心が十二分に表現されているのではございますまいか。

最近流行のオラが国バンザイが如何にみっともないものか、百万言を費やすよりこの映画を観せた方が早いですね。その意味では、

全日本国民必見

の映画と申せましょう。本家の方は観てないけど、ひょっとしたらこちらの方が面白かったりして…。

シネセゾン(渋谷)で観ました。
ちょうど真ん中あたりの列が見やすいです。
朝から全ての回の整理番号を切符に押しますので、
早めに行ける方は番号を確保しておきましょう。
posted by 銀の匙 at 23:48| Comment(6) | TrackBack(10) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月07日

キンキーブーツ

続きましてはイギリス映画。とっても良かったです。

平日の昼だというのに観客に中高年の男性が多くて驚きました。「プロジェクトX」か何かと勘違いして見にいらしたのでしょうか??それとも銀座だから?男性に是非御覧頂きたい映画なので良い傾向だと思いますが…。連日大入り満員で入れず、私も2度目の挑戦でございました。

ま、あらすじ的には傾きかけた工場を、跡取り息子がアイデア勝負で再生する話なので、そちらのニーズもあるかとは思いますけど、要は21世紀に男はどう生きるのか、という話なんでしょうかね(えらい強引なまとめだ)。

すでに婚約者の尻に敷かれてるらしい、ヘタレな英国青年チャーリー。演じたジョエル・エドガートンはホントに英国の田舎に行ったらその辺にいそうな感じの人なんですが、「キング・アーサー」で浮浪者みたいなガウェイン役をやった人とはまるで気づきませなんだ。しかもオーストラリアの方だそうで、さすが役者さんはスゴイ。

彼が朝ご飯をトレーに載せて持ってくるシーンには目が釘付けでした。あの薄いトーストがおいしそう〜!毎食朝ご飯でもいい、と言わせるイングリッシュ・ブレックファーストの面目躍如のシーンでございました。

さて、それはさておき、父の急死で田舎の靴工場を継ぐことになり、慣れない社長役に収まるものの、売れない在庫を抱え、工場はすでに廃業の危機。

バレエダンサーを目指す少年の物語「リトル・ダンサー」にもちょっと出てきましたけど、男の子ならこうあるべき、という父親からのプレッシャーって、男性にとっては結構辛いものなのでしょうか。しかも子供への愛ゆえに、というのがわかるだけに、なおさら大変そう。同じ仕事をしようものなら、父を超えるのは容易ではなさそうです。

しかしチャーリーの場合、人助けが幸いして、工場再生のチャンスをつかみます。それは腕利きの職人を抱える彼の工場だからこそ出来ること、つまり、男性でも履ける、セクシーなブーツを作ることでした。

…ってあらすじはどこまでも「プロジェクトX」風なんですが、そこはイギリス映画。靴のデザインを担当する、女装の麗人・ローラのパワフルな歌と存在感が全編を彩り、楽しいミュージカル仕立てになってます。はじけた衣装やショーのシーンと、いかにもイギリスが舞台らしい、少し暗めの色調の美しい風景とのコントラストも印象に残ります。

控えめな存在ではありましたが、工場の従業員ローレンを演じたサラ=ジェーン・ボッツは自然体で、同じく田舎のあか抜けない女性の感じがものすごーく良く出ていました。

最後は成功して終わるとわかっていながら、やっぱりハラハラさせられる演出も上手かったです。

終わった後で、「これが面白かったら「フル・モンティ」も見たらいいよ」という会話があちこちで交わされてました。いいや別にハートフルな映画なんて…と公開当時ヒネクレていた私は見に行きませんでしたが、この際、見てみようかな。

シャンテ・シネ(銀座)で見ました。
この劇場は、水曜のレディース・デーの他、木曜には会員割引があります。そのせいか、土・日・水に加え木も混んでいます(TT)。
席は3日前から予約可能。つまり、土・日・水・木の当日行っても希望の回に入れないことも。事前に混雑状況をご確認ください。

席はH、I列の真ん中あたりが良さそうです。
posted by 銀の匙 at 22:18| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月06日

トランスアメリカ

transamerica.jpg

性同一性障害のブリーは、性転換手術を間近に控えて喜びいっぱい。そんな彼女の元へ、存在さえ知らなかった息子が収監されているとの連絡が…。

まだ見ぬ父を心の支えにしているトビーの前で、実の父親とは名乗りだせないブリー。まあ大抵、こういうことって長くは隠して置けないんですよね。良かれと思って黙っていたのに、結局、ひどく傷つける結果になってしまいます。さあ、ふたりはどうなる…?

ニューヨークからロサンジェルスまでアメリカを横断するロードムービーなんですが、途中のエピソードがちょっと弱いのが難点でしょうか。しかし、特別なことが起こらない分、道路沿いのダイナーや普通の人の家の中、若者にマナーをきちんと教える大人たちの存在などなどを通して、ごく普通のアメリカ人やアメリカの生活の雰囲気が伝わってきます。金持ちのユダヤ人より先住民がルーツな方がカッコイイように思っているらしいのも、今のアメリカっぽいなあという感じがします。

ごくごく普通の日本…と一般化するのが難しいように、あるいはそれ以上に、ごくごく普通のアメリカっていうのはとらえどころがないけれど、例えば、気取ったレストランでハンバーガーが出てきちゃたりするとか、というのは如何にも外国人が想像するアメリカっぽいですが、その一方で、未成年にはお酒を出さないとか、ポテトを手でつまんで食べたりしないでフォークで食べるように注意したりとか、言葉遣いを直させたりする大人がちゃんといるのも、アメリカらしいと感じます。

TVドラマなんかを見てると、よく“Language!(汚い言葉は使わないの!)”って注意されてる人いますよね。この映画でもこのセリフが出てきます。なんでも“〜like”(字幕では「つーか」って訳していた)って言っちゃうのを注意されたりね。そういや昔は何でも“basicly(基本的には)”って言う人がいて注意されてたなー。今でもこの言葉はよく使うのかしら?

言葉遣い一つとってもそうですけど、まだまだアメリカの「清教徒」な部分は健在だなと感じました。それだけ締め付けが厳しいので、反動も大きいのでしょうか。「自由の国」といえども、既存の価値観からはみ出すことは、日本で想像する以上に難しいようです。

さて、映画のいちばんの見どころはブリー役の女優、フェリシティ・ハフマンの名演でしょう。心は女性ながら身体は男性という難役をとても見事にこなしています。一人の人間として、とても素敵で魅力的です(何となく青池保子のマンガに出てくる人に顔が似てる…つーか、顔が長いだけか)。

途中、いきなり「指輪物語」の話が出てくるんでビックリしちゃいましたよ(ちょっとトビー君、その解釈はどうなの???)。もちろんPJ映画の話なんでしょうけど、70年代から若者に連綿と支持されてきたというアメリカでの「指輪物語」の伝統につながってる感じがしました。あ、そうそうトビー君、ついでに言っときますけど、髪を金髪に染めるなら、眉も染めた方がいいんじゃない?私は元の黒髪の方が好きだけど♪

公式HPはこちら

アミューズCQN(渋谷)で見ました。
今のところ、一番小さいスクリーン。
水曜日は立ち見が出ています。
一番見やすい席は、席に段差ができるDEFGの3、4番あたり。
スクリーンが向かって左側にちょっと偏っているので、
真ん真ん中より少し左側の席の方が見やすいです。
全席指定。当日窓口で受け付けます。
posted by 銀の匙 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月13日

ハイテック・ソウル High Tech Soul

hightech.jpg

アメリカはデトロイトにて誕生した電子音楽「テクノ」についてのドキュメンタリー。

YMOがやってたような、メロディに特徴のあるテクノポップとは違って、デトロイト・テクノはダンス・ミュージックなので、一聴まず印象に残るのはそのリズムです。映画本編でミュージシャンが説明しているように、基本は「四つ打ち」と言われる、1小節に「ドン、ドン、ドン、ドン」と同じ強さの4拍のリズムが入るもの。

そこにリズム上の複雑さが加わっていくと「ジャングル」とか「ブレイクビーツ」とかジャンルが細分化されていくそうなんですが、えっと。説明してる本人も「何のことだかわかんないだろ」と言ってます(笑)。このリズムの差をヴォーカルパーカッション(ドラムの音を口まねでやる)で説明していて、それ自体すでに立派な楽曲。

デトロイト・テクノの担い手は地元の黒人DJたちで、先入観と言われようがどうしようが、彼らのリズム感の凄さこそがこのシーンを支えているのだと計らずも悟らされるシークエンスでした。

プログラミングによって自動的に音楽が生成されていくのではなく、ターンテーブルを使ったDJの技術をミックスすることで、楽曲は常に人の手が入った状態になっています。テクノにありがちな無機質さも、こうして彼らの手にかかればソウルフルな音楽へと変貌します。まさにハイテク「ソウル」というタイトル通りです。

そしてこの「ソウル」の部分の大切な構成要素として映画に登場するのがデトロイトという街です。よそ者の目には、荒廃した、特徴のない、醜い街…。そこに限りない愛着と神秘性、美を見いだすミュージシャンたちの矜持が、映画全体を引き締めています。

ただ、この手の映画が陥りやすい欠点(と私は強く思うんですが)がこの映画にもあります。インタビューやコメントを聞かせるのに終始してしまって、楽曲自体があまり流れないことです。誰それの音楽は素晴らしい…というコメント100連発よりも、もう一小節長く音楽を聴かせてくれれば観客は十分わかりますってば!演奏している様子なんかも地元じゃない限り滅多に見られないのですから、もうちょい時間を取ってくれればいいのに…。

なお、本編はDVDとしてリリースされるそうですが、劇場では本編の後に、デトロイト・テクノの華、デリック・メイのインタビューがあります。むしろ本編での彼より彼らしいのでは?とも思える8分ほどの貴重な映像、どうぞお楽しみに。

シアターN(渋谷)8月25日までの限定レイトショーです。
監督:ゲイリー・ブレドウ
posted by 銀の匙 at 16:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月29日

M:i:V

「王と鳥」の初日を見に行くはずが、予想外の大混雑で泣く泣く諦め(地味なアニメだと思ってたのに、何であんなに混んでるんでしょう?どこかで取り上げられたのかしら)代わりと言っちゃ何ですが、見て参りましたM:i:V
!IMFの敏腕スパイ、イーサン・ハントの活躍を描くミッション・インポッシブルシリーズ第三弾です。これまではスカッと爽やかアクションだったように思いますが、今回は敵役のフィリップ・シーモア・ホフマンの怪演のおかげか、どことなくえげつなかったですね…。

ま、話はどっちでもいいんですが(どっちでも良くていいのか?!)、主役のイーサン演じるトム・クルーズよりも、チームの一員を演じたジョナサン・リス=マイヤーズに視線釘付けの2時間でございました。あ、ヒロインのミシェル・モナハンですが、ときどきマイケル・ジャクソンに似てるなーと思う瞬間があったんですが気のせいでしょうか。

もっと活躍して欲しかったなーと思ったのはマギー・Q。とはいえ彼女の役名の方が気になりました。字幕はゼーンになってるし、発音もそう聞こえますが、キャスト表を見ると「Zhen」になってます。ってことは、「チェン」でしょ?漢字ならたぶん「陳」さんですよね。いいのかなー。

で、字幕は名をいうも憚るあのしとでございました。いろいろと批判はありましょうが、ちょっとしたところのワザはやはりベテランの味ですな。例えばね、イーサンがまさしくインポッシブルなミッションを果たしたときの、相棒のセリフ。

He maid it! He maid it!
I knew he maid it...

私なら
「やったぜ、奴なら やると思ってたぜ!」
なんて訳しちゃうでしょうよ。でも字幕は
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posted by 銀の匙 at 23:27| Comment(2) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする