2007年05月02日

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2007

今年もラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに行って参りました。

本日が初日だったんですが、実は例年GWということで、何の疑問もなくチケットを予約したんですけど、直前になって、はたと気づきました。5月2日って、平日じゃん…(大ボケ)。

仕方ないので休みを取り(自分でも呆れた)、がっつり4プログラム聴きました。

昼過ぎからだったので、ちょっと丸ビルに立ち寄ってみたところ、12時回っていたというのにレストランも並ばず入れました。ここは平日混んでいるし、休みは休みで並んでいるので、空いているのは不思議でした。つまり、この辺で働いている人たちは連休でお休み、よそから来る人は平日で来なかった、ということなんでしょうか。あるいは新丸ビルに人が移っちゃったのでしょうか?

それはさておき、最初のプログラムは「ハンガリーの民俗音楽とコダーイ無伴奏チェロソナタ作品8」でした。民俗音楽の方が聴きたくて選びましたが、街中ではなく舞台でやると、賑やかな舞踊の音楽も何だか寂しい感じで、たった一人、ロール・ディールティンスが演奏したコダーイに負けてしまいました。憂鬱な音楽でしたけど…。

続きましてはトリオ・ヴァンダラーが演奏します、ドヴォルザークの「ドゥムキー」とマルティヌーの「ピアノ三重奏曲 第2番 ニ長調」。B5というホールはあまり音が良くない上に、お客さんも騒がしい人が多くて落ち着かない雰囲気でした。そこへ「ドゥムキー」。これがまたとっちらかった印象の曲で、あっ、何かどっかで聴いたことある…というようなフレーズがあれこれ登場しては移り変わっていきます。第六楽章のマヌケなフレーズが大好きなので、まあ良いんですが。
マルティヌーは初めて聴きました。なかなか良かったです。

その後は、ちょっと間があきましたので、地上にある広場へ。
今年は広場に演奏用のステージが設けてあり、今日はルーマニアのジプシー音楽バンド、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスが無料演奏を行いました。

最初は意外にも、にぎやかなダンス音楽ではなく、バラードから入りました。バラードの2曲目が凄く良かったなあ…。歌ってたオヤジさんも渋かった…。映画「ラッチョ・ドローム」に登場したチャウシェスクについて歌ってた歌を思い起こしました。この無料コンサート、時間帯は違いますが毎日あるようなので、公式サイトでチェックしてみてください。

さて、夜はチェロとピアノの二重奏。今度はメジャーどころのプログラムです。サン・サーンスの「白鳥」、ドビュッシーの「レントより遅く」(この邦題、「レントよりなおゆっくりと」で刷り込まれているので違和感が…)「月の光」「吟遊詩人」、デュバルク「旅への誘い」、ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」「ハバネラ形式の小品」、ショパン「序奏と華麗なポロネーズ・ハ長調」でした。

ブリジット・エンゲラーが弾くというので聴きにきてみたところ、病気のため代役でアンドレイ・コロベイニコフがピアノでした。

いかにも私ゃ音楽家タイプのチェリスト、アンリ・ドマルケットと、ガテン系なコロベイニコフという凸凹コンビではありましたが、きっと急拵えだったでしょうに非常に息が合っていて、ピアノは良くチェロを引き立て、「吟遊詩人」なんか惚れ惚れしました。

ご本人たちも会心の演奏だったのか、時間がちょっと余ったせいか、アンコールでドビュッシーの「ボンソワール」とプーランクを一曲やってくれました。ドマルケットはノリノリでもっと演奏したさそうでした。後ろがつっかえてなければ、あと2、3曲はやってくれたかも…。惜しかった。

本日最後のプログラムは、一番楽しみにしてたベルトラン・シャマユのピアノ・ソロでした。ヤナーチェクの「草陰の小径を通って」をライブで聴けるのが嬉しくて嬉しくて。曲目は他にスメタナの「3つのサロン用ポルカ 作品7」「ポルカへ短調」「ポルカの形式によるボヘミアの思い出 イ短調作品12−1 変ホ短調作品13−2」。いずれも現代的で聴かせる作品揃いです。

会場が一番狭い相田みつを美術館でしたので、座席はピアノまで1メートルもないほど接近。ピアニストの表情までよく見えて、大変面白かったです。

っていうか、シャマユは小柄な人なので、フォルテシモでは椅子からぴょんと飛び上がり、全体重を掛けてガガーン!!!と弾くので、そのうちピアノを壊すんじゃないかとハラハラしました。あんな可愛らしい顔の割には大胆果断な演奏ぶりで凄かった。

ということで、これから5日まではフォルジュルネ三昧。明日は1プログラムだけですが、楽しみです。

そういえば、相田みつをへの移動中、展示ホールで無料コンサートをやっていました。学生オケらしく、若者たちが演奏していたましたが、思わず立ち止まって最後まで聴いてしまうほど上手かったです。空き時間があったら、展示ホールもチェックしてみてくださいね。
posted by 銀の匙 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(2) | 舞台/パフォーマンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月26日

マーガレット・レン・タン ライブ

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今回も書き終わるまで時間がかかってしまいました。最近、パソコンばっかりやってて…と怒られておりまして、しかも書くのが遅いのでなかなかキビシうございます。何度か覗きに来て下さった方、すみません…。

さて、開催からちょっと時間が経ってしまいましたが、「アート・オブ・トイピアノ」(記事はこちら)のマーガレット・レン・タンさんが来日し、ライブをするというので出かけて参りました。

まずは上映館のアップリンクXでのイベント。

狭い会場に立ち見でぎゅうぎゅうになるほど詰めかけた観客の前に、レン・タンさんが登場しました。

かわいいチャイニーズガール風の衣装を着て、小さいシンバルを鳴らしながらの登場です(後でプログラムを見てわかりましたが、これもトイシンバル用のちゃんとした楽曲で、ジョン・ケネディ作の「Fanfare」でした。

容姿もしゃべり方も映画そのまま…ってドキュメンタリーだから当たり前か(^^ゞ。

ご本人によるちょっとした説明のあと、さっそく演奏が始まります。
長身の彼女が膝を折って、小さなトイピアノに向かうところは何か辛そう。

と思うと、いきなり可愛らしい「ミラベラ」という曲から演奏が始まりました。

映画でも使われていた曲で、タランチュラの毒を消すために踊られた舞踊の曲だとか(こ、怖いよー!)。

使われているトイピアノはショーエンハット社製のもの。この曲は茶色のアップライト型を使っていました。楽譜も切り貼りしたちっちゃなもので、とても可愛いです。

他にもビートルズの「Eleanor Rigby」などが演奏されました。

その後、「アート・オブ…」の上映に引き続き、映画中で「リタニア」の作曲家として登場した佐藤聡明さんとのトークショー。マーガレットさんが舞踏家のEiko&Komaさんと北米で行った「Mourning」という舞台の話とか、興味深い内容でした。こちらは巡回公演があるようです。

面白かったのは、マーガレットさんが日本ではなぜそんなにジョン・ケージが尊敬されてるのか?と質問したのに対し、佐藤さんが日本人はジョン・ケージなんか聞かない、と答えていたことです(マーガレットさんは、えっ、京都賞も取ってるのに?と驚いてたけど)。

確かに「4分33秒」は有名だけど、他の曲って聴く機会あまりないし、稀に機会があっても、要するにコンセプトだけの音楽で全然面白くないと思ってました(このドキュメンタリーで良い演奏を聴くまでは…)。アメリカでも状況は似たようなもので、彼女の演奏を聴いてジョン・ケージが好きになったと、観客から言われたことがあるそうです。

マーガレットさんに、どんどん質問してくださいね、と言われたにもかかわらず、最初は一つも出なかった質問ですが、ショーが終わる頃には皆の緊張も解けたのか、時間が過ぎても次々質問が出ていました。

作曲はしないの?という質問には、いつかはするかもと答えていましたが、ピアニストを作曲者と観客の橋渡し、通訳のようなものと捉えているところが興味深く思いました。時には共同制作、また編曲にも携わっておられるようですが、そういった表現者としての役割には触れていらっしゃらなかったようです。

その後はサイン会。しっかり並んでサインしてもらいました。後ろの人に悪いなーと思いつつも、ちょっとお話させてもらいっちゃいました♪

さて、次の日はタワーレコード渋谷店でインストアイベントがありました。

こっちにも出かけて見たところ、無料だというのに曲数もアップリンクの時より多かったです。この日居合わせた人は大ラッキー☆でしたね。

こちらも「Fanfare」から始まり、
Mirabella
Eleanor Rigby
Chooks(エリック・グリズウォルド作曲)
Bicycle Lee Hooker(同上)
Dinky Toys(アントニオ・ピンホー・ヴァルガス作曲)
Modern Love Waltz(フィリップ・グラス作曲)
Satie Blues(トビー・トワイニング作曲)

Chooksは、ウッドブロックを叩きながらトイピアノを弾くという、高度にして愉快な作品。Bicycle…になると、自転車のベルを鳴らしながら脇の下に挟んだ自転車のホーンを鳴らし、トイピアノを弾くという、軽業みたいなパフォーマンスです。

グラスの曲はトイピアノ2台を使うもので、この楽器の魅力が良く出ていると思います。
トビー・トワイニングの作品は、グランドピアノとトイピアノを使ったサティー風のメランコリックな曲。映画では印象的な演劇のシーンで使われていた曲だと思います。トイピアノは、要は金属棒をハンマーで叩いた音なので(…)正直、グランドピアノの深い音色を聴いたときは、ちょっとホッとしました。

とはいえ。トイピアノは言うなればベルリラ(ってご存じですか?)とか鉄琴の親戚のようなもので、仕組みもとっても簡単です。しかし、トイピアノと鉄琴には、素人でもわかる、はっきりした違いがあります。

それは鍵盤を押したときの音。

ピアニストであれば、かなりの力で弾きますから、木製の鍵盤なら大きな音がカタカタ鳴ります。それがとてもいいんですね…。
今、YMOの「ライディーン」の新バージョンが流れていますが、あれってトイピアノ使ってません?だのに鍵盤の音がしないのは(私に聞こえないだけかも)、ちょっと寂しいです。

今回のイベント、通訳の方がきちんと訳されててとても良かったです。いつもこういう風だといいのにね。

2007年3月16日(アップリンクX)
2007年3月17日(タワーレコード渋谷店)
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2007年03月03日

!!!(チックチックチック)

会場のO-Eastでアリーナに立ってたら、ソールドアウトなのに一番前のブロックはなぜかいつもより人口密度が低い。

マズイ、もしかしてこれは…と嫌な予感がしたら、やっぱり当たりました。ライブが始まったとたん、そのエリアのお客さんは狂喜乱舞、頭や手や足をブンブン振り回し、タコ踊りサル踊り何でもアリ状態。ここまでお客がムチャクチャ踊ってるライブは初めて見ました。ダンスフロアと化したアリーナ前方、周りは手すりで囲まれ絶対絶命、引くに引けません。踏みつぶされないためには、こっちも飛び跳ねて踊る以外道はない!絶妙なセッションを楽しむというより、毎曲終わるごとに、ああ、この曲も何とかサバイブした…とほとんど強化合宿のノリでありました。うぅ…。

ステージ下に劣らず、ステージの上も混み合ってて、山伏みたいに鈴だけもってステージを移動する人とかドラムスティックだけもっててドラムはない人とか、なんか余剰人員が多いバンド(←懲りもせず、また予習しないで出かけた)だなあ、と思ったら、この人たち、しばらくたってトランペットとサックスの担当に変身してました。なるほどホーンという特技があったんですね。

フロントマン(なのかしら?)のお兄さんは最初のうちこそ大人しく、ドーモアリガトー!とかコンニチワ!とか言ってたのに、会場がヒートアップしてくるとだんだん発言のレベルが下方面に振れてきて、お客さん大喜び(こらこら)。しかも観客席に降りるのが好きな人たちで、そのたびに人の波が移動するので、本当にこっちはつぶれて死ぬかと思いましたよ。

そんな命に別状があるバンドですが、舞台に人が犇めいてるのは伊達ではなく、厚みがあってゴージャスな演奏を聴かせてくれました。と言っても、こっちも命がけで踊ってたので、もう一度CDで聴いても覚えてるかどうか…(爆 ああ、まだ耳が痛い。

O-East(渋谷) 1回のみ。他会場は名古屋。
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2007年01月23日

KASABIAN EMPIREツアー

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10日も前のネタをほったらかしにしてました。すみません。
何はともあれ、カサビアン。イギリスのバンドです。

自分では非常に良くあるパターンなんですが、中味を全く聞いたことがないのに(さすがに名前は知っていた)CD屋でジャケットカッコいいなあ↑買おうかな…と思ったら、来日公演があるって書いてあったので、CDがチケットに化けた訳なのです。公演まで1ヶ月切ってるのに、100番台前半でチケット買えるってどうよ…?とかなり後悔しつつ、会場のZepp東京へ。

ほとんど開演時間だというのに悠然と会場に向かう人たちが多いこと!(←熱狂的なファンがいるバンドだと、前座のときも場所取り等でとっとと入場するのです)あ〜ダメかも、こりゃ。

むしろセッティングのときに流れた音楽がカッコ良かったので、まあ、これだけでも拾いもんだ、何てバンドの曲だろうと思い、たまたま横にいた人に「この曲なんて曲ですか?」と聞いたらきっ!と睨まれました。後でわかったんですが、それがカサビアンの代表作だったらしい。知らんくせに来るなボケ!っていうか、映画館じゃないんだから普通これから演奏するバンドの音楽は流さなくないか?…いえ、予習もせずに来る私が悪いです。ファンの皆さん、すみません。

ライブが始まってみると、開始までのクールさはどこへやら、ここは「うたごえ喫茶」なの?と思うほど、観客が唱う唱う。フルコーラス唱えるファンがこんなにいるバンドだとは。しかもイギリスからの追っかけもかなり居るらしく、いよいよ肩身が狭くなってまいりました。

とは言いつつもメンバーにドミニク・モナハンとビリー・ボイドを縦に伸ばしたような感じな人がいるのが思いっきりツボに入り、曲調も大変好みだったのでとりあえずサビコーラスを叫ぶところから参加することに。

圧巻はアンコールで、ノリのいいナンバーばかり立て続けにやったので、みんな汗だく。手すりの脇に陣取れてラッキーと思っていたら、縦ノリで踊り始めた人たちが体当たりを食らわしてくるので逃げ場がなく、肋骨折れそうになりました。ああ、これも野次馬でライブに行った祟りなのでしょうか。

帰って早速1stCD「カサビアン」を聞いてみると、これがまた捨て曲全然なしのいいアルバムなんですよね…。ライブの方がやっぱりずっと臨場感がありましたけどね。

と言うことで、今年はCD聞いてからライブに行くぞ!(新春の誓い)
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2007年01月20日

のだめフェスティバル カウントダウン

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新年早々業務が立て込み、20日過ぎてのご挨拶となってしまいましたが、今年もどうぞよろしくお願い致します。

さて、そうはいいつつ、年の初めには銀座の国際フォーラムで、カウントダウンコンサートを聴きながら新年を迎えました。家の近所では、いまやすっかり年末の風物詩と化したジルベスターコンサートが催されているのですが、例年気づいたときにはもはやソールド・アウトの上、チケットも高いので無料のクラシックコンサートというふれこみに思わず飛びついてしまった訳です。

いまをときめく「のだめカンタービレ」と「熱狂の日」がコラボした催しで、電子楽器の試奏やのだめカフェの出店、年越し蕎麦などもあって賑やか。コンサートでは、2007年の熱狂の日のテーマ、「民族のハーモニー」関連の曲目が演奏されました。目玉は山下洋輔さんのピアノによるガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」。360度の客席でピアノと反対側に陣取っちゃったので音はあまり良く聞こえませんでしたが、時折、ラフマニノフ?とかドヴォルザーク?とか別の曲のフレーズを織り交ぜ、なかなか盛り上がっていたようです。

アンコールはラヴェルの「ボレロ」でこちらは大迫力のうちに終了しました。大晦日は終日電車が動いているので、帰りの足の心配もなく、良い年越しとなりました。

今年の熱狂の日、チケットは3月17日から発売だそうです。いまから待ち遠しいです。
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2006年12月31日

Jump

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本年最後のエントリーは、少し前になりますが、プレビュー公演で見せて頂いた舞台「Jump」をば。

こちらは2007年5月18日から行われる予定の、韓国から来たパフォーマンス。見てすぐ連想するのは、ジャッキー・チェンの一連のコミカルな映画です。

武術の達人のおじいちゃん、お母ちゃん、お父ちゃん、お兄ちゃん、お姉ちゃん…の併せて無慮数十段の武術ファミリーに巻き起こるドタバタ騒動を演武を交えて見せてくれるもので、最初のうちはちょっとギャグが滑ってるかな?と思ったけど、10分もすると完全に演出のペースにはまってしまいます。とにかく笑える!

セリフはあんまりないんですけど、肝心なところが日本語になってて、それがまた笑えるんですよね。こりゃ、世界中どこでやってもウケそうです。

笑えるだけじゃなく、このチームで新体操やったら金メダルとれるのでは?と思うくらい出演者全員の身体能力も高いので、その面でも十分楽しめます。

大声で笑ったり、舞台に上がったり、賑やかに過ごせそうなので、ご家族全員で楽しめそうなところもいいですね。オススメです!

新宿シアターアプルで見ました。
こちらの紹介が詳しいです。

それでは、来年も楽しく笑える良い年になりますように!
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2006年06月11日

ジンマン&ヨーヨー・マ

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本日はヨーヨー・マのチェロとデイヴィッド・ジンマン指揮、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の共演で、ドヴォルザークのチェロ協奏曲ロ短調(op.104)とシューマンの交響曲第2番ハ長調(op.61)を聞いて参りました。

開演するとすぐご両人が登場、のっけからパワー全開で飛ばします。初めて聞くオケでしたが、ノリノリですごく良い感じ。第一ヴァイオリニスト、フルート、オーボエがめちゃくちゃ上手いほか、ジンマンの茶目っ気あふれる(?)指揮の糸にたぐりよせられるようにオーケストラ全体がついていくのが凄かったです。

ヨーヨー・マはというと、この人のチェロを聞くたびに、私は二胡の調べを思い描いてしまうのですが、今回も泣かせ方がやっぱり二胡っぽいなーと思いつつ聞いておりました。ソロになると会場中が固唾を呑んで聞き入るといった感じで、やはり凄かったです。

で、お客さんの拍手に自分も拍手しちゃうあたりが何とも中国っぽくて微笑ましかったです。あと、鼻をこするクセがあるんですねー。弓に油を補給してるとか?いや、そんなペンギンじゃないんだから…とヘンなところに注目しちゃいました。

今回の会場となったサントリーホールの音響の良さは定評がありますが、値段の高い席より、そうでもない席の方が面白いときもあります。特にC席の2階は演奏者の真上の時があり、今回、ちょうど舞台に向かって右手側の2階に陣取ったため、ジンマンやヨーヨー・マの表情がよく見え、とってもお得でした。

日曜夕方4時からで6時には終わってしまうという、ややあっけない公演ではありましたが、終わったあとに軽く一杯…という向きには、このくらいの早い時間の方がいいのかもしれませんね。

サントリーホールへ行ったあとは、階段を上って、裏のキハチ・カフェに行きます(上の写真)。いつも空いてるし、雨のときは木々を眺めながら、晴れの時はテラスでお茶できるので重宝してます。

サントリーホールのHPはこちら
アンコール曲紹介というページが面白いです。なるほど、プログラムには書いてませんもんね(^^)ノ
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2006年06月06日

夜のままで/鈴木美紀子ソプラノリサイタル

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皆様こんばんは。ご無沙汰しておりました。

さて、久しぶりに中世ヨーロッパ音楽を聴いてまいりました。「エール・ド・クール」と呼ばれるフランスの宮廷で歌われていた歌曲です。

寂しさを帯びた旋律、儚げなリュートの伴奏が特徴的な音楽で、今回は歌が鈴木美紀子さん、リュートがつのだたかしさんの演奏でした。

古楽に興味がないとなかなか聴く機会は少ないと思いますが、自然で優しい歌が多いので、豪華絢爛なイタリアオペラに抵抗がある方でもすんなり入れると思います。歌詞も貴婦人へのかなわぬ恋、収穫時の歌、酒飲みの歌などバラエティに富んでいます。なかでも有名なのは「若い娘」(Une jeune fillette)でしょうか。このメロディーを耳にしたことのある方は多いでしょう。メロディーはこちら。特にファイルの終わり頃を良く聞いてみてくださいね。

会場は代々木上原にある「ムジカーザ」というホールで、住宅街に溶け込んだこじんまりとした造りに好感がもてます。演奏が終わって駅の中華料理屋さんでごはんを食べていると、なんとスタッフご一行様が入ってきました。

近くの席に座ったのでついまた盗み聞きしてしまったのですが(ごめんなさい)、歌の途中にせりふが入ったとき「オレを見たよね?」「いやオレだよね?」とスタッフがモメてましたところ「いーえ、一番前の席も見えないのよ〜」というお言葉を賜っていました^^

さて、いまちょうど「目白バ・ロック音楽祭」が催されています。目白周辺の由緒あるクラシカルな建物が会場になっていますので、音楽と建築巡り、両方楽しめてお得です。ご都合のあう方はぜひ…。
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2006年05月07日

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 熱狂の日2006 最終日

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本日5月6日土曜日は2006年フォルジュルネの最終日でした。
最初のプログラムはホールB5にて、ピアノソナタ第18番ニ長調とヴァイオリンソナタ25番ト長調,41番変ホ長調です。

モーツァルトは短調の曲が好きなんですが(長調でも好きなのはありますけど)、堀米ゆず子さんのヴァイオリンが聴いてみたかったので、曲の好みは度外視して選びました。とは言っても、41番は交響曲の同じく41番(ジュピター)と同じテーマがちらっと現れる面白い曲です。

ヴァイオリンは期待通りの伸びやかな演奏で、高音が艶やかなのはもちろん低音にも迫力があり、オーケストラとの共演も聴いてみたい感じでした。

さて、午後は禁を犯して(?)曲目でプログラムを選びました。せっかくモーツァルト年なので41番「ジュピター」「ピアノ協奏曲20番」は生演奏で聴きたかったんですよ…交響曲25,29、40番はじめ幾つかの聴きたい曲目は、ラッキーなことに先行して行われた東京シティフィルの演奏会で良い演奏が聴けたので今回は見送りました。

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で、どうだったかというと、去年に引き続き今年も惨敗でした。

一番大きかったのはホールの問題です。会場がホールAの場合、1〜5列目あたりの席が取れない限り、クラシックだと音響が悪すぎてお金のムダだからやめておいた方がいいです(良かったという感想をお持ちの方がいらしたらごめんなさい)。その点、ホールCなら15列目でも聴きやすいように思いました。

あとは、好きな曲だとCDなんかで聞き慣れているだけに、よほど気に入った演奏でないと受け入れがたい面もあるのではないでしょうか。テンポが思ってたより速い/遅い、盛り上がりをつけすぎる/欠けすぎるとか、変なところが気になって落ち着いて楽しめません。うう、失敗した…。

今年は来場者50万人だったそうで、これほどの人が集められる作曲家というと、あとはバッハ(地味?)、ショパン、シューベルト、ワーグナーとかかなあと思ったら、来年はチャイコフスキーやドボルザークなどが予定されているようです。やったー!!これで来年のGWの予定は決定です。ロシアかチェコからオケ呼んでくれないかな〜。

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↑展示ホールでの無料コンサートの様子です。
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2006年05月06日

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2006感想その2

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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2006の続きでございます。
まずはモーツァルトのレクイエムニ短調を聴きました。指揮者ミシェル・コルボの率いるローザンヌ声楽アンサンブルは非常にまとまりがよく、女声が美しい合唱団です。曲目が鎮魂曲だけに、ノリノリで楽しそうに歌ってるのはちょいと気になりましたけど…。

ソロではソプラノのカティア・ヴェレタズが良かったです。

この曲はモーツァルトの遺作で、途中の「ラクリモサ(涙の日)」が絶筆となり未完成のまま終わりました。そういうわけで、「サンクトゥス」が歌われたあと、客席は続きがあるのではと、し〜んとしてました。で、コルボがくるっと振り向いたので皆が拍手する、という珍事になりました(どこで終わりにするつもりかわからなかったんですね、ハイ)。熱演だったのに拍手のタイミングがずれちゃって申し訳なかったです。

今日はもう一つ、ピアノソロを聴きました。国際フォーラム内にある相田みつを美術館の展示室を使うという趣向で、収容人数は約100名。今回も最前列のど真ん中で聴きました。

ピアノまでの距離は恐らく1メートルなかったのではないでしょうか。コンサートというより、おうちにお邪魔してサロンで弾いてもらっているような感じで、とても良かったです。

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(↑写真は相田みつを美術館でのコンサート開始前の様子です。暗いのでブレちゃってすみません。ピアノと客席の距離が本当にちかいのがおわかり頂けますでしょうか)

弾き手のジャン=フレデリック・ヌーブルジェは弱冠20歳の若手ですが、良い演奏を聴かせてくれました。フォルテの表現が素晴らしいです。ハイドンのピアノソナタロ短調というのは初めて聴きましたが、ちょっと変わった感じの曲ですね。彼はショパンやドビュッシーなんかも上手そうです。巻き毛も可愛らしかったし…あ、これは演奏とは関係ありませんね。失礼しました。

明日はいよいよ最終日。オーケストラを聴くつもりです。
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2006年05月05日

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2006感想その1

皆様こんばんは。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2006、もう御覧になっていらっしゃるでしょうか。

モーツァルトの音楽を中心にたくさんのコンサートが行われますが、それ以外にも注目なのがこちらの関連イベント。当日券、または半券を持っていれば入れて、講演会、無料コンサートなど盛りだくさんです。私が楽しみにしているのは「マスタークラス」というイベントで、出演者が若手演奏家にレッスンする様子を見学できるというもの。ほとんどのコンサートは完売になってしまいましたが、ホールAには空きがあります。チケットの購入方法はこちら。窓口は大混雑しますので、それ以外のところで買っておいた方がよいでしょう。ホールAは大きすぎてクラシックのコンサートには不向きではないかと思いますが、3000円の入場料と考えて、無料イベントを楽しんでみるのもオススメです。

さて、私は本日5月4日が初日でございました。前売り発売と同時に押さえた最も行きたかったプログラムで、なんと22時45分スタート!

曲目はピアノ三重奏曲第4番変ロ長調、第5番ホ長調です。ボリス・ベレゾフスキーのピアノ、ドミトリ・マフチンのヴァイオリン、アレクサンドル・クニャーゼフのチェロという顔ぶれ。曲目よりは奏者重視で選びました。

このB7という会場は700人も収容するわりには仮設のようで、音が左右に逃げる、あまり嬉しくないホールでしたが、ラッキーにも一番前の真ん中の席が取れ、3人の表情、弓のこすれる音、ブレス(息継ぎ)の音まで、よーく聞こえました。室内楽なので、本当をいうと100人くらいのホールの方が良いんでしょうけど…

3人は期待にたがわず息の合った演奏を聴かせてくれて楽しいひとときでした。会場の大声援に応えて第5番のフィナーレをアンコール演奏してくれました。終電の関係でしょうか、帰らなくちゃいけないお客さんたちは恨めしそうでしたよ…。

今日は夜中からでしたので、他の会場は閉まっていて様子がよくわかりませんでした。昼間の様子は明日(と言ってもまた夜まで聴くので日付をまたいでしまうと思いますが)またレポート致します。
posted by 銀の匙 at 01:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 舞台/パフォーマンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月16日

国本武春 観客養成講座 しゃうと2006

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以前、何の拍子か「アパラチアン三味線」というのを聞いたことがあります。アメリカのブルーグラスバンドに日本の三味線奏者が参加した音楽でしたが、ある楽器の代わりに三味線を入れて演奏するという安易なものではなく、三味線は三味線らしい味わいで、超絶技巧を披露しつつ、カントリーにも絶妙に馴染んでいたのが印象的でした。

バンジョーに負けない存在感を発揮していたその三味線の弾き手こそ、本日の主役・国本武春さんでした。ふだんは「忠臣蔵」の語りをやっていらしたりするので浪曲師なのかと思っていたら、ブルーグラスの方を先にやっていて、そのあと三味線・浪曲の修行をされたということです。

今回のステージは去年から引き続いている「観客養成講座」の一環です。前回までは浪曲中心だったそうですが、今回はオリジナル演奏が中心でした。

オリジナル・ソングの方は、さすがにバラードは素晴らしかったけど、それ以外はどうも浪曲をロック仕立てにしただけみたいな感じがしちゃって、アパラチア三味線級のインパクトを期待していた自分としてはイマイチでした。反面、「観客養成」の方はなかなか面白かったです。

もとは浪曲なんて聴いたこともないお客さんに、合いの手の入れ方やら何やらを指導するという企画だったようなんですが、今回は、ステージの上は他人事みたいに思ってる客席に参加してもらうため、自分たちで歌を作ろう!という企画でした。

と、ステージには白板が持ち込まれ、まずは歌のテーマを決めます。
いくつか挙がった候補のうちから「ビンボー」が選ばれました(笑)
そして、最初に歌詞を決めていきます。
へえ、作詞が先なんだ!と曲先の楽曲に慣れている自分には新鮮でした。

まずはサビ。貧乏って言ったら何ですかね?という問いに
「マンボ!」
「暇なし!」と応える客席。

たちまち

ビンボー ビンボマンボ!
ビンボー ビンボ暇なし…

と歌詞が作られていきます。
続いて、サビに行くまでのヒラの部分。
ビンボーのユーモラスな具体例を、との誘導に

いつも食事は試食コーナー
ネコをつかまえマフラー代わり…

というようなネタが追加され、
締めの言葉が追加されて歌詞ができます。
リズムは「シャッフル」に決め、リズムボックスに合わせて
語呂のいい歌詞を声に出して読んでいると、
ほとんど自然にメロディーも決まってしまいます。

ヒラの部分はサビと掛け合いにするなど、
さすがなプロの技もプラスされて新曲のできあがり。
今日一番の曲は実はこれだったかも…(^ ^;)ゞ

ラジオ局地下の小さなスタジオでのライブだったので、
演者とお客の距離も近く、楽しいステージでした。
趣向を変えて、
5月12日(金)、6月23日(金)にも続きのステージがあります。
イープラスで扱いがあるほか、当日券も発売される模様。

ニッポン放送 イマジンスタジオ(有楽町)
posted by 銀の匙 at 13:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台/パフォーマンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月13日

コンドルズ 勝利への脱出

男性ばかりの舞踊集団、コンドルズの公演。
ワールドカップイヤーにちなみ、前半45分、後半45分、ハーフタイムを挟んでのプログラムという趣向です。

最近とみに人気らしく、ファンクラブ枠で発売同時に申し込んだというのに、なぜ席が一番上の階の一番後ろなのでせう…と悲しみつつも、東京グローブ座はキャパが小さいので、こんな隅っこでも別に支障なく見えました。

ただ、今回は1階席を使った演出が多かったのでやっぱり一階が良かったなあと(ブツブツブツブツブツブツ)

と愚痴りつつもなかなか楽しんで参りました。

寸劇や人形劇(?)などを織り交ぜてはいるのですが、基調はコンテンポラリーダンスです。

いま、コンテンポラリーの主流は日常の動作の延長としてのダンスだろうと思いますが、コンドルズはこの流れに忠実で、殴る蹴るカッコつけるなど、男子ならではの日常(?)の動作が取り込まれているのが微苦笑を誘います。足を上げても足が伸びきってないし、まっすぐ立てないんじゃないかと思うほど基本動作がなってない人が目に付き、体型も○ゲ、チ○、デ○など(あ、ハ○は体型じゃないか…)身体能力が勝負のダンサーとは思えないメンバーばっかり。

そんな中で一人だけ、ものすごく上手い人がいると思ったら、それが主宰の近藤良平さんなのでした。足を伸ばせばまっすぐだし、飛べば滞空時間がとても長く、体型も見るからに踊る人という感じです。

ただ、彼のダンスは上手すぎて、コンドルズ的にはどうも違う気がする…。コンドルズが全員彼のレベルだとしたら、日常動作を高度な訓練で見せるローザスみたいでカッコいいかも知れませんが、それでは別の集団になってしまうでしょう。あ、いえ、コンドルズのメンバーも厳しい訓練を積んでるんでしょうけど、そうは見えないのが面白い。

晴れの場の、特別な人々しかできないダンスではなく、毎日の延長上にあるダンスを見せてくれる彼らには、3年の体育祭に急に創作ダンスをやれと言われて無理やり特訓した男子高校生みたいな、初々しい良さがあります。ときどき、「舞踏」っぽい動きが入っていることもありますが、下手くそ(に見える)ので、そこにも不思議な軽みが加わっています。そして、踊り手が普通の人っぽい分、振り付けのアイディアが光輝いて見えるのです。

さて、今回、特別ゲストとして漫画家の槇村さとるさんが出演されました。17歳でデビューして、30年間第一線で作品を世に送り出していらっしゃる…。いやースゴいです。お客さんの尊敬を一身に集めておられました。しかも発言や物腰がとても愛らしい…。こんな人になりたいものですね〜。

東京グローブ座(大久保)
今回の作品をシャッフルし、90分のプログラムにしたてた「勝利への脱出 シャッフル」がさいたま芸術大ホールで行われるそうです。詳しくはこちら。また、まだ公式HPには出ていないようですが、今年中にこれまでのベストプログラムを組み合わせた公演も行われるそうです。
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2006年04月05日

Sigur Ros シガーロス 東京公演

sigur.jpg

前座の女性バンドaminaがシガーロス風の、なかなか面白い演奏を見せたあと(後でシガーロスのバックに入っていました)、いよいよ真打ち登場です。

幻想的なステージとの噂通り、白い幕に湖面に反射する光のようなパターンが投影されたあと、幕越しにシルエットが浮かび、ボーカル、ヨンシーの高音が霧の中の呼び声のように聞こえてきます。

幕が開いて私はびっくり。ファンとか言いながらメンバーも良く把握してないモグリなんですが、ボーカルのヨンシーは男性だった…(てっきり女性かと思ってました…恥)言い訳がましくて済みませんが、間違えて当然、地声との境目もスムーズな揺るぎないファルセットを聞かせてくれます。

といっても、クラウス・ノミや同じアイスランドのビヨーク、アイルランドのドロレスのように前に出てくるものではなく、技巧に走ったり押しつけがましいところのない歌声です。ちょっと途中、苦しそうなところもありましたが、そういうところも含めて味がありました。アイスランド語の響きはとても美しく、曲調に良く合っていると感じました。

彼らの音楽は極光のように、聞く者を照らし、貫いていきます。アイスランドへ行ったことはありませんが、彼らの音楽を聴いているとアイスランドがどういうところか、くっきりと脳裏に描くことが出来るのです。

大気にきらめく氷の粒や肌を刺す戸外の寒さ、深い色を称えた空、そして、静けさの中に突如現れる、激しくダイナミックな大地の躍動…そんな景色が次々と蜃気楼のように立ち現れます。

途中、ろうそくの光の元で演奏するシーンは、音楽を囲んで過ごす長い冬を思わせると共に、町の小さな教会に居合わせたような雰囲気もある面白い演出でした。

ボーカルの他にも、静謐で繊細な曲に、うねりとダイナミズムを与えるドラムの演奏、そしてドラムにシンクロする照明が素晴らしかったです。

たいした数のライブは見ていないので大きな事は言えませんが、今まで見たうちでは最高のライブでした。まず曲が良かったし、演奏も良かった。場所も、硬質な音の生きるSHIBUYA-AXの音響でぴったり。そして何より、観客が最高でした。

ライブ後半、無音部分のある曲があったのですが、その一瞬、会場にまるで生きているかのような沈黙が訪れ、ヨンシーのブレスで歌が再開すると一気にテンションが上がっていきました。ざわざわしがちなライブ会場では、奇跡のような出来事です。このとき、観客の一部となってライブを分かちあえたことを、無上の光栄に感じました。

ヨンシーが単語を2つくらい(ターク、と聞こえましたが、ありがとうって意味かな?)喋っただけで後はほとんど休みなく演奏が続き、最後に激しくエモーショナルに昂まり、始まりに呼応する白い幕の演出で締めくくられました。

4月5日(水)は最終日だそうです。仕事、会議、デートなどで行かれなくなりそうな皆さん、そんな用事は後からでもできます。どうかこのライブを優先して、感動を分かち合いましょう!
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2005年11月29日

The Beautiful Girls 東京公演

beautiful.jpg

さてさて、オージー・バンド「ビューティフル・ガールズ」を先般Fuji Rockで見られなかったため愚痴っていたところ、東京で見られることになりました。神様ありがとう。

O-Eastは左右に広く前後が狭い横長なので、キャパシティがある割にはステージとフロアが近く一体感があるのが特徴のハコです。

今回はALOとThe beautiful Girlsの2組だけでしたので、どちらもたっぷり演奏してくれました。ALOって知らなかったんですけどなかなか良いバンドで、何よりメンバーが嬉しそうに演奏しているのが和めました。

ビューティフル・ガールズの曲目は↑の通り。
(終了後、帰り際に撮影させてもらいました)
途中、静かなアコギの前奏の最中にでっかい声で携帯かけているトンデモ客がいて、
近いだけに絶対メンバーに聞こえてるよ…と思ったら、
さすがに周りの人が(NonNon…と踊りつつカッコいい動作で)注意してました。
この辺、渋谷のお客さんは慣れたものです。

まあ、ちょっと今日は演奏のテンション低めだったみたいですね。
火曜日だからお客さんもそれほど多くなかったし。
本当に演奏が圧倒的なら、客席も自然と静かになります。
ブルースハープのソロの時はみんな聞き入ってましたもん。

でも私としては満足でした。
今後「Morning Sun」のブルースハープなしのバージョンは
物足りなく思ってしまうかも…。

2005年11月29日
O-East(渋谷)

あした11月30日 (水)は
Shinsaibashi CLUB QUATTROで公演とのことです。
詳しくはこちら
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2005年11月27日

electraglide 2005

loud.jpg
会場でもらったチラシ↑

こんばんはー!!(^^)

本日もご機嫌でございます。
関西の皆さん、エレグラいかがでしたか〜!?

さて、11月25〜26日にかけてエレクトロニック・ミュージックの祭典、エレクトラグライド2005へ行って参りました。

東京の会場は幕張メッセ。夜9時から翌朝6時まで、夜通しテクノに浸れるという夢のようなイベントではありますが、仕事場から直行なので途中で倒れたりしないかちょっと心配してました。

結局、そんな心配は全く杞憂に終わり、まさに疾風怒濤の一夜、眠気が起きるヒマもありませんでした。

この手のイベントは別に入場時間に行く必要もなく、残業があっても大丈夫なので気楽です。しかし踊る気まんまんだったため、ロッカーを確保しようと早めに出かけました。申し訳ないけど会場近くのショッピングセンターで着替えさせてもらい、一路会場へ。

中には巨大なロッカースペースが設けてありましたが、10時前にはもう満杯でした。実は、一回開けるとまたお金を入れなくちゃいけないので、グッズを買ったりして荷物が増えた人が別のロッカーを使う(払う額としてはおんなじですもんね)ため、人数分以上に塞がってしまうのです。500円1枚と100円5枚のロッカーしかなく、両替所は長蛇の列でした。

ちなみに、会場が広いので、ずっと踊っていても半袖だと寒いかもしれません。私は薄い長袖でちょうど良かったです。

今回はヘッドライナーのUnderworldが会場限定予約のCDを出すため、まずはその受付に並びました。ハッキリ言って、翌朝の方が人も少なく並ぶ必要すら無かったんですが、その辺はまあ、ファンだから気合いで。

そんなことやってるうちにケン・イシイは聞き損ね、並んでるあいだ聞こえてたThe Light surgeonsのノリノリなサウンドに並びながら踊ってる人を見物しておりました。お客さんも綺麗な男子が多くて、大変な目の保養に…(もちろん、綺麗なおねえちゃんもいっぱい来てましたよ)。

メイン会場に着いたらもうAutechre(オウテカ)が始まってました。
何て言ったらいいか困る音楽なんですが、こちらの「Super☆Rock」さんの評はその通り!って感じです。
素晴らしい音楽だけど、この曲で踊るのは難しい…。

で、天下のオウテカ様だというのにスペースがスカスカで、後から会場入りしたにも関わらず、容易に最前列まで行くことが出来ました。良いのか、これで?!
ライティングもヴィジュアルも一切なく、暗黒な音に撃たれるこの感じ、ライブならではの醍醐味です。

お次は移動してColdcut(コールドカット)。すでに始まっていましたが、さっきまでオウテカ様を聞いていたので、はじめはずいぶん単細胞な音楽に聞こえました。
それも、マツケンサンバが出るまでのことでしたが…。
いきなり画面には踊るマツケンと腰元たちのギンギンギラギラスクラッチ映像。お客さん大喜び!すごいぜマツケン、テクノもばっちりよ。

そのあとも、たけし、ブッシュ、ブレアとスクリーンに次々飛び出す豪華ゲスト(?)。しまいにはステージの上にDJ KENTARO、ジョン・スペンサーと大盤振る舞い。フロアは大盛り上がりを見せました。今日はColdcutがおいしいところを持ってったな…と思ったら、その後、さらに異様な展開に。

続きまして登場したのがChris Cunningham(クリス・カニンガム)。
この人の映像は敬愛するエイフェックス・ツインビデオでお馴染みだったので楽しみにしていました。

当日は、ラインをつないだりスイッチを入れたりする映像と、オシロスコープの映像がシンクロする場面からはじめて(Monkey Drummer)、こんな単純な絵がこんなに面白いなんて…とまずは観客の心をつかみにかかり、短編作品Flex、裸の男女がパンチをかましあう映像、邪悪なチワワとエイリアン風の異人のビデオ(ラバー・ジョニー)と天才の名に恥じない強烈な映像を連打します。

いちおう、アンダーワールドが始まったのでいったん抜けましたが、あまりにも気になってすぐ戻ってきてしまいました。

「スターウォーズ」の映像を使ったビデオではフロアも大いに湧いてました。他にも、ナチスの党大会を使ったビデオ(確かに、その場の雰囲気も「党大会」っぽかったですけど)、エイフェックスのビデオ(Come to Daddy これは有名な作品ですが、ノイズにまで映像がシンクロしてるのに改めて感動)など、堪能しまくった1時間、非常に短く感じました。御本人が普通の人っぽく、整った落ち着いた容姿なのにも驚き…。

さて、我にかえって急いでメイン会場へ。
本日のヘッドライナー、Underworld(アンダーワールド)がすでに盛り上がっていました。
会場の数カ所に大きなスクリーンをつるして映像を流していて、とても綺麗。ライティングもゴージャスです。いったん抜けてきたときに見た映像は映画「トロン」のものでした。
「トロン」好きだなあ…。

今回はカール・ハイドとリック・スミスに、もう1人加わった3人組で登場。
懐かしいナンバーも交えての踊れるリミックスで狂喜乱舞。後先考えずとにかく踊りまくりです。こちらもフロアに余裕があったのと、人の移動が激しかったのでいつのまにか前から10列目くらいに進んでいました。2人のシワまで見えそうなスゴイ位置。いやー燃えました!

東京公演のセットリスト(演奏曲のリスト)をずっと探してたんですが、大阪のしか見つからない…。そのうちwww.underworld.com(と公式発表されてるけど、www.underworldlive.comの間違いなんじゃ?)の「archive」セクションにて発表になるそうですのでお楽しみに。

とりあえずは、別ブログへTBを頂いた「ナエバでゴーゴゴー!」さんの記事から引用させて頂くと

1. JAL to Tokyo
2. Mmm Skyscraper I Love You
3. Kittens
4. Juanita/Kiteless
5. Spikee
6. New Track
7. Rez
8. New Track (Choppoか?)
9. Born Slippy NUXX
10.Two Months Off
11.Peggy Sussed
12.Lenny Penne
13.You Do Scribble
14.King of Snake
15.Pearls Girl
16.Push Upstairs
17.New Train/Dark and Long
18.New Track
19.Jumbo
20.Rowla
-encore-
21.Moaner

(*当日のライブCDが届いたので、曲目がはっきりしました。リストはこちら。)

前半はクリス・カニンガムを見ていたので、今のところipodストアでしか発売していないという噂の新曲「Jal to Tokyo」は聴けませんでした(T T)

聴いたことがない曲がいくつかありましたが、新曲なんでしょうね。
結構ノリノリの曲が多かったように記憶しております。

他にもあっ、この曲始まるのかな?と思ったらイントロだけで別の曲へ飛ばし、なーんだと思わせて戻る…みたいなトリッキーな箇所もあったので、CDで確認するのが楽しみになって参りました。DVDも出たら買っちゃうんだろうな、どうせ…。
去るに忍びず、Vitalicを見られなかったのは残念でしたが、ラストへ向かって物凄い盛り上がりようで、アンコールまで出たので良しと致します。アンダーワールドのライブ演奏に合わせて踊れるなんてこんな嬉しいことがあるでしょうか。皆ニコニコしてましたよ。良かったなあ…。

私が一番好きなのは「Jumbo」という曲。聴いているうちに、ゆっくり光が満ちてくるような音楽です。途中にまるで夜明けを告げる鐘のような音が響くと、あたりに黄金の輝きがあふれ重力から解き放たれるような心地がします。ライブでもイメージした通りのライティングで、とても感動しました。

でもでも、贅沢言ったらバチがあたるけど、1会場でやってくれればもっと良かったのに…。

さて、素晴らしかったエレグラ2005ですが、毎回言われてますように、お客のマナーは最低でした。

地面はゴミだらけで、ペットボトルをそのまま捨ててあるので踊っててコケそうになったり、
踊ってるふりして人をこづきながら前進する言語道断な観客なんて序の口。
恐ろしいのはあんなに混んでるフロアで火のついたタバコ持って踊ってる人たち。

禁煙の会場でタバコなんて危ないじゃないですか!

手をやけどしそうになったってば!
ちゃんと喫煙所だってあるのに。

私が大バコ好きなのは、禁煙だからということもあるんです。
ハコが小さいと、さすがに踊ってる人はタバコは吸いませんが、壁にもたれて吸うでしょ?
頭痛がして20分持たないですもん。
WIREで出来ることがなぜエレグラで出来ないのか、関係者の皆さんに一考を促したいです。
こんないいパーティでもったいない。
グチって終わりたくないので、来年は頼みますよ、皆さん!
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2005年11月15日

雅楽の夕べ

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正倉院展に合わせて、奈良国立博物館の講堂で催されたイベントです。

神社の境内で演奏されているのしか見たことがなかったので、装束の細かい模様まではっきり見えるほどの位置で見られたのが新鮮でした。

また、南都楽所(なんとがくそ)楽頭の笠置 侃一先生の解説は素人にもわかりやすく、とても勉強になりました。

最初に「音(ね)取り」という音合わせが行われます。
次に「青海波」という曲が演奏されました。音だけ聞いていると出だしもメロディーもてんでバラバラで、各楽器の音が個別に風にそよぐ林を見ているような感覚に襲われます。この曲はもと中国の青海地方の音楽で(って、今の中国で考えると途方もなく辺鄙な場所なんですが…)、「破」の曲なので本来なら「青波破」というべきところ、青海とのつながりで「波」という字を当てたのだそうです。

さすが日本人、昔からおやじギャクが得意 雅ですね。

次に万歳楽が演奏されます。今度は舞がありました。
さきほどと同様、音がてんでバラバラなのは変わっていませんが、舞を見るとぴたりとタイミングが合っています。舞を見ながら音楽を聴くと、今度は曲としてまとまりを感じられるようになりました。不思議…。

この後、ベトナムから来た音楽だという「抜頭」が演奏されました。
今度はもっと、拍がはっきり感じられます。お父さんをトラに食べられた息子が敵討ちをする、という段と、トラ退治が終わって喜ぶ舞の段、の二つに分かれているそうで、呪術的な他の踊りに比べると、なるほどパントマイムみたいな動作が多い舞です。

次に演奏されたのは「落蹲」という曲。これも舞付きです。「蹲」は「蹲踞(そんきょ)」という言葉もある通り、中国語では「しゃがむ」という意味です。変なタイトルだなあと思ってたら、文字通り、しゃがむ舞でした(--)。「枕草子」にも「落蹲はふたりして 膝ふみて舞いたる」という記述があると解説がありました。

調べてみると、今は「落蹲」とは舞の種類(朝鮮半島由来の舞で、一人で舞うもの)とされているそうですが、今回の舞の方が「枕草子」の記述には合っています。

雅楽の舞には「左方(中国経由:先生は「ひだりのまい」と呼んでいた)」と「右方(朝鮮経由;「みぎのまい」)」の2種類があり、いつも対で舞われるとのこと。左は赤系統の装束、右は青系統の装束で、舞のタイプもかなり違います。左の舞の音楽には笙が使われており、右の舞を舞っている間に乾かしているのだという説明がありました。

gagaku2.jpg
右の舞「落蹲」

雅楽を習っている人には常識なんでしょうけど、漫然と見てるのと、知ってて見るのでは見るところが違います。神社仏閣と切り離されてしまい雰囲気は味気なかったけど、面白い催しでした。
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2005年06月30日

musical baton

「Sextans 好奇心のコンパス」のcrannさんからバトンを頂きました。
映画音楽で!というご指定でございます。
皆様よくご存じかと思いますが、これは音楽に関する以下の4つの質問に答える、というもの。

===========================
1 現在自分のパソコンに入っている音楽ファイルの容量
2 最後に買ったCD
3 いま聴いている曲
4 よく聴く、または特別な思い入れのある5曲
===========================


1 現在自分のパソコンに入っている音楽ファイルの容量

22GBです。

2 最後に買ったCD
サウンドトラックでいうと、「コーラス」...は借りて聴いたので…うっ「moog」が最後かしら。
電子音楽が好きな人には面白いと思います。2枚組でお買い得。

3 いま聴いている曲
eelsの「Soul Jacker」あ、これはサントラじゃないですね。

4 よく聴く、または特別な思い入れのある5曲
「ロード・オブ・ザ・リング」三部作は別格(あれは8割方、音楽にダマされて観ていると思う…特にア○ウェンの出てくるシーンの音楽はどれも素敵で)。コーラスはほとんどがエルフ語で、意味がわかるとサブリミナル効果により、一段と奥深く(オタッキーに)感じられます。歌詞を分析したサイトがこちら
それ以外ですと

「Barbara Allen」(バーバラ・アレン)(from「歌追い人」)
「ラッチョ・ドローム」とか「ブエナ・ビスタ…」とか音楽が主役の映画が大好きで良く見るんですけど、サントラだけよりDVDの方が面白く感じます。不思議なものですね。

この作品は、映画自体のできは今ふたつだなあと思いましたが、歌は本当に良かった。アパラチア民謡がふんだんに入ってます。サントラも出てるんですけど、重要な最初の歌が入ってないのでかなり残念。
物語部分はとばして(笑)DVDで聴くのもいいかも。「オペラ座の怪人」のエミー・ロッサム嬢の歌もいいですよ。

「Happy Together」
(from「ブエノスアイレス」)

ウォン・カーウァイ監督の作品は、映像もさることながら音楽が楽しみ。毎回ラテン音楽を
上手いこと使ってきます。「欲望の翼」では、マジックショーのツマくらいにしか思ってなかったザビア・クガートの音楽が60年代香港の雰囲気にマッチしてるのに驚いてみたり…。
「ブエノスアイレス」ではピアソラとフランク・ザッパという、思いもよらない組み合わせ。
ダニー・チュンの歌うザッパの「Happy Together」は、暗くて長い映画の最後に、奇跡のようなカタルシスをもたらしてくれます。

「戦場のメリークリスマス」
映画は観たことないんですけど、サントラだけは良く聴きました。

「π」(パイ)
強烈な映像と、強引に主役に躍り出ようとする音楽とが激しくせめぎ合う映画でした。超豪華アーティスト勢揃い。エレクトロニカファン必聴!

「スタンド・バイ・ミー」(from「スタンド・バイ・ミー」)
主題歌はあまりにも有名。他にも、「ロリーポップ」とか「ヤケティヤック」とか、50年代アメリカの音楽が楽しいです。

あっ、5曲越えちゃった!でも、もう1曲だけ!!
「Brazil」
(from「未来世紀ブラジル」)
CMなんかで使われてて、呑気でお気楽な歌の印象が強いだけに、映画での使われ方は衝撃的でした。
今でも聴くと映画を思い出して涙が出てくる…。どんな曲か忘れちゃった方は、カルロス・ジョビンのこちらをどうぞ
何か大事なのを忘れてる気がするけど、今回はこのくらいで…。

映画音楽以外はこちらでお答えしました。何だかもう皆さんにバトンが渡っちゃってるからどうすれば…。
と、とりあえず、この設問に答えようと思う方はぜひ…!

===========================
1 現在自分のパソコンに入っている音楽ファイルの容量
2 最後に買ったCD
3 いま聴いている曲
4 よく聴く、または特別な思い入れのある5曲
===========================
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2005年04月29日

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 「熱狂の日」音楽祭!

nekkyo3.jpg

*検索でおいでくださる方が多いので再追記です。2006年モーツァルトイヤーの感想はこちらをどうぞ。

この催しは、東京・有楽町の国際フォーラムでのコンサートを中心に、毎年テーマを設け、クラシック音楽に親しむためのイベントで、日本では今年が2回目、テーマはモーツァルトです。

コンサートに行かなくても、会場周辺での様々な催しを楽しめるほか、コンサートの当日券を持っていると、国際フォーラムの中で行われる無料のコンサートも楽しむことができます。(スケジュールや内容はこちら

小規模な公演は売り切れてしまいましたが、まだ大ホールでの公演のチケットや当日券は用意されています。当日会場で買うのは大混雑必至ですので、ぜひ事前に「ぴあ」にて入手しましょう。フォーラム内のぴあも、切符売り場よりは空いています。

好きなコンサートが売り切れていても、こちらの各日にちの催しを見て行きたい無料コンサートがあれば、同じ日のなるべく安いチケットを買って入場する手もあります。当日券さえ持っていれば、その日一日出入り自由なんです。はっきりいって、ホールA(広すぎる)の公演を遠くで聞くくらいなら、無料コンサートを聴いた方がお祭りらしくて私は好きですね。

*以下の記事は、昨年2005年ベートーベン年のものです。
去年見た経験からいうと、曲目より演奏者で選んだほうがいいかなあと思います。以上、追記でした。



今日から3日間、東京・有楽町の国際フォーラムをメイン会場に行われるクラシック音楽の祭典に行って参りました。この催しは、入場料を1500〜2000円に設定し、演奏時間は45分ほど。家族揃って鑑賞できるというのが売り物です。

今年はベートーベン中心のプログラムということで、「英雄」でも聴くか〜と思いチケットを取ってみましたが、券面を見たら朝9:45開始!朝っぱらからベートーベンを聴く羽目になってしまいました。しかもエロイカ…。

今日も仕事をするつもりだったので、結果的には時間を有効に使うことができたのは不幸(?)中の幸い。お天気もよく、会場の中庭は巨大スクリーンや屋台も出て賑わっていました。

ところで、あまり告知されていないみたいなんですが、当日券を持っていると、ガラス棟で2時間おきぐらいに行われる無料コンサートを楽しむことができます。有料のコンサートはホールで行いますが、こちらは展示場の真ん中にスペースが作ってあり、とてもカジュアルな雰囲気です。

会場の隅では、同じ形式の演奏会を行ったフランスのナント市がプロモーションを行っており、町を紹介するちょっとした展示が面白かったです。しかも、こちらはただ見ているだけなのに、シャンパンだのワインだの手まりずしだのいろいろと運んできてくれて申し訳ないような感じでした。

写真は会場になったガラス棟の入り口です。
nekkyo2.jpg

nekkyo1.jpg

写真ではわかりづらいかと思いますが、演奏者との位置が非常に近いのです。
(開始20分くらい前の様子です。開演時は満員でした)

演奏は有料コンサートの出演者が行う本格的なものでした。私が聴いたのは台湾のエバーグリーン交響楽団の演奏でしたが、女性の指揮者でキビキビした演奏が印象的でした。

初めのうちこそがさがさした雰囲気でしたが、3曲終わって演奏者が退場するときには、通り道に当たる場所に座っていたお客さんが拍手するなど、きちんとマナーを守り、良い雰囲気でした。実は私が最初この催しのことを知ったときにイメージしていたのはこういう雰囲気だったので大満足でした。

クラシックを身近に、ということであれば、すでにチケットを買った人はもうクラシックファンなんですから、それ以外の人もふらっと聴けるようだといいですよね。「駅コン」みたいに、チケットのないお客さんでも500円くらい払って試しに聴けるような感じだともっといいんですけどね。パイプ椅子や立ち見でも構わないですから。

さて、この値段だと何回でも聴きたくなる感じです。皆さん同じなのか、チケットブースには長蛇の列が出来ていました。私も、もう1プログラムくらい聴きたいなと思ったけれど、あまりの行列に諦めかけていましたが、なんと国際フォーラム内のちけっとぴあでもチケットが発売されていて、こちらは数人しか並んでおらず、ラッキー♪チケットはまだネットやちけっとぴあでも買えますので、ふだんあまりクラシックを聴かない方もこの機会にぜひ!

追記:この催しでは演奏を聴くほかにも文字絵を描くワークショップや、講演会なども開催されたそうです。ワークショップに関して下に「10億人が楽しめる手描き文字絵」のこもへじさんからトラックバックを頂いております。そちらもご参照ください。ありがとうございました。
posted by 銀の匙 at 23:54| Comment(8) | TrackBack(2) | 舞台/パフォーマンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月19日

オペラ座バレエと大野一雄

オペラ座

去年(2004年)の秋(9月25日,土)に見た公演の話題ですが、今年までロングランとのことでしたので、備忘のために書いておくことにしました。

パリの旧オペラ座(ガルニエ)といえば映画でも有名で、まずはこの建物の中が見たかったのです。2000年に初めて訪れたときはあいにく改修中だったため、今回は何の演目でもいいからやっているのを見よう、という消極的なチョイスでありました。

何しろフランス語ができませんので、当日券を買うのはまず無理だと思い、オペラ座のHPから切符を予約しておきました。このHPには英語表示がありますので、フランス語がわからなくても大丈夫です。予約の最後に予約番号を控えるか、予約番号が表示されているページをプリントアウトして当日持参します。席は大体のゾーンが選べるようになっていて、その日はとても見やすい良い席が取れました。

当日は8時からの公演でしたが、遅くとも開演30分前にはチケットと引き換えにくるように、と書いてあり、地方から夕方パリに戻ったのでギリギリセーフでした。入り口ではまず持ち物チェックがあります。中へ入り、どこで引き換えてくれるのだろうとウロウロしていると、右手に並ぶ列と、階段の正面に三々五々ひとが固まっているのと、2つ流れができています。どうも右は当日券の列のようだ、と思いつつ、係員らしき人にプリントアウトを見せてみたのですが、英語ページだったせいか、えーっと??という顔をされてしまいました。しょうがない、階段の上のギャルソンに聞こう…とプリントアウトを差し出したら、はい、交換をはじめます、みたいなことを宣言して、私の分から引き換えてくれちゃいました(下で待ってた皆さん、ごめんなさい…)。

私の行った日が特別だったのかどうか知りませんが、係員の人が綺麗なのにはびっくりしました。皆が萩尾望都の絵から抜け出してきたような感じです。ひょっとして、ここは顔で職員を採用してるんだろうかと思ったほどです。

緞帳

席についてあたりを見てみると、演目がモダンのせいもあるのか、思ったより皆ふだん着っぽい格好をしています。バレエ学校の生徒さんかな、というような若い人たちもちらほら見かけました。

今回の演目は三人のコレオグラファーの名をそのままとって「Bell,Lander,Robbins」と題され、それぞれが「Etudes」「Veronique Doisneau」「Glass Pieces」の1作ずつを振付けた三本立てでした。

正直、私にはモダンの良さというのがよくわかりません(汗)。クラシックは素直に綺麗だと思うし、ローザスみたいな現代ダンスは面白いと思うけど、モダンバレエの、テクニックはほぼクラシックバレエのままで感情表現は自前、というのがどうも中途半端な気がしていたからです。

今回の1つめの演目「Etudes」は練習風景がそのまま舞台に上がってきたようなもので、さすがに踊りは上手いと思ったものの、あまり印象に残りませんでした。

オペラ座バレエ
最後の演目はフィリップ・グラスが音楽を担当し、全般に健康体操みたいな雰囲気が面白かった作品です(↑写真はカーテンコールのときに撮ったもの)。女性だけの群舞、男性だけの群舞、女性と男性の組み合わせという、いろいろなバリエーションが登場しますが、なんといっても男性の群舞は際立っていました。男性の舞踊手は女性の支え手か添え物扱いにしかみられていなかったのが、近年一転して注目を集めていますけれども、この作品の中では力強さやスピードをアピールする振り付けになっていて、男性が主な踊り手の西洋のダンスってこんな感じだったかも?と思わせるようなところがありました。

廊下

幕間の休憩時間には20分づつあるので、席を立ってカウンターで飲み物を注文してみたり、中を見学したりできます。エレベータもありますし、階段でも登れます。上の方には個室もあって、入り口に一人ずつ係りの人が詰めているのが見えました。大広間のような場所は圧巻で、天井にはびっしりと絵か描かれ、吊り下げられたシャンデリアのまばゆい光に照らされています。しかも描かれた人物は巻き毛巻き毛巻き毛のオンパレード…ここを見るだけで眼の容量はオーバー気味です。

さて、二番目の演目は、演じたバレリーナの名前がタイトルになっています。彼女は練習着を着て舞台の真ん中に立ち、お客さんに話しかけます。バレリーナが口を利くというのに意表をつかれ、何かの解説だろうかと思ってみていると、彼女は拍子を口ずさみながら踊ってみせます。舞台の端から端へ移動するだけですが、息が切れてしばらくはしゃべれません。映画「エトワール」で見た、出番が終わって舞台裏に引っ込んだバレリーナのようだと思いながら見ていました。そうやって来る日も来る日も練習するわけです。

そしていよいよ舞台!という晴れがましい日のありさまが再現されます。彼女は舞台衣装を着て、一人で舞台に立っています。バックに流れるのは白鳥の湖。白いチュチュを着た彼女は、手をすっと前で重ねて立っています。音楽は盛り上がりますが、ときどき首の向きを変えたり、足の位置を変えたりするだけ。そう、彼女は、舞台の中央で踊るエトワールの後ろに控えている、「その他大勢」の役なのです。ほとんど動きはありませんが、それでも彼女は白鳥みたいに立っており、舞台に一人だけにもかかわらず、あまり気配を感じさせません。踊らない踊りなのです。

この舞台を見ていて、2年ほど前にシアターXで見た、大野一雄さんの舞踏を思い出しました。もう90歳をとうに越えた大野さんは、立ち上がることもできません。椅子に座り、お弟子さんにかつがれて、小さな舞台に登場します。心もち、顔をあげると、そこに華麗なワルツの音楽が流れてきます。大野さんは何かに憧れるかのように、手を前に伸ばします。舞踏家が動けないとはどのようなことか、その心情を思うととても辛く感じる一瞬です。と、芸術家らしい、長くて繊細な指が少しだけ動きます。動きといえばたったそれだけ…。それでもこの老舞踏家の指さす先に、華麗に踊る彼の姿がはっきりと見えるのです。そのうちに曲はハワイアンになったり、移り変わっていきますが、彼は眠ったまま動きません。それでも観客は、彼が夢の中で踊っていることを知っている。この舞台の衝撃はいまでも忘れることができません。

今回オペラ座で見たこの演目では、彼女はほとんど動いていませんが、確実に踊りの一部分にはなっています。その意味では、踊らないことによる究極の踊りという境地とは違うのでしょう。ただ、いつも「脇役でしかない人のペーソス喜劇」という軽い作品というだけでもないように思いました。

この演目、最後の方で別の人が出てきて、座って見ている彼女の前で、軽々と自由に踊ってみせるシーンがあります。それは、結局いつも人が踊るのを見ているだけ…というダメ押し的なシーンにも取れましたが、もう一方で、彼女の憧れの中では、こういう風に踊っている、というようにも(大野さんの場合は、その部分は観客が付け加えるわけですけれども)取れるような気がしたのです。
posted by 銀の匙 at 02:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 舞台/パフォーマンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする